6人組ボーカルユニット・ARCANA PROJECTが『モンスター娘のお医者さん』のOPをリリース!メジャーデビューを果たす思いを語る【インタビュー】 | 超!アニメディア

6人組ボーカルユニット・ARCANA PROJECTが『モンスター娘のお医者さん』のOPをリリース!メジャーデビューを果たす思いを語る【インタビュー】

『モンスター娘のお医者さん』のOP「カンパネラ響く空で」をリリースする6人組ボーカルユニット・ARCANA PROJECTが、インタビュー企画「Megami’sVoice」に登場! メジャーデビューを果たす思いを聞かせてもらった。

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アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2020年10月号には、シングル『カンパネラ響く空で』をリリースするARCANA PROJECTが登場。「超!アニメディア」では、本誌で紹介できなかった部分も含めた、ロングインタビューをお届けする。

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明るく希望に満ちた『モン医者』のOP


――まずは、自己紹介をお願いします。

花宮 花宮ハナです。モチーフタロットは「魔術師」です。最近、『ドラゴンクエスト イレブン』を買ったので、学校の課題を早く終わらせてプレイしたいです。メンバー内ではおしゃべり担当らしいです。自分では納得いきませんが(笑)。

佐々木 佐々木麻衣です。モチーフタロットは「世界」です。相撲とイカの塩辛、馬刺しが好きです。メンバーの中では変化球担当? みたいです。

相田 相田詩音と申します。モチーフタロットは「審判」で、ゲームと辛いものが好きです。中国生まれなので中国語がちょっとだけ話せます。不本意ですが、天然担当らしいです。個人的には頭脳担当がいいです(笑)。

空野 空野青空です。モチーフタロットは「運命の輪」で、アニメやガンダム、インコ、オカルトがすごく好きです。家でオカメインコの“おつむちゃん”を飼っています。ガンダム担当です(笑)。

天野 天野ひかるです。モチーフタロットは「星」です。映画鑑賞が好きで、ピアノを弾くのが得意です。最年少なので……フレッシュ担当らしいです。

桜野 桜野羽咲です。みんなからは「うーちゃん」と呼ばれています。モチーフタロットは……「女帝」です。歌うことと『星のカービィ』が好きです。メンバーからはまとめ役と言われますが、私はカービィ担当がいいです。

――最初に6人で会ったときのことは覚えていますか?

桜野 ハナと詩音と私の3人の結成が決まったあとオーディションがあって、麻衣と青空、ひかるが集まってくれたんです。だから、初対面のタイミングはそれぞれ違うんですが、全員で会ったのは去年の12月くらいでしたね。その当時はまだちょっとよそよそしかったかな。

佐々木 私とひかちゃん(天野)はとくによそよそしかったかも。

天野 何もしゃべれなかったです。

桜野 そうそう、2人は質問されたら答えるみたいな感じだったよね。

花宮 最初の3人がすでに顔見知りだったし、あおにゃん(空野)はコミュニケーション能力が高くて、めちゃくちゃなじむのが早かったんですよ。

佐々木 だから、2人だけ線を引かれているみたいな印象になったのかな。

桜野 わかる。そう感じちゃうときってあるよね。でも、最近はそういう線引きもなくなってきています。

桜野羽咲
桜野羽咲
――オーディションの段階からアニメのOPテーマを歌うことが決まっていたんですよね。

花宮 そうなんです。でも、どんな作品なのかは知らされていなくて、ずっとじらされていたんです(笑)。それもあって、OP歌唱があるという実感がイマイチわかなくて。なので、実際に作品を知ったときは、すごくうれしかったです。

空野 「やっとプロジェクトが始まるぞ」という気持ちになったよね。

佐々木 うん。私、作品を知って「本当なんだ」と思った。「もしかしたらないかも」と思っていたから、「本当だったんだ!」って(笑)。

――『モンスター娘のお医者さん』(以下『モン医者』)のOP「カンパネラ響く空で」を聞いた感想は?

空野 すごく希望に満ちあふれた明るい曲だなと思いました。レコーディングのときもそれを表現したくて、おおらかに歌おうと身振り手振りを入れたのを覚えています。

佐々木 この曲の落ちサビは、レコーディングしてから誰が歌うか決めるということで、すごくドキドキしたのを覚えています。

花宮 落ちサビはひか(天野)と麻衣に決まったんですけど、オーディション形式だったから印象深いよね。私は、「“つづけたい”って思っていたよりずっと 未来の鍵なんだ」というワードがすごく印象的でした。私自身、中学3年生のときにアイドルを始めて、途中であきらめていまここにいるので、続けることの大事さを実感しているんです。それもあって、自分なりに一番感情を込めて歌いました。

天野 私はとにかく有名なアニソンシンガーさんの曲を聞いて歌い方の勉強をしました。

5人 えら~い。できた子だ~。

天野ひかる
天野ひかる
――チェックしてほしいポイントは?

桜野 「君にしたら普通のことが僕にとってはプレシャス」というワードが出てくるんです。アニメは人と魔族が共存する世界が舞台で、たとえば人には当たり前のことも魔族には特別かもしれないし、私たちのユニット内でも、誰かにとっては普通のことがほかの誰かには貴重な体験かもしれない。誰かといることで生まれてくるものってすごく大事だと感じたので、そこを聞いてほしいです。

空野 振り付けもあるんですが、手でサインを作るんですよ。そこもライブではみんなに見て感じてほしいですね。

佐々木 途中までは自分に対しての振りなのが、最後にみんなに贈る振りになっているところがいいよね。

相田 私は、ハナちゃん(花宮)の「ハッとなったら」という歌詞の部分がすごく好きで。本当に「ハッとした」感じが声から伝わってくるんです。表現力の勉強になりました。

花宮 全部のパートを練習してレコーディングに行ったら、自分のパートしか録らないと言われて悲しかったので、「全部歌わせてください」ってお願いしたんです。そのパートはスタッフの方にも褒めてもらえたので、採用されたのかな。

――「カンパネラ響く空で」をレコーディングしてみて、ARCANA PROJECTの独自の強みは見えてきましたか?

桜野 ソロパートだとみんなクセの強い歌い方をしているのに、6人がそろうと、まとまりがすごくよくなるところかなと思います。

花宮 個性はバラバラだし、配信番組でしゃべっていてもみんな変な子だなぁと思うんですけど、歌やアニメが好きというところは共通しているんですね。根っこが一緒だから、パフォーマンスをするときの方向性も一致していて、すごく安心感があります。

空野 私やうーちゃんのようにソロでも活動している子がいると、ユニットとしての方向性がずれてぶつかることもあると思うんですが、私たちはそもそもぶつかる感じがしない(笑)。進む方向はつねに一緒みたいな印象がありますね。

桜野 自分の意見を押しつけようとする人がいないんだよね。

空野 そうそう。波長があっている感じはあるよね。

佐々木 私は演歌や歌謡曲を歌っていたので、アニメソングを歌うことに不安もあったんです。自分の歌い方を変えないと、みんなと合わないんじゃないかって。でも、その個性もみんなに受け入れてもらえているので、すごく居心地がいいです。

天野 歌はもちろん、ダンスでも、そろうところはピッタリそろうんです。でもそれでいて、個性もちゃんと出ているところがARCANA PROJECTらしいなと感じています。

相田 プレデビューシングルではかっこいい系とかわいい系の曲を歌わせていただきましたが、今回のシングルでもカップリングを含めて表情の違う曲にたくさん挑戦させていただいているんです。みんなの歌い方に個性があるからこそ、いろんな雰囲気の曲を歌える。そこが強みなのかもしれません。

相田詩音
相田詩音

他己紹介


――今回のシングルには、共通のカップリングが1曲、また各盤にそれぞれ違ったカップリングも収録されます。

花宮 「キミトナラ」で私は落ちサビを歌わせていただいたんですが、レコーディング中、応援してくださる方のことを強く思いながら歌ったんですね。外出自粛期間中はライブもできないけれど、SNSや配信番組で応援してくれたのがすごくうれしくて、その思いを歌に乗せやすかったです。

空野 「キミトナラ」はタイトルそのままに、応援してくださる方に向けて歌いたいなと思いました。この曲は、ライブの本当に最後に、みんなにありがとうを伝える曲だなと思っていて。会えないからこそ、より強い感謝の気持ちを込めて歌えるようにがんばりました。

佐々木 私は「ヒトリガタリ」を聞いたときに、すごくかっこいい曲だなと思ったんです。でも、あまり自分の声や滑舌が好きじゃなかったので、曲に合うのか、口が付いていくのかという心配もありました。それでも初めて聞いたときのイメージでレコーディングに臨んだら、すごくスムーズに進んだので、落ちサビの部分を使っていただけたことも含めてうれしかったです。あと、この曲はスタッフの方からも「高圧的な感じで歌って」と言われたのが印象的でした。

空野 いつもの感じで歌っていたら、「声が若すぎる」って言われた!「20代後半ぐらいの感覚で歌ってください」って言われたけど、その感じが出せなくてすごく苦戦しましたね。

花宮 「ヒトリガタリ」は言葉数が多くて、ARCANA PROJECTにとっては新しいタイプの曲だったんですけど、麻衣ちゃんのパートですごく引き締まるし、かっこよさが増すよね。

佐々木 ありがとうございます。

佐々木麻衣
佐々木麻衣
――最年少の天野さんは、「ヒトリガタリ」を歌うに当たって年齢感についてのディレクションはありましたか?

天野 「プラス7歳くらい」と言われました。「ちょいエロ」というか「大人っぽく」というか。

空野 ひかちゃんはまだ10代だもんね。

桜野 え、私は「そのままでいいよ」って言われた……(笑)。「キミトナラ」は、「桜野羽咲の得意とする熱くてエモい曲だから、そこはそのまま歌ってくれればいいよ」って言ってくださって。「ヒトリガタリ」は、ちょっと病的な感じで……みたいに言われたのを覚えています。ただ、そのパートは結局詩音になったんじゃないかな。聞いてみたら全然病んでいなくて、私へのディレクションはなんだったんだろうって(笑)。

相田 そうなの? 「ヒトリガタリ」は今まで触れたことのない曲調だったから、なかなか自分になじまなくて苦戦しました。でも、私もうーちゃんと一緒で、レコーディングでプラス何歳と言われることもなく、すんなり進んだんですよね。高音パートが難しかったけれど、そこも自分の歌を採用していただいたので、よりいっそうがんばらなきゃと気が引き締まりました。

――ここまでは自己紹介や曲について語ってもらいましたが、さらにARCANA PROJECTをよく知ってもらうために、ほかのメンバーをぜひ紹介してください。

花宮 じゃあ、まずは私が佐々木麻衣さんを紹介させていただきたいと思います。佐々木麻衣さんはですね、『THEカラオケ★バトル』というテレビ番組に出ていたのを知っていたので、オーディションに参加すると聞いてものすごくビックリしました。テレビだとしっかり者のように見えますが、愛嬌と麻衣ちゃんだけのかわいさがあるので、しゃべればしゃべるほど好きになると思います。それから、麻衣ちゃんの歌はすごく安定感があるんですよ。

佐々木 あの、自分で言ってもいいですか。重みを出せる自信はあります。

花宮 急に自己紹介になった(笑)。声も唯一無二だから、聞き心地がいいんです。高音も重みがありつつも聞きやすいので、そこがすごいところです。

――では、続いて佐々木さんが相田さんを。

佐々木 詩音ちゃんは、清楚で大人しく、お嬢様みたいな見た目ですが、ゲームや激辛が好きで、ラーメンも食べ歩いたりしていて、内面はかなりメンズライクなんです。そのギャップがすごくおもしろいです。あと、天然です。ほかの人と明らかに着眼点が違うので、そのズレを聞くのが楽しいです。それから、推しの話をするときに、目を輝かせるところもかわいいし、ライブ中の煽り方がすごくおもしろいです!

相田 煽りはもうやらない……。

佐々木 みんながいじるからやらなくなっちゃうかも。

空野 やってね!(笑)

佐々木 あと、詩音ちゃんって、声がすごくかわいいんですよね。甘い感じなので、ささやかれたらイチコロだろうなって。本人は歌が苦手だって言っていますが、私はもっと聞きたいし、もっと歌ってほしいです。

空野青空
空野青空
――相田さんは空野さんを。

相田 あおにゃんは、ガンダムが好きというオタク的な要素がありながらもキラキラしている、本当のアイドルです。私、あおにゃんが入ることが決まってから、あおにゃんのライブ動画を見たんです。すごくかわいくて。

空野 見てくれたんだ! めっちゃうれしい~。

相田 パフォーマンスとか、めっちゃ憧れです! あと、パフォーマンス以外でも場を明るくしてくれるし、いつもハイテンションで、自分にはないものがあってすごく素敵です。

――続いて、空野さんが天野さんを。

空野 ひかちゃんは、本当に大事に育てられてきたからこそ、こんなに素晴らしくまっすぐな子に育ったというのが感じられるんです。とにかくかわいい……誰がどう見てもかわいい……。本人は認めないだろうけど、妹キャラなので、見守っていたい存在ですね。それでいて、歌になるとすごく大人っぽい。年齢を超えた表現力があるので、どこからそれを得たのかいつも不思議に思っています。やっぱり大天才なんだと思います!

――天野さんは桜野さんを。

天野 ARCANA PROJECTにリーダーはいないんですが、うーちゃんはリーダー的な存在です。取材でもライブでも、ちゃんと締めるコメントをしてくれて。あと歌がめちゃくちゃかっこいい。私もうーちゃんみたいな存在になりたいってすごく思っています。私はしゃべるのが苦手なんですが、そういうときアドバイスもくれたりして、すごくありがたい存在です。でも、意外と天然なところもあります。

――最後は、桜野さんが花宮さんを。

桜野 ハナは「おてんば」っていう言葉が似合うんですよね。しっかり者で長女気質だから、思考回路がすごく似ているなと思って。それプラスおてんばちゃんなので、場をすごく明るくしてくれます。あと、とにかく本当にずっとしゃべっているんですよ。

花宮 私からひと言! しゃべらないと脳内を整理できないんですよ。喉の調子が悪かったとき、ずっと黙っていたら気持ちが沈みまくっちゃって。それ以来、考えたことは全部口にするようにしているんです。

桜野 ハナが楽屋で静かだったとき、マネージャーさんが楽屋にいないと思って外まで探しに行こうとしたエピソードがあるくらいなんですよ(笑)。本人は髪を巻くのに必死だっただけらしいんですが(笑)。でも、話がすごくおもしろくて、いつも心が軽くなっています。

花宮 本当に? つまらなくない?

桜野 つまらなかったら怒ってるよ(笑)。歌は、地声でのハイトーンがすごく気持ちいい。ライブでも聞きどころだと思います。

花宮ハナ
花宮ハナ
――では、最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

花宮 このアニメのタイアップでARCANA PROJECTを初めて知ってくださる方、インタビューを読んで知ってくださる方、たくさんいると思います。私たちのアニメが好きな思いや歌への思いをCDで感じ取っていただけたらうれしいです!

佐々木 アニメを通して知ってくださった方に、私たちのいろんな表情を受け取っていただきたいです。そして「カンパネラ響く空へ」が皆さんの希望の歌になるように祈っています。

相田 ARCANA PROJECTをまだ知らない方のほうが多いと思います。でも、今回、素晴らしい作品のOPテーマを歌わせていただくことができました。これからもっともっと多くの方の目や耳にとまるようになり、いずれはARCANA PROJECTが主題歌を歌っているからこのアニメを見たいと言っていただけるようなグループになりたいです。

空野 ARCANA戦士は……。

桜野 あ、ファンのことなんです。

花宮 あおにゃん用語なんです(笑)。

空野 ARCANA戦士の皆さんもですが、『モン医者』戦士の皆さんにも、この楽曲はもちろんARCANA PROJECTまで愛してもらえるように、一生懸命いろんなものを届けていきたいです。ぜひ応援をよろしくお願いします。

天野 このOPテーマを聞いて、ARCANA PROJECTに興味を持ってくれる方がたくさんいたらうれしいです。そして、応援してよかったなと思ってもらえるようなグループになっていけるようにがんばります。

桜野 私たちは全員歌とアニメが大好きなので、アニメの主題歌を担当させていただけたり、取材していただけたりと、アニメが好きな方と会える機会をたくさんいただけていることをうれしく思っています。これからもっといろんなアニメの曲を担当させてもらえるようになりたいです。そして、いつか皆さんに直接歌やパフォーマンスを届けたいと思っています。そのときは、ぜひ遊びに来てください。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

Profile
アルカナプロジェクト/桜野羽咲、花宮ハナ、相田詩音、空野青空、佐々木麻衣、天野ひかるの6人によるボーカルユニットで、タロットカードの世界観をモチーフにし活動中。3月に『ACE of WANDS』でプレデビューをし、今回「カンパネラ響く空で」でメジャーデビューを果たす。

『カンパネラ響く空で』リリース情報
 表題曲は、TVアニメ『モンスター娘のお医者さん』のOPテーマ。6人の個性あふれるボーカルが絶妙に重なり合い、重厚でありながら爽やかさを感じられる1曲に仕上がっている。初回限定盤は[正位置ver.]と[逆位置ver.]の2パターンがあり、ミュージックビデオと異なるメイキング映像を収録したBlu-rayが付く。また、カップリングは、各盤で3曲目に異なる楽曲を収録。

発売日:9月9日発売
レーベル:ランティス
初回限定盤[正位置ver.]、[逆位置ver.]各2,200円(各税込)
通常盤1,430円(税込)
アニメ盤1,320円(税込)
《中筋啓》
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