胸の先にもこだわったサービスシーンの秘密を明かす!原作・三雲岳斗×山本秀世監督×シリーズ構成・脚本・吉野弘幸『ストライク・ザ・ブラッドⅣ』座談会 | 超!アニメディア

胸の先にもこだわったサービスシーンの秘密を明かす!原作・三雲岳斗×山本秀世監督×シリーズ構成・脚本・吉野弘幸『ストライク・ザ・ブラッドⅣ』座談会

メガミマガジン7月号の表紙&巻頭特集は『ストライク・ザ・ブラッドⅣ』。OVA第4期シリーズも大詰め。スタッフやキャストのインタビューで作品を振り返ります。本記事では原作・三雲岳斗さん、山本秀世監督、シリーズ構成・脚本の吉野弘幸さんの座談会を抜粋して紹介。

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アニメ・ゲーム美少女キャラクター情報誌「メガミマガジン」。発売中の7月号では『ストライク・ザ・ブラッドⅣ』が表紙&巻頭特集で登場! OVA第4期シリーズもいよいよ大詰め。クライマックスを前にこれまでの「領主選争」の流れをスタッフやキャストのインタビューとともに振り返ります。本記事では同特集から、原作・三雲岳斗さん、山本秀世監督、シリーズ構成・脚本の吉野弘幸さんによる座談会を抜粋して紹介!

じつは原作ノベルは全21巻の予定だった?



――『Ⅳ』では、原作第16巻から第21巻までの内容がアニメ化されています。今回アニメ化する範囲はどのように決まったのですか?

吉野 まずは本当のことをお話しましょうか……。じつは『Ⅳ』って当初、『ストブラ』のラストまでをアニメ化しましょうという企画だったんですよ。三雲さんからは「『ストブラ』は全21巻で終わります」というお話を聞いていたので、それを前提にシリーズ構成を組んでいました。そうしたら制作途中で三雲さんから「すみません、どうしても収まりきらなくて全22巻になっちゃいました」という連絡が来たんです。

三雲 第16巻以降の「終焉篇」は、尺の都合などでこれまでのエピソードで説明することが難しかった設定をどんどん出していく「答え合わせ」のようなものにできたらいいなと考えていたんです。「古城の眷獣の秘密」や「この世界はどんなふうに成り立ち、真祖はどこからやってきたのか」など、考えてはいたけれど説明するとどうしても長くなってしまう設定がたくさんありました。でも設定を説明するだけではおもしろくないので、日常シーンもどんどん盛り込んでいかなければなりません。書いていくうちに話が膨らんでしまい、当初の予定よりも1巻増えてしまったんです。

山本 でも終盤はファンの目線から見たら、すごく読み応えがありましたよ。これは原作最終巻のネタバレになるからくわしくお話できませんけど、「異境」の設定があんなに壮大なものだったとは思っていなかったので、驚かされました。『ストブラ』はエピソードを経るごとに、物語全体のスケール感がどんどん大きくなりますけど、あのクライマックスはすばらしかったので、1巻分増やしてもらってよかったと思いますよ。

――『Ⅳ』のシリーズ構成は、どのようなコンセプトのもとで行なわれたのですか?

吉野 まず『Ⅳ』に限らず、OVAシリーズは1巻ごとの「後味のよさ」と「次が気になる要素を散りばめる」ことを意識していました。OVAはファンの皆さんが決して安くないお金を出して見ていただいているものなので、見た方にいい気分になってもらえることが一番です。そのためには原作からエピソードの順番を入れ替えることも必要になるので、どこにどんなエピソードを入れれば話が成立するか、パズルのように繋げていきました。

山本 原作第16巻以降はけっこうシリアスな内容が続くので、サービスシーンの入れ方には本当に悩みましたよね。そのあたりは吉野さんのこだわりがすごく強かった気がします。

吉野 僕からはバトルの描写とかは多少カットしても構わないけど、サービスシーンだけは絶対にカットしないでほしいと事前にお願いしていました。OVAを買っている皆さんはサービスシーンも楽しみにしていると思うので、そこは妥協できませんからね。なのでシナリオの時点で細かい描写まできちんと書くことにしていまして、たとえば第4話で浅葱が雪菜のTシャツを借りるシーンがありましたけど、「Tシャツが少し小さいので、胸の先がポチッと尖っています」と書きました。

三雲 あのシーンはものすごく作画がよかったので、山本監督や吉野さんのこだわりを感じたシーンでした。ストーリーの流れで見ても「そりゃ海に落ちて濡れちゃったら、着替えが必要だよね」と必然性のあるサービスシーンになっていたので、そういう意味でもお気に入りです。

メガミマガジン7月号本誌では姫柊雪菜役の種田梨沙さんへのインタビューも掲載。最新カットもチラ見せして、盛りだくさんの内容でお届けします。

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「メガミマガジン7月号」表紙

『ストライク・ザ・ブラッドⅣ』作品概要
Blu-ray第6巻:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントより税込7480円で6月30日(水)発売
DVD第6巻:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメントより税込7480円で6月30日(水)発売
【STAFF】
原作/三雲岳斗(KADOKAWA刊「電撃文庫」)
原作イラスト/マニャ子 監督/山本秀世 シリーズ構成・脚本/吉野弘幸 
キャラクターデザイン/佐野恵一、古川英樹 
音響監督/明田川仁 アニメーション制作/CONNECT
【CAST】
暁古城/細谷佳正 姫柊雪菜/種田梨沙 藍羽浅葱/瀬戸麻沙美 
暁凪沙/日高里菜 煌坂紗矢華/葉山いくみ 矢瀬基樹/逢坂良太 
南宮那月/金元寿子 アスタルテ/井口裕香 叶瀬夏音/伊藤かな恵 
ラ・フォリア・リハヴァイン/大西沙織 羽波唯里/千本木彩花 斐川志緒/本渡楓
江口結瞳/東山奈央 妃崎霧葉/藤井ゆきよ グレンダ/和多田美咲
香菅谷雫梨・カスティエラ/会沢紗弥 アヴローラ・フロレスティーナ/石原夏織 
ほか

(C)2019 三雲岳斗/KADOKAWA/PROJECT STB OVA
《メガミマガジン編集部》
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