ただのアニメ・歌好きだった少女が「みなさんの前で歌いたい」と思ったきっかけと現在-鈴木杏奈が自身の活動を振り返り、2ndシングルの魅力を語る | 超!アニメディア

ただのアニメ・歌好きだった少女が「みなさんの前で歌いたい」と思ったきっかけと現在-鈴木杏奈が自身の活動を振り返り、2ndシングルの魅力を語る

声優・アーティストの鈴木杏奈にインタビュー。

特集
注目記事
鈴木杏奈
  • 鈴木杏奈
  • 鈴木杏奈
  • 「Chasing the dream」<CD+DVD>ジャケット
  • 「Chasing the dream」<CD>ジャケット
  • 鈴木杏奈
  • 鈴木杏奈
  • 鈴木杏奈
  • 鈴木杏奈

 TVアニメ『ワッチャプリマジ!』で心愛れもん役を担当し、オープニングテーマ曲も歌唱する声優・アーティストの鈴木杏奈さんが、2022年5月18日に2ndシングル「Chasing the dream」をリリース。表題曲はTVアニメ『ワッチャプリマジ!』第3クールオープニングテーマで、プリティーシリーズの声優でもお馴染みのi☆Ris・山北早紀さんが作詞に参加。作品の内容を踏襲した「夢に向かって頑張る人たちへ向けた明るく前向きな気持ちになれる応援ソング」となっている。

 超!アニメディアでは鈴木さんに、2ndシングルの聴きどころやアーティストデビューしてから変わった意識の変化についてインタビュー。声優として出演する『ワッチャプリマジ!』の魅力についても語ってもらった。


鈴木杏奈アーティスト写真【画像クリックでフォトギャラリーへ】

1曲のなかでどれだけ“鈴木杏奈らしさ”をお伝えできるのか

――私、大阪城ホールで開催された「ANIMAX MUSIX 2018 OSAKA」に参戦していたんです。その時、オープニングアクトを務めていた鈴木さんが歌唱されている姿を見て、圧倒された記憶が残っています。

 そうなんですね!! 嬉しい! あのとき、あのステージで歌ったことがきっかけで、私もアニメが好きな方々の前でアニソンを歌いたいと思うようになったんです。

――そうだったんですね! アニメはもともと好きだった?

 はい! あの時まではただのアニメ好きで、水樹奈々さんなどのライブに行ってアニソンを楽しむ一員でした。だから、アニメ好きのみなさんがすごく盛り上がって、ライブを熱くしてくれることも知っていたんです。「ANIMAX MUSIX」さんで歌ったとき、その盛り上がりをステージの上から体感できました。そして、あの盛り上がりをもっと感じたい、アニソンやアニメが好きのみなさんの前で歌いたいって思うようになったんです。

――その後、2021年12月に「鈴木杏奈」としてアーティストデビューしました。テレビ番組『THEカラオケ★バトル』にご出演されたときとは違い、オリジナル楽曲を歌うことになりましたが、以前と比べて歌への向き合い方は変化しましたか?

 変わりましたね。デビューする前、それこそ『THEカラオケ★バトル』などでは原曲の方のイメージを自分のなかでも持ちながら歌っていました。恐らく、聞いている方々も原曲を歌っているアーティストさんのイメージがある中で私の歌を聞いていたと思います。一方、アーティストデビューしてからはオリジナル曲を歌っているので、そういうイメージ自体を私が出していくことになるんです。なので、1曲のなかでどれだけ“鈴木杏奈らしさ”をお伝えできるのかということは、すごく意識するようになりました。

――ご自身で感じる“鈴木杏奈らしさ”とは?

 周りの方から言っていただいて気が付いたのはビブラート。以前から「ビブラートが綺麗だね。すごいね」と言っていただけることが多かったのですが、そのときは原曲の方の真似をしていたんです。ただ、オリジナル曲を歌うときは自分がやりたいように、思うようにやっています。その結果、イベントなどで歌うと「杏奈ちゃんのビブラートは個性的だ」って言われるようになったんですよ。「すごいよね」じゃなくて「個性的だね」って。これが自分らしさなのかなと最近は思っています。

――今回の楽曲もそうですが、歌にエネルギーがこもっているようにも感じます。

 応援してくださる方々からも、私の曲を聞いて元気になった、仕事へ行くときに元気を出すために聞いていますと言っていただけることがあって、すごく嬉しいんです! これからは、プリティーシリーズのポップな楽曲に加えて、カッコいい楽曲でもパワーを感じると言われるようになりたいです。私自身、もっともっとパワーを出して頑張ります!

――ちなみに、鈴木さんのパワーの源になっているのは?

 私、食べることが大好きなんですよ。特にうどん・オムライス・桃。うどんは1日3回食べることもありますし、オムライスは2ndシングルのMV撮影の合間に食べました! あとは移動中に好きな音楽を聞くだけで幸せな気持ちになるんです。私、小さなことで幸せを感じるタイプなんですよ。好きな食べ物や音楽から得たパワーと幸せを蓄積して、みなさんにもっと届けていきたいなと思っています。

プリティーシリーズのキラキラ感と疾走感が詰まった一曲

――先日、2ndシングル「Chasing the dream」がリリースされました。『ワッチャプリマジ!』第3クールオープニングテーマ曲でもありますが、改めてどのような楽曲なのか教えてください。

 疾走感や開放感のある楽曲で、最初に聞いたとき「カッコいい寄りの曲だな」と感じました。そんな曲調に、プリティーシリーズならではのキラキラ感や、頑張る子たちを応援する歌詞が融合した素敵な楽曲です。

――作詞はプリティーシリーズの声優でもお馴染みの山北早紀さんが参加されていますね。

 そうなんです! 事務所の先輩であり、プリティーシリーズの先輩でもある山北さんに歌詞を書いていただけて幸せです。歌詞すべてがいいのですが、私は特に言葉選びが好きです。例えば「不安」や「悩み」というニュアンスを「モヤモヤして」という言葉で表現したり、「大きい」を「でっかい」という言葉にあえてしたりしているところ。言葉の選び方によって、こんなにもポップになるんだと思いました。

――山北さんとは直接会えた?

 イベントの際にお会いして「素敵な歌詞をありがとうございました」と伝えることができました。そしたら「杏奈ちゃん、すごく歌上手だね」って言ってくださったんです! 本当に嬉しかったです。

――鈴木さんがお話されていたように、歌詞からはプリティーシリーズらしさを感じます。

 ですよね! プリティーシリーズのキラキラ感や可愛らしさはこれからも大切にしつつ、私はカッコよさも出していけたらいいなと思っています。

――今回のシングルは、本曲のMVが収録されたDVDが付属する形態もリリースされます。鈴木さんが思う、MVの推しポイントは?

 バンドメンバーの方々に囲まれながら歌うまでの流れです。今回のMVは、Aメロ・Bメロでは私が1人で歌っていますが、サビでマイクを拾ったあとバンドメンバーの方々と合流して歌うという構成になっているんですよ。曲に合わせて盛り上がる構成になっているので、マイクを持つ瞬間とその流れにぜひ注目して欲しいですね。

――MVを拝見しましたが、今回は野外で撮影されていますよね。

 はい、滑走路で撮影しました! 朝早い移動だったのが大変でしたし、海が近い場所だったので到着した瞬間や日が落ちてから寒かったことをよく覚えています(笑)。外での撮影はこんなにも過酷なんだとひしひしと感じていましたが、撮影中はアドレナリンが出ていたので、乗り切れました!

――走っている姿も印象的でした。

 運動の中でも特に走るのが苦手でして……。今回は何回もそれなりの距離を走ったので、帰るころには足が筋肉痛になっていました。また野外で撮影したいですが、次はもう少し温かい場所なら嬉しいです(笑)。

元気とやる気をもらえるのが『ワッチャプリマジ!』

――鈴木さんは『ワッチャプリマジ!』に声優としても出演されています。改めて感じる本作の魅力を教えてください。

『ワッチャプリマジ!』は女の子たちが協力して頑張っていく作品なのですが、それぞれの女の子に物語があるんです。性格もバラバラで個性も豊かなので、好きな子や共感できるキャラクターが絶対に見つかるはず! 感動する場面もたくさんあります。友情を育む姿や、壁を乗り越えるために頑張る姿を見ると、「私も頑張らなきゃ」と思えます。元気だけじゃなくて、やる気ももらえるのが『ワッチャプリマジ!』、そしてプリティーシリーズの魅力じゃないかな。

――それはもしかすると、1クールではなくて、長期間にわたって放送される作品だからこそ伝えられる部分もあるかもしれません。

 そうですね。長く放送される作品だからこそ1人ずつを掘り下げられるし、色々な面を見せることもできる。キャラクターをしっかりと知り感情移入できるのも、本作ならではだと思います。

――声でのお芝居はこれまでに経験のなかったことだと思います。

 日々難しさを感じています。今はキャスト4人ずつで収録することが多いのですが、そのときご一緒する先輩たちの力に圧倒されています。特に息の使い方。同じ「ふー」という吐息でも、嬉しいとき、悔しいとき、悲しいときで、ぜんぜん違うんです。絵を見なくても感情が伝わってくるんですよ。毎回の収録で刺激を受けています。

――先輩から学ぶことは多い。

 そうですね。アフレコでは先輩がリードしてくださることが多いのですが、私も負けないように食らいつくようにしています。先輩と一緒にアフレコができるだけで勉強になりますね。

――心愛れもんを演じるうえで大切にしていることは?

 「ござる」や「拙者」や「漆黒の明星」など、私がふだんは使わない言葉や言い回しをする子なので、まずはそれをナチュラルに言えるよう練習しました(笑)。あとは、れもんちゃんはそんなに気が強い子ではないのですが、周りのみんなが揉めていると、勇気を出して言葉を発するんです。そいう場面では、内気な子が頑張って言葉を出しているという不安さを上手く声に乗せられるように意識していますね。

――ちなみにアーティスト活動においても、誰かの歌を聞くことで自分の身になることがある?

 ありますね。ライブパフォーマンスや歌い方を見て吸収して、それを自分なりに落とし込むようにしています。

――これまで見たライブパフォーマンスのなかで印象に残っている方は?

 LiSAさんです。かわいい曲のときは子供のような無邪気さやフレッシュ感があるのに、大人っぽい曲やカッコいい曲になると、別人のようになるんです。その豹変ぶりや表現の幅の広さに衝撃を受けました。ライブの盛り上げ方や空気作りもすごい。ライブDVDを見たあと「絶対にこの人のパフォーマンスは生で見たい」と思った方のひとりです。尊敬しています。

 

初見の方に「鈴木杏奈いいね」と言ってもらえるような存在に

――今回のシングルには表題曲に加えて、バラード調の「てのひらのありがとう」も収録されています。こちらはどのような楽曲ですか?

 この曲は昨年の12月に私が初めて行った単独イベント「鈴木杏奈 アーティストデビュー&バースデーイベント-はじめまして鈴木杏奈です。-」で披露した曲です。イベントへ来てくださった方々への感謝や家族への想いを込めて歌いました。鈴木杏奈としてオリジナル曲のバラードを歌うのが初めてだったので、ちゃんと想いを伝えられるように、一言、一言丁寧に歌う、伝えるということを意識して歌いました。

――家族への想いもこもっているんですね。

 そうですね。ずっと近くで支えて応援してくれているので、感謝の気持ちでいっぱいです。

――仲も良い?

 仲良しです! 母とはもう友達のように仲良くて、ふたりで遊びに行くことも多いですね。

――お父さんとは?

 以前はそんなことがなかったのですが、最近は年齢的なものなのか、どうしてもツンツン当たってしまうことが多くて……(笑)。もちろん感謝はしているのですが、素直になれないんです。でも、そんなお父さんを含めて家族のみんなの応援が私のパワーになっています。これから何倍にもして返していきたいですね。

――声優・アーティストとしての今後の目標について教えてください。

 まず声優としては、色々な作品のオーディションを積極的に受けること。そして勝ち取ってさまざまな作品に出演することで、もっとたくさんの方に声優としての鈴木杏奈を知ってもらいたいなと思っています。アーティストとしては、単独イベントだけではなく、何名かのアーティストさんが出演するライブやフェスに出たいですね。そこで初めて私を知ってくださった方々に、「鈴木杏奈いいね」と言ってもらえるような存在になりたいです。あとは色々な経験を積むことで深い歌詞を書けるアーティストになりたいですね。

――直近の活動のひとつとしては、7月3日に中野サンプラザで開催されるプリティーシリーズスペシャルライブ「Pretty Live! ~One for All !!!~」があります。

 今回『ワッチャプリマジ!』からは7名が出演します。初披露曲も多いと思うので、楽しみにしていてください! 個人的にはめるめる(紫藤める)のソロ曲が披露されていることを期待しています。『ワッチャプリマジ!』関係も聞きたい曲しかない! キャストのみなさんがキャラクター衣装を着て歌う姿が楽しみでしかないです。(皇)あまね様が衣装を着て歌って踊っている姿を早く見たい……! 演じる庄司宇芽香さんは、時々あまね様そのものに見えるんですよ。それくらいカッコいい方なので、期待しかないですね。

――キャストのみなさん仲良さそうですよね。

 仲良しです! 「AnimeJapan2022」でのステージも見に来てくれましたし、コラボカフェにみんなで行く事もあります。先輩方がご飯に誘ってくれますし、三つ年下の藤寺美徳ちゃんとは一緒にフルーツを食べに行ったこともあるんですよ! 美徳ちゃんは今回ステージに立つのが初めてと言っていたので、応援するのはもちろん、何でも相談に乗ってあげたいです。私が『ワッチャプリマジ!』の先輩方に優しくしてもらっているように。そして、今回のプリティーシリーズライブで、先輩方からもっと“らしさ”を学びたいと思っています!

取材・執筆/M.TOKU

プロフィール
鈴木杏奈【すずき・あんな】2003年12月5日生まれ。エイベックス・ピクチャーズ所属。小1~小6まで演歌を習い、地元や県外のイベント等に多数出演。テレビ東京「THE カラオケ★バトル」で多数の優勝を果たしたことから注目を集め、2018年に「アニメソングを歌って夢のANIMAX MUSIXのステージで歌おう!」オーディションで優勝し、「ANIMAX MUSIX2018OSAKA」大阪城ホールにてオープニングアクトを務める。2019年9月『IDOL舞SHOW』百合ヶ丘みさき役で声優デビュー。TVアニメ『ワッチャプリマジ!』では心愛れもん役、そしてアニメのオープニングテーマも担当。

「Chasing the dream」リリース情報
発売日:発売中
<CD+DVD>
金額:2,530円(税込)

<CD>
M1.Chasing the dream
M2.てのひらのありがとう
M3.Chasing the dream -Instrumental-
M4.てのひらのありがとう-Instrumental-
<DVD>
Chasing the dream -Music Video-
Chasing the dream -behind the scene-

アニメ盤<CD>
金額:2,530円(税込)
<CD>
M1.Chasing the dream
M2.てのひらのありがとう
M3.Chasing the dream -TV ver.-
M4.Chasing the dream -Instrumental-
M5.てのひらのありがとう-Instrumental-
M6.Chasing the dream -TV ver. Off Main Vocal-
【初回特典】
プリマジコーデカード プレゼントコード付き
アミューズメントゲーム『ワッチャプリマジ!』プリマジコーデカードが印刷できるプレゼントコード!
鈴木杏奈が演じる心愛れもんのコーデのスペシャルカラーver.がゲットできます!
(※プリマジコーデカード印刷には別途費用がかかります)

<CD only>
金額:1,650円(税込)
<CD>
M1.Chasing the dream
M2.てのひらのありがとう
M3.Chasing the dream -Instrumental-
M4.てのひらのありがとう-Instrumental-

●イベント情報
Pretty Live! ~One for All !!!~
■会場・日程
2022年7月3日(日)中野サンプラザ
昼の部:【開場】13:00 【開演】14:00
夜の部:【開場】17:00 【開演】18:00
■出演者
林鼓子(桃山みらい役)/厚木那奈美(青葉りんか役)/森嶋優花(紫藤める役)/徳井青空(黒川すず役)/佐々木李子(だいあ役)/指出毬亜(輝イブ役)/斎賀みつき(ソルル・紫京院ひびき役)/山村響(ルルナ役)/渡部優衣(白玉みかん役)/真田アサミ(ガァルル役)/赤崎千夏(ファルル役)/佐藤あずさ(緑風ふわり・ファララ・ア・ラーム役)/伊藤かな恵(赤井めが姉ぇ役)/大地 葉(虹色にの役)/山田唯菜(幸多みちる役)/朝日奈丸佳(華園しゅうか役)/山下誠一郎(夢川ショウゴ役)/小林竜之(三鷹アサヒ役)/土田玲央(高瀬コヨイ役)/河合健太郎(大江戸シンヤ役)/鵜澤正太郎(ウシミツ役)/飯田里穂(香田澄あまり役)/橘龍丸(マリオ役)/廣瀬千夏(陽比野まつり役)/内田彩(弥生ひな役)/相良茉優(甘瓜みるき役)/鈴木杏奈(心愛れもん役)/庄司宇芽香(皇あまね役)/藤寺美徳(御芽河あうる役)/青野紗穂(ジェニファー・純恋・ソル役)

■会場チケット価格 (税込)
【一般チケット】8,600円
※3歳未満入場不可
※全席指定
※今回親子席の販売はございません。

■配信チケット価格
1.昼の部配信チケット 3,900円(税込)
2.夜の部配信チケット 3,900円(税込)
3.通しチケット 7,000円(税込)
4.応援チケット付き昼の部配信チケット 4,900円(税込)
5.応援チケット付き夜の部配信チケット 4,900円(税込)
6.応援チケット付き通しチケット 8,000円(税込)
7.応援チケットのみ 1,000円(税込)
※応援チケットの購入のみでは本公演はご覧になれませんのでご注意ください。

※赤崎千夏さんの「崎」はたつさきが正式表記です。

《M.TOKU》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集