『WIND BREAKER／ウィンドブレイカー』に登場する「蘇枋隼飛」役を実写で演じた綱啓永と、アニメで声優を務めた島崎信長（※）が20日、都内劇場にて行われた映画『WIND BREAKER／ウィンドブレイカー』最速試写会に出席。島崎が蘇枋の名セリフを生披露して、綱が大喜びする場面があった。（※島崎信長の「崎」は正式には「たつさき」）
2021年に「マガジンポケット」で連載が開始された同名アクションマンガを実写映画化した本作。原作は若い世代を中心に大きな反響を集め、翌年には「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」を受賞。24年には待望のTVアニメ化を果たし、各配信サービスで視聴ランキング上位を席巻。25年4月期には早くもTVアニメ第2期が放送され、さらに舞台化、ゲーム化とその人気ぶりがますます加速を続けている。
アニメと実写の蘇枋が顔を揃えたということで、MCが観客に向かって「皆さんうれしいですよね!?」と聞くと、綱が「ここの誰よりも僕が一番うれしいです！」「大好きです！」と興奮気味に語る。
それもそのはずで、綱は『WIND BREAKER』の原作とアニメ、さらには蘇枋の大ファン。打ち合わせの時から“愛”を島崎にぶつけていたそうで、島崎も「とってもうれしいです」と笑顔を浮かべる。
完成した映像をいち早く見たという島崎は、「蘇枋が強すぎて面白かった（笑）」と感想を。アニメの収録時からそれは話題になっていたとのことで「（戦闘シーンで）蘇枋だけ汗ひとつかいてないとか、かすり傷も負ってないとか、アフレコ現場ですごく盛り上がっていました。実写でもその強さが表れていて、他のウィンブレ声優さんと一緒に見たのですが、皆笑っていました。“アニメでも強かったけど、実写でもそうだよね！”という不思議な共感が生まれました」と、映画を楽しんだことを綱に伝える。
すると綱は「蘇枋以外のみんなは傷メイクをしていますけど、蘇枋だけキレイなまま。僕だけメイク時間が短かったです（笑）」と撮影の裏話を明かして、島崎や観客の笑いを誘った。
そんな蘇枋を演じる上で気を付けたことを、綱は「好きなキャラクターだからこそ、プレッシャーがありました。その中で気を付けたことは、スマートさですかね。立ち姿、掛け合い、喧嘩のスタイルを余裕に見せなきゃいけないけれど、楡井秋彦への思いが出なきゃいけない。アクションシーンはどうしても必死になってしまうけど、蘇枋においては絶対にダメで。練習の時から気を付けていましたね」と明かす。それを受けて島崎は「蘇枋を実写で演じるのは難しいと思います。でも（綱は）蘇枋でした。“実写映画の蘇枋隼飛がそこにいる”と思いました」と絶賛した。
イベントのフォトセッション時には、なんと蘇枋の恰好をした6人の“蘇枋隊”の面々がステージに登場。綱にはサプライズの演出だったようで、「なんだこれは!?」と大混乱の様子。さらにサプライズで、蘇枋の名セリフ「さぁ、俺と一緒に大人の階段のぼろうか！」を島崎が生披露し、綱は「いろいろエグイ！」「本当にうれしい！」と大いに喜んでいた。
実写映画『WIND BREAKER／ウィンドブレイカー』は、12月5日（金）より公開。
