『バブル』『ハケンアニメ!』『犬王』…アニメ業界のトップクリエイターが大集結!! 5月公開のアニメ関連作がアツい! | 超!アニメディア

『バブル』『ハケンアニメ!』『犬王』…アニメ業界のトップクリエイターが大集結!! 5月公開のアニメ関連作がアツい!

5月に劇場公開を迎える注目3作品をご紹介。

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『ハケンアニメ!』メインカット (C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
  • 『ハケンアニメ!』メインカット (C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
  • 『ハケンアニメ!』サウンドバック 奏の石 (C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
  • 『ハケンアニメ!』運命戦線リデルライト (C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

 総興行収入が約517億突破という歴史的大挙を果たし世界的大ヒットとなった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020年)、国内興行収入130億を突破し、世界中から注目の的となっている『劇場版 呪術廻戦』(2021年)。日本のトップクリエイターたちが熱を込めて生み出すアニメの数々は、今や世界規模で愛されている。そして、この春もこぞって名作が続々と生み出されそう。特に、2022年5月はアニメファン必見の大作映画が目白押し。本稿では、今のうちから押さえておきたい、5月に劇場公開を迎える注目3作品を紹介する。


『ハケンアニメ!』劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』

『ハケンアニメ!』劇中アニメ『運命戦線リデルライト』

『バブル』(5月13日公開)
進撃の巨人』のアクション映像で瞬く間にその名を轟かせた荒木哲郎氏が監督を務め、『魔法少女まどか☆マギカ』で社会現象を巻き起こし、濃密なストーリーテリングで視聴者を魅了してきた虚淵玄氏が脚本を、『DEATH NOTE』『バクマン。』を手掛けた小畑健氏がキャラクターデザインを担当。そんな豪華コラボレーションが実現したことで話題沸騰中の映画が『バブル』だ。

 舞台となるのは、世界に降り注いだ泡<バブル>で、重力が壊れた東京。ライフラインが断たれた東京は家族を失った一部の若者たちの遊び場となり、ビルからビルに駆け回るパルクールのチームバトルの戦場となっていた。

 ある日、危険なプレイスタイルで注目を集めていたエースのヒビキは無軌道なプレイで重力が歪む海へ落下してしまう。そこに突如現れた、不思議な力を持つ少女ウタがヒビキの命を救った。そして、2人だけの特別な音が聞こえた……。なぜ、ウタはヒビキの前に現れたのか。2人の出会いは、世界を変える真実へとつながる――。

 豪華クリエイター陣が手掛ける本作は、アニメファンから絶大な信頼を得るWIT STUDIOが制作を担当。透明感あふれる至極の美麗映像と、本スタジオの真骨頂ともいうべき縦横無尽なカメラワークによる怒涛のハイスピード・バトルが炸裂する。主人公ヒビキ役を演じるのは、高い演技力が評価されている志尊淳さん。その他、過去荒木監督作品で卓越した演技力を見せつけた宮野真守さん・梶裕貴さん・畠中祐さんなどが脇を固める。未だかつて誰も見たことが無い、“グラビティ・アクション新体験”に期待が高まる!

『犬王』(5月27日公開)
『夜は短し歩けよ乙女』『映像研には手を出すな!』で知られる湯浅政明監督の最新作。アニメーション表現の可能性を拡張し続ける湯浅監督が新たに挑むのは、世界最古の舞台芸術《能楽》だ。

 室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。

「ここから始まるんだ俺たちは!」

 壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――? 室町時代に実在し、人々を熱狂させた能楽師【犬王】をポップスターとして華やかに逞しく描く。

 強烈な友情と《能楽》の世界を鮮烈な視点で綴る本作に、常に次作が期待されている日本のトップクリエイターたちが集結。キャラクター原案の漫画家・松本大洋氏は湯浅監督と『ピンポン THE ANIMATION』以来5年ぶり、2度目のタッグを組む。脚本は『アンナチュラル』『MIU404』『罪の声』など話題作を連発する野木亜紀子氏が、自身初の長編アニメーションを書き下ろした。音楽には『あまちゃん』『いだてん~東京オリムピック噺~』『花束みたいな恋をした』の大友良英氏が参加し、古今東西の様々な音色とともに物語の感情を増幅する。

 さらに、犬王役を女王蜂としての音楽活動に加え、様々なジャンルのアーティストへの楽曲提供など、止まらない躍進を遂げるアヴちゃん、友魚役をダンス・演劇・映像など、カテゴリーに縛られない表現者として、卓越した演技力と歌唱力を持つ森山未來さんが務め、共に圧倒的な存在感でバディフィルムを彩った。豪華陣営が轡を並べた狂騒のミュージカル・アニメーションに、早くも期待の声が集まっている!

『ハケンアニメ!』(5月20日公開)
 直木賞&本屋大賞受賞作家・辻村深月氏の人気小説を映画化した『ハケンアニメ!』。本作の最大の見どころは、<実写×アニメ>が融合した作品だということ。

 本作は、世界中が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく奮闘する者たちの姿を描いた、“胸熱”お仕事ムービー。地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ主人公・斎藤瞳(吉岡里帆さん)は、監督デビュー作で、自身がこの業界を目指すきっかけとなる作品を生み出したスター監督・王子千晴(中村倫也さん)と「ハケン(覇権)」を争うことに。過去にメガヒット作品を生み出し、天才として名を馳せながらもスランプ中の王子は、プロデューサー・有科香屋子(尾野真千子さん)とタッグを組み、久々の監督復帰作に全てを賭ける。瞳は、クセ者プロデューサー・行城理(柄本さん)や一筋縄ではいかないスタッフ、声優たちも巻き込んで、熱い気持ちをぶつけ合いながら「ハケン(覇権)」を争う戦いを繰り広げる。その勝負の行方は!? アニメの仕事人たちを待つのは栄冠か? 果たして、瞳の想いは人々の胸に刺さるのか!?

 普段は表に出ることのないアニメ制作の裏側や、そこに生まれるアツいドラマを豪華キャストで描く本作。東映アニメーションが監修を務め、徹底的にリアルさを追求した実写パートでの俳優陣の好演はもちろんだが、<劇中アニメのクオリティ>も魅力的。というのも、本作は、実写作品でありながら、Production I.Gをはじめ、アニメ業界のトップを走るクリエイターたちが手掛けた、「ハケン(覇権)」を争うハイクオリティのアニメ2作を堪能できるからだ。

 原作者の辻村氏も並々ならぬ想いで本作に関わり、劇中アニメの製作陣がより具体的に作品のイメージを構築できるよう、本編には登場しないシーンも含め2作品分の全24話のプロットを書き下ろすほど。そんな辻村氏の想いに応えるべく、吉岡里帆さん演じる瞳の監督作『サウンドバック 奏の石』では、テレビアニメ『若おかみは小学生!』『テルマエ・ロマエ』などの谷東氏が監督を務め、主人公たちのキャラクター原案を、漫画『ツルモク独身寮』やカップヌードルのCMシリーズ「HUNGRY DAYS」でも有名な窪之内英策氏が、ロボットのメカデザインを『機動戦士ガンダム00』やゲーム『DEATH STRANDING』などで知られる柳瀬敬之氏が担当。

 中村さん演じる王子の監督作『運命戦線リデルライト』でも、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』やTVアニメ『デジモンアドベンチャー:』などの大塚隆史氏が監督を、キャラクター原案を『魔法少女まどか☆マギカ』『ハイキュー!!』『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』で知られる岸田隆宏氏が担当している。精鋭たちが結集して作り上げたこの2作は、いま世の中に出しても「ハケン(覇権)」を取れるのではないかというレベルのハイクオリティな仕上がりとなっているのだ。

 劇中アニメには、高野麻里佳さん、梶裕貴さん、潘めぐみさん、高橋李依さん、花澤香菜さんらをはじめとするプロ声優が参加。中には“声優役”として本編に登場するキャストもおり、アニメ・声優ファンには見逃せない一作となっている。実写シーンで描かれる、アニメ業界の人々を描く“胸アツ”なドラマ、そして、日本のトップレベルの劇中アニメ2作を一度に楽しめる、ひとつのアニメ作品の枠に留まらない“特別な一作”に期待。

 この春、アニメファンには見逃せない名作がまた新たに生み出されそうだ。アニメ業界の第一線で活躍する一流クリエイターたちの手掛ける渾身の新作の数々を見逃すな!


『ハケンアニメ!』メインカット

『ハケンアニメ!』公開情報
■出演:吉岡里帆 中村倫也 工藤阿須加 小野花梨 高野麻里佳 六角精児 柄本 佑 尾野真千子
■原作:辻村深月「ハケンアニメ!」(マガジンハウス刊)  
■監督:吉野耕平  
■脚本:政池洋佑
■音楽:池頼広 
■主題歌:ジェニーハイ 「エクレール」(unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN)
■制作プロダクション:東映東京撮影所  
■配給:東映

(C)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

《M.TOKU》
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