意味のないことに意味を見出していくラジオ「羽多野渉・佐藤拓也のScat Babys Show!!」5年で築き上げた“第4位の男”という関係性【特集インタビュー】 | 超!アニメディア

意味のないことに意味を見出していくラジオ「羽多野渉・佐藤拓也のScat Babys Show!!」5年で築き上げた“第4位の男”という関係性【特集インタビュー】

インターネットラジオステーション<音泉>のオススメ番組を毎月特集中!第5弾として特集するのは、声優の羽多野渉さん・佐藤拓也さんがパーソナリティを務める番組「羽多野渉・佐藤拓也のScat Babys Show!!」。リスナーに愛され続けている本番組の魅力に迫ります。

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「超!アニメディア」にて、インターネットラジオステーション<音泉>のオススメ番組を毎月特集する企画を実施中! 本特集では、パーソナリティに番組の魅力や聞きどころを直撃するほか、第1回配信の感想や、自分が思う神回をピックアップしてもらい、その理由を語ってもらいます。また、制作スタッフから番組スタートの経緯やパーソナリティへの印象などをリサーチ。ラジオ番組の裏側もお届けします。

第5弾として特集するのは、声優の羽多野渉さん・佐藤拓也さんがパーソナリティを務める番組「羽多野渉・佐藤拓也のScat Babys Show!!」。パーソナリティお二人の素晴らしい声質から意味のないトークも意味深に捉えられてしまうことで、第3・4回「アニラジアワード」2年連続で「BEST SEXY RADIO えっちなラジオ賞」を受賞。2021年10月には5周年を迎えるほどリスナーに愛され続けている本番組の魅力に迫ります。


羽多野渉×佐藤拓也【画像クリックでフォトギャラリーへ】 撮影/小原聡太

意味のないことを一生懸命やってみる番組


――本日はよろしくお願いします!

羽多野・佐藤:よろしくお願いします!

羽多野:超!アニメディアさんに取り上げていただくのを夢に、今日までラジオをやってきました。

佐藤:立ち上げの時からずっと夢でしたからね。「えっちなラジオ賞」を2年連続受賞した時は、遠ざかったかなと思ったのですが、真面目に続けていたからこうやって取り上げていただけて。神様は見てくださっているんだなと。

羽多野:ありがたいことですね。

羽多野・佐藤:あはは(笑)。

――(笑)。改めて、「Scat Babys Show!!」(以下、SBS)本ラジオ番組のご紹介をお願いします。

羽多野:時間を持て余している人たちが悩んでいることやつらいこと、すべてが馬鹿らしくなっちゃうくらい意味のないことを一生懸命やってみる番組です。何か意味のあるトークもしなければ、何か大切なメッセージを伝えるわけでもなく、とにかく楽しい番組をつくりたいと思ってスタートしました。配信日も金曜日の夜なので、我々のおしゃべりを聴きながら「今週も頑張ったな」とリラックスしていただけたら嬉しいなと思っています。



佐藤:当初から大きな志はなく、作品やキャラクターを背負っていない羽多野さんと僕そのものの日常に、リスナーさんたちに付き合っていただくような気楽な番組になったらいいなと。そのためにも一番は羽多野さんと僕がまず楽しむこと。僕らが楽しくおしゃべりできていないとリスナーさんも楽しんでくれないだろうと思って、堅苦しくない番組にしています。



――月1回配信される約1時間の番組「ペロ生」では、毎回ゲストの方をお呼びしていますよね。

羽多野:お仕事でご一緒したことのある仲間たちにお声がけすると、みなさん快く受けてくださるから、本当にありがたいですよ。コンテンツを背負っていないからこそ、一緒にどんちゃん騒ぎしてこの時間だけは心から楽しんでもらいたいと思っています。キャラクターとは違う面を見せてくださったり、たまーにちょっと真面目なお話が聞けたり。

佐藤:ごくたまにね(笑)。

羽多野:本当にたまにですけどね(笑)。そのギャップも面白いです。

――番組ディレクターさんから本ラジオ番組のこだわっているポイントについて、こんなコメントをいただいています。スタッフ陣もお二人と同じような意識を持たれていますね。

~ディレクターコメント~
かっこよさに振らないところです。ある程度の声の良さ、ビジュアルの良さは他でやってもらって、この番組では、息を抜いて、違うものもヌイて、賢者タイムの2人を感じられるようになればいいかな、と思います


羽多野:役を演じていない自分の日常の「こんなことあった」「あんなことあった」という、どうでもいい話で盛り上がって楽しめるチームですからね。歯医者さんに行った時、最初によだれかけをかけてもらう時が一番気持ちいいよね、とか(笑)。

佐藤:そういう話しで一つのコーナーを使い倒しちゃう時もあるくらいですからね(笑)。

羽多野:ディレクターも僕らに好きに話しをさせるから、30分番組なのに結局45分経っているとか(笑)。僕らも時間の概念を忘れちゃうんですよ。

佐藤:番組もそうですけど、番組の打ち合わせ中も番組が終わった後もずっと喋っています(笑)。

羽多野:どんな話でも膨らんでいきますからね。今日もヘアメイク中、ずっと税金の話しをしていましたし(笑)。結構社会派の話しもするんですよ!

佐藤:「SBS」以外のところでは政治経済の話しかしていないですからね(笑)。どんなネタでも楽しいから一緒にいる時間はずっとしゃべっていますし、「今日は何をしゃべろうか?」と相談したこともないんですよ。一度話したことがあったとしても、話したかったら気にせず何回も話しますし。『アイナナ(IDOLiSH7)』『A3!』のライブ感想は、リスナーさんからメールが来るたびに話しているから、きっと「この話、前にも聞いたな」ってことがあると思いますけど、しゃべりたくなっちゃったから仕方ないよね!という感じです(笑)。

羽多野:僕なんて親知らずを抜いた話はいろんな番組でやっていると思う(笑)。「羽多野さん親知らずの具合どうですか?」とメールが来るほど。

佐藤:そのせいで羽多野さんの親知らずについてみんな知っていますからね(笑)。

――ちなみに「Scat Babys Show!!」という番組タイトルはどのように決まったのでしょうか? 番組プロデューサーさんから馴れ初めについて、このようなリークがありますが……。

~プロデューサーコメント~
初めて番組の打ち合わせをしたのは嵐の日でした。しかも私はほかの仕事で不在…。当時の様子は羽多野さんと佐藤さんに聞いてもらうのが良いと思います(笑)


佐藤:ひどい天気でしたねぇ。嵐の日だったからタイトルを決める時には「風雲〇〇」「嵐を呼ぶ〇〇」という案を出していて。完全に(劇場版の)『クレヨンしんちゃん』じゃねぇか!って(笑)。

羽多野:そうでしたね(笑)。そんな中のアイデアの一つとして出てきた単語が“Scat”だったんですよね。調べてみると「意味のない音やメロディに合わせて即興で音楽をつくる」という意味だと。だから、僕らのトーク自体には意味がないけど、リスナーさんが聞くことで化学反応が起こせたら面白いんじゃないかと思ってタイトルに使いました。

佐藤:加えて生まれ立てという意味を込めて“Babys”にしましたね。タイトルから察せられるように、リスナーのみなさんが僕らが意味のありそうなことを言ったと感じたとしても、それは受け取る側の問題ですよというスタンスです(笑)。

羽多野:別にいつもえっちなことは言っていないですけど、受け取る側の印象で「えっちなラジオ賞」を2年連続で受賞しちゃっただけですから(笑)。

――“大人の色気”とか、そういったものは狙っていない……?

羽多野・佐藤:狙っていないですよ!(笑)

羽多野:狙ってはいないですけど、僕らの中身はもういい大人であるという揺るぎない事実はありますね(笑)。もう40歳になりましたので、そういう意味では普通に年を重ねた結果が表れているのだと思います!



お互いを紹介する言葉は「第4位の男」


――5年共に歩んできた相方の紹介もぜひお願いします。

羽多野:佐藤拓也という人間はエネルギー源が、おそらく常人とは全く違うんですよ。例えば、僕が風の力で動いているとします。

佐藤:羽多野さん、風の谷の人だったの?(笑)

羽多野:そう。風がない日は飛べないの。でも、拓ちゃんは大地、地球がエネルギー源なんですよ。

佐藤:誰が巨神兵だよ!(笑)

羽多野:ふふふ(笑)。エネルギーの強さがあまりにも違うので、毎回ディレクターさんたちは拓ちゃんのアバン(冒頭の寸劇)一発目の声に「ワーッ」って驚き、音量を下げる(笑)。番組のテーマソング(『Scat Babys Show!!』)をつくってくれたSURFACEのお二人も驚くくらい。声がデカすぎる(笑)。

佐藤:迷惑をかけているじゃないですか!

羽多野:これは声優としては誰もが欲しい能力なんですよ。拓ちゃんと一緒にラジオをやって、これまで出会ったことのない未知のエネルギーに遭遇したなと。これから夏冬は電力不足に陥るなんて言われていますけど、拓ちゃんは無限のエネルギーを持っています(笑)。

佐藤:再生可能エネルギーってことですね。

羽多野:人間SDGsですよ!(笑)

佐藤:あははは!

羽多野:ワイルドで豪快で、そのエネルギーで誰もが前向きになり、細かいこと小さなことで悩んでいる場合じゃないぞ!と笑顔になる。僕もすごく元気をもらえる存在です。





――佐藤さんにとっての羽多野さんはいかがでしょうか?

佐藤:羽多野さんは本当に包容力の塊みたいな人です。僕みたいな人の迷惑を顧みずに大声を出すような人間を包み込んでくれ、さらにはそこに面白さを見出してくれる。国産羽毛100%みたいな人ですね。……あ、名字に「羽」って漢字が入っていましたね(笑)。

羽多野:中国語で自己紹介すると羽多野は「羽毛」らしいです(笑)。

佐藤:あははは(笑)。本当に羽毛100%な感じで優しく包み込んでくれるんですよ。「SBS」をキッカケに羽多野さんのライブにお邪魔したことがあるんですけど、パフォーマンスやステージ上での立ち振る舞いの素晴らしさはもちろん、同時にお客様だけではなくステージに関わるスタッフにまで気遣いと感謝を忘れない。そんな羽多野さんの背中を見て、同じくパフォーマンスをする者としての指標を見せてもらっていると常に感じています。「SBS」で組ませてもらってすごく幸せだなと思います。

羽多野:ありがとうございます。

佐藤:時たま棘のような彼特有の嗜好性を垣間見ることもありますが。我々はそれを「獣」と称していますけれど、唯一無二だなと。急に「え、今なんて言った!?」と思うようなハチの一刺しが急に出てくるんですよ(笑)。

羽多野:ははは! 人間は誰しもそういう獣を飼っているんですよね。

佐藤:羽多野渉という人間を100%理解することは決してできない。そんな奥ゆかしさを常日頃感じております。相方が羽多野渉だからこそ、ここまで長い期間「SBS」を続けられているのだと思います。

羽多野:ふふふ(笑)。僕ね、お互いを紹介する一番分かりやすい言葉を思いついたんですよ。

――何でしょう?

羽多野:「第4位の男」です。

佐藤:あははは!(笑)

羽多野:最近誕生日になると、ネット上で「羽多野渉といえば〇〇」という投票企画があるのですが、大体は特定のキャラクターや作品が上がってくるんですよ。なのに、なんの因果か2022年においてはランキングの4位がお互いという。「羽多野渉といえば…第4位:佐藤拓也」なんですよ(笑)。

佐藤:「佐藤拓也といえば…第4位:羽多野渉」ですからね(笑)。

羽多野:それは「SBS」を長くやらせていただいているからこそだと思います。

――ディレクターさんと構成作家さんはお二人の印象について、このようにコメントしています。

~ディレクターコメント~
とてもお若いなと。外見が若々しいのはみなさんご存知の通りですが、番組の収録では、私たちスタッフにプライベートなお話もされます。具体的なことは申し上げれませんが、2人ともまだまだやんちゃで、心身ともにエネルギーに満ち溢れていますね


~構成作家コメント~
お二人の印象は、とにかく「仲良し」。放課後、いつも一緒に過ごす高校の同級生のようだなと思います(笑)。その関係性が番組の雰囲気にも出ていると思います


羽多野:「放課後、いつも一緒に過ごす高校の同級生のよう」(笑)。

佐藤:「SBS」以前はそんなに声優のお仕事で現場がガッツリ被ることはなかったんですよね。この番組が始まってからの方が多いかもしれません。

羽多野:そうなんですよ。それこそアイドルコンテンツで同じチームになって密に仕事をするようになったのは「SBS」開始前後だった気がします。本当に不思議なご縁ですね。





印象に残っているゲストは「速水奨さん」


――「SBS」ではこれまでにも様々なコーナーを実施していますが、この5年間の中で特に印象に残っているコーナーはありますか? ちなみに構成作家さんは「ふつおた」パートがオススメとのこと。

~構成作家コメント~
どのコーナーも面白くて好きですが、個人的には“ふつおた”パートがおすすめです。お仕事の話や何気ない日常の話題も、思わぬ広がり方をして、いつの間にかお二人のこだわりやフェチ、“ケモノ”の話になっている。そんな自由なトークを楽しんでほしいです


羽多野:リスナーさんが「あんまりインパクトが強くないからほかの番組だと出しづらい……」と思っているような日常の一コマを教えてもらうんですけど、すごく楽しいですね。何気ない日常のメールを読んで、あーでもないこーでもないと言っているのが楽しい。

佐藤:楽しいですね。一番リスナーさんのメールで話しが広がるのがこのコーナーだと思います。ほかのコーナーもですけど、「SBS」のコーナーって僕らが考えたわけでなく、イベントでゲストさんが案を出してくれたコーナーを続けているんですよ。

羽多野:例えば「今日のおかず」とかですね。

――……(笑)。

佐藤:何かおかしかったですか??(とぼけ顔)

――お二人が言うと「どういう意味なんだろう」と勘ぐってしまう企画名なので……(笑)。

羽多野・佐藤:ああ~(笑)。

羽多野:ただリスナーさんからその日食べた煮物や焼き魚などのおかずの写真を送ってもらうコーナーですから! これは1回目のイベントの時、ゲストに来ていただいた小西(克幸)さんが考えた企画ですね。小西さんもこんなにずっとやっていると思っていないと思います(笑)。

佐藤:ただの飯テロなコーナーなんですけど、これもまた人気なんですよ。最近はメールと一緒に写真も届くようになって。その写真のこだわりがすごい!

羽多野:インスタ映えみたいなね! 写真がオシャレになっているので、そういうところに一つずつ突っ込んでいくのが面白いんですよ(笑)。

佐藤:ほかにも「好きなお味噌汁の具で1~9まで打線を組んでみた」とかもやりますね。

羽多野:4番は何?

佐藤:わかめですね。

羽多野:僕は豆腐ですね。

佐藤:わかめと豆腐は合いますからね。……ずっとこんな話しをして30分回しています(笑)。

――ネタが尽きないということですもんね。

佐藤:そうなんですよ。「この番組っぽい響きの言葉」をリスナーさんに送ってもらって、僕らが「なんですって?」と擦る「ペロワード」というコーナーも面白いですね。

羽多野:地方の方言とかね。僕の田舎(長野)だと沸騰した熱いやかんを触る時とかに親から「ちんちんに熱いから気をつけな!」と言われるんですけど、リスナーさん曰く名古屋でもこのワードを使うと。

佐藤:「今川焼き」の呼び方が全国で10種類以上あるとかね。すると、地域の理解が深まるんですよ。

羽多野:そうそう。やっぱり「アカデミックな番組」としてこれまでやってきましたからね?

佐藤:(笑)。

羽多野:個人的には「全力じゃんけん」というコーナーも好きですね。自分の中で大きなものを何か一つ勝手に背負ってじゃんけんする。たしかとっしー(豊永利行)と前野(智昭)くんがゲストに来た2回目のイベントで生まれたコーナーでしたね。

佐藤:とっしーは劇団(スーパーエキセントリックシアター)を背負って、前野さんは事務所の先輩である檜山(修之)さんを勝手に背負っていましたね(笑)。

――本当に大きいものを背負っていらっしゃる(笑)。ちなみに勝敗は……?

佐藤:前野さんが負けましたね。「檜山さーん!」って叫んでいましたよ(笑)。

羽多野:声が枯れるほど全力でじゃんけんをしていましたね。人間って全力でじゃんけんすると笑えるんですよ(笑)。最近ご時世的に大きな声が出せないのでできていないのですが、またやりたいですね。

――では、数多くのゲストさんをお招きしていますが、中でも特に印象に残っているゲストさんはいますか?

羽多野:ダミーヘッドCDというのも過去に2回リリースしていて。ゲストさんをお招きしてダミーヘッドマイク(立体音響収録用マイク)になんちゅうことを……ということを言わせているのですが、特に楽しそうだった速水(奨)さんは印象に残っていますね。一緒に『くノ一忍法帖』を見て楽しみました。(※詳しくは『「羽多野渉・佐藤拓也のScat Babys Show! ! 」くっころCD"忍(にん)”』)

佐藤:そんな話、記事に書けるか!(笑)僕らと同じようにゲストのみなさんも毎回楽しそうであるという点においては、すべからく共通しています。





今後の展望は「現状維持!」


――「SBS」を5年やってきて何か変化したことはありますか?

佐藤:年齢くらいじゃないですかね?

羽多野:間違いないね。月1回の生配信、すごく楽しいんですけど最近帰宅したらぐったりしてすぐに寝ちゃうんですよ。歳を重ねて体力がなくなってきたんだなと思います。始まった当初は楽しすぎて「このまま帰りたくない!」と配信が終わってもずっとしゃべっていたら、現場の駐車場のシャッターが閉まって出られなくなっちゃったこともあったのに(笑)。

佐藤:一度や二度じゃないですからね! 最近は収録現場の人に「そろそろ……」と追い出されるのでそういうことがなくなっただけで(笑)。

羽多野:5年も経てばいろいろ変わりますからね(笑)。

――「SBS」の今後の展望を聞こうかと思っていたのですが、お話を聞いていると「今のまま続けていくこと」が大切なのだろうなと感じました。

羽多野・佐藤:はははは(笑)。

佐藤:現状維持でいきたいですね! でも形状維持って意外と難しいと思うんですよ。

羽多野:難しいよね。時代が変わると価値観がいろいろ変わっていくから、現状を保つのはめちゃくちゃハードルが高いことなんです。だけど、この番組は僕らの意味がないトークの中からリスナーさんたちが意味を見いだしてくれている。時代や流行や価値観が変わっていくと、これまでにない意味が発生するんじゃないかなと。それはすごく面白いなと思います。

佐藤:それに僕ら二人は、何か使命感を持って「SBS」を続けているわけではないので(笑)。もちろんせっかくなら一人でも多くの人に触れてほしいという思いはありますけど、それ以上に一日でも長くやれたら幸せ、くらいの気持ちなんですよ。プロデューサーはどう思っているか分からないですけど(笑)。

羽多野:でも目標やゴールを決めずにやってきたからこそ終わりがなかったというのもあるはずなので、今のまま続けていくことが一番いいのかなと思っています。

――一方で現在は5周年イヤーの最中ということで、2年ぶりの有観客イベントを控えていたり、セガのラッキーくじも実施していたりとラジオを飛び越えての企画も進行中です。ラジオの外で何かやってみたいことはありますか? ちなみに構成作家さんとプロデューサーさんは「ロケ」を目標にしているようです。

~構成作家コメント~
地方での公開録音やロケ企画など、外に出る企画をやってみたいです。いつも全国のリスナーさんからお便りが届きますし、最近「ご当地ネタ」も多いので、定期的に番組で地方行脚をしたいです


~プロデューサーコメント~
2人の出身地である長野と宮城にロケへ行きたいです。5年番組を続けてますが意外にロケ企画はまだなので


佐藤:やらせてもらえるなら、もちろんやりたいですよ! バスツアーとかね。

羽多野:あそこに行きたい! 宮城(佐藤さんの出身地)の遊園地。

佐藤:八木山ベニーランドですね(笑)。僕は長野県(羽多野さんの出身地)の白馬ジャンプ競技場に行きたいな。一度音泉さんの生放送(「音泉ファミリー 慰安旅行 in 白馬村 第3話」)で行きましたけど、「SBS」でもゆっくり行きたいですね。
あとゲストさんの地元に行ってもいいですよね?

羽多野:ゲストさんの実家に行こうよ! 親御さんにご挨拶しよう。

佐藤:いいですね。九州、北海道、沖縄……とかなるべく関東以外で!

羽多野:沖縄は(仲村)宗悟くんとか、熊谷(健太郎)くんとか結構いますからね。暖かいところだと冷え性だからすごく助かります。……こんな感じで雑談からいろいろ決めていきたいですね(笑)。これまでもグッズやコーナーもそんな感じで決まっていったので。『くっころCD』もまさにそんな感じでできましたしね。古の「くっ……殺せ……」というオークと姫騎士の様式美から生まれたものですし。

佐藤:それ、記事に書けないやつだから!(笑)

羽多野:はははは(笑)。そういう僕らのDNAに刻まれた“獣”からスタートした企画が多いので、これからもこのやり方は変わらずに進めていきたいです。

佐藤:そうですね。意味のないことに面白みを見つけちゃって楽しい!みたいなのを続けていきたい。

――そのままのお二人で突き進む姿、今後も楽しみに見届けていきたいと思います!

羽多野:こんなインタビュー内容で大丈夫なのかな……? 憧れの超!アニメディアさんなのに! こじゃれた写真撮ってもらったのに!

佐藤:記事の内容見てみたら「なんだこれ! いつものお前らと変わらないじゃないか!」って言われそうですね(笑)。

羽多野渉・佐藤拓也のScat Babys Show!! 番組紹介


おしゃべりな二人がひたすら喋り続けること、それは一見意味のない事。でも意味のない事って楽しいよね、そんな番組です。
毎週金曜20時配信(過去アーカイブ9回)



取材・文/阿部裕華 撮影/小原聡太

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今回インタビューした、羽多野渉さん、佐藤拓也さん直筆のサインとキャッチフレーズが書かれた色紙を抽選で各1名様にプレゼント! ご希望の方は、以下要項をご確認のうえ、ご応募ください。
■締切:2022年7月16日(土)23時59分
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