「このマンガがすごい!」ほか、マンガ賞を総なめするなど話題の歴史マンガ『天幕のジャードゥーガル』がTVアニメ化されることが決定した。『ダンダダン』などを手掛けるサイエンスSARUがアニメーション制作を担当する。発表に伴い特報PVが公開され、原作者のトマトスープからお祝いのイラストとコメントも到着した。

『天幕のジャードゥーガル』は、13世紀のモンゴルを舞台に繰り広げられる後宮譚を描く、トマトスープが秋田書店「Souffle(スーフル)」にて連載中の歴史マンガだ。モンゴル帝国の捕虜となった元奴隷の少女・シタラ(ファーティマ)が、同じくモンゴル帝国に対して複雑な思いを抱くモンゴル皇帝の第6夫人・ドレゲネと出会い、知恵を駆使して帝国を揺るがしていく。宝島社「このマンガがすごい!2023」のオンナ編で第1位を獲得し、さらに「マンガ大賞」に2023年と2024年の2年連続でランクインを果たすなど注目を集める作品だ。コミックス第5巻が4月16日に発売を迎える。
このたびのTVアニメ化にあたり、『ダンダダン』や『平家物語』、『映像研には手を出すな!』などその圧倒的クオリティで世界中から高く評価されているサイエンスSARUがアニメーション制作を手掛ける。

発表に伴い公開された特報PVは原作マンガのイラストを使用したもの。西アジア風の音楽に乗せ、シタラとドレゲネ、そして本作の物語を紹介していく。またこのPVの中では、TVアニメのタイトルロゴもお披露目された。原作マンガのロゴとは違った、それでいて作品性を表現しつつTVアニメへの期待が膨らむロゴだ。

TVアニメ化決定を受け、原作者のトマトスープからはアニメ化への熱い想いがつまったコメントと、お祝いイラストが寄せられた。お祝いイラストには、昔のカートゥーン調のタッチで、草原や天幕を背景にアニメ化を祝う可愛らしいシタラとドレゲネが描かれている。シタラのそばで一緒に喜んでいる、仔羊の姿も印象的なものとなった。
TVアニメ『天幕のジャードゥーガル』は、テレビ朝日系にて放送される。今後のさらなる続報を楽しみに待ちたい。
<以下、コメント全文掲載>
原作者・トマトスープ
『天幕のジャードゥーガル』を描き出す10年以上前、モンゴル帝国の歴史にはまった私は「こんなアニメがあったらいいのに」と思いました。そして、もしアニメが作られるならどんなキャラクターでどんな話が展開されたらいいだろう、と頭の中の一人遊びが始まりました。アニメは作れないけれど、漫画なら一人でも描ける。コピー用紙の裏に描き始めたアイデアはだんだん溜まっていき、いつのまにかコミックスになりました。そして今、本当にアニメになろうとしています。ここまでの道のりに手を差し伸べてくださった全ての方に感謝いたします。
これからはアニメチームの手へ渡り、飛び立っていく『天幕のジャードゥーガル』を私も楽しみに応援したいと思います。
原作情報
『天幕のジャードゥーガル』(秋田書店)
「スーフル」にて好評連載中!
コミックス第5巻、4月16日(水)発売!
(C)トマトスープ(秋田書店)2022
(C)トマトスープ(秋田書店)/天幕のジャードゥーガル製作委員会