【インタビュー】alomが歌う『イナズマイレブン アレスの天秤』ED曲について直撃!「ハモリといったらalomと呼ばれるようになりたい」 | 超!アニメディア

【インタビュー】alomが歌う『イナズマイレブン アレスの天秤』ED曲について直撃!「ハモリといったらalomと呼ばれるようになりたい」

4月に放送がスタートした『イナズマイレブン アレスの天秤』(以下『アレスの天秤』)のEDテーマ「恋する乙女は雨模様」を歌う、女性ふたり組ユニットのalom。楽曲はモーニング娘。などのプロデュースを手がけるつんく♂の作詞 …

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 4月に放送がスタートした『イナズマイレブン アレスの天秤』(以下『アレスの天秤』)のEDテーマ「恋する乙女は雨模様」を歌う、女性ふたり組ユニットのalom。楽曲はモーニング娘。などのプロデュースを手がけるつんく♂の作詞作曲による、全編ハモリで構成されたダンスポップで、耳に残る中毒性の高いメロディーが早くから話題に。同曲を歌うalomのふたりが、『イナズマイレブン』の魅力や楽曲制作、オリジナリティー溢れるダンスにまつわるエピソードなど語ったインタビューが、「アニメディア7月号」に掲載中。「超!アニメディア」では、誌面では紹介しきれなかったロング版インタビューをお届けする。

──『アレスの天秤』のEDテーマ「恋する乙女は雨模様」が評判ですね。

寺田 1話の放送は一緒に観ていて、すごくドキドキしました。曲が流れた瞬間は感動して、本当にうれしかったです。

小室 スタッフの方とかも周りに大勢いらっしゃって、曲が流れ終わったあとにみんなで拍手をしてくださったのが、うれしいけどちょっと恥ずかしい気持ちでした。ドキドキしたし感動もしたんですけど、「私たちが歌っているんだよな〜」って、まだ少し信じられないような気持ちもありましたね。個人的には本編の終わりかけに重なるようにして曲が流れるのがかっこいいと思って、家で録画したものをその部分だけ何回も観て、「alom」と名前が出るところを写真に撮ってSNSにあげたりしました。

──1月に東京ビッグサイトで開催された「イナズマイレブン大復活祭」で、「恋する乙女は雨模様」が初披露されたわけですが、そのときの印象はどうでしたか?

寺田 すごく大勢の方が集まってくださっていて、そんな人数の前で歌ったことが初めてでした。すごく気持ちは高揚しているんだけど、緊張はしてなくてどこか冷静で、自分を後ろから見ているような変な感覚でした。

小室 最初にOPテーマ「てっぺんへダッシュ!」を歌っているpugcat’sさんが登場して、そのときの歓声が「キャー!」みたいな感じですごかったんです。その様子を見て、「こんなにすごいところで歌えるんだ!」って、泣けてきてしまって。メイクが落ちちゃうから泣いちゃダメだと思いつつも、涙がでてしまって。でも、ここに私たちが出ていって、お客さんに受け入れてもらえなかったらどうしよう? という不安も感じました。実際に歌ったときは、時間が静止しているような不思議な感覚でした。

寺田 わかる。そういう感じだったよね。

小室 周りが止まって見えて、私たちはただひたすら曲に入り込んで歌っているみたいな感覚で、気づいたら終わっていて。

寺田 でも集まってくださったみなさんは、私たちのことを知らないのに、すごく温かく迎え入れてもらえて。お客さんがものすごく盛り上がってくださってありがたかったです。

小室 本当に温かかったよね。イベント後にSNSを観たら、「よかった」と書いてくださった方がたくさんいて。ホッとしました。



──『アレスの天秤』の好きなキャラクターや、作品の魅力はどんなところにあると思いますか?

寺田 必殺シュートは、ギャグじゃないかと思うくらいインパクトがあって、そこは魅力ですよね。男友達で、子どものころに『イナズマイレブン』を観て必殺シュートを練習していたという子がたくさんいます。そんなシュートを止めている伊那国・雷門イレブンのGKが、海腹のりかちゃんという女の子なのがすごいです。のりかちゃんは姉御キャラのしっかりした子で、この子がいるからチームがまとまっているんだなと思うし、すごく重要なキャラだと思いますね。

小室 私が気になるのは、小僧丸サスケくん。一見冷たい雰囲気ですけど、内面はすごくやさしくて男のツンデレと言うか。チームが大変なときは、絶対にチームを助ける存在になると思うので注目しています。作品の魅力は……シリーズ初代の主人公・円堂守くんをはじめ、今作の主人公のひとりである稲森明日人くんもサッカーが好きすぎてすごく熱くて。人生でそこまで熱くなれることはそうそうないのに、それを中学生の時点で持っているのは、すごいことだと思います。だから『イナズマイレブン』を観るたびに、「私ももっと頑張れるはずだ!」と勇気をもらうし、明日人くんの仲間思いでやさしいところは、「私もそういう人間にならなきゃ」って思いますね。『イナズマイレブン』は、人生の勉強になるところが魅力です!

──そんな『アレスの天秤』EDテーマ「恋する乙女は雨模様」はハモリが特徴の曲ですが、最初に聴いたときはどんな印象でしたか?

寺田 最初から最後までハモリがすごく多くて、そういった楽曲は今までに歌ったことがなかったし、どこか無機質なところがすごく個性的でかっこいい曲だなと思いました。

小室 私は初めてデモを聴いたときに、すごく中毒性のある曲だと思ったのが第一印象です。1〜2回聴いただけで、メロディーがずっと頭のなかでループして、「こんな曲を作ったのは誰だろう?」と作詞作曲者の欄を見たら、モーニング娘。さんのプロデューサーであるつんく♂さんだったのですごく驚きました。

寺田 私たちふたりともモーニング娘。さんが大好きだから、本当にうれしかったです。

小室 私の場合は、幼稚園のときにモーニング娘。さんに憧れて、それが歌手を目指すきっかけになったし、小学校のときは“将来の夢はアイドル”と書いていたほどです。だからつんく♂さんの曲を歌えるのは、本当に感慨深かったです。

寺田 幼稚園のころは、みんなでよくモーニング娘。さんのダンスを踊っていましたね。そんな誰もが知っている方に、私たちのデビュー曲を作っていただけたのが、すごくうれしいです。

小室 夢が叶ったみたいな感じだよね。

──すごくシンプルな作りの曲ですが、歌っていかがでしたか?

寺田 すごくシンプルですけど、そのぶんとても難しかったです。全編ふたりでハモっているのですが、私が低音パート、さやかが高音パートを歌っていて、ちょっとでもピッチがずれるとすぐにバレてしまうんです。だから踊りながら音程を保つのが大変です。

小室 私はハモる経験自体があまりなかったので、つい真奈美ちゃんの音程につられてしまうんです。だから、つられず自分のパートを歌えるように、とにかくたくさん練習しました。それだけに、ハモリがピタッとハマったときは歌っていてとても気持ちいいです。

寺田 ただハモリの構成が複雑で、基本的に私が低音ですけど、部分によっては急に私が高音をハモるところもあって、ずっと並行じゃなくて、途中でクロスして入れ替わったりするんですね。だからハモリの構成を覚えるのは難しいと思うけど、完コピできたら絶対に気持ちいいので、どんどんチャレンジしてほしいです。

──カラオケで歌ったら楽しそうですね。

寺田 はい。うまくハモるコツは、ちゃんと相手の声を聴くこと!

小室 私は、あえて相手の声を聴かないほうがいいかなって思います(笑)。まずは自分の歌に集中して、それが完璧にできるようになったら、相手の声もちゃんと聴くようにしたほうがいいんじゃないかな。

寺田 ああ、段階を踏んでね。

小室 そうじゃないと、絶対につられて混乱すると思うので。

──歌詞につては、どんな印象ですか?

小室 女の子のかわいい恋心が詰まっているので、歌っているときはそういう女の子になり切っています。でも歌詞みたいに、自分の気持ちを言えちゃうのはすごいなって思いますね。


──おふたりの間でも、お互い素直になれないことや、もっと素直になればいいのにと思うところはありますか?

寺田 さやかは負けず嫌いで、私には弱音を吐かないんです。それがいいところでもあって、自分で問題を解決できるところは強いなと思います。私はなんでも思ったことを言っちゃうし、弱音もバンバン吐くタイプなので真逆ですね(笑)。

小室 真奈美ちゃんは本当に素直で、素直すぎるからいきなりズバッと言って、みんなが「え?」って戸惑うことも多々あるんです。

寺田 あくまでも、そういう面もあるということですよ。この歌詞もそうで、素直さもあるけどかわいいだけじゃない。その部分は、すごく共感できます。

小室 確かにこの歌詞は、ツンデレなところがあるかもしれないですね。ただ真奈美ちゃんのデレは、まだ見たことがないです。「早くデレも見せてくれないかな」って思っているんですけどね(笑)。

寺田 私のほうが歳上なので、さやかの前ではしっかりしないといけないなって思っているので。

小室 そうだったんだ〜(笑)。でもデレではないけど、悩みがあったりすると頼って相談してくれるので、それはうれしいです。

──どんな相談がくるんですか?

小室 相談と言うか、仕事のことで「私はこう思っていて」と、めっちゃ長文のメールがきて。私は「いや私はこう思う」と返して、そのときはバチバチの感じになりましたけど(笑)。

寺田 ふだんは平和ですけど、たまにそういう流れがくるんです。でも言いたいことを言い合うことによって、お互いが理解できて結束力が高まっている面もあると思いますね。

──振り付けのポイントは?

小室 ロボット風と言うか、お人形っぽい感じです。あまり表情も変えず、“無”を意識して踊っています(笑)。

寺田 微笑みくらいはするけど、大笑いはしないみたいな感じ。

小室 何も考えないことが、無になるコツです(笑)。考えると歌や表情に出ちゃうので。あとは、フリをふたりでぴったり合わせることも大事ですね。

寺田 シンクロ率が高いほうがかっこいいですから。歌も難しいですけど、ダンスもヒールの高い靴で踊るのですごく難しいです。あとポイントとしては、耳をつまむところですね。

──財津一郎さんの「非常にキビシ〜!」みたいなポーズですね。

寺田 何ですか、それ?

──そういう昭和のギャグがあったんです。

小室 私は知ってますよ! ファンの方が、SNSに書いてくださっていて、確かにそうだなって思いました(笑)。


──ところで、そもそもユニット名の“alom”は、どういう意味で付けられたのですか?

小室 「a lot of music」の頭文字を取った言葉で、「もっと音楽を」という意味があります。同時にオランダ語の「どこにでも」という意味もあるので、どこにでも行ってもっと音楽を届けたいという私たちの気持ちを込めています。

──NHK『紅白歌合戦』出場とか、日本武道館でのワンマンライブが目標とうかがっていますけど。

小室 そうですね。ゆくゆくはそういうところにも行きたいので、今はひとつひとつていねいにライブを重ねて、たくさんのお客さんに「alomっていいな」と思ってもらえるように活動しています。

寺田 alomは、すごくアイドル的な立ち位置ではあるのですが、単なるアイドルには止まらず“実力派”と呼んでいただけるようになりたいですね。「ハモりと言ったらalom」と、呼ばれるような存在になっていきたいです。

小室 歌唱力と踊り、両方でみなさんから認めてもらえるユニットになりたいですね。

──では最後に、『イナズマイレブン』のキャラクターたちと同様に夢をおいかけているアニメディア読者に向けて、何かメッセージをお願いします。

寺田 私自身、歌手を目指して関西で活動してきました。道のりは長かったですが、今まで経験してきたすべてがあったからこそ、alomにつながったと思っています。最初は「こんな田舎の出身の子が、歌手になんかなれるわけがない」と言われて反対されたけど、少しずつ頑張っている姿を見せたことで、周りの見方も変わっていって。今は両親も応援してくれていて、今回のalomとしてのデビューもすごくよろんでくれました。読者のみなさんもいろんな夢を持っていると思いますが、たくさんの経験をして、なりたい自分になれるように、夢をずっと持ち続けてほしいです。好きなことなら続けるべきだし、続けていればきっと夢は叶います。

小室 私の場合は、小学生のころから母親がオーディションに付き添ってくれたりとか周りの協力がたくさんあって、それにはとても感謝しています。でも、だからといってここまで平坦な道だったわけではなくて、途中で諦めかけたことが何度もありましたが、好きだったからこそ続けることができました。それこそ明日人くんのように、好きな気持ちがあれば続けられます。まずは続けていくことが大事で、その先に夢や目標、未来が生まれると思います。だから好きな気持ちは、絶対に忘れないでください!


【アロム】アニメ『妖怪ウォッチ』OPテーマを担当するキング・クリームソーダ.の2代目ボーカリストとしても活動する小室さやかと、アニメ『スナックワールド』のEDテーマ「どん底からのカツ丼」を担当した寺田真奈美のふたりで2018年1月に結成。6月20日にデビューシングル「恋する乙女は雨模様」をリリース。

〈CDリリース情報〉
恋する乙女は雨模様/alom
6月20日発売 FRAME 
CD+DVD:1,800円、
CDのみ:1,000円(各税込)
 表題曲「恋する乙女は雨模様」は、エレクトリックなダンスビートと、歌謡曲チックな耳に残るメロディーとのギャップが印象的なナンバー。全編でハーモニーを聴かせる歌声とクールな立ち姿は、ザ・ピーナッツやWinkなど、往年のふたり組アイドル・ユニットの遺伝子を受け継いでいる。

CD +DVD

CDのみ


構成・撮影/榑林史章

《超!アニメディア編集部》
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