楠田亜衣奈最新ミニアルバム『アイナンダ!』発売! 南條愛乃が作詞をした「you & ai」の歌詞に「なんちゃんの“愛”を感じました」【インタビュー】 | 超!アニメディア

楠田亜衣奈最新ミニアルバム『アイナンダ!』発売! 南條愛乃が作詞をした「you & ai」の歌詞に「なんちゃんの“愛”を感じました」【インタビュー】

2015年10月にミニアルバム『First Sweet Wave』でソロアーティストとして活動を始めた声優・楠田亜衣奈。彼女がリリースする最新作のテーマは「愛の歌」。さまざまな経験を重ねてきた今だからこそ歌える7曲には …

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 2015年10月にミニアルバム『First Sweet Wave』でソロアーティストとして活動を始めた声優・楠田亜衣奈。彼女がリリースする最新作のテーマは「愛の歌」。さまざまな経験を重ねてきた今だからこそ歌える7曲には、楠田のこだわりが隅から隅まで詰まっている。そんなミニアルバムの制作や各曲のテーマとなった“愛”について、詳しく語ってもらった。


とにかくスタッフにわがままを言いまくりました

――ソロアーティスト活動を始めてから約3年で、アルバム(ミニアルバムも含む)も4枚目。なかなか好調なペースですね。


 気がついたら4枚目という感じで、自分としてはそれほどハイペースで出している印象ではないんですが、一般的に考えたら速いですよね。

――ミニアルバムだと、シングルやアルバムと向き合い方は違いますか?
 シングルに関しては、これから私のことを知ってくださる方に向けて、間口の広さを重要視して取り組んだので、比較的いろんな方々の興味を引きやすい曲になっていると思います。アルバムとミニアルバムはそんなに違いはなくて、とにかく私の好きなものを入れてもらっています。

――今回のミニアルバム『アイナンダ!』も、大好きなものばかりが詰まっていると。
 そうです。今回は今までで一番、私の好きなものを詰め込んだと言ってもいいんじゃないかな。3枚目のアルバム『カレンダーのコイビト』から曲ごとにテーマを決めてアルバムを作っているんですが、そのときは自分の好みの曲のテイストまでは伝えていなかったんですね。だから、自分のイメージしていた曲とあがってきた曲のテイストが違っていても、「いい曲だし、“アリ”だよね」みたいな作り方でした。それが、今回のミニアルバムでは、コンセプトも楽曲も歌詞も私がテイストを決めて、自分の意見をたくさん反映して頂いたので、「私が好きな曲を、みんな聴きなさい!」みたいな1枚になりました(笑)。


――テーマは「愛の歌」だと聞いていますが、これも楠田さんが自分で決めたんですね。
 1枚目のミニアルバムに収録された「First Sweet Wave」という曲で、作詞のこだまさおりさんが、“愛ナンテ。”と私の名前の「あいな」をもじったフレーズを入れてくれたんです。それがすごくうれしくて、いつかは自分の名前をもじった楽曲を作りたいと考えていたんですね。今回は、ミニアルバムということは最初に決まっていたので、7曲くらいがちょうどいいだろうし、「愛が7曲で“あいな”」みたいな感じはどうだろうって閃いちゃって(笑)、愛をコンセプトに決めました。

――それでタイトルもご自身の名前からもじった『アイナンダ!』なんですね。
 「あいな」という名前の方はほかにもいらっしゃるので、誰かがやる前にやらないと、と思って先手を打ちました(笑)。じつは、小学生のときからV6(アイドルグループ)の「愛なんだ」という曲がすごく好きで、自分の制作物にもいつかこれに近いフレーズをつけられたらとも思っていたんです。今回はもろに言葉がかぶっているので、ダメかなと思いつつ相談してみたら、こだまさおりさんが「カタカナにしてみたら、どうですか?」と提案してくださって、見事に決まりました。

――ぜひ、それぞれの曲に対するこだわりについても語っていただければと思います。まず、表題曲の「アイナンダ!」。
 ミュージックビデオ(MV)を撮る予定があったのと、ダンスが得意なほうなので、ダンスを観てもらいたい気持ちもあって、ダンスナンバーをお願いしました。歌詞は、表題曲ですから、「定番の恋愛」を意識してほしいと伝えました。

――楠田さんが考える「定番の恋愛」とは?
 少女マンガのような展開ですね(笑)。失恋ではなく、ワクワクドキドキソワソワするようなイメージです。

――MVは、指先や足先の動きがすごく印象的に残りますね。覚えやすくてかわいらしい感じがします。
 ありがとうございます! 全編がダンスというわけではないので、どのダンスを映像として残すかをすごく細かくお願いしたんですね。ダンスをしている人だったわかるような、ポイントになる細かな動きをピックアップしたので、そこが印象に残っているのだったらうれしいです。

――MVの衣装は、ジャケットにも使われている赤いものと、ほかにピンク、黄色、青とカラフルで素敵ですね。
 衣装はワントーンで決めたくて、ピンクならピンク、黄色なら黄色でまとめていただいたんです。家具やセットを同色で固めたところも、私なりのこだわりです。

――最初にもおっしゃっていましたが、ものすごくご自身の意見がたくさん反映されているんですね。
 これまでの制作を経て、自分の意見をどう伝えたら伝わりやすいのかをちゃんと考えられるようになったことも大きいのかなと思います。それまでは「言い方がわからないから、まぁいっか」って言わずにいたことも多かったんです。専門用語はわからないので伝えきれないことも多いんですが、どんなふうにかわいくしたいのか、どんな色にしたいのかは伝えられるようになりました。

――2曲目の「Melty Valentine♡」は、バレンタインソングです。
 この曲は、いちばん最後まで決まらなかった曲ですね。「キャッチーだけど、ちょっとおしゃれな曲」というのが私の希望だったんですが、音楽の知識がないからうまく伝えられなくて。でも、最終的には、すごく素敵な曲に仕上がりました。

――バレンタインって女の子にとって大きな愛のイベントだと思うので、リード曲でもアリなんじゃないかなと思いました。
 この曲がバレンタインソングになったのには紆余曲折がありまして。まずは、「キャッチーだけど、ちょっとおしゃれな曲」を歌いたいと考えて、それに合うテーマを考えたら、家族愛ではないし……恋愛ソングだなと。でも、定番の恋愛ソングは表題曲で使いたいし……というわがままもあって、じゃあバレンタインソングにしよう、みたいな(笑)。ほかの曲は、テーマから決めていったんですが、この曲だけはこういうテイストの曲がいいというところから始まったんです。CDではちょっとかわいい歌い方になっているんですが、ライブではもう少し大人っぽくも歌ってみたいなと、今から考えています。

――3曲目の「ただいまを歌おう」は、タイトルからもわかりますが、ふるさとへの愛、地元への愛が詰まっていますね。
 まさに、地元愛がテーマです。ライブでいろいろなところを回ったこともあって、各地で歌えるご当地ソングがほしいなと思ったんです。でも、地方ごとに作るのは難しいから、曲の中にうまく地名が入れられたらいいなという意見を伝えました。

――この曲は「あ~~」や「い~~」と言った、表記が面白いなと感じました。
 これは気づく人は気づくかもしれませんが、「愛」になっているんですよ。

――……なるほど!
 どの楽曲にもタイトルや歌詞に「愛」というワードを入れてもらっているんです。一見入っていないように見えてもちゃんと入っているので、ぜひ探してみてください。

――4曲目は「アイ・アム」。これは楠田さんご自身が作詞されていますね。
 本当は仕事に対する愛を書きたかったんですが、曲を聴いて、ライブで歌っている景色をイメージしたら歌詞が降りてきました。気がついたら、自分への愛みたいになってしまったんですけど……。でも、愛って形のあるものではないので、あえてはっきりと何かに向けての愛だと言いきっていない、“あいまい”なものでもいいのかなと思って。“あい”だけに(笑)。

――そうですね(笑)。この曲は、全体的に表現がストレートで、誰が聴いても共感しやすい曲だなと思いました。
 もともとミュージカルっぽい曲を、と思ってたんです。ミュージカルって、セリフを歌うことも多いので、比喩表現を使わずにストレートにしたほうが伝わるのかなと思った部分はあります。

――5曲目の「プラチナデイズ」は、イントロからしてもすぐにわかる、ザ・ウェディングソングですね。
 まさに「ザ・ウェディングソング」でとお願いしました(笑)。愛の歌なんだから結婚は外せないだろうと思ったんですが、実際に歌ってみたときには、アルバムの中で唯一気持ち的に理解しきれていないところもあるなと思ったんです。

――それは、ご自身ががまだ結婚の経験がないからでしょうか?
 そうですね。今のところ予定もまったくないので(笑)、しっくりこなくて。スタッフの方は結婚されている方も多くて「いい歌だね」って言ってくださるんですが、実感がいまいちわかなかったんです。だから想像で歌いました。

――最初聴いたときには、発売と同時に結婚発表があるのかとドキッとしました。
 まったくもってありません!(笑)

――想像で歌ったとは思えないくらい、気持ちがこもっていたから、そのように感じてしまったのかもしれませんね。
 そんなふうに届いていたのならうれしいです。ファンの方で結婚される方も最近は増えてきていて、結婚式で私の曲をかけてくださったという報告もいただくんです。だから、この曲もいつか、誰かがかけてくださったらうれしいですね。男性の方と女性の方で聴き方も違うでしょうし、私がいつか結婚したらまた違う感じになるんだろうなと思うと、結婚していない今の私が歌うことに意味があったんだろうなと思っています。

――そして6曲目の「you & ai」は、声優の南條愛乃さんが作詞をされています。これは、どういった経緯で、作詞をお願いしたのでしょうか?
 まず、ミニアルバムの制作スタッフに「南條さんに作詞をお願いしたいと思っているんです」とお話して許可をいただき、なんちゃん(南條)と一緒にご飯を食べに行ったときにアルバムのコンセプトなども話してお願いしました。本人が「やりたい」って言ってくれたので、それからなんちゃんの所属事務所にお話をさせていただいた形ですね。

――やはり、まずは本人の意思確認が大事だと。
 そうですね。とても忙しい人なので、「断ってくれてもいいから」ということをちゃんと伝えました。コンセプトを伝えて、あとは「かわいい感じがいい」とか曖昧なオーダーをして(笑)、そこからは彼女に全部お任せした感じです。作曲をしてくださった井内舞子さんも、なんちゃんの楽曲も手がけている方なので、最強タッグですね。

――歌詞があがってきたときは、何か伝えましたか?
 「はい、オッケーでーす!」って感じでした(笑)。

――ノリが軽いですが、そのくらい、いい歌詞だったということですよね(笑)。
 はい。最初に歌詞を見たときは、ただ素直にうれしくて泣きました。なんちゃんのソロの世界観や書く歌詞がすごく好きだったので、ずっと前から書いてもらいたいと思っていて、やっと書いてもらえたなって思って。とにかく、歌詞全体からなんちゃんの“愛”を感じたんです。なんちゃんは、絶対私のこと好きですよね(笑)。

――確実に好きだと思いますよ(笑)。でなければ、こんなに隣に寄り添ったような歌詞は書けないと思います。
 そうですよね!(笑)出会った当初は、お互い探り探りで、ちょっと距離があったんですが、ラジオを一緒にやって、プライベートで一緒に鎌倉に行って…。それから徐々に心地良い距離感になっていきました。私にとって、大好きな先輩であり、友達であり、不思議な関係なんですが……とても大切な人です。歌詞もなんちゃんらしい表現で。実際にレコーディングをしてみたら、一緒に歌っているような気持ちになりました。いつか、一緒に歌えたらいいなって思っています。

――そしてラストを飾る「Smileプラス」。「終わり」というワードも出てくる、締めにふさわしい1曲ですね。
 テーマは「愛は地球を救う」です(笑)。ライブ中にみんなで歌ったり、手を振り合ったりするような曲がほしいなと思ってお願いしました。ただ、私の説明があまりにも大雑把すぎたせいか、とても壮大な曲や草原を感じさせるような曲があがってきてしまったんです。

――「愛は地球を救う」だと、そうなりますよね。
 そうなんです。本当に申し訳ないなと思うんですが、そこからイメージの説明を何度もやりとりして、最終的に、作曲を倉内さんにお願いしたいですと伝えて、イメージにピッタリの曲になりました。

――そのコンセプトで等身大の空気感のある歌詞を書けるのは、こだまさんならではですね。
 こだまさんとは1枚目のミニアルバムからのお付き合いなので、ざっくりしたテーマでお願いしても大丈夫だろうという信頼感はありました。逆に、あまり細かく指示すると、こだまさんのよさがなくなっちゃうんじゃないかもしれないと思っているんですね。素敵な歌詞を書いていただいて、本当に尊敬しています。

――全体的に明るい声の歌が多い印象ですが、レコーディングの感想は?
 制作期間は短かったのですが、1曲1曲に丁寧に向き合えて、気持ち的にはのんびりとレコーディングしました。「アイ・アム」が最初のレコーディングだったので、全体の流れがそれで決まったのかもしれませんね。

――今回のミニアルバムで、何か新しく挑戦したことはありますか?
 初回限定盤AにドラマCDを付けたことです。2月に行ったイベントの内容をドラマCD化したんですけど、CDにCDが付くのはどうなんだろうって思ったりもしたんですね。でも、私のファンの方って、声優としての活動を知ったことがきっかけで応援してくださる方が多いので、声のほうが喜んでいただけるんじゃないかと思って。“オールキャスト楠田亜衣奈”なので、最初は成立するのか心配でしたし、完成してもイマイチ客観的に聞けないのですが、面白いものになったと思っています。

――役者としての楠田さんも好きな方にも、すごく喜ばれると思います。
 役者の私を知らない人にはドラマCDで、アーティストとしての私を知らない方には音楽CDで私を知っていただけると思うと、すごくいい特典が付けられた気がします。ドラマCDも、いつもお世話になっている音響スタッフさんだったので、安心して楽しく演じられました。

――特典の絵本もかわいいですね。
 子どもができたら読み聞かせたくなるような出来になりました! 自分はあまり絵が得意ではないけど、絵本を描いてみたくなるような。いつかは絵本の朗読CDも作ってみたいですね。

――今の楠田さんが感じられる素敵な1枚になりましたね。
 はい! 私の好きをギュッと詰め込んだ1枚なので、もしかしたら好みの曲と違うなって思う方もいるかもしれません。でも、くっすん(楠田の愛称)って、こういう曲が好きなだって思ってもらえるだけでもうれしいですし、あわよくば好きになってもらえたらとも思います。いろいろな楽しみ方ができると思いますので、たくさん聴いてください。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

<PROFILE>
楠田亜衣奈【くすだ・あいな】2月1日生まれ。千葉県出身。ダンデライオン所属。2015年10月にミニアルバム『First Sweet Wave』でソロ活動を開始。そのほか、シングル1枚、アルバム2枚をリリース。声優としての主な出演作は『リルリルフェアリル』シリーズ(ローズほか)、『レディスポ』(マリー)など。

<リリース情報>
ミニアルバム『アイナンダ!』
バップより7月25日発売

初回限定盤A:5,000円


初回限定盤B:4,000円


通常盤:3,000円(すべて税込)


<イベント情報>
『アイナンダ!』発売記念イベントを下記日程で開催
7月24日(火)TSUTAYA IKEBUKURO AKビル店
7月25日(水)ソフマップAKIBA1号店
9月15日(土)ディスクピア日本橋店、ソフマップなんばザウルス1
9月16日(日)タワーレコード名古屋近鉄パッセ店、とらのあな名古屋店
9月22日(土)アニメイト渋谷、AKIHABARAゲーマーズ本店
※参加方法などは公式サイトをチェック

<ライブ情報>
3rdライブツアーを下記日程で開催
8月4日(土)愛知・名古屋Electric Lady Land
8月11日(土)宮城・仙台darwin
8月12日(日)神奈川・Yokohama Bay Hall(昼夜2回公演)
8月18日(土)福岡・BEAT STATION
8月19日(日)大阪・Banana Hall
9月1日(土)東京・恵比寿ガーデンホール(昼夜2回公演)
※詳細は公式サイトをチェック

楠田亜衣奈公式サイト
https://aina-kusuda.net/

 

 

《超!アニメディア編集部》
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