『極主夫道』龍役の津田健次郎が考える、夫婦円満の秘訣「先読みの思いやりじゃないでしょうか」【インタビュー】 | 超!アニメディア

『極主夫道』龍役の津田健次郎が考える、夫婦円満の秘訣「先読みの思いやりじゃないでしょうか」【インタビュー】

Netflix配信中の『極主夫道』で主人公・龍を演じる津田健次郎さんにインタビュー。

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  • 『極主夫道』場面カット (C)おおのこうすけ/新潮社
 累計360万部を突破するおおのこうすけが手掛けるマンガ『極主夫道』。2020年に実写ドラマ化された本作が、今度はアニメとなってNetflixにて4月8日(木)から独占配信されている。

『極主夫道』は、かつて裏社会で数々の伝説を残した元極道の龍(たつ)が専業主夫に転身し、妻の美久や元舎弟の雅、近所の方々たちと過ごすアットホームな日常を描いた物語。主人公・不死身の龍の声は、声優や俳優、ナレーターなど様々な分野で活躍する津田健次郎が務め、監督はTVアニメ『のだめカンタービレ』シリーズや劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』など、数々の話題作を手掛ける今千秋が務める。今回は主人公・龍役の津田健次郎さんに、本作の見どころを語ってもらった。

津田健次郎

『極主夫道』場面カット (C)おおのこうすけ/新潮社

――どのようなことを意識して龍を演じられましたか?
「原作のよさやキャラクターの面白さをなるべく損なわないように」、というのを第一に考えました。アニメの『極主夫道』は、キャラクターたちの動きがそんなに大きくなく、原作に近いものを感じられると思いますので、視聴者の皆さんにその魅力が伝わってほしいな、と。

――龍は関西弁を話すということで、大阪出身の津田さんとしては演じやすかったのでは?
 確かにネイティブではあるのですが、「関西弁ではこういうセリフ回しはないよね」というところも結構あるんです。
 原作者のおおのこうすけ先生と話をしたとき、先生は「関西弁のイントネーション等にこだわりはないです」とおっしゃっていましたし、『極主夫道』という作品内でのオリジナル関西弁、と考えていただいてよいかと思います。

津田健次郎

――アフレコに関して、このご時世ですし、大変なこともあったかと思います。
 現状、アニメのアフレコとなるとスタジオ内に3人ないし4人くらいまでしか入れず、バラバラに録ることが多いので、掛け合いが難しいです。
 ただ、『極主夫道』では僕だけ小さめのブースにいて、ほかのキャストさんは別ブースに3、4人入って同時に掛け合いをするという方式だったんです。コロナ禍になる前でも、音声が被ってしまった場合はどちらかを後に録ることが多かったのですが、今回は2箇所で録ったので、同時に掛け合いができました。『極主夫道』はノリが大事な作品なので、同時進行でできたというのはラッキーだったかな、と思います。
 ひとつだけ残念だったのは、ほかのみんなが楽しそうに録っていたなか、僕だけひとりぼっちだったことでしょうか(笑)。ともあれ、現場は和気あいあいとしていて、掛け合いをしているだけで笑ってしまいそうになりました。

――津田さんはこれまでも「極主夫道」のPVやCM、テレビドラマのナレーションなど、本作に様々な形で関わられてきましたが、アニメで演じ方を変えたということはありましたか?
 まず、これだけ携わらせていただきましたし、僕としても思い入れのある作品でしたので、アニメでも龍役をやらせていただけると聞いたときはとてもうれしかったです。「ようやく(アニメで)演じられるんだ」という、ホッとした気持ちもありました。
 龍を演じるうえで、ブランクはまったく感じていないです。以前、CMを収録した際、「こんな感じかな?」とセリフを言ったら、それがOKをいただいて、以降は特に演じ方を変えていません。

津田健次郎

――龍の「専業主夫ぶり」について、どう見てらっしゃいますか?
 単純に「すごい」ですよね。個人的に、茶道や武道など、「●●道」とつくものは、探求して極めていくものだと思っています。なので、そういう意味では、彼は「主夫道」を極めようとしているのではないかと。
 彼は料理の腕が相当あるのに、いまだに料理教室に通っているんですよね。そこにも、彼の「主夫道を極めるための決意」のようなものが込められているような気がしました。

――津田さんは主夫に向いていると思いますか?
 僕は家事が全然ダメで……多分脳みそが合理的じゃないと思うんです。料理を仕込んでいる間に洗い物をしたり洗濯をしたりすることができないんですね。「効率化」や「合理性」と呼ばれるものが、自分のなかにはなさそうです(笑)。

『極主夫道』場面カット (C)おおのこうすけ/新潮社

『極主夫道』場面カット (C)おおのこうすけ/新潮社

――印象的だったお話はありますか?
 これまでは演じる上で、ずっとひとりだったんです。こうしてアニメで別のキャストの皆さん、キャラクターたちとガッツリ絡めるのがとてもうれしくて。そういう意味では、どのエピソードもすごく楽しかったです。
 具体的に挙げるとすると、「ロボット掃除機」の回ですね。以前、実写版PVの撮影で、僕が監督をやらせていただいた話ですので、思い入れがあります。今回は今(千秋)監督の切り口ということで、また違った面白さを感じました。ちなみに、うちにもロボット掃除機があるので、龍がしゃべりかけてしまう気持ちは、何となくわかります(笑)。
 あとは、銀がほかの動物達と絡むお話が出てくるのですが、僕がアフレコに参加していないので、どのような出来上がりになっているか、すごく楽しみです。

――津田さんと龍で似ているところはありますか?
 スイッチが入るとまい進していくところは似ているかもしれません。また、僕はどうやら初対面だと気難しく思われるみたいで(苦笑)、そういうギャップという意味では彼に共通しているのかな、というのはあります。話したらそんなことはないと思ってもらえるでしょうけど(笑)。
 似ているところ……ではないですが、龍は知り合いの主婦のみなさんと仲よくしていますし、なにより面倒見がよくて優しいんです。一見、雑に感じるかもしれませんが、ひとつひとつの行動が丁寧で、それは対人関係にも言えることだと思います。そこは本当に見習いたいですね。

津田健次郎

――津田さんが考える、夫婦円満の秘訣は?
「先読みの思いやり」でしょうか? 龍の場合、「美久は恐らく疲れているだろう」という先読みから癒しグッズをそろえるという配慮がありましたし、そういう心遣いがあれば、うまくやっていけるのではないでしょうか?
 彼は何かしら間違ったアプローチをしてしまうことが多いですが、そこが問題なのではなく、気遣いができるところが大事なのではないかと思います。

『極主夫道』場面カット (C)おおのこうすけ/新潮社
『極主夫道』場面カット【画像クリックでフォトギャラリーへ】
津田健次郎
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取材・執筆=佐伯敦史
撮影=堤博之

Netflix オリジナルアニメシリーズ『極主夫道』作品概要
2021年4月8日(木)Netflixにて全世界独占配信
【スタッフ】
原作:おおのこうすけ
監督:今千秋
シリーズ構成:山川進
アニメーション制作:J.C.STAFF
【キャスト】
龍:津田健次郎
美久:伊藤静
雅:興津和幸

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(C)おおのこうすけ/新潮社
《M.TOKU》
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