アニメ『傷物語』の総集編である『傷物語 -こよみヴァンプ-』が、2024年1月12日より全国劇場で上映中だ。1月13日、これを記念する舞台挨拶イベントが開催され、阿良々木暦役の神谷浩史、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード役の坂本真綾が登壇。会場の東京・新宿バルト9には、満員の「〈物語〉シリーズ」ファンが詰めかけた。
2016年の『I鉄血篇』より、8年ぶりに総集編として劇場公開となった本作。
映像作品として公開されることを聞いた坂本は、最初に「この作品はスクリーンで観るために生まれた映像。もう一度観ることができるのは嬉しい」と感じたそうだ。
また、今回は3部作分を編集・再構成したことにより、アフレコも一部再収録が実施された。久しぶりに『傷物語』としての阿良々木暦を演じた神谷は「物語シリーズ時の自分の儀式は、原作と台本を照らしあわせる時間。今回は原作、前回3部作の台本、今回台の本の3つを比べ合わせて、台本をチェックした」と、アフレコ収録に臨んだ際のエピソードについて触れた。
会場内には、今回初めて『傷物語』を観る来場者もおり、神谷は初見の人へ「全部ですよ！本当に全部です。監督が人生の何分の一をかけて作った渾身のフィルム。全てを楽しんでほしい」とコメントする。逆にリピートを決めている人には、坂本より「この傷物語の好きなところは“間”。“間“にある”美“」と、一つ一つの表現の部分が推される。神谷からは「原作・漫画・アニメの違いを含めて楽しんでみたら」というアドバイスもあった。
「〈物語〉シリーズ」の魅力を一言で、という問いには、神谷が「青春怪異小説の原点・古典」とコメントする一方で、坂本から「物語シリーズと神谷さんは、一心同体」との答えが飛び出し、会場の笑いを誘うシーンも見られた。
記念撮影のコーナーでは作品内で登場する、約2mの「妖刀心渡」をモチーフにしたパネルでの記念撮影も実施された。最後、来場者へのメッセージでは、坂本は「公開を待ち望んでいた皆さんありがとうございます。長年愛される作品に携われて幸運」と語る。
神谷は「作品を楽しむ上で劇場は一番良い環境。最初から最後まで見逃すことなく、世界観にどっぷり浸かってほしい。終わった後、何か自分の心が動かされるはず」と述べるなど、それぞれファンに向けたコメントがあり、記念舞台挨拶は幕を閉じた。
『傷物語 -こよみヴァンプ-』
2024年1月12日（金）より全国ロードショー
■スタッフ
原作：西尾維新「傷物語」（講談社BOX）
監督・脚本：尾石達也
キャラクターデザイン：渡辺明夫・守岡英行
音響監督：鶴岡陽太
音楽：神前 暁
アニメーション制作：シャフト
配給：アニプレックス
■キャスト
阿良々木暦：神谷浩史
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード：坂本真綾
羽川翼：堀江由衣
忍野メメ：櫻井孝宏
エピソード：入野自由
ドラマツルギー：江原正士
ギロチンカッター：大塚芳忠
（C）西尾維新／講談社・アニプレックス・シャフト
