12月11日公演開始の舞台『青い影』、中尾隆聖と関 俊彦が本公演への意気込みを語る「塩塚作品独特の哀愁も漂って構えずに楽しめる作品です」【インタビュー】 | 超!アニメディア

12月11日公演開始の舞台『青い影』、中尾隆聖と関 俊彦が本公演への意気込みを語る「塩塚作品独特の哀愁も漂って構えずに楽しめる作品です」【インタビュー】

『ドラゴンボール シリーズ』フリーザ役や、『それいけ!アンパンマン』ばいきんまん役など国民的アニメに出演する中尾隆聖と、『NARUTO シリーズ』うみのイルカ役や、『最遊記 シリーズ』玄奘三蔵役など大人気アニメに出演す …

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 『ドラゴンボール シリーズ』フリーザ役や、『それいけ!アンパンマン』ばいきんまん役など国民的アニメに出演する中尾隆聖と、『NARUTO シリーズ』うみのイルカ役や、『最遊記 シリーズ』玄奘三蔵役など大人気アニメに出演する関俊彦が旗揚げした演劇集団『ドラマティック・カンパニー』(通称DC)。そんなドラマティック・カンパニーの最新公演『青い影』が、2019年12月11日より公演を開始する。超!アニメディアでは、『青い影』にて主演を務める、中尾隆聖と関俊彦に本公演への意気込みを聞いた。


——今年の上演作品は’13年の『ヨウゾウズアイ』以来、久しぶりとなる塩塚晃平さんの作品ですね。

中尾 塩塚さんにお願いしたのは、昨年の本公演が終わってからだっけ?

 昨年の『Amore Me Too!!』は歌もりだくさんのミュージカルで僕らもいっぱいいっぱいだったから、終演後は放心状態(笑)。次回作を考える余裕もなく、時間だけが過ぎていくような状況でした。

中尾 そのピンチを、舞台経験豊富な塩塚さんに作・演出を快諾いただき脱出できました。ただ、そこからシナリオが固まるまで紆余曲折あったよね〜。

 最初の打ち合わせで「罪を犯した男を巡るサスペンス劇」という骨子が決まって、春ころには早くもシナリオが上がったのですが……。

中尾 その内容は、時代は幕末、舞台は北海道の開拓地という、当初の方向性とガラリ一変。これはこれで面白くて魅力的だったものの、やはり最初の形でいこうと修正をお願いしたのです。

 塩塚さんには僕らのわがままに応えていただき、本当に感謝です。


——『青い影』というタイトルも水滴の落ちるパンフレットのデザインも、かなり意味深で内容が気になります!

中尾 タイトルの『青い影』は塩塚さんからの案のひとつです。これを見た瞬間、1970年代にヒットした大好きな洋楽が思い浮かんで即決しました。それに、チラシに引用したシェークスピア『マクベス』の一節「途中で待てと弱音をはいたら地獄行きだぞ」も気になるでしょ。

 これは、主軸となる逃亡者の気持ちを表現するものとして、塩塚さんが選んでくださいました。物語の発端は、事業に失敗した男が起こしたひき逃げ殺人事件。見知らぬ老婆を車で跳ねた男は、老婆の持っていた大金に目がくらみ、老婆を放置してお金を持ち逃げします。そこから時は流れて時効間近のある日、ひき逃げ犯の娘が父の疑惑を警察に訴え出て、刑事が調査を始めます。さらに、老婆に散々お金をかすめ取られていたヤクザが登場し、彼は霊能者の力を借りて老婆の地縛霊と話したことでひき逃げ事件を知り、犯人が持ち逃げした遺産を狙います。一方、犯人は普通の生活を送りながら長年、罪悪感にさいなまれていました。時効のタイムリミットをポイントに、追う者と追われる者、それぞれの物語が展開していきます。

中尾 あらすじだけ聞くとシリアスな作品のようですが、そこはDC。強欲老婆の地縛霊が出てくるなど随所にコミカルな表現があり、塩塚作品独特の哀愁も漂って構えずに楽しめる作品です。

 塩塚さんの友人の父が検察関係で、その方が関わった「一般人として暮らしていた犯人が時効寸前に逮捕された」という実話がヒントになっているそうです。この事件解決には当然、地縛霊の老婆はできてませんけどね(笑)。僕がかなり気になっているのは、地縛霊はその場から動けないんじゃないかということです。

中尾 きっと誰かに憑依して移動するんじゃないかな? 例えば劇中、ヤクザがいつも老婆を背負っているとか(笑)。自分で動き回る必要がないから、僕が老婆役をやりたいな〜。

 楽しようとしたらダメです!

中尾 (笑)。コミカルな要素があるとはいえ、DCとしては珍しいサスペンス劇ですから僕らも今からワクワクしています。『ヨウゾウズアイ』や藤田淑子さん演出の『a Suite』(2009年上演)もミステリータッチでしたが、本格的なサスペンス物は『DEATH TRAP』(1998年上演)以来かもしれません。

 『DEATH TRAP』は野沢那智さんに演出いただきましたよね! 少人数の会話劇だったから覚えることが多くて、えらいことになった記憶があります。

——令和初の本公演に向けて、ファンの方々に意気込みをお願いします!

 稽古のことばかり考えていて、令和初の本公演ということを忘れていました(笑)。とはいえ、今回は客演の力を借りず演者はDCメンバーのみで、ひとりで役を兼ねるケースもあってDCの力量が問われる舞台といえます。DCメンバーもキャリアを積んできたので、役者としてますます磨きをかけてほしいし、今回の作品は“新たな挑戦”という意味合いもあると思います。セリフ使いがオシャレで言葉のやり取りも絶妙な、塩塚作品の魅力を十二分に表現したいです。最後まで目を離せない物語はもちろん、演者の一挙手一投足にもぜひ注目してください!

中尾 塩塚さんと舞台監督の田中完さんは、劇団「鈴舟」などで一緒だった息ピッタリの仲。その名コンビの意図をしっかり形にできるように、演者側も気合が入ります。また、客演なしの本公演が令和一作目というのは、偶然とはいえ’22年の旗揚げ30周年に向けて一層成長するためのいい巡り合わせですね。今後のDCは演者としてはもちろん、メンバー各自でいろいろな企画を実現していける自主性あふれる場になっていくのが理想です。今回をそのキッカケのひとつとしたい。多くの謎に包まれた作品ですから、二度三度見ていただくと意外な伏線に気がついたり、新発見があるはず。お客様には、繰り返し劇場に足を運んでいただければ幸いです。

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<プロフィール>
中尾隆聖(なかお・りゅうせい)
2月5日生まれ。東京都出身。血液型A型。主な出演作は『それいけ!アンパンマン』ばいきんまん役、『ゲゲゲの鬼太郎』(第6作)吸血鬼エリート役など。81プロデュース所属。

関 俊彦(せき・としひこ)
6月11日生まれ。栃木県出身。血液型A型。主な出演作は『忍たま乱太郎』土井半助役、『鬼滅の刃』鬼舞辻無惨役など。81プロデュース所属。

<公演情報>
◆紹介◆
時効間近のとあるひき逃げ殺人事件について、犯人の娘と名乗る女性が警察を訪れ、その訴えに興味を抱いた刑事は調査を開始する。さらに、被害者の遺産を狙うヤクザ、ヤクザに協力する霊能者も犯人を探す。追われるひき逃げ犯人に待つ運命とは……。

◆データ◆
『青い影』
■作・演出:塩塚晃平
■日程:12月11日(水)〜15日(日)
■出演:中尾隆聖、関 俊彦、
酒井哲也、川島得愛、伝坂 勉、波岡晶子、尾田木美衣、
真砂尚子、珠希美碧、井上美咲、三井好美
木村 貢、伊東実希子、西田真理子、森田了介、岡本幸輔、八木橋敏慧、山口知靖、清田里美、鈴木高文、野田素良、奥野優太、吉岡彰祥
■会場:シアターサンモール
■料金:前売¥5,000/当日¥5,500(全席指定)
■チケット:カンフェティ、コリッチで発売中

ドラマティック・カンパニー公式サイト
http://dramaticcompany.sakura.ne.jp/

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《超!アニメディア編集部》
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