「ダンダダン」アイラ役・佐倉綾音、“アクさら回”のアフレコを振り返って「この回に反響がなかったら、嘘だ」【インタビュー一部公開】 | 超!アニメディア

「ダンダダン」アイラ役・佐倉綾音、“アクさら回”のアフレコを振り返って「この回に反響がなかったら、嘘だ」【インタビュー一部公開】

『ダンダダン』の白鳥愛羅役、『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子役などを演じていることで知られる声優・佐倉綾音の独占インタビューが、J:COMの動画配信サービス「J:COM STREAM」アニメ見逃し特設サイトで公開中だ。はたして、多くのファンを魅了する佐倉の演技力の…

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「ダンダダン」アイラ役・佐倉綾音、“アクさら回”のアフレコを振り返って「この回に反響がなかったら、嘘だ」【インタビュー一部公開】
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  • 『ダンダダン』第1期
  • 『ダンダダン』第2期
  • 『SAKAMOTO DAYS』第1クール
  • 『SAKAMOTO DAYS』第2クール

『ダンダダン』の白鳥愛羅役、『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子役などを演じていることで知られる声優・佐倉綾音の独占インタビューが、J:COMの動画配信サービス「J:COM STREAM」アニメ見逃し特設サイトで公開中だ。はたして、多くのファンを魅了する佐倉の演技力の源泉とは。役作りへの思いや、作品との向き合い方に迫る内容となる。

撮影/小川 伸晃

佐倉綾音といえば、『ダンダダン』の白鳥愛羅役をはじめ『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子役、『SAKAMOTO DAYS』の陸少糖(ルー・シャオタン)役、『五等分の花嫁』の中野四葉役、『SPY×FAMILY』のフィオナ・フロスト役など、数々の人気作品で主要キャラを好演する声優だ。人間に対する深い洞察から生まれるその演技力と、そのキャラの気持ちや感情を真っ直ぐに伝える表現力は、アニメファンならずとも心を打たれる。

また2025年4月からは、TBSラジオでレギュラー番組もスタートした。豊富な語彙と軽妙な毒を散りばめたトークでラジオパーソナリティとしての才も発揮し、活躍の場をさらに広げている。

このたびのインタビューは、ラジオへの思いやこれまでの歩み、芝居に対する考えをひもときつつ、その人となりに迫るものとなった。

『ダンダダン』第2期(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会
『SAKAMOTO DAYS』第2クール(C)鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会

なお「J:COM STREAM」では、校内の人気美少女・白鳥愛羅役を務める『ダンダダン』、太極拳の使い手・陸少糖役を務める『SAKAMOTO DAYS』など2025年7月より新作がスタートするアニメをはじめ、佐倉の出演作が見放題で配信中だ。

<以下、インタビュー一部掲載>


佐倉綾音


――『ダンダダン』では、モモやオカルンたちと同じ高校に通い、アクロバティックさらさらの能力に目覚める美少女、白鳥愛羅(以下、アイラ)役を演じられています。演じるにあたって、どんなことを意識していましたか?

マンガや小説を読む時って、自分の中で誰かの声で再生されることが多いじゃないですか。でも私、『ダンダダン』の原作を読んだときは、登場人物の声がまったくどんな声でも再生されなくて、ただただ龍幸伸先生の絵力に圧倒されてしまったんです。「声が入り込むスキがない」というか。アイラに関してもそれが当てはまって、どういう声で喋ったらいいのか全然分からなかった。なんなら私としては「喋ってほしくない」くらいの感覚がありました。

――2025年7月からは、待望の第2期が始まります。第1期を振り返ってみて、佐倉さんの注目シーン、アクロバティックさらさらの回のお話をお聞きしたいです。

(笑)。あの回は、最初に台本を読んだ段階からすでに泣いてしまっていたんですけど、結構キャスト陣のグループLINEでも話題沸騰で、「台本読んだ?泣ける」「俺も泣いた」なんて、そんな言葉がアフレコ前から飛び交ってました。いざアフレコに入ったら、私もまたその映像を観て泣いてしまって…というか現場でもみんな泣いていました。

――制作スタッフやキャストのあいだでも印象的な回だったのですね。

そうですね。取材もあるので、放送よりも前に完成した映像も観ていたのですが、家で観ていて本当に何が起こっているのか分からなかったぐらい、心に大きく響いてくる仕上がりになっていて…それ以前のお話までと、全然雰囲気も違うし「スタッフさんが、すごい方向に舵を切り始めたぞ」と思ったくらいです。「この回に反響がなかったら、嘘だ」とも思ったし、私自身、それほどまでに衝撃を受けた回でした。実際に放送されてちゃんと反響があって、正当な評価をいただいて、とてもホッとしました。

――そのときのアフレコ現場での思い出などはありますか?

現場で泣いてはいたものの、私はその後のシーンでアクさらを内包したアイラも演じないといけなかったので、アクさらを演じる井上喜久子さんのお芝居も観察しなきゃいけなかったんです。喜久子さんのお芝居を見て、「このキャラがアイラの中に入ったら、どう演じればいいか」の戦略を立てようと思っていたのですが、喜久子さんを見ていたら「あれ?」と思って。私がテープオーディションのときにやっていたお芝居と、喜久子さんのお芝居にあまり相違がない。「私の思い描いていたアクさらのお芝居が、そのまま喜久子さんのアクさらで再現されている!」と思って、とてもびっくりしました。

――そんなことがあるのですね…!

役者って、ちょっと変わった視点を持っている方も多いので、ほかの方のお芝居を見て「その発想はなかった!」と思うことだってたくさんある。そんな中で、たまたま喜久子さんのお芝居と私のお芝居の「向かって行きたい方向が一緒だった」ということが、とても嬉しくて。それのおかげでアクさらを内包してからのアイラのお芝居も、迷いなくのぞむことができた気がします。

――確かに、見ている私たちも「アイラの中にアクさらがいる」ことが違和感なく、すんなりと受け入れられた気がします。佐倉さんから見た『ダンダダン』の作品の魅力をお聞きできますか?

初めて原作を読んだときに、「これをアニメにするのは大変だろうなぁ」と、少し不安な気持ちになったんですよ。龍先生が命を削って描いていらっしゃるような作品で、先生の絵だからこその躍動があるし、それに読者として揺さぶられる感覚がありました。私、エンタメの中でもマンガが一番、総合芸術だと思っているんです。ふつうはいろいろな分担があって作品をつくるけど、マンガは監督、脚本、美術、役者をすべて一人で担っていますよね。あんな作品を、一人の人間が描いていると言うこと自体が、もうオカルトみたいな現象じゃないですか(笑)。

――たしかに!さすがの表現力です(笑)。

アニメにするにあたってあの作品をどう分担して、どう再解釈・再構築していくんだろうと気になっていたんですけど…やっぱりサイエンスSARUさんって、本当、凄い方たちの集まりでしたね。『ダンダダン』はとくに、映像などの表現力が突き抜けていて、本当にメディアミックスの方法としていろいろな人に観ていただきたい作品だなと思いました。

――「表現力が突き抜けている」っていうのも言い得て妙です(笑)。

監督の思想がしっかりと入っているのもよくて、ただ忠実に映像化して「原作を再現しました」じゃないんですよね。もちろん原作の再現が大切な場合も多いですし、今はその方が主流でベターですが、『ダンダダン』はかなり大胆に、原作が再構築されている部分もあったりするので、挑戦や冒険をしているなと思います。常人離れしたアニメ化ですよね(笑)。

『ダンダダン』
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会

『SAKAMOTO DAYS』
(C)鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会

《仲瀬 コウタロウ》
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