【インタビュー】駒形友梨がアーティストデビュー!1stシングル『トマレノススメ』について語る | 超!アニメディア

【インタビュー】駒形友梨がアーティストデビュー!1stシングル『トマレノススメ』について語る

駒形友梨が、放映中のアニメ『踏切時間』の主題歌「トマレノススメ」でアーティストデビュー。この新曲について語ったインタビューが『アニメディア7月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしけれなかった部 …

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 駒形友梨が、放映中のアニメ『踏切時間』の主題歌「トマレノススメ」でアーティストデビュー。この新曲について語ったインタビューが『アニメディア7月号』に掲載されている。「超!アニメディア」では記事内でお届けしけれなかった部分を含めたインタビュー全文をご紹介する。

――まずはアーティストデビュー、おめでとうございます。
 ありがとうございます!

――ソロ活動のお話をいただいたのはいつごろでしたか?
 去年の秋くらいで、正式に決まったのは確か11月だったと思います。お話を聞いたときは、ほっこりとした気持ちで、じんわりとうれしいなと思ったのを覚えています。

――そのタイミングで、タイアップが付くことも決まっていたのでしょうか?
 実は、最初は「ノンタイアップでミニアルバムを作ります」というお話だったんです。ところが、年が明けてみたら「タイアップが付いてシングルでデビューします」となって……。デビューそのものよりも、タイアップが付くということの方に驚きました。

――駒形さんは、以前から歌を歌いたいとおっしゃっていましたよね。
 林原めぐみさんに憧れて、歌もキャラクターとしての演技もできる声優になりたいと思っていたんですね。ですから、今回チャンスをいただけて、まるでご褒美をもらったような気持ちでした。

――ほかのインタビューで、26歳までに軌道に乗らなかったら、声優を辞めようと思っていたとお話をされていましたね。
 そうなんです。声優としてのお仕事がなかなかうまくいかない時期があって、制限をつけずにやっていていいのかと思ってしまって。制限をつけずにいたら、気持ち的にもだらけるし、“そのうちなんとかなる”みたいな心持ちはよくないなと思っていました。そんななか、26歳で『キラキラ☆プリキュアアラモード』のOPを歌わせていただくことができて。それが今回のソロデビューにもつながったと思うので、本当にありがたいですし、今まで頑張ってきたことが実を結んでよかったです。


――今回リリースされるシングルには、初回限定盤には2曲、通常盤には3曲収録されます。まずは表題曲について教えてください。
 最初に聴いたデモ曲のなかで、これがメインになるだろうなと感じました。ストリングスがすごく綺麗でしたし、前奏の疾走感や曲全体の風が吹き抜けるような空気感が素敵だと思いました。

――レコーディングは順調でしたか?
 テンポが速くてキーが高いぶん、気を抜くと歌いこなせない難しい曲でした。本番のレコーディング前にキーチェックをしたときは、自分でも驚くくらい歌えなかったんです。でも、そこから練習をして、本番では集中したレコーディングができました。この曲はオケがさわやかなので、それで十分に曲のよさは伝わると思ったんです。ですから、私は歌詞の意味や言葉ひとつひとつをていねいに表現することに、より注力しました。いまの私をそのまま映したような雰囲気が曲全体にも出ているんじゃないかなと思います。

 でも実は、私はこういう元気でかわいい曲はあまり得意ではなかったんです。もともと暗くて地味な曲が好きで、学生時代はバラードを歌ったほうが友達の受けも良くて。でも、いまは明るい曲にも挑戦させていただける機会が増えて、自分が不得意としてたことが得意なことに変わっていくのが面白いなと感じています。

――「トマレのススメ」はMVも撮影されたんですよね。
『まんがーる』という作品のOPを歌ったときに、歌唱メンバー4人でMVを撮って以来だったので、とにかくうれしかったです。最初はひとりでの撮影ということで緊張もありましたが、監督がとてもフランクな方で緊張もどんどんほぐれていきました。私のお気に入りは、赤と緑のふわっとした光のなかで歌うシーンです。それ以外にも、外の踏切の前での撮影や、信号機や標識をぶら下げたファンタジックなセットでの撮影もあって、すごく面白かったです。

――MVというとリップシンクがお約束ですが、駒形さんはリップシンクは得意ですか?
 経験がなさすぎて、得意かどうかもわからなかったんです。ただ口パクはあまりうまくないので、本気で歌おうと思っていたんですね。でも実際のスタジオでは爆音で「トマレのススメ」がかかっていて、歌う必要がないなと思いました(笑)。本気で歌ったときの自分の表情も、今回のMVで初めて知ることができたので、なるべくカメラに綺麗に映る方法も探りながらの撮影でした。

――カップリングの「Lonely Blueが終わる頃には」はジャズナンバーですね。
 この曲は、スタッフの方が私だったら歌えるんじゃないかということで選んでくださいました。過去の恋愛を振り返る曲なんですが、「あんなこともあったな、あのころの自分はかわいかったな」と余裕のある思い出し方をしているので、「トマレのススメ」よりはぐっと年齢もあがっている気がします。最初はオケに寄せて大人っぽく歌ったんですが、「曲全体のバランスをポップに振りたいので、もっとかわいらしく歌ってください」というオーダーがありました。その結果、思っていたよりもずっと気楽に聴ける曲になったと思います。

――大人っぽい曲と、かわいい歌とのバランスを取るのが難しそうです。
 そうなんです。大人っぽく歌っていいのであれば、比較的余裕があるんですが、全体の音程が低いのでかわいく元気に歌うのが大変でした。かなり気合いを入れないと明るくならなかったので、レコーディングでは体力を使いました。

――そして通常盤には「はじめからきっと」も収録されます。この曲も恋愛について語られている?
 これは片想いの曲です。オケがさわやかでかわいいのに、歌詞がめちゃくちゃ切なくて、そのギャップがアクセントになっています。レコーディングでは最初、切ない成分を多めに歌っていたら「歌詞は確かに切ないんだけど、曲調が明るいので、あえて明るく歌ってみてください」というディレクションをいただいて、全編明るく歌いました。

――でも、落ちサビの前のセリフも含むフレーズはぐっと切ないですね。
 そこに、この曲が持つ切なさをぜんぶ詰め込んだんです。さらにセリフ部分は、歌に私の声を左右から重ねて録っていただきました。セリフとしてはささやいているので、きっとドキッとしてもらえると思います。

――今回の3曲は物語性の強い曲でしたが、駒形さんは曲の主人公になりきって歌うタイプですか?
 今回の3曲に関しては、「トマレのススメ」が素の自分に近かったこと以外は、曲の主人公や世界観に寄り添いながら歌ったつもりです。ただ、私は恥ずかしい過去はすぐに忘れたい派なので、「Lonely Blueが終わる頃には」や「はじめからきっと」は、高校時代の甘酸っぱい思い出を頭のなかをひっくり返して探しました(笑)。ただ、今後どういった歌い方をするのかはまだ迷っているんです。その曲が伝えたいことを大切にするのは当然として、自分の気持ちをどれくらい入れていいのかというのは、まだまだ探っているところです。

――アーティスト写真は、笑顔ではないせいか、アンニュイな雰囲気ですよね。
 これまでの撮影って、笑ってくださいと言われることが多かったんですね。でも私、いつも「目が笑ってないよ」って周りの人に言われるので(笑)、今回は口元も笑わなくていいんだと思ったらすごく気楽に撮影に臨めました。

――今後、どういったアーティストになっていきたいですか?
 聴いてくださるみなさんの日常に、すっと溶け込んで、聴いている方の心に寄り添えるような曲が歌えるアーティストになりたいです。私が歌う曲のなかに出てくる言葉が聴いてくださるみなさんの心に作用して、ちょっとでも前を向くことができたり、悲しい気持ちを軽くできたらと思っています。でも、やっぱり暗くて地味な曲も好きなので、いつかそんな曲も歌いたいです! それから、いつか作詞にも挑戦してみたいですね。

――今後といえば、7月29日には台湾で行われる「超!アニメディア劇場 LIVE in TAIWAN 2018」への出演も決まりました。
 初めてお仕事で海外に行かせていただきます! 取っていたパスポートがやっと使えるのでうれしいです(笑)。現地の言葉もいまから勉強して、少しでも現地の方と言葉でコミュニケーションが取れたらと思います!

――今後、ライブ活動などにも期待しています。
 ありがとうございます! 「トマレのススメ」は、駒形友梨の名刺代わりになる1枚になりました。今の私がギュッと詰まっていますので、手に取っていただけたらと思います。

<プロフィール>
【こまがた・ゆり】8月25日生まれ。東京都出身。スペースクラフト・エンタテインメント所属。2012年に声優デビュー。昨年、ゆり役で出演した『キラキラ☆プリキュアアラモード』では、OP主題歌「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」の歌唱を担当した。

<ニューシングル「トマレノススメ」情報>
6月20日発売
初回限定盤:1,944円、通常盤:1,296円
ロッカンミュージック

 駒形友梨のアーティストデビューシングル。表題曲はTVアニメ『踏切時間』の主題歌で、疾走感のあるメロディーに乗せて、さわやかさを感じさせる伸びやかなボーカルが印象的に響く。初回限定盤には表題曲のMVとメイキング映像を収録したDVDが付く。また、通常盤のみカップリングが2曲収録されている。

初回限定盤

通常盤

取材・文=野下奈生(アイプランニング)

《超!アニメディア編集部》
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