舞台「東京リベンジャーズ」-血のハロウィン編-で松野千冬、場地圭介、佐野万次郎を演じた3人の座談会が実現！ それぞれの本気（マジ）な思いが迸る座談会を読めば、さらにアツい舞台が楽しめるかも!?
(左から)植田圭輔・松田凌・上田堪大【画像クリックでフォトギャラリーへ】
植田圭輔の松野千冬が観たいし上田堪大の場地圭介が観たいと思った
原作ファンの3人が舞台へかけるアツい思い
――上田さんと植田さんは今回初めて本作に出演されますが、原作はご存知でしたか？
植田 もちろん知っていました！ アニメ化する前からめちゃくちゃ好きで、ずっと読んでいたんです。
上田 僕も、原作はもちろん『リベステ』の初演も客席で観ていました。原作漫画を凌に勧めたのも僕なんですよね。「面白いから読んでみなよ」って。
――では、原作漫画を読んだ感想は？
植田 それこそ５万文字ぐらいになっちゃうかもしれないけど、いいですか（笑）？
一同 （笑）。
植田 でも本当に、それぐらい大好きです！ “不良”という今の時代に逆行するような内容なのに、そこにタイムリープが絡むことで過去の痛みや後悔を自分自身で乗り越えるアツくてスピード感のある物語が、今の時代に刺さるんだろうなと思います。逆に嫌いな人いないんじゃないかと思うぐらい、すごい作品だと感じています。
上田 僕もドはまりしましたね。普段そこまで漫画は読んできてなかったんですけど、この作品は初めて全巻大人買いしました。
――原作の「血のハロウィン編」を読んでの感想を教えてください。
植田 原作のなかで一番好きかも。いろいろな関係性が描かれるなかキーマンの場地を中心にドラマが濃く展開して、誰が主役になってもおかしくないんですよね。漫画を読んでこんなに興奮したのは久々でした。
上田 僕もやっぱり大好きなエピソードですが、自分が場地を演じると決まってから改めて読んだら、感情が全く変わっていて。それぞれのベクトルは違いますが、お互いがここまで仲間を思って行動できることが本当に素敵だと思いました。ただ、場地は自分の目的を成し遂げられず、マイキーには「時代を創れ」、武道には「お前に託す」と言い遺して……人に委ねて死んでいく場地を思うと、簡単に言葉では言い表せないですね。
松田 「血のハロウィン編」は『東リベ』を語る上でなくてはならないエピソードです。そしてこのエピソードを読んでから思ったのは「植田圭輔の松野千冬が観たい」ってことですね。
植田 うわっ（笑）。
松田 そして「上田堪大の場地圭介が観たい」とも。続編が決まったときに「血のハロウィン編」を舞台化するなら……と深く想像していったら、このふたりの顔が浮かびました。自分がマイキーを演じて、ふたりが自分の隣にいると思ったら、これ以上のことはないですよね。それが実現したので、公演成功の全ての条件が、今揃っているんじゃないですか？
植田 言いますね～。
上田 今、感激とプレッシャーで吐きそうです……。
一同 （笑）。
松田 ふたりのお芝居も人間性も尊敬しているので、本当に単純にうれしいです。
――新しいキャストの方が加わりますが、稽古場の雰囲気はいかがですか？
植田 どうですか？ 総長。
松田 『リベステ』の稽古場って独特なんですよね。
植田 確かに独特で、まず返事がヤバいです。凌が「それじゃ気合入れて頑張りましょう」って言うとみんなが「ウォォーィスッ!!」って絶叫する（笑）。
一同 （笑）。
植田 現場のカラーが作品に寄り添ってるんだよね。普段だったらちょっと恥ずかしいと思うことも、ここでは全然恥ずかしくない。それがむしろ正義だし、その色が出せる現場の役者全員が素晴らしいと思います。
松田 初演の頃からそんな雰囲気だったんだよね。僕はそういう空気は作れないんだけど、ケンチン（龍宮寺 堅）役の（陳内）将さんがそういう雰囲気を作ってくれて感謝しています。初演の稽古のときに、将さん自ら「ちょっと自分から話していいかな」ってキャストみんなと話し込んだんですよ。この初演をどうしていきたいか、不良を演じるうえでどうしたらいいのか……。それをまとめて、僕の言葉が足りない部分は補ってくれて。そうすると、現場の役者全員がどんどん「自分の役割はこれだ」と率先して動くようになるんですよ。そんな雰囲気が独特ではありましたよね。さらに今回が新しい風も入ってきて、相乗効果が生まれている感触はあります。
上田 最初に稽古場に入ったときに、（花垣武道役の木津）つばさが「おかえりなさい」って言ってくれたんですよ。僕、初めてなのに（笑）。カンパニーの一員としていさせてくれるんだなと感じて、その言葉が妙にうれしかったのが印象的です。
――最後に読者へメッセージをお願いします。
植田 初演から応援して下さっている方も、今回から観られる方もいると思いますが、初めての方も置いてきぼりにせず没入できる作品作りを目指していますので、楽しみにしていただければと思います。あと、自分たちが好きなキャラを、声を大にして「好きだ！」と言える原作に巡り合えたことが本当に嬉しいですしその気持ちはファンの方にも負けていないと思うので、皆さんの気持ちとタイマン張れるような作品になったらいいんじゃねぇかなと思います。夜露死苦！
上田 原作やアニメとも違う、舞台でしか届けられないものを届けたいですし、このメンバーなら時代を創ることができると実感していますので、どうか僕らの生き様を観てください。場地は「血のハロウィン編」で死んでしまうので僕はこの公演に賭けてますし、本当にこの現場のメンバーは俺の“宝”だと思ってます。
松田 なんかみんなズルくない!? 原作引用して……えーっと……僕の“黒い衝動”が……。
植田 ムリヤリ引用した！
松田 （笑）。でも、前作のカーテンコールで木津つばさが言った「時代はまだ始まったばかりなんです」って、この座組みに対しての言葉だったんですよ。「血のハロウィン編」はそのスタートを引き継いで好調に走り出しています。大変な情勢ですが、誰かを思う気持ちははこんなにも煌めいて強いものなんだということを「血のハロウィン編」で証明できると思っています。『東リベ』を象徴するテーマが描かれると思うので、ぜひ皆さん観に来てください！
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●撮影／後藤倫人 ヘアメイク／Erika（Lomalia）、齊藤沙織、Nao（Lomalia） スタイリスト／高山良昭
＜プロフィール＞
植田圭輔【うえだ・けいすけ】9月5日生まれ。大阪府出身。アイカナ所属。主な出演作品は、舞台『鬼滅の刃』我妻善逸役、『ワールドトリガー the Stage』空閑遊真役など。
上田堪大【うえだ・かんだい】10月21日生まれ。京都府出身。ホリプロ所属。主な出演作品は、MANKAI STAGE『A3!』雪白 東役、MANKAI STAGE『A3!』雪白 東役、ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター～北斗の拳～」シン役ほか。
松田 凌【まつだ・りょう】9月13日生まれ。兵庫県出身。キャストコーポレーション所属。主な出演作品は、舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣- 加州清光役、ミュージカル・コメディ『恋のすべて』テディ・モーリー役ほか。
＜作品データ＞
舞台「東京リベンジャーズ」 -血のハロウィン編-
●公演情報
【大阪】3月18日～3月21日 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
【東京】3月25日～4月3日 サンシャイン劇場
●STAFF
原作／和久井健『東京卍リベンジャーズ』（講談社「週刊少年マガジン」連載）
脚本・演出／伊勢直弘
舞台監督／櫻井健太郎
制作／Office ENDLESS
●CAST
花垣武道／木津つばさ
松野千冬／植田圭輔
場地圭介／上田堪大
羽宮一虎／赤澤 燈
橘 日向／花瀬琴音
橘 直人／野口 準
千堂 敦／中尾暢樹
三ツ谷 隆／相澤莉多
林田春樹／中島大地
長内信高／新田健太
半間修二／菊池修司
稀咲鉄太／結城伽寿也
龍宮寺 堅／陳内 将
佐野万次郎／松田 凌
アンサンブル／山本タクヤ、瑞野史人、鈴木マコト、松山拳也、山岸一司、石黒鉄ニ ほか
(C)和久井健・講談社／舞台「東京リベンジャーズ」製作委員会
