TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』衝撃の事件の裏側を庄司宇芽香&藤井ゆきよが語る!「こねこ娘のかわいさにスタッフの愛を感じました」【インタビュー】 | 超!アニメディア

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』衝撃の事件の裏側を庄司宇芽香&藤井ゆきよが語る!「こねこ娘のかわいさにスタッフの愛を感じました」【インタビュー】

4月から新章へと突入したTVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』だが、3月にねこ娘が死に、“こねこ娘”として復活するという衝撃の展開が放送された。視聴者もビックリの展開について、ねこ娘役・庄司宇芽香、まな役・藤井ゆきよの当事者ふた …

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 4月から新章へと突入したTVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』だが、3月にねこ娘が死に、“こねこ娘”として復活するという衝撃の展開が放送された。視聴者もビックリの展開について、ねこ娘役・庄司宇芽香、まな役・藤井ゆきよの当事者ふたりのインタビューが、「アニメディア5月号」に掲載中。超!アニメディアでは、本誌に掲載しきれなかった部分を含めたロング版をご紹介する。


ーー『ゲゲゲの鬼太郎』第6期は1stシーズンが3月で決着を迎えました。終盤における怒濤の展開の裏話をたっぷりとうかがいましょう。ねこ娘の死、そしてこねこ娘の復活という衝撃の結末。この展開をおふたりはどのような経緯で知ったのですか?

庄司 前に開催されたスタッフキャストの宴の席でライターの小野木さんと吉野さんからは「ごめんね」と、言われてはいました。それが何のことかよく分からなくて「はぁ・・・」と(苦笑)

藤井 1年目の秋ぐらいでしたよね?

庄司 そう。それで「ねこ娘は一体何されるの!? どうなるの!?」って。

藤井 「何かは言えないけど、うん、ごめん」って言われて。ずっとその「ごめん」の回はいつなんだろうって、私たち、ひやひやしていたんです。

ーーどういったことを想像していましたか?

庄司 まなが名無しに体を乗っ取られたりするんじゃないの、とか。

藤井 それで敵のボスとかになっちゃって。

庄司 それで、みんなと戦うのかな、とか。

藤井 まさか、あそこまでの展開とは思いませんでしたね。

庄司 1年間かけて、まなは鬼太郎よりねこ姉さんのほうが距離が近かったじゃないですか。一緒に人間の世界で行動して、ふたりで「LANE(レイン)」でやりとりしあって、スイーツを食べに行って……あれはこの結末のためだったのか、という。

藤井 「名無し編」クライマックス3本(47~49話)の直前に放送された「麻桶毛(まゆげ)」のお話(46話)で、まなが「ねこ姉さん、やっぱりすごーい♪」って言うシーンがあるわけですよ。そのときは純粋に「やっぱり、ねこ姉さんってすごい」とまなも思い、私も思い、観ているみなさんにもそう思わせながら、翌週、突然に突き落とされてしまいました。


ーー直前の収録でもまだ衝撃の展開を知らなかったんですね。

庄司 知らなかったです。アフレコが終わると、次の週の台本をいただいて帰るんですが、その場で、46話のアフレコ終わりにちょっと開いちゃったんですよ、47話の台本を。そしたら「……!」って声も出なくて。

藤井 そのあとみんなでお昼を食べに行ったんですけど、宇芽香さんが元気ないんですよ。翌週の台本を読んじゃってショックを受けていて。で、私もソワソワしだして。次の仕事が終わって、私もじっくり台本を読んだらもうショックを受けて、すぐに宇芽香さんに“LINE”したんです。「宇芽香さん……読みました……泣きました」って。


ーー47話のアフレコ当日はどんな感じだったんですか。

庄司 私はもう、やるしかない、華々しく散るしかないから、割り切って「精一杯やろう」と思ってアフレコに臨んだんです。そしたらゆきよちゃん、ものすごい暗い顔で目も合わせてくれなくて(苦笑)。

藤井 いや、もう……。

庄司 いつもは近くに座って、ふたりでキャーキャーやってるんですけど、「おはよう」って言っても下を向いて「お、は……よう・・・ござい・・・ます」みたいな。

藤井 だって……台本を読んじゃった藤井としては、もうズタズタに心を引き裂かれている状態だったので。

ーーまながねこ娘を手にかけていた。

藤井 そうなんです。自分のお母さんがねこ娘に傷つけられて、「なんで!?」と言っていたら、自分もわけのわからない「力」でねこ姉さんを消してしまって、ショックしかないですよね。わけがわからないままひたすら悲しくて、傷ついて、みたいなところで終わっちゃうので。どん底でした、47話のアフレコは……。

庄司 最初はふたりで並んでいたんですけど、あまりの重い空気感に、チャラトミ役の根本幸多さんが「俺、ここに座ろうか?」って間に入ってくれて。チャラチャラして和ませてくれました(笑)。それぐらいどよ~んとした空気が漂っていましたね。

ーーねこ娘の最期は、消滅って感じで容赦ないですよね。

庄司 もうパーンって、いなくなる感じでしたね。以前のインタビューで「今後、どんなねこ娘を見てみたいですか?」とか聞かれて、「女の子だし、ちょっと髪の毛を解いたりしたところも見たいかな」なんて言ってたら、ここで解けちゃうの?!って(笑)。

藤井 本当、ここでリボン取るのかーー!、と思いましたよね(笑)。

庄司 で、リボンがその後の話の鍵の一つになっていくという。

藤井 でも、最後まで、ねこ姉さんはまなを責めることなくて……。

庄司 「よくも!」とか絶対に言わなくて、ただ「ごめん」なんですよね。

藤井 宇芽香さんがとってもやさしい、切ない声で「まな……ごめん……」っていうから、「もう、やめてよぉぉぉ! やだ、消えないで--!」って、藤井は素で思いながら、本当に悲しかったです。

庄司 ゆきよちゃんがくずれ落ちそうだったので、心配で心配で(笑)。

藤井 もう、過呼吸になりそうでした。

庄司 ねこ娘を、まなとしては消さなきゃいけない。でも・・・でも・・・っ!!って戦っている空気がすごく伝わってきて。消える直前のセリフは、まなと、そして隣で今にも崩れてしまいそうだったよきよちゃんに向けても想いを込めました。アフレコが終わった後、チラッと翌週の台本を見たら、さら過酷な状況になっていたので、また心配で。

藤井 名無しによって、お母さんが亡くなった幻聴を聞かされ、混乱してしまうという……。

庄司 (鬼太郎役の)沢城(みゆき)さんに、「来週はゆきよちゃんをよろしくお願いします」と伝えました。

藤井 ええー!? そうだったんですか!?

庄司 47話で、すでにボロボロだったから心配だったの。


ーーねこ娘が不在だった48話は、庄司さんは現場には行かなかったんですか?

庄司 行かなかったです。ゆきよちゃんはその役に“入るひと”だから、私の姿がないほうが、いいかなと。収録の日は、絶対涙が“つゆだく”になっているだろうなって思いながら(笑)。

藤井 たしかに、いつもより“つゆだく”でした。でも、鬼太郎は鬼太郎で大変だったんですよ。私、初めて沢城さんが現場で栄養ドリンク飲んでいる姿見ましたもん(笑)。沢城さんも「う~ん、この週は私もちょっとしんどい」っておっしゃっていましたね。鬼太郎も、目の前で目玉おやじがやられていますし、虚無役も沢城さんが演じていますから。沢城さんVS沢城さんです。

庄司 かけがえのない人を奪って、ふたりを戦わせる。スタッフのみなさん、とんでもないことをするなと。

藤井 ひどいですよね。これを日曜の朝9時に子どもたちが観るんですよ。この前、境港に行ったときに、姉妹でねこ娘とまなのコスプレをしてくれたちびっ子ちゃんたちが「いつも観てます」って言ってくれたんです。

庄司 そうそう!とっても可愛い子たちだったね。その子たちと別れてすぐ、ゆきよちゃんが暗い顔をしたので「どうしたの?」って聞いたら「あの子たち、来週あれを観るんですよね……」って。

藤井 あの笑顔が曇るのかと思うと、本当に悲しかったです。

ーーでも、ねこ娘は戻ってきました。「こねこ娘」には驚きましたけど。

庄司 ゆきよちゃん、49話では、すっかり顔が穏やかになってたね。菩薩のような(笑)。

藤井 (笑)。49話のアフレコは、まなとしてはまだ緊迫したシーンが続くんですけど、宇芽香さんがスタジオにいるし、台本の最後に希望が見えるお話になっていたので、ゆきよとしては、ちょっと気持ちも明るくなってスタジオにいられました。

庄司 ただ最後に、こねこ娘が戻ってくるまでは、まなにとって過酷な状況が続くので、気分が浮上したゆきよちゃんを、ゆきよちゃん自身がなだめていいました(笑)。

藤井 そう、「まだダメ」「まだどん底」と自分に言い聞かせ(笑)。

庄司 まだ私は上がっちゃいけない、みたいにやっていたのが微笑ましかったです(笑)。


こねこ娘は、かわいさのすべてを絞り出した

ーーねこ娘が復活して本当によかったです。サイズがちょっと違いますが。

藤井 宇芽香さん、台本を見て初めて小さくなったのを知ったんですよね。

庄司 そうなの!あの状況からどうやって復活するんだろうとドキドキしながら台本を開いて「……うそでしょ……」って(笑)。

藤井 宇芽香さんにとってもサプライズでしたよね。え!? 2年目、これでいくの!? みたいな。

庄司 ちょっと待って……! みたいな(笑)。

藤井 八頭身美女から、今度は幼き女の子になって。

庄司 でも、この復活を予想した人がいたんですよ。

藤井 え!? そうなんですか!?

庄司 チャラトミ役の根本さんと話したとき、「ねこ娘ってさ、八頭身になったじゃん? で、消えてさ、戻ってくるとしたら、ちっちゃいバージョンとかワンチャンあるんじゃない!?」みたいなことをおっしゃっていたんです。でも「まさか、そんなぁ、ハハハ」って笑っていたら……(笑)。

ーーチャラトミさん、何かとあなどれないですね。

庄司 そうかもしれません。彼は“はじまりの男”ですしね。1話の本編はチャラトミの第一声で始まったし、今回のクライマックスでも登場しましたし、彼が予想した仔ねこ娘のおかげで2年目を新たな気持ちで臨めたということはあったのですが、オーディションにはなかったミニサイズだったので(笑)。

藤井 あ、そう言われれば。

庄司 大きくなって、ちっちゃくなって。プレッシャーは大きかったですが、引き出しを開ける機会をいただけて感謝です。

藤井 50話のAパート、宇芽香さんが不安そうな顔をされてたんです。

庄司 こねこ娘が本当に可愛くて。たくさん動かしてくださったスタッフさんに愛を感じて。その想いに答えられるかどうか不安でいっぱいだったんです。

藤井 かわいかったです。

庄司 現場でいろいろ悩んでいたら、スタジオで皆さんが「大丈夫だよ!」「かわいいよ!」って声をかけてくださって。

藤井 だって本当にかわいいのに、こねこ娘を演ったあとの宇芽香さん、神妙な面持ちで元に戻るから! みんなで「いや、かわいいって」「かわいかったって」と伝えていたんです。

ーーとはいえ、1年かけて演ってきた凛々しい“ねこ姉さん”から、急に小さくなったら戸惑いますよね。

庄司 戸惑いもありましたが(笑)、私にできる「かわいい」を精いっぱいやりました。もう、絞り出しました(笑)。

ーーこねこ娘のとき、以前のねこ娘の記憶はないんですよね。

庄司 ないんですね。でもあのサイズになっても鬼太郎への矢印はある(笑)。

藤井 かわいい!

庄司 大きいときに言えなかったことが、すごく素直に出てくるんですよ。全部出てきちゃう。

藤井 かわいい!!

庄司 ねこ娘が、こねこ娘のときに言ってしまったことを知ったら、恥ずかしくて消えたくなるだろうなっていうぐらい(笑)。

藤井 かわいい、素直なねこ娘!

庄司 素直に鬼太郎に抱きつき、口が裂けても言えなかったことを言い、砂かけばばあたちに「大きくなっても、あのくらい素直だったら」とか言われちゃう(笑)。

ーー鬼太郎とこねこ娘のやりとりも、微笑ましかったですね。

庄司 こねこ娘と一緒にいるときの鬼太郎がすごく愛しくて。小さくてパワフルなこねこ娘に圧倒されながら、でも頑張って相手をしようと試みるも、自分のキャパシティーより大きくてちょっと押されてるっていうところが微笑ましくて(笑)。

藤井 けっこう振り回されていましたよね。

庄司 「ふぅ……」って感じが、愛しかったです(笑)。

〈TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』情報〉 
フジテレビほかにて毎週日曜午前9時~9時 30 分放送(一部地域を除く)

■スタッフ 
原作:水木しげる
シリーズディレクター:小川孝治 
シリーズ構成:大野木寛 
キャラクターデザイン・総作画監督:清水空翔 
音楽:高梨康治、刃-yaiba-、
制作:フジテレビ・読売広告社・東映アニメーション

■メイン出演者 
ゲゲゲの鬼太郎/沢城みゆき 
目玉おやじ/野沢雅子 
ねずみ男/古川登志夫 
ねこ娘/庄司宇芽香 
犬山まな/藤井ゆきよ 
砂かけばばあ/田中真弓 
子泣きじじい&ぬりかべ/島田敏 
一反もめん/山口勝平

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』公式サイト
http://anime-kitaro.com/

TVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』公式 Twitter 
https://twitter.com/kitaroanime50th

©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

《超!アニメディア編集部》
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