ポケモンとフリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリが、両社が共同で様々な取り組みを実施する「マーケットプレイスの共創に関する覚書」を締結した。「メルカリ」のマーケットプレイス上で、利用者がより安心・安全に「ポケモンカードゲーム」を取引できる環境の構築を目指すものとなる。
「ポケモンカードゲーム」は、ポケモンがゲーム『ポケットモンスター』シリーズを題材として展開するトレーディングカードゲームだ。昨今のブームを受け品薄が続き、買い占めや投資行為の対象になっている。そのために取引価格も高騰しており、カードの中には比較的最近に発売されたものでも数十万円や数百万円の値付けがなされている例も見られる。窃盗事件などのニュース報道も相次いでおり、ネット上では転売行為が横行している。
このたびポケモンとメルカリが締結した「マーケットプレイスの共創に関する覚書」は、そんな「ポケモンカードゲーム」についてポケモンと二次流通事業者のメルカリが商品情報や発売情報を事前に共有し、特定の新商品発売前後の注意喚起や権利侵害品対策など緊密に連携するもの。これによって、両社の顧客の混乱を回避し、より安全・安心に取引ができる環境の構築を目指すものとなる。
ポケモン側は、メルカリに対する特定の新商品発売情報や商品情報、商品画像などを提供するほか、Webサイト等で注意喚起を実施する。また、生産の強化と、「ポケモンカード」を純粋に楽しむ顧客に商品を届けるための直販店舗における販売方法の工夫や、問屋・小売店との協力強化に取り組む。
メルカリ側は、ポケモンからの情報提供に基づき、「メルカリ」アプリ上や公式ブログでの特定の新商品に関する注意喚起を行っていく。またポケモンと協議の上、合意した特定の商品について、「メルカリ」の利用規約に違反する出品への削除対応も実施するとした。
