「ANISAMA WORLD in ニコニコ超会議2019」平成を彩ってきたアニソンの数々を披露! 名曲「輪舞-revolution-」で涙腺が崩壊【レポート】 | 超!アニメディア

「ANISAMA WORLD in ニコニコ超会議2019」平成を彩ってきたアニソンの数々を披露! 名曲「輪舞-revolution-」で涙腺が崩壊【レポート】

世界最大のアニソンライブイベント「Animelo Summer Live」(通称:アニサマ)の世界を一足先に体験しちゃおうというライブイベント「ANISAMA WORLD」が、千葉県・幕張メッセで開催されていた「ニコニ …

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 世界最大のアニソンライブイベント「Animelo Summer Live」(通称:アニサマ)の世界を一足先に体験しちゃおうというライブイベント「ANISAMA WORLD」が、千葉県・幕張メッセで開催されていた「ニコニコ超会議2019」内で2019年4月28日(日)に行われた。出演者はオーイシマサヨシ、大橋彩香、奥井雅美、O×T、けものフレンズ【サーバル(尾崎由香)、アライグマ(小野早稀)、カラカル(小池理子)、ロイヤルペンギン(佐々木未来)、ジェンツーペンギン(田村響華)、コウテイペンギン(根本流風)、フンボルトペンギン(築田行子)、オイナリサマ(佐藤遥)】、鈴木このみ、スタァライト九九組【愛城華恋(小山百代)、 天堂真矢(富田麻帆)、露崎まひる(岩田陽葵)、大場なな(小泉萌香)、 石動双葉(生田輝)】、Zwei、halca、MOTSU。


 イベントの開始時間が迫ると、夏に行われる「アニサマ」と同じくQueenの「We Will Rock You」が流れながらのオープニングアクトが行われる。いつもとは違うステージ、環境ではあったが、開始早々のこの流れだけで、幕張メッセが「アニサマ」の会場と化した。

 そんな「アニサマ」と同じ雰囲気が漂う「ANISAMA WORLD in ニコニコ超会議2019」の開幕曲は2017年「Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-」でも会場を大いに盛り上げた「ようこそジャパリパークへ」。発表されていたアニサマフレンズ(出演者)が「うーがおー!」のコールで会場のボルテージを高めた。その様子を観ていたのはカタカケフウチョウ(八木ましろ)とカンザシフウチョウ(菅まどか)。『けものフレンズ2』に登場する「フウチョウ」コンビがうずうずした気持ちを抑えられず、サプライズで登場し「星をつなげて」を歌唱した。本ライブは「ニコニコ超会議」ということもあって、ニコニコ生放送でもライブの模様が配信されていたが、そのコメントにはふたりの可愛さを純粋に称える声が挙がっていた。

 そんなふたりがステージから去った後に登場したのはPPP(ペンギンズパフォーマンスプロジェクト)の面々。今回はロイヤルペンギン(佐々木)、ジェンツーペンギン(田村)、コウテイペンギン(根本)、フンボルトペンギン(築田)の4人で「大空ドリーマー」「純情フリッパー」のメドレーを披露した。その後、サーバル(尾崎)、アライグマ(小野)、カラカル(小池)、オイナリサマ(佐藤)が合流し、『けものフレンズ2』のOPテーマ曲「乗ってけ!ジャパリビート」を歌唱。フレンズたちが明るい楽曲でイベントを盛り上げた。

 続いて登場したのはことしでアーティストデビュー5周年を迎える大橋彩香。デビュー曲「YES!!」をTVアニメ『さばげぶっ!』の映像が会場のスクリーンに流れるなかで歌唱、また2018年11月に発売した8thシングル「ハイライト」も続けて歌い上げる。3曲目の「NOISY LOVE POWER☆」では彼女の持ち味である笑顔を目いっぱいに魅せ、会場に元気を届けた。大橋のパフォーマンスで盛り上がる会場に姿を現したのはhalcaとMOTSU。3人組そして、MOTSUがいるとなると、多くの人が頭によぎるのは「Animelo Summer Live 2011 -rainbow-」にシークレットゲストとして出演しステージデビューを果たした「ALTIMA」だろう。その予想通り、この3人が歌唱したのは「ALTIMA」の楽曲「Burst The Gravity」であった。本曲は「ニコニコ動画」にてさまざまな弾幕(コメント)を流すのがおなじみとなっており、今回のイベントとも抜群に相性のよい一曲。3人ともステージではしゃぎまくっていたが、その様子を見ているだけで楽しい気持ちになった。

 特別なコラボレーションであたたまった会場に残ったhalcaはTVアニメ『ヲタクに恋は難しい』EDテーマ曲「キミの隣」とTVアニメ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』EDテーマ曲「センチメンタルクライシス」、そして、自身と同じく第1回「ウタカツ!オーディション」をきっかけにデビューを果たしたCHiCOの楽曲「プライド革命」を歌唱。透明感のある彼女の歌声からはどことなく、あどけなさも感じられた。それは誰もができることではない彼女の魅力。きっと彼女にしか歌えない曲もある。令和での活躍も楽しみなシンガーのひとりがその存在感を「アニサマワールド」で発揮した。


 ここまでの空気を一変させたのはベースのMeguとボーカルのAyumuのふたりで結成されたユニット・Zwei。TVアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』EDテーマ曲「LAST GAME」で会場を支配したのち、鈴木このみとコラボレーションして『ロボティクス・ノーツ』の前期OPテーマ曲「純情スペクトラ」を熱唱。魂を歌にのせて、それをぶつけ合う超攻撃的なサウンドとパフォーマンスは圧巻の一言で、筆者も魂が揺さぶられっぱなしだった。Zweiはその後、『BAKUMATSUクライシス』のEDテーマ曲「青き炎」とゲーム『ROBOTICS;NOTES』の主題歌「拡張プレイス」を披露。一方、MCでは「わっしょい」の掛け声や「私たちは怖くないよ(笑)。だから、ライブに来い!」と茶目っ気たっぷりな挨拶で会場を盛り上げていた。そのギャップも彼女たちの面白さ、そして魅力なのだろう。

 ミュージカル×アニメーションで紡ぐ“二層展開式”作品『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』から誕生した舞台少女ユニット・スタァライト九九組は5thシングル「約束タワー」で「アニサマワールド」の舞台の幕を上げる。本曲はハモりが多く、後半は転調してキーも高くなるという、歌いこなすだけでも難しい一曲。そんな曲を9人のフルメンバーではなく、5人で歌う……。単純にフォーメーションも違い、特に掛け合いが特徴のこの曲では表現方法も変わり、覚えるべきことも増えたであろう。しかし、TVアニメの放送、そして数々のスタァライブ&舞台を経た舞台少女たちは、ステージで舞い、見事なハーモニーを轟かせる。確かな成長を感じるパフォーマンスから目が離せなかった。それぞれが挨拶をしたのち、「Animelo Summer Live 2018 “OK!”」でもカバーした平成を代表するアニメソングのひとつである「檄!帝国華撃団」、そして、アプリ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-」の主題歌「ディスカバリー!」と1stシングル「Star Divine」を披露。キレのある振り付けを魅せたかと思えば、カメラに向かって可愛らしくアピールする姿も魅せる。さまざまな表情で会場、そしてニコニコ生放送視聴者をくぎ付けにした。

 5人の輝かしいライブのあとを任されたのは、作詞・作曲家として平成のアニソン界に数々の記憶に残る楽曲を残し、自身もシンガーとしてアニメ作品のOPを彩ってきたオーイシマサヨシ。「アニサマじゃなきゃダメみたい~!」と宣言し奏でたのは、TVアニメ『月刊少女野崎くん』のOPテーマ曲「君じゃなきゃダメみたい」だ。自ら「アニソン界のおしゃべりクソ眼鏡」と自己紹介するなど、いつも軽快なトークで会場を楽しませるオーイシだが、音楽では楽しさ、切なさ、もどかしさ、エモさなどさまざまな感情を揺さぶってくれる。オーイシは同性からみてもカッコよくて、憧れる存在だ。

 そんなオーイシが「僕の相方といえば」と呼びこみ、ここから「OxTのターン」になる……かと思われたが、姿を現したのは大橋。「おぉ!?」という驚きの声が会場からも挙がるなか、「オーイシ」「オーハシ」がコラボレーションして歌ったのは大橋彩香の2ndアルバム「PROGRESS」に収録されていた「シンガロン進化論」だ。本曲は大石昌良(オーイシ)が提供した曲。楽曲で繋がるふたりがコラボレーションできるのも「アニサマ」ならではの演出だ。意味のあるコラボレーション、そしてみんなで合唱できるパートもある楽曲がより一層会場の空気をあたためた。

「オーハシ」と替わるように舞台へ登場したのはオーイシの真の相方・Tom-H@ck。「OxT」のふたりが披露したのはTVアニメ『オーバーロードII』のOPテーマ曲「GO CRY GO」だ。76カ所ある「ヴォイ」という掛け声(VP【ヴォイポイント】)で会場は一体となる。続く『SSSS.GRIDMAN』のOPテーマ曲「UNION」ではアニメの映像と楽曲が見事にシンクロ。「退屈から救いにきた」という作品でも重要なメッセージを誰かに届けるように歌うその様に鳥肌が立った。

 「アニサマワールド」もいよいよラストスパート。ここで登場したのは、デビュー以来、「アニサマ」に出演し続けている鈴木このみだ。まずは自身も声優に挑戦したTVアニメ『LOST SONG』のOPテーマ曲「歌えばそこに君がいるから」を訴えかけるように歌い、続いてTVアニメ『ソラとウミとアイダ』EDテーマ曲を優しく、丁寧に歌い上げる。抜群の歌唱力と曲によって届け方を変える表現力にいつも圧倒されるが、このステージでは特に覇気に近いものを感じられた。それはMCで彼女自身が言葉にしていたように平成生まれのシンガーであり、デビューして8年目の最初のライブであり、彼女にとっては平成では最後のライブとなったからだったのかもしれない。3曲目に歌った『ノーゲーム・ノーライフ』のOPテーマ曲「This game」でも“遊んでいる”かの如く楽しそうに歌いつつも、迫力のあるパフォーマンスで会場を圧倒した。

 その鈴木とコラボレーションしたのはMOTSU。披露した曲はアニメの作品タイトルと同じ名前が付いている「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」だ。インパクトのある歌詞に負けない歌声に会場も呼応。ヘドバン&「ウっ!」という低音コールでボルテージを最高潮にまで引き上げた。

 MOTSUと鈴木がお客さんを巻き込んでの声だし対決を行った後に登場したのは、奥井雅美。そのままステージに残ったMOTSUとコラボレーションして歌唱したのはゲーム『マブラヴ ALTERED FABLE』の挿入歌で、2007年にリリースされた「INSANITY」である。両者が大人の色気を如何なく発揮し、会場を自分たちの世界へと誘う。続いて奥井ひとりで歌唱したのは、2014年・2015年に放送されたTVアニメ『SHIROBAKO』の後期OPテーマ曲「宝箱-TREASURE BOX-」。先ほどとは打って変わって、背中を押してくれているような優しい歌声を響かせる。かと思えば今度はOxTとコラボレーションしてTVアニメ『『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のOPテーマ曲で2001年にリリースされた「Shuffle」を魂の限り絶唱した。

 そして、奥井が最後に歌ったのは『少女革命ウテナ』のOPテーマ曲で1997年にリリースされた「輪舞-revolution」。リリースされてから20年が経った今なおカラオケで歌う人も多く、また数々のアーティスト・声優にカバーされた名曲を彼女は時折笑顔を見せながら、実に楽しそうに歌っていた。その姿に「歌への愛」を感じ、アニソンへの情熱が滾って仕方なかった。なお、本曲では途中からスタァライト九九組が歌唱に参加。どちらの作品も知っている人なら特に「あーわかってるわー」と言わざる得ないコラボレーションに、恥ずかしながら決壊寸前だった涙腺は崩壊してしまった。

 その後、出演者全員が舞台へと登壇。最後は全員で『Animelo Summer Live 2005 -THE BRIDGE-』のテーマソング「ONENESS」を歌い、イベントは終了の時間となった。

 今回のライブで奥井が平成のほとんどをアニソンシンガーとして過ごせたことへの感謝をMCで言葉にしていた。ただ、感謝したいのは彼女の歌、もっと言えばアニソンを聴いて育ってきた私のほうだと思った。平成を盛り上げてきたアニメとアニソン。令和では一体どんな楽曲が生まれ、魂を揺さぶってくれるのだろうか。夏の「アニサマ」も楽しみで仕方ない。

「アニサマワールドinニコニコ超会議2019」セットリスト
M1.ようこそジャパリパークへ/けものフレンズ with アニサマフレンズ
M2.星をつなげて/Gothic×Luck
M3.大空ドリーマー~純情フリッパー/PPP
M4.乗ってけ!ジャパリビート/どうぶつビスケッツ×PPP×カラカル×オイナリサマ
M5.YES!!/大橋彩香
M6.ハイライト/大橋彩香
M7,NOISY LOVE POWER☆/大橋彩香
M8.Burst The Gravity/大橋彩香×halca×MOTSU
M9.キミの隣/halca
M10.センチメンタルクライシス/halca
M11.プライド革命/halca
M12.LAST GAME/Zwei
M13.純情スペクトラ/Zwei×鈴木このみ
M14.青き炎/Zwei
M15.拡張プレイス/Zwei
M16.約束タワー/スタァライト九九組
M17.檄!帝国華撃団/スタァライト九九組
M18.ディスカバリー!/スタァライト九九組
M19.Star Divine/スタァライト九九組
M20.君じゃなきゃダメみたい/オーイシマサヨシ
M21.シンガロン進化論/オーハシアヤカ×オーイシマサヨシ
M22. GO CRY GO/OxT
M23. UNION/OxT
M24.歌えばそこに君がいるから/鈴木このみ
M25.蒼の彼方/鈴木このみ
M26,This game/鈴木このみ
M27.私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!/鈴木このみ feat. MOTSU
M28.INSANITY/奥井雅美 feat. MOTSU
M29.宝箱 -treasure box-/奥井雅美
M30.Shuffle/奥井雅美xOxT
M31.輪舞-revolution-/奥井雅美 feat. スタァライト九九組
M32.ONENESS/アニサマフレンズ

《超!アニメディア編集部》
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