2026年でアニメ放送開始から20周年を迎える『涼宮ハルヒ』シリーズ。この記念すべき節目に「涼宮ハルヒの御礼」プロジェクトが本格始動する。そのプロジェクト第1弾として、劇場版『涼宮ハルヒの消失』の2週間限定リバイバル上映が決定。2026年2月6日(金)より全国で上映開始となることがわかった。
『涼宮ハルヒ』シリーズは、宇宙人や未来人、超能力者の到来を望む女子高生・涼宮ハルヒを中心とするSOS団の活躍を描く、谷川流によるSF学園ストーリー。「第8回スニーカー大賞〈大賞〉」を受賞した2003年刊行の第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』をはじめとするシリーズは全世界累計で2,000万部を突破し、まさに「ライトノベルの金字塔」ともいえる。
2010年2月6日(土)。いまから約15年前に劇場版『涼宮ハルヒの消失』は公開。公開当初は全国24館というスタートながら、当時の深夜アニメ発映画として驚異的な大ヒットを達成した。

そして時は2026年。TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ20周年企画の第1弾として、新宿バルト9ほか全国劇場で劇場版『涼宮ハルヒの消失』のリバイバル上映が決定。このたび、このリバイバル上映を記念して新規制作された予告映像も公開された。
プロジェクト始動を記念し、原作者・谷川流先生からコメントも到着。以下にて紹介する。

さらに、劇場版『涼宮ハルヒの消失』のムビチケ前売券(オンライン)も発売。購入者特典としてオリジナルスマホ壁紙がプレゼントされるので、この機会をお見逃しなく。
■原作者・谷川流先生 コメント
編集氏からアニメ化の話を聞いたのがいつだったかは忘れてしまいましたが、初めて京都アニメーションを訪れたのは2005年の初春頃でした。当時『AIR』が放映中だったので確かです。
その時の僕は役員の方々やスタッフの皆さんに「よろしくお願いします」と頭を下げたら自分の仕事は終わったも同然だと思っていたのですが、そこから「それではどのようなアニメにしましょうか」と、いきなりシームレスに会議が始まったこと、そしてどうやら僕の意見を求めておられるらしいことに驚きました。
果たしてそれは僕が考えていいものなのか?
とは言え、さすがにノープランだったわけでもなく、最初に僕が述べたのは「一巻目の『憂鬱』だけで1クールできませんか?」でした。と言うのも僕はあのラストシーンがそこそこ気に入っていて最終話はアレで終わるのがちょうどいいと考えていたからです。スタッフ諸氏はしばらく「うーん」と思案しておられるようでしたが、やがて「やれないことはないが著しく間延びしたものになり原作にあったテンポのよさが失われるだろう」と言うような意味の返答を下さいました。けだしもっともです。
そこで僕が発したのが「では『憂鬱』エピソードの合間に短編エピソードを順不同かつ時系列の整合性などまったく考慮せずに挿入していくというのはどうか」というものでした。何が何でも『憂鬱』ラストを最終回にしたい一心のようですが、その場の思いつきを口にしただけだった気がします。
それから数ヶ月後、湖の畔の研修センターのような所で構成会議が行われました。いつのまにかその案は決定事項になっており、後はどの短編をどのタイミングで放り込んでいくかに焦点は移っていました。ひょっとしたらあの放映順は適当に決めたんじゃないかと思っている人がいるかもしれませんが、実際は全員頭が割れそうになるほど考えたのです。いやもう本当に。
あれから二十年、それだけ経過してもハルヒたちが動いているのが見れたり声を聴けたりするのは、あの時アニメーション製作に携わってくれた方々と楽しんでくれた皆様のおかげでしかありません。重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
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