7月10日にTOHO シネマズ新宿にて、劇場版『パタリロ！』の叱咤激励上映会が開催。主演の加藤諒、小林顕作監督、脚本家の池田テツヒロが登場した。
最初に、イベントの進行を務める小林監督が登壇。続いて「シラナイ世界」の BGM とともに、パタリロ役の加藤と池田が登壇。加藤は「皆さんから叱咤激励を浴びながら、映画を一緒に観たいなと思います。見るとコスプレしている人もいますね。今日は楽しい上映会になると思いますのでよろしくお願いします」と挨拶。続く池田は「こんな脚本書いてしまって申し訳ないです（笑）。今日は怒られに来ました。私だけの責任じゃないのですけれども、いっぱい怒られるようなシーンがあると思いますので、遠慮なく怒ってくださいね」と笑いを誘う。今回の“叱咤激励上映”の“叱咤”を提案した池田は「だってひどいものね、この作品。大おふざけ映画だよ。マスコミ試写会に行った時に評論家の方々がすごい顔して『なんだこの映画は』って感じでね。だから、怒られようと思ってこの上映会を考えました」と話すと「その評論家たちみんなセンスないけどね(笑)」と毒舌で笑いを誘う小林監督。
原作者の魔夜峰央から手紙が届いているということで、小林監督が代読することになった。「諒君は何もない部屋にバスタオルを一枚敷いて横になった上に、さらにバスタオルを一枚かけて、年中それで生活しているそうです。おかしな奴だと思いましたが、地球外生命体が人間に化けようとして化けきれていないのかもしれないと思うと、納得がいきます。魔夜峰央」と書かれていたのに対して、加藤は「えぇ～、短い！ しかもミーちゃん先生、直筆じゃなくて（パソコンで）打ってるんですね」と魔夜節炸裂の手紙に驚いた様子。さらに、加藤へのサプライズプレゼントが贈呈されることになるも、贈呈役の池田は怪訝な表情を見せる。それもそのはず、プレゼントは卵が大好きな加藤に対し、産まれたばかりという＜巨大なダチョウの卵＞だった。加藤は「待って！これチョコレートじゃないんですか？本物！？」と驚きつつも、喜びの顔を見せた。そのまま卵を持ってのフォトセッションに。
その後、上映会が行われ、終了後に再びゲストが登壇。今後の上映会に関して小林監督は「目標としてはパジャマ上映なんだよね。よりみんなで家感を出して楽しんでもらいたい」と画策するが、池田からは「寝ちゃうじゃん！」とツッコみが。最後に締めの挨拶として加藤は「ホントにパタリロって作品がみんなに愛されてホントに良かったと思います。またこういう機会があったらぜひ皆さんお越し下さいね」と語り、小林監督は「全力で作った駄作！？でどうやって皆さん盛り上げていくか、僕にとってはこの映画のテーマだと思っています。また僕にお声が掛かったらまたこれ以上に賛否両論が出る作品を作りたいです。そうじゃないとパタリロじゃないと思うんです」と、まだまだパタリロ熱を絶やさない監督自身の意気込みを観客へのメッセージに変えて、大円団となった。
画像ギャラリーはこちら。クリックすると拡大できます。
〈劇場版『パタリロ！』情報〉
TOHOシネマズ新宿ほかにて全国順次ロードショー
■原作：魔夜峰央「パタリロ！」（白泉社刊）
■監督：小林顕作 ■監督補：小泉宗仁 ■脚本：池田テツヒロ ■音楽：小林顕作
■撮影：伊集守忠 ■照明：酒井隆英 ■舞台照明：坂本明浩 ■衣装デザイン：朝月真次郎
■美術：片平圭衣子 ■ヘアメイク：堀川貴世 ■振付：足立夏海 平原慎太郎
■出演：加藤諒／青木玄徳 佐奈宏紀／細貝圭 金井成大 石田隼 吉本恒生 三津谷亮 小林亮太／ 松村雄基 近江谷太朗 木下ほうか 池田鉄洋／須賀健太 鈴木砂羽／魔夜峰央／西岡德馬／哀川翔 ほか
■配給：HIGH BROW CINEMA
2019 年／日本／カラー／ビスタ／5.1ch／103分
劇場版『パタリロ！』公式サイト
https://patalliro-themovie.jp/
©魔夜峰央・白泉社／劇場版「パタリロ！」製作委員会 2019
