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アニメディア連載「シンカリオン制作日誌」第1回『新幹線変形ロボ シンカリオン』アニメーションプロデューサー・山野井創「取材力の多さが“鉄分”を作っている」【インタビュー】

2019/2/23


 1月から放送2年目へと突入した『新幹線変形ロボ シンカリオン』。最近知ったという人にも作品の魅力をわかりやすくお届けする連載コーナー「新幹線変形ロボ シンカリオン応援連載 全速前進!こちら鉄分給配所」が「アニメディア2月号」からスタート。そのなかで、制作に携わる関係者に話を聞いた「シンカリオン制作日記」が掲載されている。第1回目は山野井創アニメーションプロデューサーが登場。最新エピソードの裏話などを語ってくれているので、超!アニメディアでもご紹介する。


――『シンカリオン 』の放送が2年目に入りました。おめでとうございます。
 ありがとうございます。僕が『シンカリオン』に携わるようになったのは、アニメが決まるずっと前、5年ほど前なので、改めてこの1年を振り返ると、ここまで来たんだなぁという印象が強いです。

――TVアニメが放送になって、ファンからの反響を肌で感じたことは?
 もちろんあります。大学のOB会で『シンカリオン』の話をすると、「知ってる!」と言われることも増えました。『シンカリオン』は全国のJR各社の協力を得ているので、東京にいなくても知っている人が多いんだなと、改めて感じました。

――(「アニメディア2月号発売」タイミングでは)52話まで放送が終わっている段階ですが、ここ最近のエピソードでとくに印象に残っているものは?
 やはり、山下達郎さんでしょうか。もともとシリーズ構成の下山健人さんからの提案だったのですが、彼はとにかくJRのCMが好きなんですね。企画会議の段階から、エクスプレスシリーズのCMについて熱弁していたくらいで。だから、きっとクリスマスシーズンになれば、あのCMを再現するんだろうなと思っていましたが、予想通りでした。山下さんの音楽をそのまま使わせていただけるかというのも、『新世紀エヴァンゲリオン』のコラボレーション回では原盤の音楽を使えたのだから大丈夫だろうと、わりと楽観的に考えていた部分もありました。実際、山下さんサイドからも放送でのオンエアのOKをいただくことができ、とてもありがたかったです。

――49話は「ホームタウン・エクスプレス X’mas編」(1988年)、50話は「X’mas Express’89」のCMですよね?
 そうです。2パターンを作るこだわりようもすごかったですが、僕が何より驚いたのは、絵コンテでした。「CMのこのシーンを使います」ということがわかればいいので、普通であればその参考絵を貼り付けておけば十分なんです。それなのに、本庄(アカギ)と(三原)フタバで全部描き直しているんですよ。しかも、15秒あればいいのに30秒も尺を取っていて。じつは、CMのためにほかの尺を削ってしまっていたりもしたくらいなんですね(笑)。ちょっとやりすぎかなと思いつつも、これを守れるから『シンカリオン』なんだろうなと感じたんですね。

――新幹線が主役…のような?
 それに近い感じはあります。もちろん、『シンカリオン』はキッズコンテンツだと思っていますが、僕たちからすると鉄道アニメでもあり、新幹線アニメでもある。だから、新幹線にきちんと向き合わなければならないという気持ちなんです。たとえば、上記のCMは、今『シンカリオン』を観てくれている子どもたちの親でさえ、リアルタイムでは知らないかもしれない。だけど、知らないから流さない、作らないというのは、新幹線をテーマに描くにあたっては間違いだろうと。かつて、こういうCMがあったと知ってもらうことも、大事なことだと思うんですよ。「バカなことをやっているな」と思いつつ、それを誰もとがめない環境にいられることは、改めて本当にありがたいことだと感じたエピソードでもありました。

――この連載は「鉄分給配所」と題しています。放送開始から1年経過して、改めて感じる『シンカリオン』の“鉄分”の多さはどこにあると思いますか?
 取材力の多さが、この作品の“鉄分”を作っていると僕は思っています。現実世界を扱っている作品ですから、空間でウソをついてはいけないと思っているんです。であれば、やっぱり取材を疎かにしてはいけない。そこで、取材費はきちんと立てていただいているんです。そして制作がキツくても、できるだけ池添隆博監督たちを連れて取材に行くようにしています(笑)。実際のものを見るとテンションが上がりますし、それが制作にいい影響を及ぼすんです。鉄道アニメである以上、本物であることにこだわらないと売れないと、僕は最初の段階でクライアントに話しましたし、それをきちんと確保してもらえていることは本当にうれしいことです。

――最後に、読者へメッセージをお願いします。
 そうですね……。思いの丈を言わせていただくと、僕はCG制作をメインで担当しているので、もっとCGにも注目してもらえたらと思います。じつは、あれを動かすのはけっこう大変なんです。ぜひ、そのクオリティーのすばらしさが伝わったらうれしいです。

構成/野下奈生(アイプランニング)

<TVアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』情報> 
TBS系全国28局ネットで毎週土曜あさ7時~7時30分放送中!

◆ストーリー 
鉄道博物館、京都鉄道博物館、リニア・鉄道館の地下深くに存在する特務機関「新幹線超進化研究所」は、“漆黒の新幹線”が生み出す巨大怪物体から日本の未来を守るため「新幹線変形ロボ シンカリオン」を開発した。「シンカリオン」とは、実在する新幹線から変形する巨大ロボット! その「シンカリオン」と高い適合率を持つ速杉ハヤトら子どもたちが運転士となり、研究所員ら大人たちと力を合わせて強大な敵に立ち向かう! 果たして“漆黒の新幹線”の目的は・・・!? 子どもたちは日本の未来を守れるのか・・・!? チェンジ! シンカリオン!

◆スタッフ 
監督 池添隆博 
シリーズ構成 下山健人 
キャラクターデザイン あおのゆか 
メカニックデザイン 服部恵大 
音楽 渡辺俊幸 
音響監督 三間雅文 
アニメーション制作 OLM 
アニメーション制作協力 亜細亜堂 
CGアニメーション制作 SMDE 
制作 小学館集英社プロダクション 

◆声の出演 
速杉ハヤト 佐倉綾音 
男鹿アキタ 沼倉愛美 
大門山ツラヌキ 村川梨衣 
シャショット うえだゆうじ 
上田アズサ 竹達彩奈 
速杉ホクト 杉田智和 
三原フタバ 雨宮 天 
出水シンペイ 緑川 光

公式サイト 
http://www.shinkalion.com/ 

公式Twitter 
@shinkalion 

シンカリオンTV 
http://www.shinkalion.com/movie/

©プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・TBS



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