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「『SHIROBAKO』はやっぱりノンフィクション」-劇場版「SHIROBAKO」制作会議(仮)vol.2【レポート】

劇場版「SHIROBAKO」制作会議(仮)vol.2が2019年8月25日(日)に幕張メッセで開催されていた「C3AFA TOKYO 2019」のメインステージで行われた。出演者は安原絵麻役の佳村はるか、坂木しずか役の …

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 劇場版「SHIROBAKO」制作会議(仮)vol.2が2019年8月25日(日)に幕張メッセで開催されていた「C3AFA TOKYO 2019」のメインステージで行われた。出演者は安原絵麻役の佳村はるか、坂木しずか役の千菅春香、今井みどり役の大和田仁美、P.A.WORKS代表取締役の堀川憲司、『SHIROBAKO』プロデューサーの永谷敬之。


『SHIROBAKO』は5人の夢追う女の子を中心に、シロバコの完成を目指し奮闘するアニメ業界にスポットを当て日々起こるトラブルや、クリエイティブな仕事ゆえに起こる葛藤や挫折、集団で作るからこそ起こる結束や衝突といったアニメ業界の日常を描いた群像劇作品。2014年にTVシリーズが放送され、劇場版が2020年春に公開予定であることが発表されている。

 今回のステージでは、主に劇場版の制作状況についての報告が行われた。まず、制作の進捗については、既にアフレコは終了しているものの、本編全体を100だとすると25%くらいが進んでいるところくらいだという。また、堀川代表取締役のところには、現場から「少々ピリピリしてきたところ」という報告が上がってきているとのこと。さらに、アフレコ時に仕上がっていなかったという最後のワンシーンの絵コンテについて、永谷プロデューサーは「上がってきたが、ヤバい」と一言。続けて、堀川代表取締役が「水島努監督も悶々としながら、答えを探りながらラストを作っていた」とコメント。一方で、何とか形にしていくのが「ムサニ」(武蔵野アニメーション)だと思う、と心強い言葉も会場の方々へ届けてくれた。しかしながら、「AnimeJapan 2019」で行われた制作会議(仮)vol.1にて掲げていた年内完成という目標については、現状は難しいとのこと。永谷プロデューサー曰く「P.A.WORKSさんは追い込まれると強い」ということだが、今後はスケジュールを切りなおりして改めて進行していくという。

 制作進捗についての報告後は、シナリオについてのトークを展開。劇場版では、テレビシリーズから4年後の話が展開されるという。テレビシリーズから約5年ぶりの『SHIROBAKO』のアフレコになるというキャスト陣は、キャラクター・キャストと久しぶりに会えて楽しかったとそれぞれがコメント。また、千菅は、「あの日のまま生き続けていると感じた」と、当時と変わらない空気感でアフレコができたことを言葉で表現にした。

 本ステージでは4年後の宮森たち5人と新キャラクターの宮井のキャラクタービジュアルも公開された。その姿に合わせて登壇したキャストそれぞれが演じるキャラクターの4年後についてトーク。大和田は「(みどりは)以前は脚本家になりたいという気持ちの葛藤があったが、いまは4年経ったからこその悩みがある。あとはちょっぴり大人になったなと感じた」とコメント。千菅は、4年前は新人声優だったしずかが、若手声優としてステップアップしていることに触れつつ、「成長したずかちゃん(しずか)には、次の課題がある。4年前は共感しながら演じていたが、今回は、長くお互いを見ている友人みたいな感覚になった」と芝居面での変化についても触れた。

 佳村は、「絵麻が武蔵野アニメーションを出ていることに驚いた」と、劇場版の内容に少し触れつつコメント。これに関しては、絵麻は元々フリーランスとして活動しており、武蔵野アニメーションには机を借りていただけであった、そして、4年経った今は武蔵野アニメーションで机を借りずに仕事をできるようになったということだという。


 続く会場からの質問に答えるコーナーでは、「ラジオの企画はないのか」という質問が登壇者へ寄せられる。これに対して永谷プロデューサーは、公開日がみえてきたところで検討したいと返答。アニメーション業界のいまを伝える作品である以上、その内容に沿ったものをお届けしたいという意図があるため、ラジオを含めどのメディアで展開するのか検討したいとのこと。キャスト陣からは「やりたい!」という言葉が飛び交っていたので、続報に期待したい。

 会場からはさらに、「4年後の話ということですが、5人の関係性は?」という質問が。佳村はテレビシリーズではアニメ作品ひとつをとっても「すごいよね!」ということしか言えず、内容もバラバラだった5人が会話できるようになっている、いい歳の取り方をしたとコメント。また、千菅は「大人になった気がする」、大和田は「でも、根本的な関係性は変わっていない」と続けた。

 プレゼント抽選会後、イベントも終了の時間。最後は登壇者それぞれが挨拶し、イベントを締めくくった。本イベントで、永谷プロデューサーは「最初はエンターテインメントに寄せすぎたかもと思ったが、進めていくなかでやっぱり『SHIROBAKO』はノンフィクションだと感じた」という言葉を残していた。今回の『SHIROBAKO』ではアニメ業界のどんな“いま”と”日常”が映し出されているのか、続報、そして2020年春の公開が待ち遠しい。

アニメ『SHIROBAKO』公式サイト
http://shirobako-anime.com/

アニメ『SHIROBAKO』公式Twitter
@shirobako_anime

(C)「SHIROBAKO」製作委員会

《超!アニメディア編集部》
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