大塚 愛がTVアニメ『フルーツバスケット』OPテーマ「Chime」をリリース。アニメディア2019年10月号に楽曲の制作過程について聞いたインタビューを掲載している。「超!アニメディア」では、表題曲「Chime」をはじめカップリング曲について聞いた特別版を公開。
■動物に変身するなら猫か虎!
――原作の『フルーツバスケット』を読んだ印象、面白かったところや、好きなキャラクターを教えてください。
十二支で語り継がれている神話と、『フルーツバスケット』に登場するキャラクターたちの関係が、シンクロしたりしなかったりするところが魅力ですね。好きなキャラクターは草摩紫呉くんです。
――アニメをご覧になった感想を教えてください。
キャラクターがたくさんいるのにそれぞれの描写がきちんとあって、過去の自分や今の自分に向き合いながら、悩んで葛藤しながら成長していくストーリーに、自分自身と重ね合わせて感情移入してしまいました。伏線もたくさんあって、それが回収されていくのも面白いなと思います。
――そんな『フルーツバスケット』の第2クールOPテーマとして大塚さんが歌う「Chime」が話題です。
今回こういったご縁をいただいて、とてもありがたい気持ちでいっぱいです。オンエアが始まってからは、SNSなどで“元気が出る”という意見をたくさんいただいて、本当にうれしいです。
――その「Chime」は、疾走感があって青春が弾けるキラキラとしたナンバーですが、どんな風に作っていきましたか?
もともとは4年ほど前に作っていた曲で、それをもとにしながら、歌詞の方向を、物語に合わせてなおしていきました。歌詞には、すべてが完璧でなくていいんだ、だから人は誰かと出会っていくんだ、という気持ちを込めています。
――楽曲の制作時に大変だったことはありますか?
サビ終わりに出てくる「キンコンカンコン」というワードが、ずっと出てこなかったので、その部分が苦労しましたね。あとは、主人公の(本田)透が学校へ向かううしろ姿をイメージしながら、透のひたむきさから出るキラキラ感を意識しました。
――もしも大塚さんが、動物に変身してしまうとしたら、どの動物がいいですか?
猫か虎がいいです。
――そして今回のシングルのカップリングには、ガーリーなナンバーの「kit palette」と英語詞のロックチューン「XOX」を収録しています。2曲の聴きどころ、注目ポイントを教えてください。
「kit palette」は、たとえば家事など、日常の中にある何でもないことを、踊りながら楽しんでしまおうという曲です。「XOX」は、何があるにせよ、行くしかないのだという勇気の曲です。
――「Chime」との対比を含め、どんな作品になったと考えていますか?
全て、ネガティブはポジティブのすぐ隣にある、という作品になったんじゃないかと思います。
――大塚さんが好きだったアニメは何ですか?
『NANA』から『スラムダンク』まで幅広く好きです。
――アニメディア読者にメッセージを!
『フルーツバスケット』と共に「Chime」がみなさまのなかで育っていくことを願っております。よろしくお願いします。
文/榑林史章
PROFILE
【おおつか・あい】9月9日生まれ。大阪府出身。15歳から作詞・作曲をはじめ、2003年にシングル「桃ノ花ビラ」でメジャーデビュー。「さくらんぼ」などがヒット。2018年にデビュー15周年を迎えた。2019年元日にはオールタイム・ベストアルバム「愛 am BEST,too」をリリース、9月8日に東京・日比谷野外音楽堂で、ライブ「LOVE IS BORN ~16th Anniversary 2019~」を開催した。
リリース情報
「Chime」
発売中
avex trax
CD盤:1,200円
CD+DVD盤:6,800円
CD+Blu-ray盤:7,800円(各税別)
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『フルーツバスケット』第2クールOPテーマ「Chime」は、誰もが憧れるような青春のキラキラが詰まったポップナンバー。主人公・透のきらめきが、楽曲全体に広がっている。シングルにはそのほかに、日常にある何でもないことを踊りながら楽しんでしまおうという曲「kit palette」。行くしかないという勇気の気持ちを歌った「XOX」を収録。
大塚 愛 公式サイト
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大塚 愛 公式Twitter
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