今なお語り継がれるスティーヴン・スピルバーグ監督不朽の名作『E.T.』が、2025年10月10日の「金曜ロードショー」枠にて放送されます。本稿にて、あらすじやキャラクターを演じる声優キャスト情報、作品にまつわる逸話などをまとめて紹介します。
■放送・配信情報
「金曜ロードショー」にて
10月10日(金)21時30分~23時04分放送
※放送枠10分拡大
■スピルバーグ監督が「この子なら」と自ら指名したのが浪川大輔!? 概要/イントロダクション

今年で公開43年目を迎える名作『E.T.』。公開当時、スター・ウォーズ(7,754億ドル/IMDb)を抜いて全世界でNo.1の約7.973億ドル(IMDb)の大ヒットを記録し、世界中を感動の渦に巻き込みました。
これまで一般的だった「宇宙人(Alien)」に代わり「E.T.(THE EXTRA TERRESTRIAL)」という名称を世間に一般化させる程の社会現象を生み、「宇宙人」=“地球を侵略する怖い存在”から「E.T.」“=友だちになれる地球外生命体”と人々の意識を変える影響を与えるきっかけとなりました。
地球に置き去りにされてしまった異星人(E.T.)と、孤独な10歳の少年、エリオットとの友情を描いた本作。監督のスティーヴン・スピルバーグが両親の離婚など、複雑な家庭環境の中にいた自らの少年時代の記憶や思いが込められた作品としても知られています。
CGが普及していない当時、得意のアニマトロニクスなどの特撮技術を駆使してE.T.をリアルかつ、愛らしい動きに演出しています。
脚本は、元「ピープル」誌の記者で、当時ハリソン・フォードの恋人だったメリッサ・マシソン。スピルバーグ監督が『レイダース/失われた《聖櫃》』(1981)の撮影中のチュニジアで思いついたアイディアを彼女に話しながら構想をまとめて行ったとか。
音楽はスピルバーグ作品に欠かせない巨匠ジョン・ウィリアムズ。印象深く感動的なテーマミュージックで作品をよりエモーショナルに彩ります。

主人公のエリオット少年を演じるのは当時11歳のヘンリー・トーマス。日本語吹替は、公開当初、吹替版に難色を示していたスピルバーグ監督が「この子なら」と自ら指名したという子役時代の浪川大輔(1988年の収録当時12歳)。エリオットの妹、ガーティ役を、今やハリウッドの大スターであると同時に、テレビ司会者や、映画プロデューサーとしても活躍している、『チャーリーズ・エンジェル』(2000)のドリュー・バリモアが子役時代に演じていて、その可愛らしい演技に「天才子役」として世界中で話題となりました。
怪我をしたエリオットにE.T.が指を差し出して治すシーンや、エリオットがE.T.を自転車のカゴに乗せて空を飛ぶ、あの有名なシーン、胸が熱くなる感動的なラストシーンなど、心に残る印象的な場面が数多く登場する本作は、ご家族みんなで楽しめる作品となっています。
■あらすじ

ある夜、森に宇宙船が着陸した。300万光年彼方の宇宙からやってきた訪問者たち。好奇心旺盛なその中のひとりが仲間から遠く離れたその時、宇宙船は飛び去ってしまい、宇宙人は地球にたったひとり置き去りにされてしまう…。その森から少し離れた住宅街に住んでいるエリオット(ヘンリー・トーマス)は、母と兄、妹の3人暮らし。ある夜、暗闇に何者かが潜んでいることに気付いたエリオットは、見たこともない外見のその生き物が助けを求めていることを察知。チョコレートをエサに、その生き物を家に招き入れることに成功する。
その宇宙人を気に入ったエリオットは、彼を「E.T.」と名付け、兄のマイケル(ロバート・マクノートン)と妹のガーティ(ドリュー・バリモア)とともに、自宅で匿うことに。テレパシーで感情を共有し、様々なハプニングを起こしながらも、深い友情で結ばれていくE.T.とエリオット。そして、高い知能を持つE.T.は、少しずつ人間の言葉を覚え、エリオットたちとコミュニケーションも取れるようになっていく。そしてエリオットたちは、E.T.を故郷に戻すための作戦を始動するが、NASAもE.T.の行方を追っていて……。
■スタッフ&キャスト
【スタッフ】
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:メリッサ・マシスン
製作:スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
【出演()は日本語吹替】
エリオット:ヘンリー・トーマス(浪川大輔)
メアリー:ディー・ウォレス(駒塚由衣)
マイケル:ロバート・マクノートン(鳥海勝美)
ガーティ:ドリュー・バリモア(藤枝成子)
鍵の男:ピーター・コヨーテ(安田隆)
グレッグ:K・C・マーテル(杉元直樹)
スティーブ:ショーン・フライ(岩田光央)
タイラー:トム・ハウエル(菊池英博)
プリティ・ガール:エリカ・エレニアック(村田彩)
E.T.:(声:高橋和枝)
■登場キャラクター
エリオット:ヘンリー・トーマス(浪川大輔)
10歳の孤独な少年
メアリー:ディー・ウォレス(駒塚由衣)
エリオットの母
マイケル:ロバート・マクノートン(鳥海勝美)
エリオットの兄
ガーティ:ドリュー・バリモア(藤枝成子)
エリオットの妹
鍵の男:ピーター・コヨーテ(安田隆)
グレッグ:K・C・マーテル(杉元直樹)
スティーブ:ショーン・フライ(岩田光央)
タイラー:トム・ハウエル(菊池英博)
プリティ・ガール:エリカ・エレニアック(村田彩)
エリオットの同級生
E.T.:(声:高橋和枝)
300万光年彼方の宇宙からやってきた訪問者。仲間から遠く離れたその時、宇宙船は飛び去ってしまい、宇宙人は地球にたったひとり置き去りにされてしまう…。
■サウンドトラック
1.Main Titles
2.Far from Home / E.T. Alone: Far From Home / E.T. Alone
3.Bait for E.T.
4.Meeting E.T.
5.E.T.'s New Home
6.The Beginning of a Friendship
7.Toys
8.I'm Keeping Him
9.E.T.'s Powers
10.E.T. and Elliott Get Drunk
11.Frogs
12.At Home
13.The Magic of Halloween
14.Sending the Signal
15.Searching for E.T.
16.Invading Elliott's House
17.E.T. is Dying
18.Losing E.T.
19.E.T. is Alive!
20.Escape / Chase / Saying Goodbye: Escape / Chase / Saying Goodbye
21.End Credits
■関連動画
『E.T.』40周年記念 スぺシャル動画
金曜ロードショー「E.T.」10月10日放送
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