上坂すみれの4thアルバムは新曲多数&鬼才たちの遊び心が満載!【インタビュー】 | 超!アニメディア

上坂すみれの4thアルバムは新曲多数&鬼才たちの遊び心が満載!【インタビュー】

人気声優の上坂すみれが約1年半振り、4枚目のアルバム『NEO PROPAGANDA』をリリース。彼女が「大好き」と語る人気アーティスト制作の新曲が多数収録されたアルバムとなっている。そんな本作の楽曲の魅力について答えて …

ニュース
注目記事
icon
  • icon
  • 上坂すみれの4thアルバムは新曲多数&鬼才たちの遊び心が満載!【インタビュー】
  • 上坂すみれの4thアルバムは新曲多数&鬼才たちの遊び心が満載!【インタビュー】
  • 上坂すみれの4thアルバムは新曲多数&鬼才たちの遊び心が満載!【インタビュー】
  • 上坂すみれの4thアルバムは新曲多数&鬼才たちの遊び心が満載!【インタビュー】


 人気声優の上坂すみれが約1年半振り、4枚目のアルバム『NEO PROPAGANDA』をリリース。彼女が「大好き」と語る人気アーティスト制作の新曲が多数収録されたアルバムとなっている。そんな本作の楽曲の魅力について答えてくれているインタビューが、発売中の「アニメディア2月号」に掲載されている。「超!アニメディア」では、誌面に掲載しきれなかったトピックをたくさん盛り込んだ長文版をご紹介。

 

――ニューアルバム『NEO PROPAGANDA』はどういったコンセプトで作られていったのでしょうか?

 今回は新たに制作する曲が多かったこともあり、いろんなアーティストの方々にお声をかけさせていただきました。基本的にはお任せで、こちらから楽曲のテーマを提示するということもありませんでしたので、その結果、またもや個性派ぞろいの楽曲が集まったなと感じています。

――なかでもリード曲の「ネオ東京唱歌」は、異彩を放ってますね。

 この曲はドレスコーズの志磨遼平さんが書いてくださいました。曲ができあがる前からリード曲にすることは決めていたのですが、私にとってはなじみのある昭和歌謡の要素がたっぷりとつまっていたので、いただいたときはうれしかったですね。サブカルっぽさやオーケストラのような壮大さもあって。そうかと思えばメロディーが複雑で、何度も繰り返し聴きたくなる曲になっています。

――上坂さんがここまで昭和歌謡に寄せた楽曲を歌うのも珍しい気がします。

 そうかもしれません。80年代アイドルテクノ歌謡みたいな曲は何度か歌っていますが、こうしたアナログ感のあるものは初めてです。その意味ではレコーディングは新鮮さがあり、楽しかったです。志磨さんが自らディレクションをしてくださったのですが、Aメロの歌い出しが重要だったようで、事前にいくつか資料もいただきました。

――それはどのようなものだったのでしょう?

 具体的にいえば、戦前の上海歌謡のような音楽を資料として聴かせてもらいました。そうした世界観ではじまりつつも、曲の途中にはマーチ的な部分もあり、本当に面白い構成になっています。それに、実際に歌ってみると唱歌というだけあってメロディーがすごく覚えやすいので、ぜひライブなどで一緒に歌ってほしいですね。

――また、この楽曲ではMVも撮影されていますね。

 監督のアイデアで、昔のメトロポリス感やディストピアっぽさのある映像になっています。事前に話はうかがっていたものの、当日、撮影現場に行ったら想像を越えた内容になっていて驚きました(笑)。お芝居風の作りで、3つの役を演じているのですが、どれも衣装がかわいくて。それに個性もバラバラの3人の役でしたので、演じていて楽しかったです。唯一の不安は、振付けのボリュームが事前にうかがっていたものから大幅に増えていたということ。でもなんとかやり通せたと思いますし、そんな私の必死の頑張りも含めて楽しんでいただければと思います(笑)。

――ほかの楽曲についてもおうかがいしたいのですが、「女神と死神」、「夜勤の戦士のテーマ」では作詞もされています。それぞれどのようなテーマで書かれていったのでしょう。

「女神と死神」は80年代を感じさせる楽曲でしたので、歌詞の世界観もトレンディードラマ風になればいいなと思って書きました。いっぽうの「夜勤の戦士のテーマ」はヒーローのことを歌っているようでいて、じつは夜勤のアルバイターを表しているという裏テーマが盛り込まれています(笑)。

――なぜそのような裏テーマを?

「夜勤の戦士のテーマ」はユーロビートで、私も大好きなジャンルなんです。でも、かっこいいがゆえにギャグに転じやすいところもありまして……。

――いわゆる、ダサかっこいい感じですか?

 そうです。ですので、その両面を歌詞でも表現してみようと思いました。

――また、とても気になる曲に「ウエサカダイナミック」があります。タイトルのインパクトがすごいですね(笑)。

 この曲は、私が大好きなビートまりおさんに書いていただきました。実際に楽曲が上がってきたときも、インパクトの強さに驚きました(笑)。

――そのほか、「すーぱー呂布呂布ぱらだいす!」や「快走!ラスプーチン」など、上坂さんの趣味が反映されたような楽曲もたくさんあります。

 ありがたいですね(笑)。最初にもお話ししたように、私がアーティストの皆さんに曲提供をお願いするときはほとんどがお任せなんです。でも、おそらく私のパーソナルな部分を調べてくださり、その結果、こうした趣味全開の楽曲がそろう形になっているのかなと感じています。ちなみに、今挙げていただいた曲でいえば、「すーぱー呂布呂布ぱらだいす!」は私の方から「呂布の曲を歌いたいです」というリクエストを出させてもらいましたが、「快走!ラスプーチン」は本当に具体的な打ち合わせがない状態でいただいた曲でした。

――ラスプーチンはロシアの偉人の名前ですから、てっきり上坂さんからの要望だと思っていました。

 70年代にヒットしたディスコソングに「怪僧ラスプーチン」という曲があるぐらい、意外とネタにされやすい人物なんです。それに、今回の曲に関しても、彼の思想などを深く掘り下げた歌詞になっているわけではなく、単純に「ラスプーチン」と言いたいがための楽曲になってる感じがしますし(笑)。もちろん、作ってくださったアイキッドさんはあえてそのチープさを狙ったんだと思いますし、歌っていて、確かに楽しくなりますね(笑)。

――ちなみに、今回のアルバムタイトル『NEO PROPAGANDA』はどのように決めていったのでしょう?

 思いついたのはリード曲のレコーディングが終わったぐらいのころでした。“ネオ”という言葉が素敵だなと思ったのと、ロシアをこよなく愛する私にとって“プロパガンダ”はロシアを象徴する言葉でもあるので、そのふたつを組み合わせてみたんです。響きもよくて、なかなか気に入っています。

――そして、このアルバムを引っさげて3月からツアーも開催されます。

 前回のツアーで初めて大阪公演をさせてもらい、それだけでもすごく新鮮さを感じましたが、今回は名古屋も加わり全部で4都市になります。きっとはじめましての方も多く、なかにはアルバムの楽曲の印象から恐ろしい世界を想像される人もいらっしゃるかもしれませんが、ライブ自体はいたって健全ですから、安心してください(笑)。いつも間口の広い、どなたでも楽しめるライブをお届けしていますので、ぜひ遊びに来ていただければと思います。

取材・文/倉田モトキ

【PROFILE】
上坂すみれ【うえさか・すみれ】
 12月19日生まれ。神奈川県出身。スペースクラフト・エンタテインメント所属。3月20日から全国4都市で、自身最大規模となるライブツアー「上坂すみれのPROPAGANDA CITY 2020」を開催予定。主な出演作は『虚構推理』七瀬かりん役など。

【CDリリース情報】
『NEO PROPAGANDA』
キングレコードより1月22日発売
初回限定盤A&初回限定盤Bともに3,600円(税別)、通常盤3,000円(税別)

 TVアニメ『なんでここに先生が!?』のOPテーマ「ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡」や、『ポプテピピック』の第13話OPテーマ「last sparkle」に新曲10曲を加えた4thアルバム。吟(BUSTED ROSE)や大槻ケンヂ&NARASAKIといったおなじみの面々に加え、group_inouなど多彩なアーティストが集結。

 

 

【上坂すみれ公式サイト】
http://king-cr.jp/artist/uesakasumire/

《超!アニメディア編集部》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集