「みんなの期待をいい意味で裏切ってくれる作品になっていると思います」入野自由の思う『えいがのおそ松さん』のみどころ【インタビュー】 | 超!アニメディア

「みんなの期待をいい意味で裏切ってくれる作品になっていると思います」入野自由の思う『えいがのおそ松さん』のみどころ【インタビュー】

大ヒット公開中の『えいがのおそ松さん』から、「アニメディア4月号」では末弟・トド松役を演じる入野自由にインタビュー。「超!アニメディア」では、本誌には掲載しきれなかったロング版を紹介する。 純粋に“かわいい”部分を濃縮 …

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 大ヒット公開中の『えいがのおそ松さん』から、「アニメディア4月号」では末弟・トド松役を演じる入野自由にインタビュー。「超!アニメディア」では、本誌には掲載しきれなかったロング版を紹介する。


純粋に“かわいい”部分を濃縮させたのが18歳のトド松です

――『おそ松さん』が映画化されると聞いたとき、どのように思われましたか?

 TVシリーズの2期が終わった段階で、このまま何もないということはないだろうと思っていましたが、まさかの映画で驚きました。そもそも『おそ松さん』を映画館で観るなんて考えたことがなかったので、どんな内容になるのだろうと思いましたね。『おそ松さん』はショートショートのお話を、深夜のテンションで観ることが醍醐味だと思っていたので、ザワザワしました。

――実際に『えいがのおそ松さん』の台本を読んでみて、どのように感じましたか?

 ネタバレにならない範囲で感想を語るのは難しいんですけど、面白いと思いました。ただ、『おそ松さん』は、台本を読んだだけではわからないことがたくさんあって、しかも今回は長編だったので、どういう風になるんだろうと思いました。アフレコ前にリハーサル用のビデオを観たんですが、まだ絵は完成していなかったものの、今までの『おそ松さん』のテイストもありつつ、映画ならではのちょっと新しい要素があったので、収録が楽しみになりました。

――『おそ松さん』シリーズでは初めての長尺でのアフレコはいかがでしたか?

 18歳の役も演じるので、録る時間も単純に2倍でしたが、楽しかったです。もちろん疲れや大変なこともありましたが、通常よりも時間の流れを速く感じて、気がつくと「もうこんな時間か」っていう感覚でした。収録の終盤、みんなが疲れのあまり変なテンションになってしまって、休憩時間に、「世界の面白い国の名前や、人、モノ」を調べて笑ったりしていました(笑)

――今作で登場する18歳のトド松については、どんな印象をお持ちですか?

 18歳のトド松は、今とはまったく違う感じで逆にわかりやすかったので、演じるうえでの苦労はありませんでした。「かわいい感じ」とか言われていますけど、実際かわいいのかどうか自分ではよくわからなくて(笑)。なんとなく大人のトッティの「かわいい」と言われる部分を、もっと純粋にというか……そもそも純粋なのかもわからないんですけど、かわいい部分だけを濃縮させたのが18歳のトド松ですね。

――“末っ子”感が増したように思います。

 18歳のときは、ずっと泣いていた感じでしたね。ほかのお兄ちゃんたちのあとをついていくけど、まかれてしまって「どこへ行っちゃったんだよ、わーん!」みたいな……ホント、あれは18歳じゃないです(笑)。むしろ赤ちゃんみたいでした。末っ子だからなのかわかりませんが「トド松、18歳なのにこんなやつだったのか……」と思いました。いつから今のように黒くなってしまったんだろう、という感じでした。

――では、大人のトド松はいかがでしたか?

 大人のほうは今までと変わらずでしたね。サラッとひどいことを言ったり、突然エキセントリックな感じになったり。TVシリーズのころから言っていましたけど、彼のよさは幅がすごくあって、その幅を自在に行ったり来たりできるところだと思うんです。今回は劇場版ということで、その幅をより激しく行ったり来たりしていました。収録では、むしろ18歳よりも通常のトド松のほうが大変でした。前半から結構勢いよく飛ばしているので、物理的に声を張ることも多く、収録開始10分ぐらいで僕はもうしんどかったです(笑)。とはいえ、ほかのみんなも最初からしんどそうでした。これで最後まで体力が保つのかなと思いながらやっていました。

――泣き虫のトド松から大人のトド松への変化する過程で何があったのか気になります。

 兄たちがみんな自由だからじゃないですかね。みんな自由だからほっとかれすぎて、自分ひとりでやっていくには、そうするしかなかったのかなと。このままじゃいけないと思ったんでしょう。ほかにもいろんなひどい目にあって、生きていくためにああなったのかもしれません。


――18歳の兄たちについては、それぞれどんな印象でしたか?

 長男のおそ松は何も変わらず「おそ松」で、それが彼のよさというか……。おそ松自身はこう言われるのを嫌がっていますけど、すごく「プレーン」で普通っていう感じがさすがだなと思いました。カラ松は……なんでこうなっちゃったんだろうって。やたら周りに気をつかって自信がなくて、今と真逆ですよね。ずっと不安がっていて、何が起きてあんな感じになったんだろうなと思いました。カラ松が今の、ナルシストでカッコつけなカラ松になってよかったなと思いました。チョロ松は、一番ズルいキャラクターでした。声がすごく甲高いくて、アフレコでもみんなずっと笑ってしまっていました。何回聞いても笑っちゃいます。一松も結構普通にみんなとやり取りできる人間でしたね。相手に合わせたり、空気を読んだりすることによって、こんな風になっちゃうんだなと。でも本当に無理するのはよくないし、もっと自由に生きるのがいいんだなって思いました(笑)。十四松はよくわからないですよね(笑)彼もある意味、今と変わっていないのか、なりきれていない感じもあって、悪い格好してズボンを腰履きしているんだけど、お尻出ちゃってる……みたいな。そこに十四松らしさが垣間見えるというか、みんなそれぞれに“らしさ”が残っているところが絶妙だと思います。

――今回6つ子のなかで、ひときわ輝きを感じたキャラクターはいますか?

 18歳のチョロ松だと思います。なんかズルいな〜と思わせるほど存在感が気持ち悪くて(笑)。普通のアニメだと設定に書かれていてもやっちゃいけないような極端な芝居を、(チョロ松役の)神谷(浩史)さんがあえてやっているのが面白かったですし、すばらしかったです。もちろん気持ち悪いキャラクターとしてのチョロ松も面白いので、彼がMVPだと思います。

――作品全体について、入野さんが感じる見どころをお聞かせください。

 6つ子それぞれにちゃんと見どころがあって、笑えたりするだけではなく、絶妙なバランスで泣けて、心温まる部分もある、すごくいいお話になっています。だから、映画を観終わった人たちがどんな顔をするのか、とても楽しみです。「『おそ松』なのに!」っていう感じなのかなぁと想像してみたり(笑)今までのTVシリーズでも、結構いいお話なのに最後は裏切って……みたいな展開があったじゃないですか。それが今回は、みなさんどう感じるのか、反応が気になります。あと、映画として制作陣も相当力を入れていて、TVシリーズよりハチャメチャに動き回っているので、絵的な迫力も増しているんじゃないかなと思います。その辺は僕自身もかなり楽しみにしています。

――読者へのメッセージをお願いします。

 意外なことがいっぱい起きて、みんなの期待をいい意味で裏切ってくれる作品になっていると思います。いつもの『おそ松さん』だと思ったら大間違いです。何回観ても楽しめる、むしろ何回も観なきゃいけない、そういうことも起こりえます。『おそ松さん』をスクリーンで観られることはあまりないので、お祭りみたいな感覚で劇場に来て、楽しんでもらえたらいいなと思います。

PROFILE
【いりの・みゆ】2月19日生まれ。東京都出身。ジャンクション所属。主な出演作は、『モブサイコ100』影山律役、『風が強く吹いている』柏崎茜(王子)役、『深夜!天才バカボン』バカボン役など。

取材・文/株田馨

劇場版『えいがのおそ松さん』 

全国ロードショー 
配給:松竹

劇場版『えいがのおそ松さん』公式サイト
https://osomatsusan-movie.com  

劇場版『えいがのおそ松さん』公式Twitter
@osomatsu_movie

©赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019

《超!アニメディア編集部》

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