『イジらないで、長瀞さん』第1話の上映後、MCの井澤、続けて出演者がステージへ登壇。作中で演じるキャラクターの姿をイメージしてか、上坂は制服のようなコーディネート、山下は眼鏡をかけて登場し、トーク前にも関わらず、作品への愛を示した。
その後の挨拶では小松が「久しぶりの人類。人がいるっていいですね」と、有観客でのイベントが実施できることへの感謝を言葉にする。会場に駆け付けた方々も想いは同じようで、自然と拍手が巻き起こっていた。
出演者それぞれの挨拶が終わったところで、まずは原作を紹介。海外でも支持されている原作は、国外のアニメショップでも発売日に本が平積みされている状態で、北米や中南米で特に人気があるとのこと。「KING AMUSEMENT CREATIVE」公式YouTubeチャンネルで公開されているふたつのアニメPVは、どちらも100万以上再生をされていて、海外の方からのコメントも多く、その人気の高さがうかがえる。
トークは続けて、オーディションとアフレコについての話へと移行。山下は、オーディション時と実際のアフレコでやっている芝居はほぼ変わっていないものの、「現場にいかないと分からない空気感があった。それによって生まれたアプローチはあったかも」と、掛け合うことで生まれる芝居の面白さについてコメント。上坂も「アフレコで皆さんと合わせた瞬間に変わった気がする。フレンズ(小松らが演じる、長瀞さんとよく一緒にいる友達)との声のバランスを考えて演じた部分もありました」と言葉にした。また、長瀞さんを演じる際は、ふだんの会話では地声よりも少し低めの声を意識しているという。これは、「グッとテンションが上がった時とのギャップを付けたい」という理由があるからだとのこと。
長瀞さん・ガモちゃん・部長のテープオーディションを行い、その後、スタジオオーディションではガモちゃんと部長を演じたという小松。オーディション時には、スタッフ陣から「部長は無駄にためてください」と言われ、自分でも笑ってしまうほどセリフの間を開けたという。結果、手ごたえはなく「ガモちゃんに決まって安心した(笑)」と安堵の声をこの場で漏らし、登壇者の笑いを誘った。
鈴木は、テープオーディションで長瀞さんとヨッシーを演じたが、スタジオではヨッシーに加えて、部長もやってみて欲しいというリクエストがあったそう。そして、小松と同じく、「ためてください」というディレクションがあったことを振り返る。その流れから、登壇者たちは「部長役は、最もためた人に決まった可能性がある」と、「部長」トークに花を咲かせた。
アニメ本編の一話を見た感想については、小松が「アニメーションになったときの破壊力がすごい」と切り出すと、上坂は「長瀞さんはもちろん、センパイのひくひくした表情が絶妙にかわいい」と続ける。いじられる側のセンパイを演じた山下は、長瀞さんのいじりについて「上坂さんの声によって愛のあるいじりになる。声に含まれている優しさ成分によって、相手を傷つける気持ちはないように聞こえる。最初から見ていると、センパイと長瀞さんの会話がだんだんと成立していくのが分かるようになる」とコメント。このニュアンスについて上坂は、演じる際にも気を付けていたようで、「終始ニヤッとした顔をしている長瀞さんですが、どこか優しさがあるといいなと思っていました」と返答した。
一方、長瀞フレンズのひとりであるガモちゃんについて、山下は「いじりのレパートリーがすごい」と畏怖を示す。演じる小松も「ガモちゃんはモンスター感がある」と言葉にしたほか、ヨッシーとタッグを組むことによっていじりの破壊力が増すと続ける。そんなヨッシーはガモちゃんが言ったことを反復する、単語のみで会話をするキャラクター。上坂から「どうやってキャラクター作りをしている?」と聞かれた鈴木は、「アホになる。それがいちばん」と、シンプルながらも登壇者一同が納得する演技プランを露わにした。
また、本トークでは、美しい背景についても触れられる。実は神奈川県の葉山を参考にしており、スタッフがロケで訪れた際に感じた葉山の空気感が、エフェクトとして表現されているとのこと。なお、葉山という話が出る前に「モデルの町はどこだと思う?」と聞かれた鈴木は、「沼津しか出てこない」と、流石の応えで会場を沸かせた。
トークの終盤では、今後の見どころについてトーク。上坂は「ガモちゃんの射的など、夏祭りのシーン。学生だから色々なイベントに参加して青春しています」、山下は「長瀞さんとセンパイの距離がだんだんと縮まっていくところはドキドキします」と答えたほか、フレンズを演じるふたりからは「フレンズは登場した瞬間が見どころ(笑)」という発言も飛び出した。なお、もうひとりのフレンズである桜について、山下は「底知れない怖さがある」とポツリ。わちゃわちゃしているなかで静かにしている、彼女のアヤシい魅力にも注目したい。
放送情報のほか、上坂・鈴木がパーソナリティを務めるラジオの告知などが行われた後は、イベントも終了の時間。最後に、それぞれが一言ずつメッセージを残した。
鈴木「本編と併せて、ラジオも楽しんでもらえると嬉しいです。ドS・ドM・ノーマルな方、だれでも大歓迎ですので、ぜひお聞きください」
小松「アニメーションになったときの長瀞さんの破壊力に注目して欲しいです。センパイにはだんだんと愛着が湧いてきます。あとはフレンズ。センパイ視点で見ると、関わりたくないグループですが、きっと、フレンズにいじられたいという人(視聴者)が続出すると思います(笑)。ぜひ私たちにいじられてください!」
山下「毎週いじられてきたからか、なくなってしまった瞬間に、さみしいなという不思議な気持ちに陥ってしまいました。その感覚を皆さんにも味わって欲しいです。同じ感覚になった同志たち、感想などを教えてくれると嬉しいです」
上坂「『長瀞さん』の楽しさを直に共有できるのが本当に楽しいと実感しています。超優良スケジュール作品で、もう12話まで作り終わっているんですよ。本当に一話、一話、スタッフ・キャスト・色々な人の愛が詰まった作品になっているので、お楽しみに!」
『イジらないで、長瀞さん』は、2021年4月10日(土)よりTOKYO MX、BS11、MBSにて放送スタート。また、Amazon Prime Videoでも地上波と同時に最速先行配信される。
『イジらないで、長瀞さん』放送情報
【放送局】
TOKYO MX：4月10日(土)より毎週土曜25時～
BS11：4月10日(土)より毎週土曜25時～
MBS：4月10日(土)より毎週土曜26時38分～
AT-X：4月11日(日)より毎週日曜22時～
リピート放送：毎週水曜29時30分～／毎週日曜7時～
【配信】
Amazon Prime Video：4月10日(土)より毎週土曜25時～
その他の配信情報は公式サイトをチェック。
(C)ナナシ・講談社／「イジらないで、長瀞さん」製作委員会
