6月20日(火)に舞台『四月は君の嘘』制作発表会見が行われ、安西慎太郎、松永有紗、河内美里、和田雅成、山下永夏、横井翔二郎らキャスト、ピアノ演奏の松村湧太、ヴァイオリン演奏の小林修子が登壇した。超!アニメディアでは本会見の様子をレポートする。
原作は、コミックスの累計発行部数が500万部を突破し、TVアニメ化や実写映画化もされてきた人気作。トラウマを抱えた元天才ピアニスト・有馬公生が、自由奔放で美しい個性派ヴァイオリニストの宮園かをりとの出会いを通して、変わっていく様を描いた青春ストーリーだ。会見ではタイトルの「四月」にぴったりな桜の木が用意され、出演者たちはその下で作品への意気込みや、自らの青春時代の思い出などを語った。
有馬公生役:安西慎太郎
宮園かをり役:松永有紗
今作への出演が決まった時の気持ちを聞かれると、安西は「嬉しいという気持ちが一番大きいんですけど、人気作品に出られるということで、同時にプレッシャーといいますか、しっかりと作品を皆さんに届けなければいけない、とも強く思っています。原作やアニメ、映画を観た時にすごく気持ちが苦しくなるんですが、前向きにもとれる作品でもあるなと思いました。音楽で苦しんだ公正が、かをりとの出会いや友達やいろんな人との接触によって、成長する物語が魅力的に感じました」と話した。松永は「決まった時はすごくビックリしました」とコメント。実は、別の仕事で渋滞で本作のオーディションに遅れてしまい、「終わった…」とショックを受けていた中での出演決定だったそうで、「決まったよと連絡を受けた時は、大好きな作品で宮園かをりちゃんの魅力にどっぷりはまっていたので、『演じられる!』とすごく嬉しかったです」と満面の笑みで語り、「胸がきゅっとして読めば読むほど切なくなる。タイトルの意味、かをりちゃんの思いを知って涙が止まらなくなりました」と続けた。続く河内は「学生のお話ですけど、学生の方だけじゃなく、音楽に関わらず何かに一生懸命打ち込んだ青春が誰しもあったと思うので、幅広い年代の人に楽しんでもらえる作品だなと思います」とコメント。学生時代に制服が学ランだったという和田は「今回ブレザーなんです」と嬉しそうに話すも「でも僕の役は肩にかけてるんです(涙)」と念願のブレザー姿まであと一歩だったというエピソードを披露すると会場からは笑いが起こった。また、「キャストたちの中でムードメーカーだそうですね」と和田へ司会者が話をふると、「いやいや(笑)」と謙遜。すると安西から「本当に和田くんのおかげで楽しくできてます!」とフォローが入った。その後、山下が「音楽を通して向き合って行く人間関係にすごく感動しました。ただの青春漫画じゃなくて、一つ一つの言葉が重くて、たくさんいろんなことが残る素晴らしい作品だなと思ったので、そんな作品に出演させていただけるのは純粋に嬉しいなと思いました」と語り、横井は「この作品は前から好きで、参加できる嬉しさと緊張を覚えています。青春ってめちゃくちゃキラキラしてるけど、キラキラに引っ張られて気付いたら壁が目の前にある。『これどうするんだ』っていうのをこの作品の中の登場人物たちはお互い支え合って、努力して乗り越えてっていう姿がすごく美しい作品だなと思います」と本作の魅力について語った。
澤部椿役:河内美里
渡亮太役:和田雅成
井川絵見役:山下永夏
相座武士役:横井翔二郎
タイトルにちなんで、「学生の時についてしまった嘘」というトークテーマでは、安西は「舞台の稽古で先輩たちからご飯の誘いを受けるんですけど、稽古中は一人で台本を読みたいタイプなので、『すみません、今日別の仕事が…』って言って、家に帰って寝ています」と回答。すると和田から「それよく使ってるんですよ」と暴露され、安西が慌てる場面も。松永は、親友に転校することになったと嘘をつき、悲しんでくれるかと思いきや「そうなんだ、元気でね!」と軽く返され、ショックを受けたというエピソードを披露。しかし、実は他の友達に親友に嘘をつくと話しているところを当の本人に聞かれていたそうで、「逆にドッキリをされた感じになりました(笑)」と天然っぷりをのぞかせた。
さらに、青春時代の思い出を聞かれた横井は、小学校の頃からずっと付き合いのある親友とのエピソードを明かした。「足の速さとかテストの点数ではなくて、生きてく上で負けたくないなってずっと思ってて、お互いに夢を追いかけ合って今でも『負けねえぞ』って言える、地球で一番信頼できるやつに出会えたのが青春の宝物です」と話し、自らが演じる武士と公正との関係にも重なると続けた。
会見の途中では、作中で公正とかをりが初共演を果たすシーンで演奏される「序奏とロンド・カプリチオーソ」を実際に舞台で演奏を担当する松村と小林が初披露。初めて生演奏を聞いたという安西は「素晴らしかったです。音一つ一つに力があって、目を閉じて聴いていると想像力を刺激されて楽しかったです。音楽ってすごいなと思いました」と話し、他のキャストたちも美しい演奏に聞き入っていた。
そして、原作者の新川直司氏から今回の舞台のために特別に書き下ろした公正とかをりの2ショットの応援イラストが披露されると、和田が思わず「俺たちも描いてほしかった…」と漏らし、笑いに包まれるひと幕も。「絵でこんなに感動するんだ」(安西)などメンバーから口々に「すごい!」という声が挙がっていた。なお、本イラストはクリアファイル化され、舞台来場者特典として配布される。
最後の挨拶ではそれぞれの意気込みを語ることに。「いろんな形で作品化されているこの作品をやれる感謝と意味と意義を最高の形でお客様のもとへお届けできるよう務めたいと思います」(横井)、「たくさんの愛されている作品だと思うので、舞台の『四月は君の嘘』も観ていただいた方に愛されるような作品にできたらいいなと思います、頑張ります」(山下)、「(演じる)渡としてはしっかり公正に影響を与えたいと思いますし、和田雅成個人としても慎太郎に影響を与えられたらと思います。生で『四月は君の嘘』という作品を体感するのは皆さん初めてなので、しっかりと世界観を観に来てくださった皆さんと一緒に生きていきたいなと思います」(和田)、「舞台ならではの世界観を皆さんに肌で感じていただけるように、頑張りたいと思います」(河内)、「“君嘘”の世界観を皆さんへ届けられるように、観てくださった方の心に残るような舞台になるように心を込めて全力で頑張りたいと思います」(松永)と挨拶し、最後に安西が「素敵な作品です。その作品の力に負けないように、舞台版ということでしっかりキャスト、スタッフ一丸となって、作っていきたいと思います。公正の景色が変わったように、僕たちもこの舞台をお客さんに観ていただいたことで何か違った景色を感じていただけるような作品作りをしていきたいと思いますので、楽しみにしていてください」と語り、会見は幕を閉じた。
<舞台「四月は君の嘘」情報>
◆イントロダクション
『ヒューマンメトロノームとも揶揄された正確無比なピアノ演奏』『幼少から数多くのコンクール優勝』そんな過去を持つ天才ピアニスト有馬公生は母親の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり演奏から遠ざかっていた。公生を心配する幼馴染みの澤部椿や渡亮太と学生生活を送り新学期になった四月——— 公生は同じ年のヴァイオリニスト宮園かをりと出会う。かをりとの日々はモノクロの心をカラフルに色付け公生の世界を変えてゆく。ある日、かをりはヴァイオリンコンクールのピアノ伴奏に公生を指名。再び鍵盤に触れたことで公生の中に新たな感情が芽生える。友人、ライバル、恩師と過ごす春夏秋冬は美しくも切ない嘘の物語を紡ぎ出す。
「もうすぐ春が来る、君と出会った春が来る」
◆出演
有馬公生役:安西慎太郎
宮園かをり役:松永有紗
澤部椿役:河内美里
渡亮太役:和田雅成
井川絵見役:山下永夏
相座武士役:横井翔二郎
落合由里子役:那珂村たかこ
高柳明役:三上俊
柏木奈緒役:五十嵐晴香
瀬戸紘子役:小玉久仁子
有馬早希役:田中良子
※出演者は変更になる可能性があります
<演奏者>PIANO:松村湧太 VIOLIN:小林修子
◆原作 新川直司『四月は君の嘘』(講談社「月刊少年マガジン」所載)
◆脚本 三浦香
◆演出 伊勢直弘
◆主催 エイベックス・ピクチャーズ株式会社
◆公演スケジュール
東京:2017年8月24日(木)~9月3日(日)
大阪:2017年9月7日(木)~9月10日(日)
◆公演劇場
東京:AiiA 2.5Theater Tokyo
大阪:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
◆チケット
プレミアムシート9,800円(税込/全席指定)
※特典付き・前方座席
一般席6,800円(税込/全席指定)
※枚数制限:1申込みにつき1公演、2枚までとさせていただきます
※未就学児の入場は不可となります
【公演に関するお問い合わせ】03-5793-8878(平日13:00~18:00)
・開始日:6/20(火)~
・対象店舗:銀座本店1F、西武池袋店、イオンモール鶴見緑地店
※対象店舗でお買物をしていただいた方に先着でプレゼントいたします。
※ポストカードは数に限りがございます。無くなり次第終了となりますので、あらかじめご了承ください。
※キャンペーン内容・日程は変更となる可能性がございます。
舞台「四月は君の嘘」公式サイト
http://kimiuso-stage.com/
公式Twitter
@kimiuso_stage
舞台「四月は君の嘘」CM
https://youtu.
©新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社