「スタジオジブリ」作品の世界観を表現した公園「ジブリパーク」が、2022年11月1日に愛知県長久手市の愛・地球博記念公園（モリコロパーク）内に開園します。本稿では、『千と千尋の神隠し』をイメージしたエリアやグッズをご紹介します♪
■ジブリパークについて
「ジブリパーク」は、愛・地球博記念公園（モリコロパーク）」内に森と相談しながらつくられている、「スタジオジブリ」の世界を表現した公園。園内には「ジブリパーク」以外に、愛・地球博記念館やアイススケート場、日本庭園、大観覧車といったさまざまな施設が集まっています。
大きなアトラクションや乗り物はなく、「森や道を自分の足で歩いて、風を感じながら秘密を発見する場所」をテーマにしています。
2022年11月1日、第1期としてオープンするのは「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリア。ジブリの秘密がいっぱいの大倉庫と、映画に登場した建物の世界が楽しめます。また、第2期として2023年秋に「もののけの里」、2024年3月に「魔女の谷」エリアもオープン予定です。
■展示、カフェ、グッズ売り場が集結！ ジブリの大倉庫エリア
ジブリの大倉庫は、作品展示や子どもたちが遊べる部屋、映像展示室、カフェ・ショップなど盛りだくさんのエリア。中へ入ると、いらっしゃいませの文字が目に映り、まるでジブリ作品に迷い込んだようなカラフルな街が広がる。タイル装飾が散りばめられた色鮮やかな「中央階段」、その上を見上げると『天空の城ラピュタ』冒頭に登場する全長約7mの「空飛ぶ巨大な船」がゆっくり飛んでいます。
にせの館長室
中央階段を上がった先には、にせの館長室と書かれた建物があります。室内を覗くと、『千と千尋の神隠し』の湯婆婆と緑の3つの頭たちの姿が。湯婆婆は机に向かって仕事に没頭している様子ですが、気づかれてしまうと名前を取られてしまうかも!?
脇に立つ柱には“饒速水琥珀主”の文字が達筆で書かれています。よくよく見ると、そこにはぐるぐると巻き付いたような竜の姿をしたハクの姿も描かれています。
このほか、屋根には湯バード、さらに外壁には式神の大群も見つけることができます。
大倉庫見学路
中央階段の下に位置する「大倉庫見学路」では、三鷹の森ジブリ美術館の企画展示や、国内外で展示した制作物が保管されています。見覚えがあるキャラクターや造形物がひっそり佇む姿が、おもしろくもありちょっぴりホラー？ 『千と千尋の神隠し』のモチーフらしきものも見つかるかもしれません。
企画展示エリア
企画展示エリアでは、スタジオジブリ“入門編”となる3種類の企画展を展示しています。まず「ジブリのなりきり名場面展」は、ジブリ作品の登場人物になりきれる体験型の展示。ここには、『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』といった13作品14コーナーが用意されています。
『千と千尋の神隠し』からは、カオナシと電車に乗るシーンがセレクトされており、静かに座るカオナシの隣に座ることが可能です。電車の外の景色は、青空、夕焼けという具合に変化していく仕掛けになっています。
「食べるを描く。」は、2017～18年に三鷹の森ジブリ美術館で開催された展示の増補改訂版となり、ジブリ作品のおいしそうな食べ物の秘密を紐解いていく企画。展示には新たに『千と千尋の神隠し』『コクリコ坂から』『アーヤと魔女』の3作品が追加されました。
展示内ではリンが食べていたあんまんや、ハクのおにぎりのレプリカが飾られているほか、『千と千尋の神隠し』の世界に迷い込んだような屋台が出現。物語冒頭で千尋のお父さんとお母さんが爆食いしてしまうシーンを再現できます。
南街
建物内には、そんな屋台が並ぶ街並みを彷彿とさせる商店街も存在します。「おいで」「かってけ」と書かれた提灯、レンガの壁にはさまざまな張り紙が散りばめられ、レトロな雰囲気が漂います。お店はスタジオジブリの書籍を取り扱う「熱風書店」、模型を集めた「大空模型」、「駄菓子 猫かぶり姫」が並びます。実際に買い物することも可能なので、買った駄菓子をベンチで食べつつ休憩するのもおすすめ。
街の掲示板には、湯屋あぶらやからボイラー助手募集も……？
カフェ 大陸横断飛行
こちらのカフェは、サンドイッチやピザなどの軽食を販売。長距離飛行のパイロットが操縦しながら片手でとる食事をイメージしているとのことです。サンドイッチのポイントは、宮崎駿監督が描いたオリジナルイラストの旗。スパゲティのサンドイッチは、なんだか釜爺に見えてきます。
ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団
ジブリの大倉庫を出る前に、「ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団」でお買い物ができます。ジブリ作品に関連するグッズに加え、ジブリパークのオリジナル商品が多数取り揃えられています。
『千と千尋の神隠し』のグッズも、ファン垂涎の充実っぷり！ 千尋とハクのイラスト、銭婆の元を訪ねる際に利用した海原電鉄をデザインしたTシャツ。龍になったハクを追いかけてきた式神の形をしたふせん。ビッグサイズの頭のぬいぐるみや、頭のだるま落とし。さらにはオオトリ様、オクサレ様といった神様のアイテムまで手に入ります。
■どんどこ森
『千と千尋の神隠し』の展示やグッズはジブリの大倉庫内に集結していますが、どんどこ森へ向かう道の稲楼門にもチェックしておきたいポイントが。門をくぐると、見覚えのあるオブジェが目に入ります。物語の冒頭で、千尋たちが森で迷ったシーンに出てくる石像によく似ています。果たしてこのまま進んでいいのか……と躊躇してしまいますが、進むと『となりのトトロ』のトトロの形をした遊具や、サツキとメイの家に辿り着くのでご心配なく。
ジブリパークは2022年11月1日オープン。パークは日時指定の予約制で、エリアごとに予約・チケット購入が必要となります。
また、公園北口にある物販・飲食施設「ロタンダ風ヶ丘」、「どんどこ売店」、「どんどこ処」はどなたでも立ち寄れる施設。こちらでスタジオジブリグッズを購入するのもおすすめです。
・ 第1期開園日 ：2022年11月1日
・ 所在地 ：愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1 愛・地球博記念公園内
（専用駐車場はありません。公共交通機関でお越しください）
・ジブリパークは2022年11月1日オープン。パークは日時指定の予約制で、エリアごとに予約・チケット購入が必要となる。
(C) Studio Ghibli
