TVアニメ『のうきん』を初めて見る人へ!太田雅彦監督とシリーズ構成あおしまたかしが登場キャラクターたちの魅力を解説!「部活動のノリでワイバーンをぶっ倒すような深刻ではないファンタジーや散りばめられたオタクネタを楽しんでもらえると思います。」【インタビュ… | 超!アニメディア

TVアニメ『のうきん』を初めて見る人へ!太田雅彦監督とシリーズ構成あおしまたかしが登場キャラクターたちの魅力を解説!「部活動のノリでワイバーンをぶっ倒すような深刻ではないファンタジーや散りばめられたオタクネタを楽しんでもらえると思います。」【インタビュ…

『のうきん』は、TVアニメ『私、能力は平均値でって言ったよね!』の略称。現在発売中のアニメディア11月号では、第3話まで放送された本作の魅力を太田雅彦監督とシリーズ構成あおしまたかしが対談形式で解説する記事が掲載中。「 …

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 『のうきん』は、TVアニメ『私、能力は平均値でって言ったよね!』の略称。現在発売中のアニメディア11月号では、第3話まで放送された本作の魅力を太田雅彦監督とシリーズ構成あおしまたかしが対談形式で解説する記事が掲載中。「超!アニメディア」では、掲載しきれなかった部分を含めたインタビューの長文をご紹介しよう。


――最初に、ズバリこの作品の一番の見どころはなんでしょう?

太田 『のうきん』は、4人の女の子の物語ですが、僕が考えているのは、4人の友情を中心に据えて描いていくこと。仲よくなっていく過程や友情を深めていく過程が一番の見どころではないかなと考えて作っています。

あおしま 4人の関係性に加えて、みなさんが「異世界転生」と聞いて期待するような、チート的な力を秘めた主人公・マイルの型破りな活躍と、逆にその力に振り回されたりすることもある決して完璧ではないマイルの愉快さ。そうした異世界転生ならではの面白さも、ギャグをまじえて描いていければと思います。

――そういった魅力を演出するうえで太田監督が心がけていることは?

太田 僕は、基本的に本作がファンタジー作品であることをさほど気にしてはいません。女の子4人組を描く作品はこれまでいくつか作ってきたので、武器や魔法で戦うファンタジー作品的な部分はありますが、女の子の関係性ややりとりに関しては、これまで手がけてきた作品と同様のノリでやっているつもりです。仲がよいことでケンカもするなど、そういうところがかわいくなればいいなと思います。

――太田監督からあおしまさんへ注文していることは?

太田 なにかありましたっけ?


あおしま パロディーやギャグの部分で「どうせやるなら徹底的にやろうよ」とか。「マイルはオタクなので、オタクネタを色々知っている。中途半端にやるよりは、がっつりやろうぜ」という感じ。僕としては、太田監督がそのつもりなら、と受けて立った感じです。

――1話はアニメオリジナルの話だったのですね?

太田 アニメは原作の物語の途中からスタートすることになったので、視聴者がすんなり入っていけるように1話はオリジナルの話にしました。そこに登場するパロディーは、原作に準じるようなものをちょこちょこ入れています。

あおしま 最初はまだ助走という感じですね。

太田 まだジャブですね。

あおしま オリジナルストーリーと言っても、キャラクターは完成しているので、キャラクターたちの出会いのシチュエーションを変えたくらい。キャラクターがうまく噛み合ってくれたので、さほど大変な作業ではなかったです。1話は視聴者を惹きつけるためにも、クライマックスへの話の流れをちょっと派手めにしました。

太田 2話から原作の話に入っていった感じですね。

――メインキャラクターを紹介をお願いいたします。まず、主人公のマイルから。

太田 マイルは、現代の日本から転生した子。転生する前は高校生なので、頭のなかは高校生のままです。転生前は学力も優秀で「高嶺の花」的な扱いをされたことから、くだけた話をできる友達がいなかった。それが心残りなので、「普通の女の子として暮らしたい。平均値で転生させてほしい」と神様に願ったのに、“平均値”を勘違いした神様によって、とんでもない力の持ち主として転生してしまった。彼女にとっては非常に不本意なんです。では、その力を使わないかというと、ちょっと天然ボケ的でお人好しなところがあるマイルは、その力を使って人助けすることもある。すると「なんだこの異常な力の持ち主は?」という目で見られて目立っちゃう。目立ちたくないのに、目立ってしまうことを自分でうまくコントロールできないんですね。実は1話は、目立ちすぎて失敗してしまった街から夜逃げして、新しい街へ来たところからスタートしています。前の街での失敗のエピソードは、あとの話で語られます。新しい街でうまくやろうという意気込みと希望を抱いて訪れたものの、またしてもうまくいかず、新しい街での生活はどうなるのかな、というスタートをきった1話でした。ちなみに、マイルに転生前の意識が戻ったのは、約2年前の彼女が10歳のころ。現在は、転生後の赤ちゃんからの記憶に転生前の記憶が上乗せされた状態。転生したことは周りには内緒にしています。

あおしま 転生前のマイル(栗原海里)は、両親の影響で、かなりのオタク。マイルは、今どきのアニメファンはもう知らないかもしれない古いオタク知識を披露します。

太田 転生前の世界のオタク的なものを求めるマイルは、フィギュアのようなものを自分で作ったりします。それを見た周りの子が「なにこれ?なにを作っているの?」と困惑するところもあるので楽しんでもらえればいいですね。


――では、レーナは?

太田 レーナは魔法使い。ハンターのパーティー(チーム)を作りたいので、上位のランクを取得するために「ハンター養成学校」へ入学します。4人のなかでは唯一のハンター経験者で、マイルは別にして、ハンターとしての力量を持っていて、魔法使いとしては優秀な子です。4人のなかでは、実質上のチームリーダー。仕切りやで、一番感情豊かです。怒るときは怒るし、ちょっときつめ。ツンデレ系のキャラクターで、つらい過去を持っています。それをひとりで乗り越えてきた強さもあったり、弱さもあったりといったところが、非常に魅力的な子かと思います。

あおしま レーナは貴重なツッコミ役なので、彼女を描くことで苦労はありませんでした。ほかの3人は延々とボケ倒す連中ばかりなので、この子がツッこまないとボケが終わらない。むしろ、彼女がいるからこそ、このチームはうまく回っていくんです。作品さえ違えば主人公を張れるような過去を含めた個性を持っているのですが、残念ながら本作ではツッコミ役に甘んじています(笑)。


――次は、メーヴィス。

太田 メーヴィスは、お金持ちの貴族の出身。女性ですが、男性で例えて言えば「ボンボン」です。父親が有名な騎士で、兄弟も優秀で騎士を目指している。そんな家庭環境なので彼女も騎士を希望するものの、父や3人の兄たちに反対されてそれに反発し、ハンター養成学校へ入学します。家出をしているのですが、手紙が毎日届いたり、甘やかされた、ちょっとぬるい家出です。人間的には、非常に素直で、正義感が強い子です。一番年上ではあるのですが、世間知らずで、一番だまされやすい人かもしれません。女性の剣士のなかではけっこうできる方です。チームの1発目の攻撃は彼女が担当する感じです。でも、剣を振り回すのは作画が大変です(笑)。

あおしま 作画が大変だからなのか、シナリオの剣戟のシーンで手の込んだト書き(場面の説明)を書いても、シーンを縮められることがあります(笑)。あと、この子は不幸な背景がないので、いじりやすい子でもあります。

太田 ほかの3人に比べると、父親に騎士になることを反対されていることくらいで、悩みとしては薄いですね。

あおしま やさしい性格の子なので、4人のなかでは、一番泣きますね。

太田 一番感情豊かですね。非常に純粋なので、すれていない(笑)。


――では、ポーリンは?

太田 ポーリンは商人の娘。物語の世界は魔法が使えると便利なので、商人の娘だけど、魔法の勉強をしっかりしたいということでハンター養成学校へやってきた。親の仕事を見てきた彼女は商人としては優秀で、お金に関することには非常に厳しい。ハンターはクエストを成功させた報酬を得て生活するので、ポーリンは4人のチームでは会計係としてお金の管理をします。無駄遣いは許さないですね。悪い商人と出会う話では、商人の駆け引きがわかっているので、損をする取引には乗りません。ほかの3人は経済観念には疎いので、だまされやすい。お金の面では、ポーリンに助けられるところが多いと思います。また、身体的特徴としては、非常に胸が豊かなキャラクター。メーヴィスは普通サイズですが、マイルとレーナには胸がありません。ふたりはそこに悔しい思いがあって、ポーリンの胸を見て「チッ」と舌打ちしているような間柄です(笑)。

あおしま ポーリンは、回復魔法が得意です。でも、仲間はみんな強いので、回復魔法を使う機会があまりないんですよね。負傷してもかすり傷程度なので、まともに回復呪文を使うことはほとんどないんじゃないかな。そんな状況なので回復役ですが攻撃魔法も使用します。攻撃魔法も、熱湯を使うようなえげつない魔法の使い方をします。とくに悪党には容赦しません。ひどいことをニコニコしながらする黒いところがある子です。

太田 このチームのなかでは、一番大人かもしれません。大人の知恵でこのチームを支えている印象があります。逆に、一番純粋で子どもっぽいのは、一番年上のメーヴィスかもしれません。


――サブキャラクターについても教えてください。レニーはどうでしょう。

太田 レニーは、マイルが1話で泊まった宿の娘。レニーは、マイル達より若いですが、商売上手というか、お金を儲けるためにはけっこう汚いことをやる人(笑)。そこがかわいいですね。

あおしま お金つながりで、レニーとポーリンの差別化には気をつけています。ポーリンは裏から手を回すタイプですが、レニーは直接的に行動するタイプ。また、貴重なロリっ子ですが、メインキャラクターと比べると、ポーリンに次いで二番目におっぱいが大きいです(笑)。

太田 それが判明するときは、マイルたちは大ショックを受けるでしょう。

――それでは、ナノちゃんは?

太田 ナノちゃんは、原作には実体が登場しません。この姿はアニメオリジナルです。物語の世界では、魔法を使うとき、大気中に「ナノマシン」が存在していて、ナノマシンとの意思疎通の強さによって魔力が変わります。マイルは、ナノマシンと直接会話できるほどの権限を神様に与えられているため、とても強い魔力を有しています。話し相手がほしいマイルが、ナノマシンに実体化をお願いしたことで、この姿になりました。そのエピソードはいずれ描かれます。デザインはマイルの好みであり、彼女にだけ見えます。画面上には映っていても、ナノマシンの存在すら知らないレーナたちにはナノちゃんが見えないんです。また、姿はかわいいのですが、声(羽多野渉さんが担当)はかわいくはありません(笑)。

あおしま ナノちゃんは、レーナとは別のツッコミキャラという感じ。マイルがなにかをやらかしたとき、周囲に誰もいなくても、ナノちゃんだけはそばにいていろいろツッコんでくれます。そんなとき、マイルのひとりごとにならないところが助かります。

――2話以降の注目ポイントを教えてください。

太田 1話は、マイルたちがなぜハンター養成学校に入学したのかといった過去は謎のままスタートしています。でも、仲よくなっていくうちに、そうした過去は話さざるを得なくなっていきます。それが語られるなかで、お互いの家庭の問題や過去のトラウマなどが明らかになっていく。メーヴィスには問題や悩みはほとんどないですけど(笑)。それをみんなの友情で乗り越えていく過程などを楽しんでもらえると嬉しいです。

あおしま シリアスなお話もありますが、女の子同士が仲よく冒険する姿は、部活動のノリ。部活動のノリでワイバーン(飛竜)をぶっ倒すような深刻ではないファンタジーや散りばめられたオタクネタを楽しんでもらえると思います。

太田 マイルは、みんなと仲よくなってリラックスするほど、オタクネタが自然に出てしまうでしょう。周りの子たちも、最初は「なにを言っているんだろう?」と不思議がるものの、慣れてくると、だんだんツッこむのもバカバカしくなってきて「また変なことをやっているな」という感じになるでしょう。そうした、すべてをさらけだせる仲になっていくところが面白さじゃないかな。本当の家族になっていく感じ。本当の家族はケンカばっかりですものね。それくらい仲がよくなっていく。言いたいことを我慢せず、遠慮がなくなっていく4人の姿は楽しいんじゃないかなと思います。

あおしま 戦闘的な強さや能力的にはマイルが抜きん出ていて、誰もマイルの足下にも及びません。マイルはパーティーを組む必要はないのですが、彼女はメンタル的に強くありません。4人は、戦闘では最終的に3人がマイルを頼りにして、それ以外はマイルが3人に頼るなど、うまい感じで噛み合っています。互いが互いを必要としているように見えていくようになればいいですね。また、友達が出来たことに対するマイルの幸せな思いのようなものをそこかしこに散りばめているので、その辺りも観て頂けると嬉しいです。

――そんな4人が結成するハンターパーティー「赤き誓い」は、真面目なクエストにも挑戦するのですか?

太田 盗賊と戦うなど、メンバーの過去に関わるシリアスなクエストもあります。

――最後に、4人は秋にどんなことをしていそうですか?

あおしま 紅葉狩りの代わりにワイバーン狩りをしているかもしれません。

太田 僕は、マイルが松茸を探すと思うな(笑)。

取材・文/草刈勤

番組概要
TVアニメ『私、能力は平均値でって言ったよね!』
■放送情報
10月7日(月)より放送開始
AT-Xにて毎週月曜日夜11時30分から放送中
※リピート放送:毎週(水)昼3時30分~/毎週(土)朝7時30分~/毎週(日)朝8時30分~
TOKYO MXにて毎週月曜日深夜0時から放送中
テレビ愛知にて毎週火曜日深夜1時35分から放送中
ABCテレビにて毎週水曜日深夜2時41分から放送中
BS11にて10月7日(月)より毎週月曜日深夜1時から放送中

Amazon Prime Videoにて夜11時45分から独占配信
※放送時間は都合により変更になる場合がございます

■スタッフ
原作:FUNA・亜方逸樹 (アース・スターノベル刊) 
監督:太田雅彦
シリーズ構成:あおしまたかし
キャラクターデザイン:渡辺奏
美術監督:松宮正純、宮本実生
色彩設計:鈴木ようこ
CGラインディレクター:濱村敏郎
撮影監督:二村文章
編集:小野寺絵美
音響監督:えびなやすのり
音響制作:ダックスプロダクション
音楽:三澤康広
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作:project No.9

■キャスト
マイル:和氣あず未
レーナ:徳井青空
メーヴィス:内村史子
ポーリン:田澤茉純
ナノちゃん:羽多野渉
レニー:河野ひより 
マルセラ:河瀬茉希
モニカ:安野希世乃
オリアーナ:東城日沙子

TVアニメ『私、能力は平均値でって言ったよね!』公式サイト
https://noukin-anime.com

TVアニメ『私、能力は平均値でって言ったよね!』公式Twitter
@noukin_anime

(C)FUNA・亜方逸樹/アース・スター エンターテイメント/のうきん製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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