TVアニメ『SANDA』が、2025年10月3日からMBS・TBS・BS-TBS“アニメイズム”枠ほかにて放送される。このたびそのメインビジュアルとメインPVが公開。メインビジュアルで初お披露目となった追加キャラクターのキャストを関俊彦と平田広明が務めることも明らかになった。さらに、オープニング・テーマにyamaの「アダルトチックチルドレン」、エンディング・テーマに崎山蒼志の「ダイアリー」が起用されることもわかった。

『SANDA』は、「マンガ大賞2018」の大賞にはじまり主要マンガ賞4冠など数々の賞を総なめにした、『BEASTARS』で知られる板垣巴留によるマンガを原作とするTVアニメだ。超少子化時代を迎え、子どもが過剰に保護された近未来の日本を舞台にした異色のサンタクロース・ヒーローアクションを描く。
サマークリスマスである8月25日、そんな本作のメインビジュアルとメインPVが公開された。メインビジュアルは、主人公の三田(CV.村瀬歩)たちが通う物語の舞台「大黒愛護学園」と、その学園長で子どもたちを異常なまでに保護し管理する大渋一二三が背後大きくそびえたつ中、希望のない未来を打ち破るかのようにサンタクロースがガラスをぶち破る姿が印象的な仕上がりだ。

また、このメインビジュアルで初お披露目された追加キャラクターのキャストも明らかになった。「若さ」に固執し全身整形を繰り返す、「大黒愛護学園」の学園長で実年齢92歳の大渋一二三役を関俊彦、サンタ捕獲のスペシャリスト「赤衣の特捜隊」のエース・柳生田三郎役を平田広明が演じる。関と平田からはコメントも寄せられた。
そしてサイエンスSARUの躍動感あふれるアニメーションが凝縮されたメインPVには、関演じる大渋と平田演じる柳生田のキャラクターボイスも収められた。子どもたちが徹底的に管理された世界と、願いによって呪いが解かれたサンタクロース。そして、異常な世界を象徴するかのような怪しさを放つ大渋学園長に、サンタ捕獲をもくろむ柳生田……と、アクのつよいキャラクターたちが縦横無尽に動く。
このほか、オープニング・テーマにyamaの「アダルトチックチルドレン」、エンディング・テーマに崎山蒼志の「ダイアリー」が起用されることも発表され、両アーティストからもコメントが届いた。
奇妙な大人と子どもの関係が交錯するなか、大人と子どもを行き来する三田は何を思い、どう行動するのだろうか。アニメイズム枠に加え、10月6日からAT-X、11月1日からアニマックスでも放送が決定した『SANDA』。ぜひ放送・配信を楽しみに待とう。
<以下、コメント全文掲載>
関俊彦
(1)『SANDA』にて大渋役に決まった時のお気持ちや、本作を楽しみにしてくださる方へのメッセージをお願いいたします。
板垣巴留先生の作品の中でも、とても気になっていた作品「SANDA」。先生の作品に登場するキャラクター達の中でも、大渋一二三の個性は秀逸です。彼の特異な存在を色濃く表現できるように、新鮮な気持ちで挑みたいと思いました。どうぞお楽しみに!
(2)本作は、サンタクロースが活躍するアクション作品ですが、サンタクロースにお願いしたいものはありますか?
本作のようなサンタクロースがいたら、毎年のクリスマスが刺激的になりそうですが(笑) もし本当に「サンタクロース」がいるのなら、〈世界中の子供達が安心して暮らせる未来〉を約束して欲しい…かな?
平田広明
(1)『SANDA』にて柳生田役に決まった時のお気持ちや、本作を楽しみにしてくださる方へのメッセージをお願いいたします。
途中から登場するキャラクターですが、温かく迎えて頂き、楽しく収録出来ました。 最近、収録後に飲みに行く作品は少ないのですが、この作品はみんな呑兵衛で毎回、深夜まで連れ回されました。 頼むぜ村瀬!
(2)本作は、サンタクロースが活躍するアクション作品ですが、サンタクロースにお願いしたいものはありますか?
60年以上生きて来ましたが、未だに欲と邪念の塊です。 『もうお願いしたい事はございません。』という人間になれる様、お願いしたいです。
yama
大人になるというのは、どういうことだろうか。
歳を重ねただけで、必ずしも「大人」になれるとは限らない。逆も然りで、若さがあるからといって子どもかというと、そうではないと自分は思う。
人知れず苦しみを抱えていくことは、弱さであり、脆さであり……それに一人で抗うことは、現実を直視しない不器用さの象徴なのかもしれない。
自分はその脆さを持ったまま歳を重ね続けることに、美徳があると思っていた。
けれどここ数年で、身近な人に対して、あるいは音楽を通して、少しずつ心の内を打ち明けるようになった。
自分は自分、他者は他者という境界線は変わらないけれど、他者との関わりを通して気づく自分がいる。
大人になったつもりも、子どもでいるつもりもないけれど、きっとどの年齢でもその両方の性質を人は持っている。
どちらに対して頑なでも、善悪でもないけれど、自分は誰かを信じたいと思っていることに気づいた。
それは、自分を信じることでもある。
狭間で揺れる、同じような誰かに向けて。
届けば嬉しいです。
崎山蒼志
この度、エンディングテーマを務めさせて頂くことになりました。大人と子どもの間で揺らめく一重さんの心の葛藤に、僭越ながら僕自身シンパシーを憶え、楽曲を制作しました。正解のない、各々の正義がぶつかり合う中、たくさんの声を胸に行動する一重さんの姿に何度も胸を揺さぶられます。是非アニメと共に楽曲を楽しんで頂けましたら幸いです。
■TVアニメ『SANDA』概要
2025年10月3日(金)から、
TBS・MBS・BS-TBS“アニメイズム”枠ほかにて放送開始!
MBS/TBS/CBC 毎週金曜日25時53分~
BS-TBS 毎週金曜日26時30分~
AT-X 10月6日(月)より、毎週月曜日21時00分~
※リピート放送:毎週水曜日9時00分~/毎週金曜日15時00分~
アニマックス 11月1日より、毎週土曜日21時30分~
※リピート放送:毎週日曜日9時30分~
Prime Videoにて世界独占配信!
2025年10月4日(土)より、午前2時53分~
【キャスト】
三田一重:村瀬 歩
サンタクロース:東地宏樹
冬村四織:庄司宇芽香
小野一会:永瀬アンナ
甘矢一詩:新祐樹
風尾二胡:松岡美里
大渋一二三:関 俊彦
柳生田三郎:平田広明
【スタッフ】
原作:板垣巴留『SANDA』(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)
監督:霜山朋久
シリーズ構成・脚本:うえのきみこ
音楽:田中知之(FPM)
キャラクターデザイン・総作画監督:石山正修
美術監督:桧垣仁希
色彩設計:合田沙織
撮影監督:伊藤ひかり
編集:廣瀬清志
音響監督:三好慶一郎
アニメーション制作:サイエンスSARU
(C)板垣巴留(秋田書店)/SANDA製作委員会
(C)板垣巴留(秋田書店)2021