『ワンピース』のマンガアートとして、新シリーズ「ONE PIECE / Friends and Enemies」からカラー作品2点が公開された。さらに、活版平台印刷による「The Press returns」の新作2点も合わせて、公式サイト「集英社マンガアートヘリテージ」にて抽選販売中だ。
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「集英社マンガアートヘリテージ」とは、「マンガを、受け継がれていくべきアートに」というヴィジョンのもとで2021年3月にスタートした、集英社によるマンガアート販売の新事業だ。最良の技術とマテリアルで、これまで見られることが無かった色彩や細部を表現した、アートとしてのマンガを限られたエディションで制作し、抽選販売している。また、その価値を保証し、次の世代へと引き継いでいくために、アートブロックチェーン登録証も発行。来歴を永続的に記録していく。
そんな「集英社マンガアートヘリテージ」は11月24日、麻布台ヒルズにはじめてのリアルギャラリーをオープンした。このたびの『ワンピース』のマンガアート新作4作品の抽選販売は、ギャラリーでの展示と合わせて行われるものとなる。
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最新作のテーマは「Friends and Enemies」で、麦わらの一味とふだんは共にいない仲間や敵たちが描かれた作品が選定された。それぞれの持ち味は生かされつつも、尾田栄一郎の自由なイマジーションによって新たなポジションを与えられ、躍動するキャラクターたち。一枚の絵は複数のストーリーとつながり、観るものの想像力を刺激する。
「ONE PIECE / 十二支」は虹色の道を走る、十二支になぞらえたキャラクターが描かれた。さまざまなサイズのキャラクターのエネルギーにあふれる、カラフルな作品だ。「ONE PIECE / Good Shoes Take You to Good Places.」は、麦わらの一味とトンタッタ族のメンバーが画面いっぱいに描かれる楽しい作品となった。
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一方の「The Press」は、もともと活版印刷に最適化したモノクロームの物語表現であるマンガを、現在考えうる最高のクオリティの活版印刷で作品化したシリーズだ。その独自の表現が評価され、世界でもっとも優れたデザインやクリエイションを選ぶ「Gmund Award 2021」のアート部門大賞を受賞した。2023年より制作拠点を東京に移転しており、新たな2作品は浅草の工場で制作された。
「ONE PIECE / 生ぎたいっ!!!!」は、これまでクールだったロビンが、ルフィの呼びかけに心を開き、本心を曝け出すシーンを捉えている。「ONE PIECE / ソウルキング」は、ブルックが奏でる音が、チェス戎兵(じゅうへい)を薙ぎ倒していくシーンを収めた。
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『ワンピース』のマンガアートである、「ONE PIECE / Friends and Enemies」のカラー作品2点、および「The Press returns」の新作2点は、「集英社マンガアートヘリテージ」にて12月25日まで抽選販売中。作品詳細の閲覧には会員登録が必要となる。詳細はサイトまで。
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