日本では毎年数多くのアニメが制作されていますが、その豊富なラインナップを支えているのがマンガの存在です。
2025年は『悪役令嬢転生おじさん』や『ウィッチウォッチ』、『忍者と殺し屋のふたりぐらし』をはじめ、マンガ原作のアニメが続々と放送されており、今後も多彩なタイトルの映像化が控えています。
そこでアニメ!アニメ!では、2024年下半期に引き続き「アニメ化してほしいマンガは?(2025年上半期)」と題した読者アンケートを実施します。
まだアニメ化されていない作品・アニメ化が決定していない作品を対象とし、連載が続いている未完結作品部門と、すでに最終回を迎えた完結作品部門の2部門に分けました。6月6日から6月15日までのアンケート期間中に360人から回答を得ました。
男女比は男性約30パーセント、女性約70パーセントで、女性が多め。年齢層は19歳以下が約35パーセント、20代と30代がそれぞれ約25パーセントでした。本記事では未完結作品部門の結果を発表します。
■ファンタジー、アクション、SF 多彩なジャンルの人気作が集結!
第1位
1位は『恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―@COMIC』。支持率は約17パーセントでした。
本作は、毒に満ちた異界の番人となった元令嬢が主人公の恋愛ファンタジーです。人気小説のコミカライズでもあり、読者からは「想い人から“妹の代わり”として異界行きを懇願される衝撃的な幕開けから始まり、そこで本来交わるはずのなかった人物と師弟関係を結ぶことに。数奇な出会いを果たした二人の、残酷なまでに美しい物語をアニメで堪能したい」や「恋に不器用な師匠と弟子の、切なさとすれ違いが交錯する両片思いがいじましい。魔物とのバトルやお喋りな聖剣など、物語を彩る異世界要素も満載です」と、ファンタジーとロマンスが絡んだドラマ性が高く評価されています。
「2024年にリリースされたドラマCDも素晴らしかったので、その勢いのままアニメ化してほしい」と、今度は映像でも作品を味わいたいというファンから多くの票が寄せられました。
第2位
2位は『幼稚園WARS』。支持率は約4パーセントでした。
本作は、かつて伝説の殺し屋だったリタが、世界の重鎮の子どもたちが通う幼稚園で、先生兼ボディーガードとして奮闘するバイオレンス・ラブコメディ。「ギャグもラブもバトルもすべてが高水準! 気軽に楽しめるコメディかと思いきや、登場人物には壮絶な過去が隠されているというシリアスな側面も……。ぜひアニメ化してほしい作品です」や「可愛らしい絵柄なのに、戦闘シーンは本格派。ガンアクションはアニメでも見ごたえ抜群だと思います」と、ギャップのあるストーリーやビジュアルに魅了されたとの声が届いています。
第3位
3位は『東京エイリアンズ』。2位とは数票差でした。
ごく普通の日々を過ごしていた高校生が、エイリアン管理組織「AMO」の一員となり、地球外生命体に立ち向かうSFアクションです。読者からは「絵がとにかく綺麗で、ストーリーも驚きの連続。張りめぐらされた謎がどのように回収されていくのか、楽しみでなりません」や「さまざまな異星人が地球に潜伏していて、彼らが必ずしも敵ではないなど、設定が凝っていて考察もはかどります。キャラクターや戦闘シーンがリアルなので、色がついて動けば作品の理解もより深まりそう」と、映像化への期待が高まっています。
■そのほかのコメントをご紹介!
『ひまてん!』には「家事代行のアルバイトをしている主人公の高校に、女子高生社長のヒロインが転校してくるラブコメ。第3巻発売記念PVはテンポが良く、作品の魅力がしっかり詰まっていました」。
『ぬこづけ!』には「ネコが人寄りに進化した種族・ぬこと人間の、ほのぼのとした日常に癒される。人の言葉を喋れるぬこは可愛いだけでなく、ふと訪れるシリアスなエピソードも心に残り、何度でも読み返したくなる一作です」。
『いびってこない義母と義姉』には「おとぎ話では意地悪が定番の義母・義姉が、むしろ優しいという逆転の発想が面白く、悪い人が出てこないほっこり系コメディです。PVでマミーを演じたくじらさんの存在感にも引き込まれた」。
『ウクレア!』には「感情表現が苦手な少女が、たくさんの人を笑顔にするためウクレレ部に入部する青春ストーリー。部活を通じて、いろいろな人達と交流する姿が微笑ましいです。女の子が演奏をする作品は多いですが、楽器がウクレレというのも新鮮」と、ジャンルを問わず幅広いタイトルに投票がありました。
今回のアンケートでは、ユニークな設定や世界観のタイトルが多数ランクイン。ファンタジー、コメディ、SFと多彩なタイトルのアニメ化を望む声が集まりました。
■ランキングトップ10
[アニメ化してほしいマンガは?【未完結作品(連載中)編】2025年上半期版]
1位 『恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―@COMIC』
2位 『幼稚園WARS』
3位 『東京エイリアンズ』
4位 『乙女ゲーのモブですらないんだが』
5位 『ファントムバスターズ』
6位 『カグラバチ』
6位 『極楽街』
8位 『怪獣自衛隊』
8位 『木根さんの1人でキネマ』
8位 『魔男のイチ』
(回答期間:2025年6月6日~6月15日)