『鋼の錬金術師』の荒川弘が描くマンガ『黄泉のツガイ』がTVアニメ化されることが決定した。『鋼の錬金術師』シリーズと同じくボンズフィルムがアニメーション制作を手掛ける。発表に伴いティザービジュアルと特報映像が公開。メインスタッフも発表され、原作者の荒川からアニメ化記念コメントも到着した。

『黄泉のツガイ』は、国内外から今なお熱い支持を得る名作『鋼の錬金術師』の荒川弘が描く最新作として、月刊「少年ガンガン」にて連載中の謎と怪奇が交錯する幻怪ファンタジー。
山奥の小さな村で暮らす少年のユルは、野鳥を狩り、大自然の中で静かに暮らしていた。しかしユルの双子の妹のアサは、何故か村の奥にある牢の中で、まるで幽閉されているかのように「おつとめ」を果たしているという。穏やかな村に浮かぶ不自然な謎、この村に隠された秘密とは。謎と怪奇が交錯する、新感覚ツガイバトルが繰り広げられる。
シリーズ累計で400万部を突破しており、コミックスは7月11日に最新第10巻が発売を迎える。
このたびのTVアニメ化は、「AnimeEXPO2025」内のクランチロールパネルにて発表となったもの。2003年から2011年にかけて放送・公開されたアニメ『鋼の錬金術師』シリーズと同様の、スクウェア・エニックス×アニプレックス×ボンズという布陣にて制作される。
アニメ『鋼の錬金術師』は、錬金術というファンタジーな要素を中心とした世界観ながら、人間の命、倫理や道徳、愛や欲望といったダークなテーマを併せもち、ダイナミックかつ繊細なアニメーション表現により多くの人の心を掴んだ。『ハガレン』の愛称で親しまれ、今でも多くのファンがいる同作のTVアニメシリーズ完結から15年を経て、盤石の布陣で新たなるステージへ挑むことになった。
あわせて公開されたティザービジュアルは、本作の主人公ユルが荒れた地に一人弓を握りしめ、2体の石像を背に敵を討たんと睨みを利かせ立つもの。これから迫りくる大きな戦いを予感させる。数多のツガイが蠢く特報映像は『黄泉のツガイ』の世界観が垣間見えつつ、ラストのユルの表情と相まって物語が動き出すことをうかがわせる仕上がりとなった。

なおメインスタッフには、『ストレンヂア -無皇刃譚-』や『絶園のテンペスト』の安藤真裕監督のもと、キャラクターデザインに『文豪ストレイドッグス』の新井伸浩、シリーズ構成に『デュラララ!!』や『ゴールデンカムイ』の高木登、音楽に『Re:ゼロから始める異世界生活』『ゴールデンカムイ』の末廣健一郎が名を連ねる。さらに原作者の荒川からアニメ化記念コメントも寄せられた。
公式サイト、X(旧Twitter)とTikTokアカウントも開設され、TVアニメ『黄泉のツガイ』の今後の続報が注目される。
<以下、コメント全文掲載>
原作:荒川弘
兄メカ!!じゃない、アニメ化が決まったのはだいぶ前でこうして世界に発表できる日を今か今かと長いこと待ちわびていました。
ここまで来れたのは皆様の応援のおかげです。ありがとうございます!
今このコメントを書いている時点ではまだ動くユルアサ達に会えていないのですが、次々と上がってくる安藤監督の絵コンテの中で彼ら彼女らはまぁコロコロとよく動き回っております。
紙の上ですでにこんなに躍動しているのに、更に声が付いて色が付いて音が付いて……いったいどんな楽しいアニメになっちゃうんでしょうね!楽しみですね!
放映までまだしばらくありますが皆様既刊を予習復習しながら期待してお待ち下さい!
『黄泉のツガイ』
TVアニメ化決定!
■スタッフ
原作:荒川弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督:安藤真裕
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン:新井伸浩
音楽:末廣健一郎
プロダクション・スーパーバイズ:ボンズ
アニメーション制作:ボンズフィルム
■原作情報
既刊第1巻~第9巻:発売中
最新第10巻:7/11(金)発売
(C)Hiromu Arakawa/SQUARE ENIX, Project TSUGAI