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『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』アフレコ時の裏話を平川監督・林勇・小澤亜李が語る【インタビュー】

2019/9/4


 数多くの名作アドベンチャーゲームを世に送り出したゲームデザイナー・シナリオライターである、故・菅野ひろゆき氏の代表作が原作のアニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』。主人公・有馬たくやのもとにリフレクターデバイスが届き、数奇な運命を辿ることとなった物語は現在、たくやが大人になり、さらに奇妙な謎に巻き込まれる「異世界編」へと突入した。

 超!アニメディアでは、主人公・有馬たくや役の林勇、たくやの娘であるユーノ役の小澤亜李、監督を務める平川哲生にインタビュー。現世編を振り返っての感想から異世界編の見どころ、またたくやへの思いなどを語っていただいた内容を全3回に分けてお届けする。第2回目は「異世界編」のことを中心にうかがった内容を紹介。

――『YU-NO』の「異世界編」も話が進み、ようやくユーノが登場しました。

小澤 今まではサブタイトルを言うだけの役割でしたからね(笑)。

――「異世界編」が始まったときの率直なお気持ちをお聞かせください。

小澤 赤ちゃんのユーノから演じることができて貴重な経験を積むことができました。あとは、ようやくアニメの世界でユーノが登場して皆さんと一緒に作品を作っていける、それが楽しみ!という気持ちが強かったです。

監督 ゲームとアニメでユーノを演じるうえでの違いは感じますか?

小澤 本質は一緒なんですけれど、アニメはゲームのとき以上に表情が細かく描かれています。また、掛け合いがゲームとは違うことがあるので、アニメはアニメならではの感情の作り方をしないといけないと思いました。ただ、11歳くらいの純粋さ、無邪気さというのに変わりはないので、そこは念頭に置いて演じています。

――なるほど。対する林さんは第1話からずっと物語の主軸にいます。「現世編」と「異世界編」を演じるうえで意識される点に変化はありましたか?

 一学生だったところから旦那になり、結婚して父親にもなりと環境が変わっているので、そこは意識した点でもあり苦戦したところでもあります。というのも、実際に僕自身は父親になったことがないですし、父性を感じたことがなかったので、手探りというか、自分にない感情をどうにかして引き出さないといけないと思って。だから、結婚している友達と遊ぶとき、子供とどういうやり取りをしているかを集中して見ることで、どうにか芝居に繋げようとしました。ただ、いざマイク前に立った時、小澤さんが演じるユーノがかわいらしくて、健気で素敵だったので、無理に「父親にならなきゃ」と考える必要はないなと思ったんです。そこからは言葉のキャッチボールを大事にすることを意識しました。マイク前に立った時、小澤さんが守ってあげたくなるユーノを演じてくださったので、そこに素直に乗っかった感じです。

――監督は林さんの芝居で変化したと感じるところはありますか?

監督 最初は、自分に向けて語り掛けるセリフが、誰かに向けて語り掛けているようになっていたので、「自分に向けてください」とディレクションすることがありましたが、最近はなくなりました。普通に受け入れられるようになったんです。むしろ、「たくやはこういう風に言うんだろうな」と感じられるようになってきて、それがたくやの成長とリンクしていると感じました。話数が進むにつれて林さんがたくやを掴んできたのが芝居から伝わってきたんですよね。

――林さんご自身としてもたくやを掴んできたという感触はありましたか?

 100%の答えは見つからないのですが、やってきて馴染んできたという手ごたえはありました。役者として周りの人たちの芝居をみて学べるところは学ぶ、なるべく吸収してやろうという気持ちは一生消えません。今回は初めての主役なので、なおさらです。一話一話無駄にせずに歩いてきた証が手ごたえになったのかなと思います。

監督 第1話では、たくやが結城(正勝)と喋っているときと、たくやが澪に喋っているとき、だいたい同じような語り掛け方をしているんです。ところが、今は全然違う。たくやがユーノに喋っているときと、アマンダと喋っているときでは語り掛け方が違うんですよ。林さんのなかで、たくやはこういう人とはこうやって喋るんだろうな、というのが掴めたんじゃないかな。

 今回、練習をいっぱいしてからアフレコに臨んだので、最初は「たくやはこうやって喋るんだ」と固定観念を作りこんでしまって、頭でっかちになっていたのかもしれません。周りの人の声を聞くより自己完結するという意識が強かった。その気迫みたいなのが空回りしちゃって最初は固かったのかもしれないです。芝居をするときって、本来は言葉のキャッチボールのなかでひらめきが起きて物語を作っていくというのが一番いい空気感だと思うんですよね。自分は頑張りすぎると空回りするんだなということを36歳になって改めて痛感しました。なので、この作品には感謝です。とても大きな経験となりました。

――役者としても1ステップ、2ステップ成長できた?

 ですかね!?

監督 間違いないと思いますよ。

――対する小澤さんは「異世界編」より登場していきなりユーノ感を出さないといけなかったと思います。そのあたりのプレッシャーは感じましたか?

小澤 そうでもなかったです。どちらかというと第1話の後半で一言「ユーノ」と言うほが緊張しました。第1話ではAパートを丁寧にアフレコしていたので、Bパートを収録するまで結構時間があったんですよ。だから周りの方々も気を遣ってか「お待たせしました」「やっとだね」なんて声をかけてくれて。でも、それが逆に「ここでミスっちゃいけないな」ってプレッシャーになっちゃったんです。「異世界編」はユーノが早くに登場しますし、セリフもそれなりにあるので、そういうプレッシャーを感じずにのびのびと芝居ができていますね。

監督 一言ってなかなか難しいですよね。

小澤 そうなんです! しかも、私のなかでは幼いユーノのイメージが強かったのに、第1話では大きいユーノの芝居をしないといけなくて……。慣れない中で迷っていたところもあったのですが、「異世界編」では幼少期のユーノが登場なので、そういう点でも役を掴みやすかったです。

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