本企画は、日本でいちばんアニメ制作会社が集積する「アニメのまち杉並」でアニメイベントを楽しむもの。11月4日(土)~2024年3月31日(日)まで杉並アニメーションミュージアムで開催されるTVアニメ『SPY×FAMILY』杉並アニメーションミュージアム展示のオープニングイベントも兼ねて行われた。
本稿では、11月4日に現地に訪れた模様をレポートする。
TVアニメ『SPY×FAMILY』の絵コンテも見られる!
杉並会館の入口をくぐって見えてきたのは、TVアニメ『SPY×FAMILY』の各話ごとに公開されたストーリービジュアルのパネル展示。オープニングイベントでは全25種が展示され、これまでのストーリーを振り返りながら、改めてTVアニメ『SPY×FAMILY』の美麗なイラストをじっくり堪能することができた。
なお、オープニングイベント以降ストーリービジュアル展示の種類は、期間によって異なる。詳細は杉並アニメーションミュージアムの公式サイトやX(旧Twitter)をチェック。

各話を象徴するストーリービジュアルを展示

こちらは「MISSION:10 ドッジボール大作戦」のビジュアルを使用したパネル
また、杉並会館3,4階にある杉並アニメーションミュージアムでは、TVアニメ『SPY×FAMILY』の制作資料を多数展示。フォージャー家(ロイド・アーニャ・ヨル・ボンド)のキャラクター紹介や設定資料、場面カット・絵コンテ・各種グッズなどが飾られていた。
さらに、アニメシアターでは『SPY×FAMILY』のプロモーション映像集を上映。アニメ関連の書籍やDVDが多数置いてあるライブラリーでは、『SPY×FAMILY』が表紙を飾ったアニメ誌なども取り揃えられていた。
12月22日に公開となる『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の情報も展示されるなど、もう“100てんまんてんのてんじ”だ。

ロイド・フォージャーのキャラクター設定や絵コンテの展示。

アーニャ&ボンドのキャラクター設定などの展示。

プロモーション映像集が上映されるアニメシアターの入口
なお、11月4日・5日には、杉並会館・桃井原っぱ公園にてTVアニメ『SPY×FAMILY』のオリジナルスタンプラリー企画も実施。こちらの企画では、各ポイントを巡り、クイズの答えとなる場所にスタンプを押すというミッションが課され、子供たちも含め、多くの方々が参加していた。※スタンプラリーのスタンプは、記念スタンプとして入れ替わりで杉並アニメーションミュージアムに設置!スケジュールは公式サイトやX(旧Twitter)をチェック。

スタンプラリー企画の案内

各スタンプポイントにはフォージャー家のエピソードに関する問いかけが。合致するスタンプを押すことが今回のミッションだった
アニメ制作会社が日本一集積する杉並ならではの展示も
イベントでは、東京商工会議所杉並支部青年部が主宰する「夢の力プロジェクト」で制作されたキャラクターの塗り絵コーナーも。
本プロジェクトは、杉並区内を走る鉄道各線の各駅周辺や歴史をイメージした17人のキャラクターが地域のPRを行うというもの。「井荻いおりん」「上井草アケミ」「下井草茶織」など、魅力的な17人のキャラクターが地域を盛り上げている。
今回は塗り絵企画と合わせて、各キャラクターのイラストを使用したグッズがもらえるガチャガチャ体験も行われた。

会場では塗り絵を楽しむ子供たちの姿が。こちらはライターが塗った「上井草アケミ」

「夢の力プロジェクト」のキャラクターをもっと知ってもらうためにグッズなどの展開も行っている。こちらはガチャガチャで当たった井荻いおりん
また、アニメ制作会社が日本一集積する「アニメのまち杉並」ならではの特別展示も実施。
本展示では、新海誠監督の作品を制作するコミックス・ウェーブ・フィルム、『竜とそばかすの姫』の細田守監督が設立したスタジオ地図や、ボンズ・GONZO・サテライト・ゼロジー・バンダイナムコピクチャーズ・ライデンフィルムといった名だたる8つのスタジオが手掛ける作品が紹介されていた。

全国に811社あるとされるアニメ制作関連会社のうち、149社が杉並にあるという(数字は一般社団法人日本動画協会「アニメ産業レポート2022」より)

有名作品を手掛けるスタジオが集積する杉並
さらに、杉並区公式アニメキャラクターのなみすけ・ナミ―のグッズ販売や、なみすけと一緒に撮影できるコーナーも。撮影会では、なみすけとの思い出を残したい人たちによる長蛇の列が出きていた。

当日販売されていたグッズ

なみすけたちは撮影会で大忙し!
なお、杉並アニメーションミュージアムの常設展示では、日本のアニメ史を紹介するコーナーや、アニメスタッフの役割を紹介するコーナー、アニメ制作体験コーナーが設けられている。
『エヴァンゲリオンシリーズ』綾波レイ、式波・アスカ・ラングレー、渚カヲルや『ブレイブストーリー』の等身大フィギュア、『機動戦士ガンダム』を手掛ける富野由悠季監督の作業机を再現した展示など、アニメ現場の一部を覗けるような展示となっている。

渚カヲル、綾波レイ、式波・アスカ・ラングレーの等身大フィギュア(C)カラー

富野監督の作業机を再現した展示。アニメーション監督の仕事とはどういうものかも紹介されている

制作体験コーナーでは、アニメの動画制作の基本である“写し描き”や“コマ撮り”などの体験ができる
今回紹介したTVアニメ『SPY×FAMILY』杉並アニメーションミュージアム展示は、2024年3月31日まで杉並アニメーションミュージアムで開催。常設展示も併せて楽しむことができる。入館料は無料。アニメの楽しさ、面白さ、深さをぜひアニメ制作会社が集う街“杉並”で体感・学習してみては?
(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
(C)カラー