『グランベルム』のOPテーマ「月を追う真夜中」で、幻想的な作品の世界観を疾走感のあるメロディーで表現した藍井エイルがインタビュー企画「Megami’sVoice」に登場!【インタビュー】 | 超!アニメディア

『グランベルム』のOPテーマ「月を追う真夜中」で、幻想的な作品の世界観を疾走感のあるメロディーで表現した藍井エイルがインタビュー企画「Megami’sVoice」に登場!【インタビュー】

アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2019年10月号には、『グランベルム』のOP「月を追う真夜中」を歌う藍井エイルが登場。 …

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アニメやゲームの主題歌、テーマソングなどを歌うアーティストに楽曲について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2019年10月号には、『グランベルム』のOP「月を追う真夜中」を歌う藍井エイルが登場。「超!アニメディア」では、本誌で紹介できなかった部分も含めた、ロングインタビューをお届けする。


――今回のシングルの表題曲「月を追う真夜中」は、オリジナルアニメ『グランベルム』のOPです。作詞は藍井さんご自身が手がけられていますね。

 歌詞は、台本をいただいて制作していきました。台本から考えたのは『キルラキル』以来だったと思いますが、台本を読み解きながらシーンを想像して書いていきました。

――歌詞には「月」というワードがたくさん使われています。

 主人公2人の名前が満月と新月ということもあり、「月」というワードは必ず入れたかったんです。歌詞はキャラクターのこともイメージしながら書いていきましたが、満月と新月の互いを大切にしている思いや心情も込められたらと思っていました。台本を読ませていただいたときに、ファンタジーでありながらリアルな人間模様がすごく印象に残ったんですね。そういった、見る人にとっての感情移入のしやすい部分を、歌でも伝えたいと思いました。

――歌詞が日本語だけで作られているのも目にとまりました。

 もともと歌詞は日本語で書きたいと思っているんです。英語を入れるときは、日本語だとスマートに聞こえないというときだけなので、日本語のほうがきれいに使えるときはそちらを使っているんですね。今回は曲と日本語のはまりがよかったので、日本語だけで書かせていただきました。

――歌詞のポイントは?

 主人公2人と周りの環境を「月と陰り」という比喩で表現しているので、そこには注目してもらえたらと思います。歌詞ではないのですが、サビで始まって、無音から歌が流れ、そこから音が広がっていく様子は、自分でも疾走感にあふれていて気に入っています。


――曲の感想を教えてください。

 私が復帰をしてからいただいたデモから選ばせていただいたのですが、そのときはアレンジも違っていたので出来上がりが想像できませんでした。でも、ずっと一緒にやっている重永亮介さんが手がけてくださった曲ですし、実際に上がってきたものも重永さんらしい、私にはなじみのある世界観だったので、安心感がありました。レコーディングでも歌いやすかったですね。

――レコーディングの思い出は?

 私の現場は、レコーディングのときに作家さんに立ち会っていただき、直接ディレクションをいただくんです。それもあって、より重永カラーが強くなっていると思います。思い出というと……私がコーヒーを飲むことがなかなかやめられなかったのと、重永さんたちとのおしゃべりが楽しくて、全然レコーディングが始まらなかったことかな(笑)。でも、重永さんのディレクションは明確で、私がいいなと思うポイントと合っているんです。それもあって、始まりは遅かったですが、レコーディングはすごくスムーズに進んでいきました。

――歌う際にはどんなところにポイントを置きましたか?

 歯切れよく、アタック感に合わせた歌い方をしないとバランスが取れなくなると思ったんです。それもあって、楽器のトラックにあえて合わせる歌い方をしました。声を作ることはとくに考えませんでしたが、キラキラとしたロックだったので、ちょっと明るめの声になっているのかもしれません。

――「月を追う真夜中」というタイトルは、不思議な印象を与えます。

 最初は英語のタイトルも考えたのですが、あまりにも普通すぎるなと思ったんです。パッと見たときに「このタイトルはなんだろう?」と感じてしまうようなワードを使いたくて、「月」というワードも入れつつ考えた結果、このタイトルがひらめきました。じつは、タイトルを決めたあとに、ラストのサビの歌詞を書き直したんです。月が主人公の2人で、真夜中が周りのダークなものだとしたら、どうするのがいいのか考えまして。ハッピーな終わり方にしたいと思ったんですね。なので、ぜひ物語が全部終わったあとに歌詞を見ていただけたらと思います。かなり物語のヒントも詰まっていますよ。

――ミュージックビデオの撮影はどうでしたか?

 監督の提案で、かなり激しく動きました。高いヒールを履いていたので、足をくじいたら死ぬかなと思ったのですが(笑)、そのくらい心を揺さぶられるような感じの映像になっています。

――ジャケットはシンプルな中にもおしゃれさがありますね。

 ネイルをグレーにして、これに似合う衣装を、とスタイリストの方が持ってきてくださった衣装の中から選びました。シンプルにかわいいし、作品にも合っていると思ったんです。ジャケットのシチュエーションはデザイナーの方が考えてくださったものです。月をモチーフにした鏡が2つあって、それを使うのが歌詞にもリンクしていて、とてもおもしろい撮影でした。

――2曲収録されるカップリングについても教えてください。

 まず2曲目の「voyage」は、meg rockちゃんに歌詞を書いていただいた、かなりハードな曲です。BPMがすごく速くて、ハードなスポーツをしているみたいなんです。編曲もバキバキの強いアレンジにしていただいたので、すごく個性的な1曲になったなと思います。「ヒトリトヒトリ」は、以前からデモがあったのですがなかなか世に出せなかったんですね。前の2曲が決まった段階で、もう1曲をどうするかと考えたときにバラードがいいなと思って引っ張り出してきました。歌詞は私が担当させていただいていて、テーマは人間関係に対しての平和。私自身も、家族とちょっとケンカみたいなことになったときに、人間関係って難しいな、わかり合うってなかなかできないなと思ったんですね。でも、愛を持って接していても上手く向き合えないとか、上手に伝わらないということは誰にでもあると思うので、、その複雑な想いを書きました。

――最後に読者へメッセージを。

 復帰後は私も歌い方を少し変えて発声にかなり力を入れていますので、歌に関しても自分の中では新しいチャレンジになりました。そして、アニメを見ている方は、ぜひ改めてアニメと照らし合わせて聞いていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

Profile
あおい・えいる/11月30日生まれ。北海道出身。2011年10月にシングル『MEMORIA』でメジャーデビュー。2016年11月より活動を休止していたが、2018年2月に活動再開を発表。これまでにシングル15枚、アルバム4枚、ベストアルバム2枚をリリース。

『月を追う真夜中』
 表題曲は現在放映中のテレビアニメ『グランベルム』のOP。疾走感のあるメロディーに乗せて、主人公2人の心情や情景をていねいに描いた歌詞が印象的に響く1曲だ。カップリングは「voyage」と「ヒトリトヒトリ」。初回盤には、表題曲のMVを収録したDVD、アニメ盤には『グランベルム』のノンクレジットOPムービーを収録したDVDが付く。

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《超!アニメディア編集部》
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