HIPHOPメディアミックスプロジェクトの『パラライ』こと『Paradox Live(パラドックスライブ』が2025年6月15日、ライブステージを軸に構成されたスペシャルイベント「ParadoxLive Dope Space」を横浜BUNTAIで開催した。
会場にはBAE、The Cat's Whiskers、cozmez、悪漢奴等、武雷管、VISTY、AMPRULE、1Nm8、獄Luckの9チームが登場し、ボイスドラマ朗読とライブステージがリンクする演出で観客を魅了した。この記事では昼の部の模様を紹介する。

フロアに集結したヘッズたちが今かと開演を待ちわびているとカウントダウンが始まり、0になった瞬間、ビジョン内でスペースシャトルが広大な宇宙へ向かって打ち上げられる。イベントタイトルにちなんだ映像演出に気持ちが高まる中、近藤孝行、志麻、土岐隼一、畠中 祐、矢野奨吾が演じる【悪漢奴等】がステージに登場した。

パラライ初の団体戦『Battle of Unity』に向けて、翠石依織、雅邦善、征木北斎、伊藤紗月、円山玲央が改めてバトルへの決意を固めるシーンが生朗読で披露されたあと、絆の強さを見せつけるかのように「風林火山韻雷 -Bring It Back-」へ。5人の魂がぶつかる熱いリリックにヘッズの歓声もどんどん大きくなり、共鳴し合うような熱気がフロアを包み込む。

次に登場したのは、中島ヨシキ、伊東歌詞太郎、愛美、住谷哲栄が演じる【VISTY】だ。3rd album“ANTHEM”より、崖っぷちアイドルの大和憧吾、緋景斗真、呉羽葵、三洲寺甘太郎が互いに励まし合い再び立ち上がるシーンから「NEVER END」へ。息ぴったりなダンスとキュートなフロウで魅せる4人の輝きがステラ(VISTYファンの名称)を照らす。

フロアのボルテージが上昇する中、【AMPRULE】が登場し、『-Battle of Unity- Round2 “KARMA”』の1シーンを披露する。音楽への想いを語る燕東夏と、それを優しく見守る白忠成を井上麻里奈と置鮎龍太郎が丁寧に演じ上げたあと、「ONE WAY」へと移る流れに思わず感嘆のため息が漏れるヘッズの姿も見られた。

続いて【cozmez】のターンで披露されたのは、「Road to Legend」決勝戦を描いた“REVOLUTION”より、矢戸乃上珂波汰と矢戸乃上那由汰が廃ビルの屋上で語り合うシーンだ。静かな拍手が沸き起こる中、双子が“生きた証”を胸に小林裕介と豊永利行が「Two Crowns」を歌い上げる。
パフォーマンス後も2人だけの世界に浸る小林と豊永に笑いが起こりつつ、cozmez/悪漢奴等/VISTY/AMPRULEの<Revengers>チームによるMCパートへ突入する。それぞれが個性的な自己紹介でフロアを沸かし、いつもの賑やかな雰囲気が漂う。初の試みとなる朗読を挟んだパフォーマンスについて、感想を語り合うキャスト陣。「もっといい声出せますかー!盛り上がっていきましょう!」と土岐が呼びかけ、フロアの熱を引き上げていった。

ライブパートに戻ると、スクリーンに映し出されたのは【1Nm8】だ。天月と千葉翔也がピアノを通じて過去の記憶を辿る御山京とロクタのシーンを演じ、“SHOWDOWN”をテーマに制作された「S∀G∀」を披露する。視線を交わしながら想いを重ねる兄弟の姿が、ヘッズの心を浄化した。息つく暇もなく、竹内良太、林勇、花江夏樹、寺島惇太が演じる【The Cat's Whiskers(以下、TCW)】が登場し、1stシーズンのバトルより“PRIDE”の1シーンを再現した。

西門直明と神林匋平、棗リュウと闇堂四季、それぞれの絆を感じさせる朗読のあとに放たれた「4 REAL」は、その余韻にそっと寄り添うような特別な情感をもたらす。

続く【獄Luck】は、バトリ勝悟演じる土佐凌牙、立花慎之介演じる甲斐田紫音、小林千晃演じる御子柴賢太が登場。『-Battle of Unity- Round1 “SURVIVE”』の1シーンを披露し、「Scarface」の挑発的なリリックで圧巻のパフォーマンスをみせた。

梶原岳人、村瀬歩、96猫が演じる【BAE】のターンでは、『Opening Show -Battle of Unity- UNIT A』より大会へ向けて燃え上がる朱雀野アレン、燕 夏準、アン・フォークナーのシーンを届けた。3人の掛け合いに笑いが起こる中、新たなフェーズを切り拓いた「Bigger Bigger BaNG!!!」でヘッズの心に火花を散らし、フロアをさらに燃え上がらせる。
2回目のMCパートは、BAE/TCW/1Nm8/獄Luckの<Avengers>チームが担当した。フロアから感じる熱気にあてられたのか、テンション高めにオリジナルの自己紹介とコール&レスポンスで盛り上げるキャスト陣。「今日は看守(犬飼憂人)がいないから!」と暴走し始める獄Luckの囚人メンバーを制しながら、わちゃわちゃとしたトークが繰り広げられた。

キャストが降壇し、壮大なSEと映像が流れ始めると空気は一変する。幻影ライブ界のレジェンドチーム【武雷管】がステージに登場し、ヘッズは2人が放つ神々しいムードに圧倒される。新たな伝説が幕を開けた『Opening Show -Road to Legend-』より、サウナ内でこれまでの軌跡を語り合う九頭竜智生と辰宮晴臣を、小野賢章と諏訪部順一が演じる。「整ったところで、いっちょブチ上げにいきますか!」と智生の一言で始まったのは「Road to Legend」だ。2つのミラーボールが輝きを放ち、小野が寄り添うように諏訪部の肩に手を置いた瞬間、黄色い歓声がひときわ響き渡る一幕もあった。

フロアの熱気が収まらぬまま、季節をテーマにしたシャッフル企画「Seasonal Show」のライブパフォーマンスへ。

<昼公演>は、team Spring(アン、四季、北斎、玲央、憧吾、甘太郎、ロクタ)が「Brand New Story」でフロアに春の風を巻き起こし、team Summer(アレン、リュウ、依織、善、紗月、智生、斗真、凌牙)が「ビーチサイドZOO」で一足早い夏の熱さを届けた。
フロアが大熱狂に包まれる中、キャスト全員がステージに集結する。グッズやトークイベント情報が紹介されたあと、2つのビッグなお知らせがあった。この夏、『KING OF PRISM』と『Paradox Live』の奇跡のコラボ企画が決定し、発表に伴いアレンと一条シンのコラボビジュアルも先行公開された。両作品に出演している寺島と畠中も喜びのコメントを寄せる。
さらに、“この夏、特別な企画が始まる――”という文字と共に、水着姿で濡れた髪をかき上げる智生の姿が映し出されると、フロアからは割れんばかりの大歓声が上がる。夏の特別企画「パララブ学園 in 臨海学校 真夏の幻影 ~Midsummer Mirage~」が6月18日よりスタートすることも発表された。臨海学校の様子を描いた全29名の新規描き下ろしイラストが公開され、これを用いたグッズが発売されるほか、7月7日~13日にかけて海の家コラボも開かれる。詳細は後日発表となりますので、続報を楽しみに待ちたい。

立て続けの新情報で熱狂の渦と化したフロアをさらに高めるかのように、小野のタイトルコールで始まったのは「29Verse -One Mic One Spit One Kill-」だ。オールキャストで華やかにフィナーレを飾り、最高の熱量のまま『Paradox Live Dope Space』は幕を閉じた。
なお、本イベントの配信視聴チケットは6月22日21時まで発売中だ。同日23時59分までのアーカイブ期間中は何度でも視聴できるので、朗読とライブが織りなす『パラライ』の世界をぜひ配信でも堪能しよう。
¥2,200
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
◆公演情報
6/15(日)『Paradox Live Dope Space』 昼公演:14時開演 会場:横浜BUNTAI
【BAE】梶原岳人/村瀬歩/96猫
【The Cat's Whiskers】竹内良太/林勇/花江夏樹/寺島惇太
【cozmez】小林裕介/豊永利行
【悪漢奴等】近藤孝行/志麻/土岐隼一/畠中祐/矢野奨吾
【武雷管】小野賢章/諏訪部順一
【VISTY】中島ヨシキ/伊東歌詞太郎/愛美/住谷哲栄
【AMPRULE】井上麻里奈/置鮎龍太郎
【1Nm8】天月/千葉翔也
【獄Luck】バトリ勝悟/立花慎之介/小林千晃
(C)Paradox Live2025