「転生王女と天才令嬢の魔法革命」千本木彩花・石見舞菜香インタビュー!ふたりにとっての革命的な出来事とは | 超!アニメディア

「転生王女と天才令嬢の魔法革命」千本木彩花・石見舞菜香インタビュー!ふたりにとっての革命的な出来事とは

TVアニメ『転生王女と天才令嬢の魔法革命』アニスフィア(アニス)役の千本木彩花さん、ユフィリア(ユフィ)役の石見舞菜香さんにインタビュー。

特集
注目記事
(左から)千本木彩花、石見舞菜香
  • (左から)千本木彩花、石見舞菜香
  • (左から)石見舞菜香、千本木彩花
  • (左から)石見舞菜香、千本木彩花
  • (左から)千本木彩花、石見舞菜香
  • 千本木彩花
  • 千本木彩花
  • 石見舞菜香
  • 石見舞菜香

 ファンタジア文庫のライトノベルが原作のTVアニメ『転生王女と天才令嬢の魔法革命』が、TOKYO MXほかにて2023年1月4日(水)より放送スタートする。本作は前世の記憶があるパレッティア王国王女のアニスフィア・ウィン・パレッティアと天才魔法使いのユフィリア・マゼンタが出会い、未来を切り開いていく魔法ファンタジーだ。

 そんな本作について、アニスフィア(アニス)役の千本木彩花さん、ユフィリア(ユフィ)役の石見舞菜香さんにインタビュー。作品の魅力のほか、お互いの印象、自身にとっての革命的な出来事などについてお話を聞いた。


[取材・文:M.TOKU 撮影:吉野庫之介]

悩みながら演じている姿がユフィとリンクしている


――原作を読んだときの印象を教えてください。

千本木:転生ものでメインキャラクターふたりとも女の子という作品にあまりなじみがなかったので、とても惹かれました。前世の記憶を持った破天荒な王女と、天才で何でもできる真面目な女の子がどう関わっていくのかが気になって、オーディションが終わってから原作をすぐに読み進めたんです。バトルより人間関係が中心に描かれていて、いわゆる百合っぽい要素もちょっと入っているのが、個人的には新鮮でしたね。

石見:私も主人公の男の子が女の子たちに囲まれて旅をするぞ!みたいな転生もの作品とたくさん出会ってきたので、女性2人が主人公で、しかも転生前のことにあまり触れないのが新鮮でした。シナリオを読んだあとは、爽快感よりも人間の心情や葛藤、関係性などを中心に描いた物語という印象を強く受けましたね。

――続けて、演じるキャラクターの紹介をお願いします。

千本木:アニスはパレッティア王国王女です。この世界の王族はみんな魔法が使えるはずなのですが、なぜかアニスは使えないんですよ。魔法で空を飛ぶことに憧れているに、それが叶わずに悩んでいる子です。ただ彼女は、そんな自身の体質にもめげずに、前世の記憶を活かしながら魔法が使えるようになる研究を続けているんです。怪しげな研究を繰り返してキテレツ王女なんて呼ばれていますが、それだけ自分のなりたいものに一生懸命なんです。コンプレックスを乗り越える術を見つけるのって難しいことですが、自分の目標のため彼女はひたむきに頑張るんです。私も見習わないといけないですね。

石見:ユフィは魔法のみならず、勉学、政治、武芸となんでも完璧な天才令嬢です。天才と言われることにすごく責任感を感じながら自分を律している子なのですが、それに囚われた人生を送っていることに悩んでもいて。自分がどうあるべきか、どう見られているのかを人生の主軸に置いてきたから、そこから解き放たれてしまったらどうしていいか分からなくなってしまうんです。他人から見たらいっぱい才能を持っているように見えるのですが、自分では空っぽだと感じているんですよね。器用に見えて不器用だなと演じている身としては思っています。

――お互いが演じるキャラクターの印象も教えてください。

千本木:ユフィは周りから見えている印象と彼女自身の意思が違うので、すごく難しい子だなと思いました。ただ、その複雑さが魅力的に映るときがあるんですよね。作中ではそんなユフィがどうなっていくのかも描かれていて、原作者の鴉ぴえろ先生はすごくいいキャラクターを作られたなと勝手に感心していました(笑)。あと、ユフィと石見ちゃんの真っ直ぐなお芝居が上手いことかけ合わさっていて、相乗効果がすごいんです。傍にいてくれると力強いんですよね。

石見:……(照)。

千本木:いや、本当よ!? 石見ちゃんは色々と悩みながら演じている気がしましたが、それがまたユフィともリンクしているようにも感じました。

石見:ありがとうございます! アニス様はもう羽ばたく鳥のように自由な人。自然と引っ張ってくれるTHE・主人公気質なタイプだと感じています。それだけじゃなくて、周りをちゃんと見て気を回してくれる、素敵な女性でもありますね。千本木さんはまさにそんなアニス様みたいな方です。現場では何にも縛られず、型がないような表現をされていると感じました。私はそういう自由な表現を見ると心が嬉しくなっちゃうんです。一方で、ひとつひとつに向き合って表現されているということもアフレコのなかで分かりました。千本木さんは、ちゃんと理解してから演じられているんです。

千本木:表現などに関して感覚的なディレクションがあったとき、「これで合っているのかな」というすり合わせはできるだけしたいんですよね。

石見:それをその場でちゃんと言えるのがすごくカッコよくて。私はなかなか言語化できないので、とりあえず自分のなかでの正解をやってみて、それが違ったら改めて直してもらうスタイルなんです。でも、千本木さんは絶対になあなあにしないんですよね。そんな千本木さんにアフレコでも引っ張ってもらいました。

千本木:いやいや、そんな!

石見:千本木さんの声を聞いたら、家で練習しているときよりもユフィのセリフがしっくりきたんです!

千本木:それは、私も! 1人でやるよりも掛け合った方がしっくりきた!

――お話を聞いていて、現場がいい雰囲気だということが分かりました。

石見:和やかの極み、みたいな現場です。

千本木:極み(笑)。確かに、嘘偽りなく和やかな現場だよね。待ち時間が長いときもみんなでワイワイ話していて。

石見:いま何を見ているとか、何が好きとか……。

千本木:そうそう。あと差し入れを食べながらみんなでおいしいねと言ったり。すごく楽しいよね。女子校みたいな感じ。

石見:たまにアルくん(アルガルド・ボナ・パレッティア役の坂田将吾さん)がいて、女子ばかりの中でちょっと気まずそうにしていますよね(笑)。

千本木:ちょっとというか、すっごく気まずそうかな(笑)。振り返ってみても、やっぱり楽しい現場ですね!

役者をやっていくなかで起きた革命


――現在、YouTubeにて本作のPVが公開されています。ご覧になった感想を教えてください。

千本木:すごく綺麗でした。

石見:透明感がありましたよね!

千本木:ほんとうに! 女の子同士の儚さのような、そういう美しさも表現されていて、はやく本編が見たいと思いました。

石見:ユフィの涙がめっちゃ綺麗でした。泣いた後すら美しい。

千本木:オープニング曲もすごく素敵でした。PVをご覧になった方はどういうオープニング映像になっているのか、すごく気になっていると思います。その期待を裏切らない仕上がりになっていますので、楽しみにしていてください。

――作品のタイトルにもなっている「革命」は本作のキーワードのひとつです。おふたりが人生のなかで革命が起きたと思った出来事や瞬間はありますか?

千本木:革命かぁ……。アニメに出会ったというのは、だいぶ長いスパンでの革命かもしれません。あとは、『テニプリ』(テニスの王子様)の恋愛アドベンチャーゲームに出会ったときは衝撃を受けましたね。少女漫画などは好きでよく読んでいましたが、まさか恋愛するゲームもあるとは。しかも声が付いているんですよ。それにも驚きました。それくらい心に残っている作品だったので、皆川純子さんと親友役で共演したときはもうヤバかったです。今でも鮮明に思い出せます。石見ちゃんは何かある?

石見:アニメに出会ったことが第一革命で、私がこの仕事を目指すきっかけの作品を作った方々と劇場作品でご一緒できたのが、続いての革命的な出来事でしたね。きっかけになった作品を作った脚本家さん、主演のおふたりと共演することができたのですが、もう胸いっぱいでした。あの劇場作品を経験したことで、自分がこれからどうなっていきたいのか、どういう人間になりたいのかが固まったんです。私、何でもすぐ忘れちゃうんですけど、あの現場の出来事はぜんぶ覚えています。先輩方のカッコいい背中を見せていただきました。すごく素敵な作品に出会えたことが、私にとっての革命です。

千本木:私も「自分のやりたいお芝居ってこういうことなのかもしれない」と何となくつかめたアニメ作品があります。その作品はガンマイクで収録をしていたので、向かい合って芝居をしたり、くっついて収録をしたりできました。人と向き合うことで出てくる気持ちにふれてすごく勉強になり、より気持ちを大切にしたいと思いました。あれは革命でしたね。

――素晴らしい。

千本木:素晴らしい、いただきました!

石見:しみてくださっている。

――私にとっての革命は中学生の頃の合唱コンクールでした。あのとき指揮者を経験したことで音楽に目覚めて、高校・大学で吹奏楽をやりたいと思うようになったんです。

千本木:私も中高と吹奏楽部でした!

石見:えっ、私もですよ! 中学生の頃やっていました。

千本木:そうなんだ! 楽器は何を担当していたの?

石見:チューバです。

千本木:チューバ吹いていたんだ!ちょっと意外かも?

石見:先輩が優しくって。人で選びました(笑)。

千本木:人間関係も大事だもんね。そういえば高校のとき、少人数で活動している部活だったんですけど、先生を中心に何とか賞をとるぞと、革命を起こそうとしていましたね。

――素敵な思い出まで話していただき、ありがとうございました。本作は「天才」もキーワードです。お二人が最近「この人は天才だ!」と思った方は?

石見:芦田愛菜ちゃんですね。最近、愛菜ちゃんが小さい頃に出演していたドラマも見ているんです。佇まいも言葉選びも勉強になることばかり。大人になってから当時の愛菜ちゃんを見ると、よりすごさが分かりました。成長なさってからも、あの魅力が変わっていないんですよね。「信じる」という言葉の意味を芦田さんから学びました。自分が思っていた気持ちを言語化してくださる、素晴らしい方だなと思っています。

千本木:私は野田秀樹さんですね。ことし、初めて野田地図(NODA MAP)を生で見たのですが、超面白かったです。ワークショップに行ってみたいけれど、難しいんだろうなぁ……。どれだけ感性を研ぎ澄ませてやっていらっしゃるんだろう。もうとにかく素晴らしかったですね。野田秀樹さんは天才です。

――同じ役者という仕事をしているからこそ、よりすごさを実感できる。

石見:やってみてから分かる難しさっていっぱいあるんですよね。

千本木:そうだよね。どういうプロセスを経ているのか想像できる部分があるからこそ、よりすごさを実感できることもある気がします。

――これから放送になる一話の見どころを教えてください。

千本木:アニスとユフィの出会いです。

石見:ですね。すべての始まりなので。その出会い方にも注目です。

千本木:ある意味、ロマンチックな感じだよね。

石見:ユフィにとってはきっと、訳わかんなかったでしょうね(笑)。何が起きるのかは見てからのお楽しみです!

千本木:映像も音楽も素敵ですが、まずはアニスとユフィのふたりを好きになってもらえたら嬉しいですね。

――最後に、改めて本作の推しポイントを語っていただければと思います!

石見:会話劇が面白いです。登場キャラクターそれぞれが押し動かされるその様をぜひ見てください。

千本木:メインキャラクターみんなを掘り下げてくれるようなストーリーになっています。きっと感情移入できるキャラクターがいると思うので、ぜひみなさんの推しを見つけてみてください!

TVアニメ『転生王女と天才令嬢の魔法革命』作品情報
2023年1月4日(水)より放送スタート
AT-X 毎週水曜21時~ ※リピート放送は毎週金曜9時~/毎週火曜15時~
TOKYO MX・BS11 毎週水曜25時~
テレビ愛知 毎週水曜26時5分~
カンテレ 1月5日(木)より毎週木曜26時55分~ ※初回放送は27時10分~
※放送開始日・放送時間は変更となる場合あり

【CAST】
アニスフィア・ウィン・パレッティア:千本木彩花
ユフィリア・マゼンタ:石見舞菜香
イリア・コーラル:加隈亜衣
アルガルド・ボナ・パレッティア:坂田将吾
レイニ・シアン:羊宮妃那
ティルティ・クラーレット:篠原侑
【STAFF】
原作:鴉ぴえろ「転生王女と天才令嬢の魔法革命」(ファンタジア文庫刊)
キャラクター原案:きさらぎゆり
監督:玉木慎吾
シリーズ構成:渡航
キャラクターデザイン:井出直美 
クリーチャーデザイン:宮澤努
イメージボード:益田賢治
美術設定:滝口勝久
美術監督:細井友保
色彩設計:林由稀
撮影監督:伊藤康行
オフライン編集:小島俊彦
音響監督:立石弥生
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:日向萌
音楽制作:KADOKAWA
アニメーション制作:ディオメディア

(C)2023 鴉ぴえろ・きさらぎゆり/KADOKAWA/転天製作委員会

《M.TOKU》
【注目の記事】[PR]

特集