寿美菜子、帰国インタビュー!イギリスでの経験を受けて感じた自身の“変化”とは【寿美菜子のAnother Wonderland in the UK最終回】 | 超!アニメディア

寿美菜子、帰国インタビュー!イギリスでの経験を受けて感じた自身の“変化”とは【寿美菜子のAnother Wonderland in the UK最終回】

1年半イギリスで生活していた声優・寿美菜子さんが、ついに日本に帰国されました。イギリスでどんな日常を送っていたのか、寿さんの言葉でリアルに伝えていくインタビュー連載「寿美菜子のAnother Wonderland in the UK」も、今回で最終回となります。

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1年半イギリスで生活していた声優・寿美菜子さんが、ついに日本に帰国されました。イギリスでどんな日常を送っていたのか、寿さんの言葉でリアルに伝えていくインタビュー連載「寿美菜子のAnother Wonderland in the UK」も、今回で最終回となります。

これまでオンラインでインタビューを行ってきましたが、今回はついに対面という形で寿さんに取材。これまでのイギリス生活を振り返っての感想や、帰国して感じた日本、そして友人たちの変化。また、1年半の間イギリスで経験したことを活かし、今後、どうなっていきたいかなど未来のビジョンについて、たっぷりとお聞きしました。

東京の街並みと共に写った寿さんの撮りおろしカットとあわせてお楽しみください♪
[取材・文:米田果織 撮影:小原聡太]

■イギリスに行ったからこそ気付けたこと


――ようやくお会いできたのに、「今月もよろしくお願いします」というのがこれで最後になります。なんだか寂しい気持ちに…。

寿:本当ですね! イギリスで別れを終えてきたかと思ったら、日本でも…。私も寂しいです。

――最初はこの連載も1年と決まっていましたが、寿さんのイギリス生活延長とともに1年半に伸び、計21回もお話を聞くことができました。

寿:21回もインタビューをしていただいたんですね! これまでの20回を読み直して、この1年半が走馬灯のように蘇ってきました。渡英を決めた時は、まさか世界がこのような状況になるとは思わなかったので…。

――新型コロナウイルスの影響で、想定していたイギリス生活とは違った部分もあったと思います。改めて、このイギリス生活の1年半を振り返っての思いを聞かせてください。

寿:今ちょうど日本に馴染み始めているからなのか「本当に先月までイギリスにいたんだっけ?」と、なんだか夢を見ていたような気分なんです。帰国してからYouTubeチャンネル「寿美菜子の~マジ寿!~」をよく見返しているのですが、「こんな素敵な景色の中にいたんだなぁ」となんだか遠い昔の記憶のような…。イギリスにいた時は毎日が奮闘の日々で、かなり濃い1日を過ごしていたはずなのに。おそらく、その経験が良いものばかりだったからこそ、“夢のような1年半”として記憶に刻まれているんだと思います。

――前回は隔離期間中にインタビューをさせていただきました。隔離期間を終え、日本でどのような日々を過ごしていますか?

寿:両親が東京に来てくれたので一緒に過ごしたり、甥っ子の七五三の撮影に参加したりと、日本らしい伝統に触れたことで「日本に帰ってきたんだな」と実感が沸いてきました。

――イギリスでのんびりした時間を過ごしていた分、時間がきっちりしている日本のギャップに戸惑うことはありませんか?

寿:ちょうど、その感覚を味わっている最中です。ずっと「大縄跳びに入りそびれないようにしなきゃ」みたいな焦りがあって、「そういえば日本にいる時はいつもこんな感じでセカセカしていたな」と思い出しました。でも、イギリスに行かなければ自分が焦っていたことすら気が付かなかったので、それに気付けたことは私の成長だと思います。「どっちが良い」とかもなくて、日本はそのスピード感を全員が持っているからこそ物事がスムーズに進んでいるし、イギリスは時間に囚われないからこその心のゆとりもあるし。それぞれの良さを改めて感じました。

――その他に、イギリスにいたからこそ気付いた日本ならではのことはありますか?

寿:私自身のことになってしまいますが、「そんなに急ぐ必要はない」ということ。車を運転すると、みんなのスピード感に乗り遅れちゃいけないという気持ちで、どこかアクセルをもっと踏まなきゃ!と焦る自分がいたんです。昔、教習所の先生に「寿さんの道でもあるんだから、寿さんが気を使いすぎる必要はないんですよ」と言われたことがあって。当時は他人に合わせることが事故を防ぐ一番の方法だと思っていましたが、そうじゃないことに気が付いたんです。ゆとりある運転が一番事故を防げるし、余裕を持って運転した方が視野も広がるし、たとえ遠回りしてもステキなお店に出会えるかもしれないじゃないですか。あの言葉の意味は、イギリスに行かないと気が付かなかったと思います。

――ステキな教習所の先生ですね…!

寿:あと、「寿さんがドキドキするのは恋愛するときだけで良いんですよ」とも言われました(笑)。マニュアル免許を取ったので、エンストするのが怖くていつも発車をビビりまくっていたんです。それに対するコメントも粋ですよね(笑)。

■「帰りたい」と思った瞬間、でも「帰らない」と決意した理由


――YouTubeにて「挫折を味わいに来た」イギリスで、「居場所を見つけた」とも語っていました。「居場所を見つけた」瞬間はどんな時だったのでしょうか?

寿:イギリスに対する「好き」が増えて行った時です。もちろん嫌いではなかったのですが、どこかで「日本の方が~」と思ってしまう自分がいました。そんな中、帰国まであと半年に迫った時に、唐突に「ブライトンに住もうかな」と思ったんです。ホストファミリーの家はすごく居心地が良かったのですが、「ずっとここにいなきゃいけないわけでもないしな」とふと思ってしまったんですよね。

それを友達に話したら「一度ブライトンに行ってみたら?」と言われて。それで行ってみたら、すごく楽しかったんです! 海が多く開けた感じや、LGBTQとしても自由度が高く、私に合っていると思いました。でも、ブライトンの何に惹かれたのかを考えた時に、街に住む人たちは「これが私のスタイルだから」という強さを持っていたんです。「ああ、私はこういう風に考えられるようになりたいんだ」って気付いた瞬間でした。そしてよく考えると、そこまで答えがわかっているのであれば、これは別にブライトンじゃなくても、ロンドンにいてもなれると思い直したんです。

――それが、ロンドンが寿さんの居場所だと思えたきっかけになったんですね。

寿:はい。また、ブライトンからヴィクトリア駅に帰った時に、アーチ状の鉄格子で作られた駅舎を見て「私ロンドンのこういうところが好きなんだよな」とロンドンの好きなところがブワーっと出て、「私はまだロンドンで頑張れる!」と思ったんです。

――まだ「好き」に気付かなかった頃、日本に帰りたくなったことはなかったですか?

寿:サードロックダウンの時は、正直とても辛くて「帰りたい」と思いました。でも、ある意味「帰りたい」ことに気付いたからこそ「本当に帰りたくなったら帰ろう」という選択肢が生まれて楽になったというか。実はその頃、授業も嫌になってしまって、途中で抜けてしまったこともありました。オンラインでしたが、いわゆる学校を途中でサボったということですよね(笑)。

――それが寿さんにとっての1つの挫折に?

寿:そうなりますね。こう話すとわがままに聞こえてしまうかもしれませんが、その時のクラスもあんまり好きじゃなかったので、違うクラスに入れてもらったんです。そしたらすごく楽しくなったので、その時に“逃げる”も1つの手段として大事だと思いました。ネガティブな気持ちになったからこそ、次の行動で楽しくなるかもしれないという選択肢があることを知れた出来事でした。

――クラスメイトの中には、コロナの影響で帰国を選んだ人もいたそうですね。帰る選択肢もあった中、寿さんをイギリスにとどめた一番の理由は?

寿:ビザの期限です(笑)。リミットがあったからこそ頑張れました。

――(笑)また、「帰って来い」という方もいたのではないでしょうか。

寿:家族です。すごく心配してくれていたので、そこでちょっとでも「帰りたい」なんて言ったら、絶対帰らされると思って言いませんでした。自分の中でも、一度帰ってしまったら、イギリスに戻れないんじゃないかという気がしていて。パンデミック下なので、もし一度帰国して、またイギリスに行くことになっても「行ってらっしゃい」と言ってくれる人は少なかったと思います。だから帰らなかったというのが、一番の理由でしたね。

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《米田果織》
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