TVアニメ『夢王国と眠れる100人の王子様』で初キャラソンの宮崎遊「やっぱり鈴村健一さんはすごいです!」【インタビュー】 | 超!アニメディア

TVアニメ『夢王国と眠れる100人の王子様』で初キャラソンの宮崎遊「やっぱり鈴村健一さんはすごいです!」【インタビュー】

異世界「夢世界」を舞台に、数々の国とさまざまな王子の物語を描く『夢王国と眠れる100人の王子様』(以下『夢100』)から、主人公・トロイメアの姫君を守る王子コンビがCDデビュー!? ジャジーで大人な雰囲気のEDテーマ「 …

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 異世界「夢世界」を舞台に、数々の国とさまざまな王子の物語を描く『夢王国と眠れる100人の王子様』(以下『夢100』)から、主人公・トロイメアの姫君を守る王子コンビがCDデビュー!? ジャジーで大人な雰囲気のEDテーマ「Secret Dreams」を歌うのは、アヴィ役の鈴村健一とキエル役の宮崎遊。今回初めてのキャラクターソングに挑戦する宮崎からは赤裸々なハジメテトークを、鈴村からは楽曲の魅力を綴ったメッセージを「アニメディア9月号」で掲載中。超!アニメディアでは、宮崎遊の掲載できなかった部分を含めたロング版をお届けする。

――本作の印象について教えてください。
 お話をいただく前から原作ゲームは知っていて、当時は100人以上の王子様が登場するということ、そして声優さんが豪華な方々ばかりで、いわゆる「ザ・イケメン!」って感じの作品だなという印象でした。キャラクターはかっこいいし、BGMもとても素敵で、ファンタジックな印象がありましたね。
 じつをいうと、アニメ本編でいろんな国に行ったとき、キエルが新鮮なリアクションをとれるように、ゲームはあえてチュートリアルまでしかプレイしていないんです。なので、今アニメで初めていろんな国を体験している状態なんです。実際にアニメに参加してみて思ったのは、単に「イケメンが出てくる女の子のためのアニメ」ではなく、まるで絵本を読んでいるような……何かに捕らわれた誰かが、経験を得ることで成長するという、普遍的な物語がいろんな国で起きていて。これは女の子だけじゃなくて、男の子が観ても、むしろどんな人が見ても楽しめる作品だなと今は思っています。

――アニメで初めて登場した謎の王子・キエルの印象はいかがでしたか?
 僕自身がこれまで演じてきたなかで得意と言えるキャラクターって、ボソボソしゃべるだとか、低い声で落ち着いたキャラクターだったので……最初にオーディションのお話をいただいたときは、正直「自分にできるかな……!?」と思いました。こういう性格のキャラクターは本当に初めてなので、悪戦苦闘しつつ、いろいろ試行錯誤をしているところです。

――「キエル」らしさといいますか、演じる際にこだわっていることはありますか?
 とにかくキエルは記憶がないので、目の前の会話や出来事に、誰よりも素直な反応をするんですよ。本当に純粋な反応をするので、周りから見ていて親近感が沸くような人物かなと思っています。僕もお芝居をさせていただくときはできるかぎり素直に反応できるように、邪念を捨てるようにしています(笑)。「(アヴィ役の)鈴村健一さんをはじめとして本当に有名なキャストさんばかりなので、自分もいいところを見せなければ!」みたいな余計なことを一切考えないようにすることが、キエルの反応につながるのかなと。心を全裸にすると言うか(笑)、そういうことがとても大事だとずっと考えています!


――初めて演じるタイプとのことですが、ご自身との共通点や似た部分はありますか?
 好奇心が旺盛なところは、同じものを持っているなと感じています。何か興味のあるものを見つけたら、いろいろ考えるより先に体が動くという点ではそうですね。僕自身、声優という職業を知ったとたん、それまでやっていた就職活動を全部やめちゃったくらいなので(笑)。

――たしかにお話を伺っていると、なんだか「キエルっぽい」雰囲気があります。
 本当ですか? お恥ずかしいようなうれしいような(笑)。

――ご自身が演じる以外で、注目しているキャラクターはいますか?
 雪の国の王子であるグレイシアでしょうか。気になっているというか、とても印象に残っています。兄のフロストに対して強いコンプレックスを抱えているんですね。できるお兄さんに対して、自分はそこに追いつけない、という。彼は、影でそれを乗り越えるためにすごく努力をしているキャラクターなんです。ただ、お兄さんとはまだうまく接することができないみたいで……。「あの人はできているのに、どうして自分はできないんだろう」みたいな気持ちって、誰しも持っているものじゃないですか。僕は人見知りで、人付き合いもそんなに得意なほうじゃないんです。みんな楽しそうに話しているのに、どうして自分はそこに入っていけないのだろう……みたいな気持ちはずっと感じながら生きてきたので、ついつい感情移入してしまうというか。グレイシアはそれをどう乗り越えていくのか、気になっています。

――アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?
 ピリピリしすぎることもないし、ゆるいわけでもない、本当に居やすくて、なおかつ集中しやすい環境です。僕としてはとてもありがたいですね。ナビ役の山下(大輝)さんもよく話しかけてくださるし、セティークを演じてらっしゃる高橋(英則)さんは兄貴的な感じで接してくださるので、すごくありがたいです。

――アフレコ中の印象的な出来事などはありますか?
 この作品は毎回、現場では「嵐のCパート」と呼ばれる「もしもシリーズ」というコーナーがあるんですが(笑)。とにかくセリフ数が多くて早い、かつそれを個々で録らずに一気に収録するという! 毎回悪戦苦闘です。(笑)僕は1話で、アヴィとふたりでコンビニ店員になって掛け合いをしたんですね。キエルはサボりまくっていて、雑誌を読んだり肉まんを食べたり歯を磨いたりそのまま寝ちゃったり……。テストのときはスムーズにいけて、「よし、これで本番録ろう!」となったんですが、僕が肉まんを食べる演技でつい頬張りすぎちゃって(笑)NGを出してしまい・・・。そのときの鈴村さんの「すいませーん、これもう同じようにできる気がしませーん(笑)」という発言で場が爆笑の渦に・・・。ただ鈴村さんは、次もきっちり決めてくださって。僕も「肉まんは手前で頬張る……手前で頬張る……奧まで入れすぎない……」と本番はなんとかクリアしました。Cパートはぜひぜひ楽しんでいただきたいなと、毎回収録のたびに思います。(笑)

――キエルたちはどんな夏を過ごしそうですか?
 たぶん、キエルが夏の全レジャーをやろうとすると思います。海で泳ぐし花火もするし……というのを、姫ちゃん(主人公)とナビ、アヴィに「やろうやろう!」って言って巻き込んでいくんじゃないかな。夢世界なら海賊の国あたりで、「遊んで行こうよ! 俺と姫ちゃんで水着買ってくるから、兄貴(アヴィ)とナビちゃんは宿予約しといて!」みたいな(笑)。事務的なものは全部任せて、自分は花火を買いに行って楽しいことだけしてる絵は想像できました(笑)。アヴィが「休ませろよ……」と言っても「何言ってんだよ!」って引っ張っていってるんじゃないかなと思ってます。

――ちなみに宮崎さんご自身のご予定は?
 地の性格はどっちかというとアヴィ寄りなので、できれば家にいたいです(笑)。暑いですしね、ゲームとかしていたいです。もしくは海外旅行ですかね。バックパックが趣味なので、できれば近場でもいいから旅行に行きたいです。台湾に『千と千尋の神隠し』のモデルになった九份って町があるんですけど、ずっと行きたいと思っているので、タイミングが合えば行きたいですね。

――アヴィとキエルが歌う本作のEDテーマ「Secret Dreams」ですが、歌ってみていかがでしたか?
 レギュラー作品自体、今回が初めてで、当然ですがキャラクターソングを歌わせてもらうのも人生初だったんですよ。そんなに高音が出せないので、まずはそこを心配していて。サンプルを聞いてみたら高さは大丈夫そうだったんですが……リズムとテンポがすっごく難しくて! めちゃくちゃ練習しました。毎日カラオケに5時間くらいこもって、ボイスメモとひたすら格闘しながら、音が外れているとか、リズムが合っていないとか……本当、300〜400回は歌ってると思いますね。

――たしかに、聞いているだけで難しい曲だなと感じました。
 やっぱりそうなんですね!? 「これ歌えたら、たいていの曲が歌えるようになるよ!」と事務所の方からも言われたんですけど……。歌っていて「たしかにそうだな」と思いましたね(笑)。曲自体はすごくおしゃれだし、かっこいいし……歌詞が作品自体のテーマを歌っていたりとか、キエルの過去に触れていたりするので、奥深くて、とても面白い曲なんですよ。

――お気に入りのフレーズはありますか?
 キエルのパートで彼の心情を歌っているフレーズです。人間誰しも、自分のなかにしまい込んでいるつらい過去や、「あのとき、ああすればよかったのに」って後悔していることなどを持っていると思うんです。そんな自分が意識しない「無意識」のところに引っかかって残っているものが、メッセージを発している。「向き合いたい」「思い出して」ってずっと鳴ってる。キエルにとっては、それが旅を続けているうちにだんだん強くなってきていて、旅の景色と一緒になって自分の心を揺さぶる。そんな普遍的なことを美しく表現しているんですね。とても「深い……!」と印象に残っているフレーズなので、とくに思い入れがあります。

――収録の際、どんなディレクションがありましたか?
 初めてだったので、めちゃめちゃ緊張していたんですけど……。ディレクターさんがそれを察してくれたのか「あんまりいろいろ言うのはやめましょう」って先に言ってくださっていたみたいで(笑)。個人的には大変やりやすく歌わせていただきました。ただ、やっぱり地声ではいつも低いトーンなので、歌ったときに「キエル」になるかどうかで何テイクかやらせていただきましたね。ディレクションらしいディレクションはなく、むしろ気を遣っていただいたという印象ですかね……。

――キャラクターソングで「キエル」らしさを出すために、意識したことはありますか?
 僕、普通にしゃべってるときは胸のあたりで低音が響きやすいんですね。なので胸を鳴らさないようにとは気をつけていました。ここが響くとどうしても声に重みが出てしまうので……。なるべく上のほうから声を出すような気持ちで! 初めてのキャラソンだし、曲は難しいし、デュエット相手は鈴村さんだし……本当に逃げ場がないというか(笑)。毎日苦しくなるくらい練習してました。

――完成した楽曲を聞いた感想は?
 まず「やっぱり、鈴村さんはすごい!」です。アヴィのキャラクターも出しつつ、「Secret Dreams」が持っているかっこいい、おしゃれな雰囲気……ちょっとアンニュイな部分。キャラクターでありつつ、それを出すのは、とても技術がいることですし、僕にとっては難しくて、すごいなって思いましたね。何かの機会で「生で歌ってください」って言われても大丈夫なように、もっともっと練習しなきゃなって思ってます。

――では、最後に読者へ向けて、メッセージや今後の意気込みをお願いします。
 これからどんどん話の核心に触れていきます。お話もどんどん深まっていきます。ずっと正体不明だったキエルがどうなっていくのか、ケガレマルとセティークとどうなっていくのか……それらがより深く描かれていきますので、そこは注目して観ていただきたいです。それからやっぱり、キエルはアニメで突然出てきたキャラクターで、ファンのみなさんの旅に加わって、みなさんのなかで掛け合いをさせていただいているので、ちょっとでもみなさんに愛してもらえるよう、残りの収録も全力でやらせていただきますので、ぜひ見守っていただければと思います。

【みやざき・ゆう】10月7日生まれ。神奈川県出身。俳協所属。

取材・文/遠藤圭子

〈商品情報〉
「Secret Dreams」
アヴィ(CV.鈴村健一)&キエル(CV.宮崎遊)
8月29日発売
発売元/エイベックス・ピクチャーズ
1,296円(税込)


作品の根底にあるテーマに、王子達の心情を重ね合わせた「Secret Dreams」。作曲は本作の音楽も手掛ける高田雅史、歌詞は数々のキャラクターソングを手がけてきた吉田詩織が担当している。キャラクターソング、そしてEDテーマとしては異色と言っていいほどのテクニカルなジャズテイストで、ふたりの掛け合うようなハスキーな歌声に聴き入れば、うっとりと「夢の世界」へと誘われそうだ。

TVアニメ『夢王国と眠れる100人の王子様』情報
TOKYO MX・サンテレビ・AT-X・ BS11 にて放送開始!
TOKYO MX 毎週木曜日 24:00~
サンテレビ   毎週木曜日 24:00~
AT-X    毎週木曜日22:30~
※リピート放送:毎週土曜14:30~/毎週日曜8:30~/毎週水曜6:30~  
BS11          毎週木曜日 24:30~

CAST
主人公   木村はるか
アヴィ   鈴村健一 
ナビ    山下大輝 
ゲイリー  日野 聡   
ギルバート 立花慎之介  
ダグラス  諏訪部 順一
ロッソ   森田成一
オリオン  櫻井孝宏   ほか 

公式サイト 
http://yume-100-anime.com

公式Twitter  
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@yume100anime

ティザーPV URLhttps://youtu.be/P1Vs1eSrLxE

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http://www.yume-100.com/

©GCREST/夢100製作委員会

 

《超!アニメディア編集部》
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