金ロー、今年の「夏はジブリ!!」は「火垂るの墓」「ポニョ」「もののけ姫」！8月15日から3週連続放送

スタジオジブリの名作アニメーション作品が、夏休み後半に3週連続で日本テレビ系「金曜ロードショー」にて放送されることがわかった。2025年8月15日に『火垂るの墓』、8月22日に『崖の上のポニョ』、8月29日に『もののけ姫』がそれぞれ放送される。

初回の8月15日、終戦80年を迎えるこの日には、戦火で両親を亡くした幼い兄妹を描く高畑勲監督の名作『火垂るの墓』が放送される。

作家・野坂昭如が自らの経験を元に執筆し「第58回直木賞」を受賞した小説を原作に、戦争末期から戦後の混乱期を14歳の少年と4歳の少女が精一杯に生きる姿を描いた物語だ。

高畑監督が追求したリアリティーが随所で徹底され、当時の神戸や西宮の町や人々の様子、B29による爆撃の恐ろしさなどが、リアルに描かれている。声優も舞台と同じ関西地区出身者から選ばれ、空襲で母を亡くした14歳の少年・清太の声は公開当時16歳の辰巳努、4歳の妹・節子の声は当時5歳の白石綾乃が演じた。平和の大切さを改めて考える機会としてみたい。

その翌週の8月22日には、人間になろうとしたさかなの子が少年と共に冒険を繰り広げる、宮崎駿（崎は「たつさき」、以下同）監督作『崖の上のポニョ』が放送される。録音当時8歳の大橋のぞみが歌い、オリコンチャート1位を記録した主題歌と共に、日本中で社会現象になった冒険ファンタジーだ。

5歳の男の子・宗介がある日さかなの女の子・ポニョと出会うところから物語が始まり、やがてポニョが人間の姿となり宗介の元にやって来たことで、不思議な出来事が次々と起こるが……。どこまでもピュアな2人の大冒険を、家族みんなで応援しながら楽しもう。

最終日の8月29日には、1997年の公開当時にそれまでの日本歴代興行収入第1位の記録を塗り替えた、宮崎駿監督渾身の超大作『もののけ姫』が放送される。村を救うも右腕に呪いを受け、村を追われた青年アシタカが自分の運命を受け入れながら、“もののけ姫”サンとの出会いを通して、森と人が争わずにすむ方法を模索し続ける。

公開から28年。世界中で争いの絶えない現在でこそ、全てを受けいれて明日を目指すアシタカの姿は、新たな気づきをもたらしてくれるかもしれない。宮崎監督が込めたメッセージを感じてみたい。

日本テレビ系「金曜ロードショー」の「3週連続夏はジブリ!!」として、8月15日に『火垂るの墓』、8月22日に『崖の上のポニョ』、8月29日に『もののけ姫』が放送される。ぜひ夏休みの思い出として楽しもう。