アニメディア連載「シンカリオン制作日誌」第3回『新幹線変形ロボ シンカリオン』プロデューサー・前田麻友【インタビュー】 | 超!アニメディア

アニメディア連載「シンカリオン制作日誌」第3回『新幹線変形ロボ シンカリオン』プロデューサー・前田麻友【インタビュー】

1月から放送2年目へと突入した『新幹線変形ロボ シンカリオン』。最近知ったという人にも作品の魅力をわかりやすくお届けする「新幹線変形ロボ シンカリオン応援連載 全速前進!こちら鉄分給配所」が、「アニメディア」にて連載中 …

ニュース
注目記事
インタビュー内
  • インタビュー内
  • アニメディア連載「シンカリオン制作日誌」第3回『新幹線変形ロボ シンカリオン』プロデューサー・前田麻友【インタビュー】

 1月から放送2年目へと突入した『新幹線変形ロボ シンカリオン』。最近知ったという人にも作品の魅力をわかりやすくお届けする「新幹線変形ロボ シンカリオン応援連載 全速前進!こちら鉄分給配所」が、「アニメディア」にて連載中。そのなかで、制作に携わる関係者に話を聞いた「シンカリオン制作日記」が掲載されている。第3回目はTBSテレビの前田麻友プロデューサーが登場。現場の裏話などを語ってくれているので、超!アニメディアでもご紹介する。


――まずは、前田さんの本作での役割を教えていただけますでしょうか。

 シナリオの打ち合わせに参加して中身について議論するほか、宣伝展開やイベント企画。あとは“放送の安全運行”の管理ですね(笑)。

――放送スタート時に系列局で流れた各地の方言の番組スポットCM「ご当地バージョンPV」は、前田さんが担当されたのですか?

 私が関わる前の、本作の原案時代に制作した方言のPVの反応がよかったようで「全国で放送するなら、TBS系列局28社それぞれに違った映像を渡そう」ということになりました。その作業にあたり、各局の担当者に、速杉ハヤトのセリフの文言を方言へ翻訳して、イントネーションがわかるような音声のデータを録っていただきました。それを参考にして、ハヤト役の佐倉綾音さんに28局分のナレーションをしていただきました。おかげさまで、各局には喜んでいただけたようです。

――印象に残るアニメのエピソードは?

 心に残るエピソードはいろいろありますが、作品全体として印象的なのは、オマージュやパロディーが散りばめられているところです。山下達郎さんの曲が流れる「クリスマス・エクスプレス」のCMを再現した49話と50話、佐野元春さんの「ファイト!エクスプレス」のCMを再現した58話は記憶に残っています。ただ、オマージュであっても別の作品の映像や音楽を勝手に使ってはいけないので、使用許諾を得なくてはなりません。その作業は私の仕事なので、オマージュがあると忙しくなります(笑)。でも、それを心待ちにしてくださる視聴者の方もいるので、全力投球しています。また、42話で登場した、バラエティー番組『タモリ倶楽部』風の「アズサ倶楽部」のパロディーは、シリーズ構成の下山健人さんや制作陣の「電車好きのタモリさんへのリスペクト」から生まれたもの。『タモリ倶楽部』側に不快に思われてしまうと下山さんたちが気の毒です。そこで『タモリ倶楽部』のプロデューサーに本作の意図や鉄道愛から来るリスペクトであることをお伝えしたところ、快くお許しをいただけました。


――苦労されたことはほかにもありますか?

 シナリオ打ち合わせには20人くらいが参加するのですが、女性はほとんどいません。最初は私ひとりでした。だから、下山さんたちから「女性が観たとき、この表現は嫌な気分にならないですか?」といった確認や相談をよくされました。私自身も、女性目線の意見をお伝えしようと心がけています。

――アズサやフタバの心情などの相談とか?

 たまにあります。アズサは、運転士たちの気持ちをまとめたり、彼女のふとした発言で運転士たちに重要なことを気づかせるなど、大切なキャラクターのひとりです。でも彼女は、最初からそういうポジションを目指して描かれたキャラクターではありませんでした。下山さんもよく言われていることですが、まったく意図せず、気がついたらそうなっていたんです。

――フタバは本庄との恋愛エピソードもあるので、女性目線を頼りにされるのでは?

 ふたりのエピソードは、下山さんがいきなりシナリオに入れてくるため、事前に私が確認を求められることはありません(笑)。

――『シンカリオン』らしさという意味で本作の“鉄分”とはなんだと思いますか?

 「面白い作品を作るためならば」という思いから、スタッフは一切の妥協をしません。それが本作らしさだと思うので、“鉄分”は「妥協なきエンターテインメントの追求」でしょうか。

――最後に読者へメッセージをお願いします。

 今後は本作の真骨頂である物語の奥深さが観られると思います。子どもたちにはシンカリオンの戦いを楽しんでいただいて、アニメファンには物語の裏の裏まで想像して楽しんでいただけたらと思います。また、イベントも夏の開催を目指して鋭意企画中です。お楽しみに!

取材・文/草刈勤

<TVアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』情報> 
TBS系全国28局ネットで毎週土曜あさ7時~7時30分放送中!

◆ストーリー 
鉄道博物館、京都鉄道博物館、リニア・鉄道館の地下深くに存在する特務機関「新幹線超進化研究所」は、“漆黒の新幹線”が生み出す巨大怪物体から日本の未来を守るため「新幹線変形ロボ シンカリオン」を開発した。「シンカリオン」とは、実在する新幹線から変形する巨大ロボット! その「シンカリオン」と高い適合率を持つ速杉ハヤトら子どもたちが運転士となり、研究所員ら大人たちと力を合わせて強大な敵に立ち向かう! 果たして“漆黒の新幹線”の目的は・・・!? 子どもたちは日本の未来を守れるのか・・・!? チェンジ! シンカリオン!

◆スタッフ 
監督 池添隆博 
シリーズ構成 下山健人 
キャラクターデザイン あおのゆか 
メカニックデザイン 服部恵大 
音楽 渡辺俊幸 
音響監督 三間雅文 
アニメーション制作 OLM 
アニメーション制作協力 亜細亜堂 
CGアニメーション制作 SMDE 
制作 小学館集英社プロダクション 

◆声の出演 
速杉ハヤト 佐倉綾音 
男鹿アキタ 沼倉愛美 
大門山ツラヌキ 村川梨衣 
シャショット うえだゆうじ 
上田アズサ 竹達彩奈 
速杉ホクト 杉田智和 
三原フタバ 雨宮 天 
出水シンペイ 緑川 光

公式サイト 
http://www.shinkalion.com/ 

公式Twitter 
@shinkalion 

シンカリオンTV 
http://www.shinkalion.com/movie/

©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS

《超!アニメディア編集部》

編集部おすすめのニュース

特集