「もはや自分がおっぱいなんじゃないかな」 – 高木プロデューサーが語る「閃乱カグラ」シリーズに対する想いとアニメ化へのこだわり【インタビュー】 | 超!アニメディア

「もはや自分がおっぱいなんじゃないかな」 – 高木プロデューサーが語る「閃乱カグラ」シリーズに対する想いとアニメ化へのこだわり【インタビュー】

2011年9月に『閃乱カグラ -少女達の真影-』(ニンテンドー3DS)を発売してから8年目を迎えた人気ゲームシリーズ『閃乱カグラ』。2013年にはTVアニメ第一期を放送、その後もさまざまな展開をし続ける本シリーズがTV …

ニュース
注目記事
sk2#01_000040re
  • sk2#01_000040re
  • 閃乱カグラ
  • 閃乱カグラ
  • 閃乱カグラ
  • 閃乱カグラ
  • 閃乱カグラ
  • 「もはや自分がおっぱいなんじゃないかな」 – 高木プロデューサーが語る「閃乱カグラ」シリーズに対する想いとアニメ化へのこだわり【インタビュー】
  • 「もはや自分がおっぱいなんじゃないかな」 – 高木プロデューサーが語る「閃乱カグラ」シリーズに対する想いとアニメ化へのこだわり【インタビュー】

 2011年9月に『閃乱カグラ -少女達の真影-』(ニンテンドー3DS)を発売してから8年目を迎えた人気ゲームシリーズ『閃乱カグラ』。2013年にはTVアニメ第一期を放送、その後もさまざまな展開をし続ける本シリーズがTVアニメとして帰ってきた。2018年10月より放送中のTVアニメ第二期のタイトルは『閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-』。アニメ第一期には登場しなかった死塾月閃女学館のリーダー・雪泉をはじめ、ゲームに登場した忍たちが勢ぞろい。『閃乱カグラ』らしく、激しいバトルを繰り広げ、過激な姿を露わにする。

 今回は本シリーズのプロデューサーである高木謙一郎氏にインタビュー。アニメ第二期の見どころに加えて、これまでのシリーズを振り返っていただきつつ、ご自身にとっての「閃乱カグラ」「ゲーム」「おっぱい」とはどんな存在になったのか、うかがった。

閃乱カグラ

アクションあり、笑いあり、涙あり、ちょっとエッチなシーンありという構成へのこだわり

――これまでゲーム、OVAなどさまざまな展開をしてきた『閃乱カグラ』シリーズ。アニメ第二期のプロジェクトはいつ頃から話が挙がっていましたか?

具体的に話が進み始めたのは2年前だったと思います。ただ、アニメ第一期が終わった後からTVアニメをまたやりたいという気持ちはありました。いつやろうかとタイミングを見計らっていて今に至るのですが、思ったより時間がかかったなという印象が個人的にはあります。

――アニメ第二期までにもゲームはほぼ毎年のように発売され、スマホゲーム『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』(以下、シノビマスター。※1)も始動しましたよね。そういう点では常に動きがあったシリーズだという感じがします。

そうですね。実際のところ、ゲームの作業が忙しくてアニメのほうに手が回らなかったという物理的な問題もありました(笑)。

※1『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』……2017年11月29日サービス開始。『閃乱カグラ』シリーズ初のスマホゲーム。基本プレイ無料(アイテム課金制)。プレイヤーは少女達の先生となり、少女達と共に「シノビマスターズ」の頂点である「シノビマスター」を目指す「爆乳ハイパーチームバトル」。

――なるほど(笑)。では、今回のアニメ化に期待していることはどんなことでしょうか?

『閃乱カグラ』シリーズももう8年目。これまでもさまざまな展開をしてきましたが、ここで改めてより多くの方に『閃乱カグラ』というコンテンツを知っていただきたい、触れていただきたいと思い、TVアニメ化という選択をしました。インターネットが普及したとはいえ、TVアニメというのは興味がなかった方もたまたま目に触れる機会があるメディア。認知拡大という点で効果があるのではと思ったのが期待している点でありアニメ化の意図でもあります。あとは個人的にやりたかった(笑)。

ーー高木さんの希望でもあったんですね!

そうです。制作していくうえで、アニメ第二期は第一期よりも少し濃い味にして、『閃乱カグラ』本来の魅力を映像化したいなと思っていました。そうすることで、より面白いものが作れるんじゃないかなと思ったので。

――「濃く」というお話がありましたが、具体的にはどのようなこだわりを持って第二期を制作していきましたか?

キャラクターとおっぱいはもちろんこだわりつつ、「爆乳ハイパーバトル」とうたっている以上、バトルやアクション要素は絶対に入れようと思いました、バトルって制作するうえでどうしてもカロリーがかかるので避けがちなんですけども、会話劇やまったりとした日常だけを描くのは、『閃乱カグラ』の魅力を濃く伝えるうえでは違うかなと思って。だからアクションあり、笑いあり、涙あり、ちょっとエッチなシーンありという構成にこだわりました。

――日常シーンだけではなく、バトルやアクションシーンを入れたかった。

日常シーンだけってのもそれはそれでいいんですけどね。ただ『閃乱カグラ』では違うよねと思って。

閃乱カグラ

――キャラクターもこだわりということでしたが、一期と比べてかなり多くの忍の少女が活躍します。

一期が放送していたときにちょうど『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』(以下、シノビバーサス。※2)というゲームが発売したのですが、ここでキャラクターがかなり増えたんです。それから、シリーズの魅力を濃く伝えると考えたときに、ゲームに登場したキャラクターはできるだけ登場させたほうがよいと思ったんですよね。だから、第二期では多くの勢力、忍が登場しています。アニメのみの視聴でゲームをプレイされていない方は「誰だ?」というキャラクターもいるかと思いますが、色々な個性を持った忍が登場するので、誰か一人でも気に入ってくれると嬉しいですね。

※2『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』……2013年2月28日に発売。前作までのベルトスクロールアクションから3Dフィールドによる3Dバトル形式へと変更。プレイアブルキャラはTVアニメ第一期にも登場した国立半蔵学院や元秘立蛇女子学園の抜忍集団・焔紅蓮隊のほか、アニメ第二期に登場する死塾月閃女学館や秘立蛇女子学園の新メンバーなど多数のメンバーが追加となった

――本当に個性も豊かですし、胸のサイズもそれぞれで異なりますよね。アニメでもその点はこだわっている?


こだわっています。監督をはじめ、みんなで大きい、小さいなど真剣に語り合っています。

――流石です。キャラクターを魅せるという点でいえば、二話からいわゆる水着回と飛ばしてきましたね。

結構重めの展開の一話からいきなりの水着回、そのあとが温泉回っていうね(笑)。

閃乱カグラ

閃乱カグラ

――それも「閃乱カグラ」っぽい気がしました(笑)。ただ、ストーリーの主軸はわりと重めですよね。

そうですね。皆さんが「うわーー!」ってなるくらいのシリアスさではありませんが、物語としてはしっかり展開していくので、見てくださっている方々の感想が楽しみです。

――物語としては今回、忍を育成している死塾月閃女学館のリーダー・雪泉(ゆみ)が中心人物のひとりとなっています。

これまでも物語の中心人物であった飛鳥に加えて、『シノビバーサス』からは雪泉が物語の核にいる人物のひとりとして加わりました。飛鳥に関してはこれまでの『閃乱カグラ』シリーズでは“明るい部分”を魅せてきましたが、今回は少し忍としての“裏の部分”を魅せたいなという想いがあったんです。そのうえでこれまで同様に光が当たるところに飛鳥がいても魅力が出しきれない気がして。同時に雪泉を前面に出して、飛鳥が陰に回ることでこれまでとは違ったストーリーが作れるんじゃないかなと思ったんですよね。

――雪泉は元々絶対的な正義を掲げて、依頼主の利益のためには手段を択ばず忍務を遂行する悪忍を全て滅ぼそうという極端な思想の持主でした。ただ、飛鳥たちと出会ったことで彼女の思想が変化する。アニメ第二期ではそんな柔らかくなった雪泉の気持ちの揺らぎみたいなものも描かれています。

「変化」はアニメ第二期のキーワードでもあります。シリーズを通してキャラクターたちは色々な出会いや戦いを経て変化しています。そういうキャラクターが大きくなっていく、強くなっていく、時に弱くなるという成長や変化がドラマになって、面白くなると僕は思っているんですよ。

――ドラマが感動を生む、

僕はそう思っています。長く続いてきたシリーズですので、シリーズを知っている方は「こういう風に変わってきたんだな」ということを感じつつ、色々な感想を持っていただけたら嬉しいですね。

閃乱カグラ

――雪泉は演じられている原由実さんの演技も絶妙ですよね。雪泉の性格をそのまま演技と声で表している。

バッチリですよ。

ーーちなみにキャストさんはオーディションで決めていらっしゃるのですか?

オーディションは全然やらず、決め打ちです。

――決め手みたいなものはあるのでしょうか?

シンプルにキャラクターに合うかどうかですね。キャラクターの設定をベースにしつつ、声の好みを交えてオファーしています。声優さんの人気やビジュアルなどで選ぶことはありません。だからシリーズが始まったころ、名前はもう知られている方もいらっしゃいましたが、人気はこれからという方が多かった気がします。そう思っていたらいつの間にかみんなすげー人気になっちゃって(笑)。

――今やこのメンバーが本当に集結するの!? というくらい経験年数や人気・知名度のある方々ばかりですもんね。

収録が大変でした(笑)。

――以前に原さんにインタビューした際、2017年に発売した『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-』(以下、シノビリフレ。※3)の収録が特に過激だったとうかがいました。こういう過激なセリフなどもある『閃乱カグラ』シリーズですが、どのようなディレクションをされていますか?

演技指導はそれほどしませんが、特にゲームに関しては声を録るときに絵などができてないことが多くて、しかもシーンを飛び飛びで録ることも多い。なので、なぜそのキャラクターはこのセリフを言うのか、という意図を明確に伝えるようにしていました。『シノビリフレ』はさまざまなシチュエーション、姿で忍たちがマッサージをしてくれるというゲームなので、台本だけ見たら訳がわかんないですよ(笑)。

※3『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-』……2017年11月24日より、Nintendo Switch™のダウンロード専売コンテンツとして展開した作品。忍の少女たちとさまざまなシチュエーションや設定で触れあったり、マッサージをして疲れを癒してあげたりする「爆乳ときめきクロニクル」。

――確かに(笑)。

結局、『シノビリフレ』はあまりにもこれまでの作品と毛色が違ったので、声優の皆さんは「うーん……とりあえずやってみます」と悩まれていることが多かったですけど……。声優の皆さん、その節は本当に助かりました! あと、もう一点、気を付けているのは明るいセクシー、エロギャグであるというラインを守ること。例えば息の演技が多すぎる場合はNGにしています。

――以前に飛鳥役の原田ひとみさんにお話をうかがった際「エッチすぎてNGになりました」とおっしゃられていました。

やりすぎないように、という境界線はしっかりと敷きました。その微妙な加減をディレクションでお伝えしていましたね。

身近になりすぎた結果、もはや自分がおっぱいに!?

――ここまで色々とお話をうかがってきましたが、アニメ化するにあたって、何か参考にされた作品などはございますか?

元々アニメを観るきっかけになったのが『美少女戦士セーラームーン』だったので、その影響はとても大きいです。あとは『魔物ハンター妖子』とか。あれも変身して戦う作品ですよね。そういう80~90年代のアニメに影響されている気がします。

――元々美少女が戦う作品が好きだった?

好きでした。強い女の子ってカッコいいし、綺麗だなと思いませんか? 少しエッチな要素があればなおよし(笑)。

――なるほど(笑)。高木プロデューサーはゲーム好きでも有名ですが、美少女ゲームもやられている?

最近は『ASSASSIN’S CREED』や『Call of Duty』などハードな作品ばかりやっていて実は美少女ゲームをあまりやっていないんですよ。おそらく美少女ゲームは『閃乱カグラ』でやりたいものを作れているからだと思います。

――仕事以外で求めているものをやっている?

そんな感覚です。もちろん仕事で関わる前は美少女ゲームもたくさんプレイしていましたよ。

――個人的に今までプレイしたゲームのなかでTOP10に入るほど思い出に残っているゲームが『ときめきメモリアル2』なんです。

いいじゃないですか! 私も「ときメモ」シリーズやってきましたよ。初代の「ときめきメモリアル」をプレイする前は「ただの美少女ゲームのキャラクターに思い入れなんかするわけないじゃん」と思っていたのですが、滅茶苦茶ハマりました(笑)。

――私も思春期の頃だったので同じような気持ちを抱いていましたが、どっぷりハマりました。

ですよね。「ときメモ」をプレイしてから恋愛ゲームもいいなって思うようになりました。気が付けば「俺は朝比奈さんが好きだなー」とか思うようになっちゃっていて(笑)。

――朝比奈さん、私も好きです。「ときメモ2」では白雪真帆さんが特に好きでした。

いいですねー! 2は絵もキャラクターも好きだし、特に主題歌が神曲だと思っています。あれはいい作品。ゲーム以外にもさまざまな展開をしていますよね。あの横展開は『閃乱カグラ』でも参考にしています。ああやってキャラクターを広げていけばいいんだとか、色々と展開してもキャラクターという軸があれば受け入れられるというのは勉強になりました。

――「閃乱カグラ」のことに加えてゲーム事情などもお話いただきありがとうございました。最後に高木プロデューサーにとって「ゲーム」「閃乱カグラ」「おっぱい」とはどういうものになったのか教えてください。

すごく身近なものになりました。ゲームは元々好きですし、『閃乱カグラ』は自分のオリジナルで始めたものなので思い入れがありますし、おっぱいも好きっちゃ好きですし(笑)。以前まではそれぞれが特別なものでしたが、7、8年と一緒に過ごす中で体の一部となった気がします。もはや自分がおっぱいなんじゃないかなという気がしています(笑)。

――それくらい身近なものになっている?

そうですね。先輩などは私のことを「おっぱいさん」と言いますからね。「いや、おっぱいじゃねーよ」とは思っていたのですが、それで覚えられているんですよ。爆乳プロデューサーと名乗っているのも覚えてほしいという意図もあったので、まぁ、いいかなと思っています。

――今後もその身近なものを展開し続けていく?

していきたいですね。あと数年で10周年というタイミングもありますが、長い目で見て続いていく作品にしたいと強く思っています。最近はセクシャルな表現に対して世界的に厳しい目が向けられるようになっていますが、それと上手に付き合いつつも作品の魅力は失わないように進めていきたいですね。


〈TVアニメ『閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-』作品基本情報〉
放送・配信2018年10月12日より TOKYO MX、AT-X、BS11、ほかにて放送中

 TVアニメ『閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-』公式サイト
http://senran2.tv
TVアニメ『閃乱カグラ SHINOVI MASTER -東京妖魔篇-』公式 Twitter
@kagura_tv

 

©2018 Marvelous Inc./HONEY PARADE GAMES Inc./シノビマスターパートナーズ

《超!アニメディア編集部》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集