声優、アーティストとして活動している蒼井翔太さんの主演舞台『It’s SHOWTA-im!』の第2弾『スマイルマーメイド』が2016年12月1日から東京・シアター1010、12月10日からは大阪のシアター・ドラマシティでスタートするが、初日公演の前日に記者会見と公開ゲネプロが行われた。
会見には主演の蒼井さん(人魚姫・マリナ役)をはじめ、加藤清史郎さん(犬のパブロ役)、原田優一さん(イルカのドーフィン役)、荒木宏文さん(王子・ケント役)、宮城紘大さん(サメ王国の王子・ルカ役)、唐橋充さん(海神ポセイドン役)、吉田メタルさん(海の魔女・スネイキア役)、秋本奈緒美さん(王女・ジュジュ役)が登壇した。
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本作はアンデルセン童話の『人魚姫』を題材に、蒼井さんが表現したい人魚姫の物語を、歌とダンスを盛り込んだ舞台として描いたそうで、蒼井さんは「人魚という存在にあこがれを持っていたのですが、ステージに立つ人って、人間じゃない色々なものになれるお仕事ですよね。それならあこがれる海の世界や人魚を、みなさんと一緒にステージで作れたらと思って、作りました」とコメント。
実際に、あこがれの人魚になった気分については、「楽しいです。衣装もステキで、みなさんと一緒に時間を過ごしていると本当に人魚になった気分になれます」と笑顔で話した。人魚姫をやるにあたって苦労したことについては、「(自分の)体型は男らしく、ガタイがいいのですが、なるべく肩を落として、声も女性に近づけて演じるようにがんばっています」と女性役を演じるうえでの大変さを語った。
犬役の加藤さんは「みなさん、海の生き物ですが、僕は犬です。予想外の役でしたが、王子の犬ですし、はじめての犬役なのでがんばります」と意気込んだ。
人間の王子役である荒木さんは、「みなさんがいる世界が水中のなかとわかるよう、『人』として舞台に立ちたいと思います」と話しつつ、蒼井さんが演じる人魚姫のマリナに恋する役ということで、「海をこよなく愛しているアクティブな青年がある日、人魚に出あい、恋に落ち、それが愛になっていく話です。ラブストーリーを提示できればと思っています」。美しい衣装を身にまとい、人魚らしい姿を見せる蒼井さんについては、「人魚って性別がないので、男か女かわからないんですよ。性別を超越した存在というのが翔太くんにあっていると思うので、翔太=人魚という感じです」と蒼井さんがはまり役であると語った。
最後に注目ポイントについて蒼井さんは「(見どころは)すべてですが、今回のテーマは『ひとつの愛』です。人魚姫が人を愛するとどういう愛になるのか、本当はこういう愛じゃないのかな? という想像をかきたてられるような作品になっています」と話した。
現代に生きる最後の人魚・マリナ。先祖代々にわたって海を支配してきたラグーナ王国の国王・海神ポセイドンと妻のジュジュはマリナを深い愛情で育ててきた。体の衰えを感じていたポセイドンは、マリナに王位を継がせるべく、海に絶大な力を持つルカン王国の王子・サメのルカとの婚姻を進める。しかしマリナは外の世界で自由に考えて行動したいという想いが強くなっており、そんな悩みをいつもイルカのドーフィンに打ち明けていた。
一方、パブロと浜辺を散歩するドラン公国王子のケントは自由へのあこがれを抱きながら、目の前に広がる海に安堵を覚えていた。ある日、海の底で恋の歌を歌っていたマリナ。その歌声に引き寄せられるようにして、ヨットに乗っていたケントとパブロは、彼女の歌が持つ不思議な力によって海に引きずり込まれてしまう。
浜辺で意識を取り戻したケントは自分を助けてくれたのが人魚だと知り驚くと同時に、マリナの美しさに魅せられてしまう。マリナも心美しいケントに惹かれ、2人はまもなく恋に落ちてしまう。真の愛に目覚めたマリナだが、それを知った婚約者のルカ、ポセイドン、ジュジュによって闇の牢獄に閉じ込められてしまい――。
舞台のオリジナルテーマ曲「Endless Song」をオープニングでマリナが歌唱したことから、物語がはじまっていく。蒼井さんがどのようなストーリーを描こうとしたのか、ぜひその目で確かめてほしい。
舞台『It’s SHOWTA-im! vol.2 スマイルマーメイド』公式サイト
http://smile-mermaid.com/