2017年２月23日、漫画家・弐瓶勉さん（『シドニアの騎士』ほか）のデビュー作『BLAME!』の劇場アニメ化に関するプロジェクト発表会が行われた。
『BLAME!』は、『シドニアの騎士』などで知られる弐瓶さんによるSFアクション漫画で、同氏のデビュー作にあたる作品。高度に発達したネットワーク社会が形成された未来を舞台に、過去の「災厄」によってネットワークへのアクセス権を失った人類は、管理システムから「違法住居者」として駆除・抹殺される存在へ成り下がってしまったという世界を描いた作品だ。
映像化困難とされた本作だが、2017年の劇場アニメ化が発表されていた。そんな本作のプロジェクト発表会が２月23日に開催され、ニコニコ生放送でも生中継されたこの発表会で新情報が明かされた。
まず、公開へ向けて本作のキービジュアルが発表された。キービジュアルでは超巨大な階層都市を背景に、探索者・霧亥をはじめとする5人のキャラクターの姿が描かれている。
▼発表会で新たに公開されたキービジュアル
発表では、注目されていた本作のメインキャスト陣が明らかとなり、発表会にゲストとして参加していた櫻井孝宏さんと洲崎綾さんもそれぞれ主人公・霧亥（キリイ）役と「電基漁師」の少女・タエ役として本作に出演することが明らかになった。そのほか、メインキャストには、霧亥と行動を共にする科学者・シボ役に花澤香菜さん、絶滅寸前の危機に瀕する村で暮らす少女・づる役に雨宮天さん、づると同じ村に住む「電基漁師」のリーダー・おやっさん役に山路和弘さん、おやっさんの右腕で同じく「電基漁師」の捨造役に宮野真守さんの名前が連なった。
また、本作を手がけるスタッフ陣の続報も公開に。これまでの発表でポリゴン・ピクチュアズほか『シドニア』でおなじみのスタッフが再集結となることが明らかになっていたが、今回の発表では本作の音楽を映画、ドラマ、アニメと幅広く活躍する菅野祐悟氏が担当することがわかった。主題歌には『シドニア』シリーズから引き続き人気アニソンユニット・angelaが決定。その個性的かつ壮大な世界観で今作の主題歌もしっかりと歌い上げてくれるだろう。
そして、気になる本作の公開日も発表となった。劇場アニメ『BLAME!』は、2017年５月20日より２週間限定で全国劇場にて公開予定とのことだ。
２月25日からは上映劇場で前売券が発売されることも明らかになっている。前売券に付属する豪華特典第１弾として、本作に登場するキーワードをちりばめたオリジナル大判ステッカーが登場。数量限定の特典となっているので、チェックはお早めに。
YouTubeでは、今回の発表にあわせて本予告映像も公開がスタートしたので逃さずチェックしておこう。
本作の劇場での公開まではもうしばらくの時間があるので、原作コミックやアニメ『シドニアの騎士』で予習・復習して、本作がどのようなアニメーションなるか、想いを馳せてみてはいかがだろうか。
＜『BLAME!』作品概要＞
テクノロジーが暴走した未来。
人類の希望は孤独な旅人に託された――
過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。
都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。
少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。
仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥（キリイ）であった。
【スタッフ】
原作：弐瓶勉『BLAME!』（講談社「アフタヌーン」所載）
総監修：弐瓶勉 監督：瀬下寛之
副監督／ＣＧスーパーバイザー：吉平”Tady”直弘 脚本：村井さだゆき
プロダクションデザイナー：田中直哉 キャラクターデザイナー：森山佑樹
ディレクター・オブ・フォトグラフィー：片塰満則 美術監督：滝口比呂志
色彩設計：野地弘納 音響監督：岩浪美和 音楽：菅野祐悟
主題歌：angela「Calling you」 音楽制作：キングレコード
アニメーション制作：ポリゴン・ピクチュアズ
配給：クロックワークス 製作：東亜重工動画制作局
【キャスト】
霧亥：櫻井孝宏
シボ：花澤香菜
づる：雨宮天
おやっさん：山路和弘
捨造：宮野真守
タエ：洲崎綾
フサタ：島﨑信長
アツジ：梶裕貴
統治局：豊崎愛生
公式HP：http://www.blame.jp
公式Twitter：https://twitter.com/BLAME_anime
(C)弐瓶勉・講談社／東亜重工動画制作局
