
井上和彦さんは1970年代にデビュー。TVアニメはもちろん洋画の吹き替えや朗読劇など、幅広い分野で活躍しています。第3回声優アワードでは助演男優賞に輝きました。2022年から23年にかけては『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~』や『RWBY 氷雪帝国』、『吸血鬼すぐ死ぬ2』などのタイトルに出演しました。
そこでアニメ!アニメ!では、井上和彦さんのお誕生日をお祝いする気持ちを込めて「演じた中で一番好きなキャラクターは?」と題した読者アンケートを昨年に引き続き実施しました。3月14日から3月21日までのアンケート期間中に509人から回答を得ました。
男女比は男性約25パーセント、女性約70パーセント、無回答約5パーセントで、女性が多め。年齢層は19歳以下が約25パーセント、40代と50代がそれぞれ約20パーセントでした。
■幅広い年代のキャラクターが集結!
第1位
1位は『夏目友人帳』のニャンコ先生。支持率は約32パーセントで、昨年に続きトップとなりました。

「井上和彦さんがいつもとは違う声を出していることに驚きました。ニャンコ先生の可愛さとイタズラっ子さがよく出ていて素敵。そして本来の姿である斑になると普段の渋い声に……。一つの作品で魅力を何度も味わえます」や「ニャンコ先生は高めでプリチー、斑は低めでカッコイイ芝居を演じ分けているのがすごい。超マイペースで夏目を振り回していますが、いざとなるとピンチに颯爽と駆け付けるのは、自称用心棒なだけある!」とギャップが魅力のキャラクターです。「井上さんが歌う『天丼のブルース』などのアドリブが素晴らしくて笑ってしまいます」と即興で歌った曲がキャラクターソング化したことも話題になりました。
第2位
2位は『NARUTO -ナルト-』のはたけカカシ。支持率は約17パーセントで、こちらも昨年と同順位です。

「先生なのにマイペースで遅刻魔だけど、ここぞというときはメチャメチャ強い! そんな緩急を付けたイケボが絶妙」や「カカシ先生の優しさやだらしなさ、カッコ良さなど、さまざまな魅力が井上さんの声で完璧に表現されたハマリ役!」、「ナルトたちを導くような大人としての一面は、辛い過去を乗り切ってできたものだとわかったときは感動しました」と、こちらも複数の顔を持つ役柄となっています。長期シリーズのタイトルが今年も上位に入りました。
第3位
3位は『サイボーグ009』の島村ジョー。支持率は約6パーセントで、トップ3は昨年と同じ結果でした。
『サイボーグ009』はこれまで何度もアニメ化されており、井上さんは1979年放送開始のTVアニメ第2作などで主人公を担当。「ただ強いだけでない、ヒーローの苦悩を演じ切っていて最高です」や「石ノ森章太郎作品の中で『009』が一番好き。島村ジョーの凛々しさと憂い、優しさなどがフィットしていました」と放送当時に視聴していたファンから投票が集まりました。とくに「009を演じた井上和彦さんと出会わなければ、アニメオタクになることもなかったと思います」と人生を変えたキャラだというコメントも届いています。
■そのほかのコメントをご紹介!
『吸血鬼すぐ死ぬ』Y談おじさんには「紳士な風貌ながら他人に性癖を言わせるのが大好きな変態吸血鬼。たぶん和彦さん楽しんで演じていらっしゃるかと……」。
『遙かなる時空の中で』橘友雅には「和彦さんのファンになるきっかけのキャラクターです。大人の色気と余裕の中にたまに見える寂しさや虚しさが混ざった部分にグッと惹かれました」。
『赤い光弾ジリオン』チャンプには「金髪イケメンのクールガイですが、趣味はレース編みというギャップが堪らなく好きです。JJとの掛け合いも面白かった」。
『ジョジョの奇妙な冒険』カーズには「口数は少ないが独特なセリフに色気があり、とくに“勝てばよかろうなのだァァァァッ!!”のセリフが憎らしさ全開!」と敵役にも投票がありました。

2023年版はトップ3は昨年から変わらず。その一方で年齢層の高いファンからの投票も多く、とくに1980年代に放送されたタイトルが複数ランクインする結果となりました。
■ランキングトップ10
[井上和彦さんが演じた中で一番好きなキャラクターは? 2023年版]
1位 ニャンコ先生/斑 『夏目友人帳』
2位 はたけカカシ 『NARUTO -ナルト-』
3位 009/島村ジョー 『サイボーグ009』(TVアニメ第2作ほか)
4位 カーズ 『ジョジョの奇妙な冒険』
5位 Y談おじさん 『吸血鬼すぐ死ぬ』
6位 山岡士郎 『美味しんぼ』
7位 アンソニー・ブラウン 『キャンディ・キャンディ』
7位 朧 『銀魂』
9位 白鳥任三郎 『名探偵コナン』
10位 ダスティ・アッテンボロー 『銀河英雄伝説』
(回答期間:2023年3月14日~3月21日)