「俳優デビューと共に10年歩んだ『道外流牙』は自分そのもの」『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』栗山航、仲野温、中澤実子インタビュー | 超!アニメディア

「俳優デビューと共に10年歩んだ『道外流牙』は自分そのもの」『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』栗山航、仲野温、中澤実子インタビュー

「牙狼<GARO>」シリーズ最新作『牙狼<GARO>ハガネを継ぐ者』が2024年1月11日(木)より放送がスタート。これまでの歩みを栗山航さん、仲野温さん、中澤実子さんに伺いました。

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左から中澤実子、栗山航、仲野温

「牙狼<GARO>」シリーズ4年ぶりとなる最新作『牙狼<GARO>ハガネを継ぐ者』が2024年1月11日(木)より放送がスタート。今回、主演である道外流牙/黄金騎士ガロ役の栗山航さん、魔戒騎士/白羽創磨役の仲野温さん、魔戒法師/コヨリ役の中澤実子さんにお話をお伺いしました。

──『牙狼<GARO>』シリーズの印象や思い入れについてお聞かせください。

中澤私は、この作品に出演が決まったことで、牙狼シリーズの存在を初めて知りました。かなり歴史が長いシリーズなので、長年のファンの皆さんが受け入れてくれるか不安でいっぱいだったんですが、現場を通じて新米魔戒法師として頑張っています。

仲野僕はパチンコで知っていました(笑)あと、僕の兄がオタクで牙狼マニア。パチンコ好きが高じてではあったんですが、牙狼のイメージはアクションですね。あとは美術であったり、キャラクターたちの独特な衣装。そしてアダルティーな世界観を持った特撮作品というイメージでしたね。その世界観の構築に僕も貢献できたらと思い、今回参加しています。

──栗山航さんは、牙狼が俳優デビュー作でもありました。その点も含めてシリーズについて教えてください。

栗山僕も最初のオーディションに参加する際に初めて牙狼シリーズを知ったんですが、かなりホラーな作風で、ホラー映画が好きだった自分としては、好きな作品だなと思いました。その後に、道外流牙シリーズとしてやっていくのですが、元々あったホラー要素がさらに強くなったというのが、僕の印象ですね。この道外流牙編は、スピンオフ的なものだと自分では思っているのですが、今回の最新作の情報解禁からファンの皆さんの反応を見ていると、意外と流牙を好きな方が多いんだなと驚きました。同時に、また流牙を作り上げて、ファンの皆さんの期待に応えたいと、気持ちを新たにしました。

──ご自身の演じるキャラクターについて教えて下さい。

中澤コヨリは、仲間想いのキャラクターです。幼馴染である創磨を心遣いながら、流牙に助けを訴える、人同士の調和を大事にする少女であり魔戒法師です。体術にも長けている設定だったので、アクションにとても苦労しましたが、その点もぜひ見てほしいです。

仲野最初の創磨はツッパっていて、いわゆる「イヤな奴」の印象だと思います。でもエピソードを重ねていくごとに、彼の過去とか、彼がどうしてそうなってしまったのか、父への思いと、クレアシティを守らないといけない重責。その中で流牙とのコミュニケーションを通じて、成長していく。なんだか、一番人間臭いキャラクターなのかなと思います。皆誰しも、そういう気持ちって持っていると思うんですよね。全12話を見終わった皆さんに、最終的に愛されるキャラクターを演じられるように意識しています。

栗山牙狼というものは、人間が誰しも持つネガティブな感情にホラーと呼ばれる異形の者が「喰う」ことによって、怪物化させてしまうんですね。それを倒すのが魔戒騎士であり、牙狼はその最高位の称号なんです。流牙のシリーズでは、戦いを通じて、さまざまな人物と出会いながら成長をするというストーリーだったんですが、今回は、クレアシティを守るという大きな使命を抱えています。特に、人間の思想、任務、倫理観など、かなり深い所まで掘り下げる。十人十色なわけですから、皆が皆同じ思想であるとは限らないじゃないですか。そういう思いをぶつけ合いながら、物語が進んでいきます。

作品のビジュアルから、ファンタジー的な展開に思われがちなんですけど、かなりリアリティのある問題をテーマにしていると思います。人が誰しも持っている悩みとか葛藤などに光を指して導いてくれるような。そんな作品になっていると思いますね。

──役が決まった時の心境をお聞かせ下さい。また、栗山さんは再び流牙をやると決まった時の心境は?

中澤アクションを含むオーディションだったので、アクション経験のない自分が、まさかこの役に選ばれるなんて思っていなかったんですが、決まった時は、喜びよりも先に、こんな歴史ある作品シリーズで重要なキャラクターに選んでいただけて……どうしよう、私にできるかな?とドキドキが止まらなかったです。

仲野オーディション時に、ある程度台本をもらって、その中から自分なりに創磨というキャラクターを作って臨みました。こういうキャラクターは僕の中では得意な部類でもあったのですが、この役を絶対にやりたい!という気持ちでしたね。このシリーズに関わることができるのは、本望だなと思いました。

栗山最初に、僕が流牙に決まった時は大学生でした。その時から、自分にはできないと思いながらやってきた部分ってあったと思うんです。そもそも、当時は大学生でしたので、役者を今後していく考えもなかったんです。それから10年経って、この『ハガネを継ぐ者』に出会った時に思ったのは、役者として育ててもらった作品であることはもちろん、自分の人生に大きな影響を与えて、僕の中の大半を占めていて、これから共に歩んで行くものが、この牙狼なんだなと思いました。そして、僕はこの牙狼をやり続けないといけないという気持ちが10年越しに高まりました。

──栗山さんは、10年前と比べると、役柄だけではなく、10年前の関わり方と、現在の関わり方の違いはありましたか?

栗山かなり違いましたね。10年前に関わっていた当時は、右も左もわからない新人でもあったし、実子ちゃんは不安のほうが大きいと言っていたんですけど、僕なんてきっと、それ以下の気持ちだったんじゃないかとさえ思えるんですよね。そもそも、この作品に関わる以前は芝居をしたことがなかったので。そんな状況下でも、主役をやらせてもらえたことを頼りに、ひたすら一生懸命、誠実にやることだけを考えて、走り続けて来ました。10年経った今、心の余裕ができたというか、余白がある分、俯瞰で見られるようになったこともたくさんあって。監督や脚本家の方やプロデューサーの方たちに自分の意志を伝えられるようになりました。

「流牙だったらこう言うだろう」「こうしたほうが流牙シリーズとして面白いのでは?」など、プロデューサー部、演出部、脚本部に伝えながら、コミュニケーションを取らせていただいたのが、僕の中では大きかったです。脚本家の方と、監督さんとも撮影に入る前から脚本打ち合わせに参加させてもらいながら、一緒に流牙のキャラクターの掘り下げをすることができたので、作品の面白さが一層深まったのではないかなと思います。

──皆さんが演じる時に意識された点などお聞かせください。

中澤コヨリは魔戒法師なんですが、体術にも長けているんですね。なので「強さ」をどう出すかを今回は特に意識しています。表情の作り方だけではなく、立ち方では、自分の肩幅よりも少し開いて立つとか。とにかく強く見せることを意識しています。

仲野創磨という役は、エピソードごとに気持ちの変化が激しいというか、前半と後半ではまるでキャラが違うんですね。特に、大きく反発したり、ぶつかり合うのが流牙なんですけど、役者の先輩である栗山さんとしても、作品の中での流牙としてもしっかり芯を持って立ってくれていたので、胸を借りる思いで一緒にやることができたのが嬉しかったです。

流牙から創磨へのメッセージは、一貫としていて、創磨が流牙の言葉の受け取り方が物語の1話と12話ではまるで違うんですね。それだけ創磨は真っ直ぐで素直な人間なんだなと思ったので、今回は特にそこを意識しました。

栗山創磨と一緒のシーンの時は、心を鬼にすることを意識しました。それ以外は特に何を意識するということではないんですが、20代の流牙と30代の流牙。作品内でも同じ時間が流れているので、自分の意識よりも、僕自身が変わったから、流牙も変わったと思います。その違いや成長具合を見ていただいた方に感じていただけたら嬉しいですね。

──アクションはあくまで演技のひとつ。アクション監督とはその部分をテーマに一緒に創り上げる。

栗山今回のテーマとして特に意識したのは、アクションと芝居を一体化させること。今回の流牙の役作りの一貫として、脚本だけでなく、アクションに関しても、アクション監督の方とマンツーマンで取り組んだシーンが多かったです。10年前の流牙の動きと、10年後の流牙の動きが同じではいけないじゃないですか。内面の成長はもちろんとして、魔戒剣士としての所作や立ち回りも同様に変わっていると思ったので、そこをテーマに、僕のイメージをアクション監督さんに伝えながら構築をしました。とても作品やキャラクターに対して愛がある監督さんで、一緒に深掘りができたのがよかったですね。

──最後に視聴者、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

中澤アクションを頑張ったので、そこをぜひ観てもらいたいのもあるんですが、お芝居でもコヨリ自身が成長する姿を観て欲しいです。

仲野創磨が軸になる、1話から見始めて、12話が見終わった後に感じるものは大きく違うと思います。観た人のイマジネーションを膨らませる終わらせ方になっているので、ぜひ最終話まで観て下さい!

栗山「牙狼」をまだ知らないという方が1話を見て、少しでも興味を持ってくれたら、他のシリーズも観てほしいと思います。僕としては、常にこれが最後だと思って悔いがないように100%出し切ったつもりでもあるので、シリーズファンの方は、最後まで見届けてくれたら嬉しいです。

『牙狼<GARO>ハガネを継ぐ者』

キャスト:栗山航 仲野温 中澤実子 黒谷友香 萩原聖人

原作:雨宮慶太

監督:松田康洋 田中佑和 木村好克

アクション監督:鈴村正樹

脚本:兒玉宣勝,吉﨑崇二

特別協力:サンセイアールアンドディ

エグゼクティヴ・プロデューサー:二宮清隆

企画・プロデューサー:田中文

プロデューサー:比嘉一郎 岡林修平

放送期間:2024年1月~3月

放送局:TOKYO MX、BS日テレ、牙狼公式YouTube、各種配信プラットホームでも順次配信開始

製作/制作:東北新社

(C)2024「ハガネを継ぐ者」雨宮慶太/東北新社

《「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」提供》
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