OVA『ストライク・ザ・ブラッドIV』の見どころを監督の山本秀世とシリーズ構成・脚本担当の吉野弘幸に聞く「真面目なストーリーのなかにどうやって無理なくサービスシーンを入れようか」【インタビュー】 | 超!アニメディア

OVA『ストライク・ザ・ブラッドIV』の見どころを監督の山本秀世とシリーズ構成・脚本担当の吉野弘幸に聞く「真面目なストーリーのなかにどうやって無理なくサービスシーンを入れようか」【インタビュー】

TVシリーズ、そしてOVAシリーズが3期まで制作され、OVA4期シリーズが2020年より順次リリース展開中の学園ファンタジー作品『ストライク・ザ・ブラッド』(著:三雲岳斗、イラスト:マニャ子/電撃文庫刊)。発売中の「ア …

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 TVシリーズ、そしてOVAシリーズが3期まで制作され、OVA4期シリーズが2020年より順次リリース展開中の学園ファンタジー作品『ストライク・ザ・ブラッド』(著:三雲岳斗、イラスト:マニャ子/電撃文庫刊)。発売中の「アニメディア5月号」では、本作の監督を務める山本秀世、シリーズ構成・脚本を担当する吉野弘幸のインタビューが掲載されている。「超!アニメディア」では、本誌に掲載しきれなかった内容を盛り込んだ長文版をご紹介。これまでのシリーズを振り返っていただきつつ、4期から登場する新ヒロインについてなどお話をうかがった。


新ヒロイン・雫梨の存在が物語の新たな刺激になる

――アニメ『ストライク・ザ・ブラッド(通称:ストブラ)』は、第1作が2013年から開始した長期シリーズとなっています。作品の魅力は、どんなところですか?

山本 『ストブラ』って、吸血鬼や魔術とかいろいろな要素が詰め込まれていて、一見複雑そうな作品に見えるんですけど、ストーリーは単純明快なんです。主人公の暁古城とヒロインの姫柊雪菜が、力を合わせて悪いやつを倒す。その過程がとても爽やかに描かれているので、見ていて楽しい気分になれる作品だと思います。

吉野 決戦の前に古城が「ここから先は第四真祖(オレ)の戦争(ケンカ)だ!」と言ったら、雪菜が「いいえ、先輩。私たちの聖戦(ケンカ)です!」と返す。このやり取りが行なわれた後はふたりが必ず敵に勝利するのが、『ストブラ』のお約束なんですよ。わかりやすいフォーマットがあるから、安心して見ることができます。

山本 ストレスフリーの作品にしたい、というのは原作者の三雲岳斗さんもつねにおっしゃられています。だから我々としても、爽やかな映像作りを心掛けているんです。

吉野 そうですね。それでいて、古城をかっこよく、ヒロインたちをかわいく描く。そこをしっかり意識すれば、自然と『ストブラ』ができあがっていくんです。

――発売されたばかりの最新シリーズ『Ⅳ』の1巻は、どんなお話なのですか?

山本 1話は恩萊島という新しい場所から幕を開けます。そこで古城は、香菅谷雫梨・カスティエラなど新しいヒロインに出会うんです。地下迷宮とか、これまでの『ストブラ』になかった要素もたくさん登場するので、これまでのファンの方も新鮮な気持ちで見ていただけると思います。でも雪菜が出てこないとやっぱり『ストブラ』らしくないと思ったので、1話のラストに登場してもらいました。

吉野 1話は普通の学園モノの作品を書いている気分でした。でもパッケージ全体のバランスを考えると、1話が変化球スタートだったら、2話は直球の『ストブラ』をお見せしないとダメかなと思いました。だから古城が恩萊島にいるエピソードは1話で終わらせ、2話からは舞台を絃神島に戻しています。

山本 OVAシリーズは基本的に2話ずつの収録なので、ストーリーの構成も2話ずつ組み立てているんです。その2話のなかで、サービスシーンとバトルシーンを必ず一度入れよう、というふうに考えています。1話で雫梨たちがお風呂に入るシーンがあったのは、そういうことですね。

吉野 新ヒロインが出るということは、サービスシーンもこれまでない新鮮なものを作れる。『Ⅲ』のときは何度も登場しているヒロインたちを、どうやって以前と違う脱がせ方をしようかと考えてばかりだったので、脚本家としてはやりやすかったです。

山本 吉野さん、「新しい女の子のサービスシーンを設けたい」って、脚本会議でずっと言ってましたからね。

吉野 山本監督がシャイで、あんまりサービスシーンを入れたがらないから、僕が積極的にそういう発言をして泥を被っているだけですよ(笑)。でもそろそろ新しい刺激がほしいと思っていたのは本当なので、『Ⅳ』で雫梨たちが登場したのはいいタイミングでした。新しいシリーズならではの新たな刺激、ニューおっぱいを皆さんにお届けできてよかったです!

香菅谷雫梨・カスティエラ

今後もやんちゃをしながらがんばって作品作りを!

――新しいヒロインの雫梨は、どんな女の子なんですか?

山本 いい子ですよね。いわゆるツンデレ系ですけど、根はすごく真面目で一生懸命。仲間思いながんばりやで、どんなツンツンした態度を取っていても、人の良さがにじみ出ているところがかわいいです。

吉野 これは推測ですけど、三雲先生って「賢い女の子」が好きなんだと思うんですよ。だって『ストブラ』のヒロインって、みんな頭の切れる子ばかりなので、これは三雲先生の趣味なんだろうと。でも雫梨って、これまでの『ストブラ』ヒロインにはいなかった天然でちょい残念なタイプなんです。そこが新鮮に映りました。

山本 雫梨は雪菜と同じく「古城の監視役」を名乗り登場するわけですから、当然雪菜に負けないくらい魅力的に描かなくちゃいけません。そこはだいぶ意識していました。

吉野 だから1話で雫梨と古城が出会うところは、雪菜と古城が初めて出会ったシーンを彷彿とさせるようなものにしました。そこから雫梨が古城の監視役として一生懸命背伸びしながらがんばるようなところも、かつての雪菜のイメージと被せています。もっとも雫梨は、雪菜よりもすぐにボロを出しちゃいましたけど(笑)。

――アフレコで印象的だったことは?

吉野 僕は参加していなかったんですけど、2話の古城と雫梨の会話のなかに、聞きようによってはエッチに聞こえる少しきわどい表現を入れたんですよ。「たぶんこのセリフは、アフレコのときに古城役の細谷(佳正)さんが暴走しちゃうだろうな」と予想していたんですけど、実際どうでしたか?

山本 実際そんな感じだったかも。少しは抑えていただきましたが(笑)雫梨役の会沢紗弥さんは『ストブラ』の現場が初めてでしたので、「いきなりこんなテンションの高い現場に放り込まれて大丈夫だろうか」と、ハラハラしながら見ていました。

――今回の特集では「やんちゃな子」をテーマにしているのですが、『ストブラ』でやんちゃといえば誰を思い浮かべますか?

山本 僕は、藍羽浅葱ですかね。『Ⅲ』では国に対してケンカを仕掛けた子です。そんな女子高生はほかにいませんよ(笑)。

吉野 浅葱以外のキャラクターは、あんまり浮かんでこないですね。むしろやんちゃなのは、キャラクターたちよりも僕ら制作陣かもしれません。真面目なストーリーのなかにどうやって無理なくサービスシーンを入れようかって、一生懸命考えていますからね(笑)。

山本 僕は別に自分がやんちゃだと思わないんですけど、たまにアニメーターがやんちゃをして、バトルの最中にスカートが過剰にめくれあがったりしているんですよ。「そこまでしなくても」と思うこともありますが、直すほどでもないのでスルーしてしまいます。

吉野 そういう現場のやんちゃによって、結果としてファンの皆さんに喜んでもらえる映像を作れているなら、いいことですよね。

山本 でも変なやんちゃもあって、みんな胸の大きな子が好きなもんだから、たびたび雪菜のバストサイズが設定より盛られるんですよ(笑)。キャラクターデザインの佐野恵一さんもずっとそれを気にしていたので、『Ⅳ』から設定画にヒロインたちのバストサイズについての注釈が加わりました。

吉野 そういう暴走も、キャラクターへの愛ゆえですよね。本当に好きな方が描かれた画が入ると、画面全体が生き生きとするので、いつも楽しませてもらっています。

「アニメディア5月号」に掲載された「やんちゃ版権絵」

――最後に、『Ⅳ』の今後の見どころを教えてください。

吉野 今後は登場人物がどんどん増えてくるので、オールスター的な楽しみ方ができると思います。あまりにも多い登場人物を、限られた話数のなかでどのように登場させるか、いつも頭を悩ませてばかりです。

山本 後々の話数で、ヒロインたちが一堂に会するシーンも用意されるので、楽しみにしてほしいです。ひとつの場所に多くのキャラクターがそろうシーンって作るのが大変なので、いまから戦々恐々としていますけどね。

吉野 三雲先生はそういう意味で、全然手加減をしてくれませんからね。そう思うと実は、『ストブラ』で一番やんちゃなのって、三雲先生なのでは?

山本 キレイなオチが付きましたね(笑)。三雲先生のやんちゃに付いていけるよう、これからも制作陣一同がんばりますので、これからも応援よろしくお願いします。


 

『ストライク・ザ・ブラッド』OVA4期作品概要
【スタッフ】
原作:三雲岳斗(電撃文庫刊)
原作イラスト:マニャ子
監督:山本秀世
シリーズ構成・脚本:吉野弘幸
キャラクターデザイン:佐野恵一、古川英樹
音響監督:明田川 仁
音響制作:マジックカプセル
音楽:ASSUMED SOUNDS
アニメーション制作:CONNECT
OPテーマ:岸田教団&THE明星ロケッツ「暁のカレイドブラッド」
EDテーマ:姫柊雪菜(CV:種田梨沙)「Dear My Hero」

【キャスト】
暁 古城:細谷佳正
姫柊雪菜:種田梨沙
藍羽浅葱:瀬戸麻沙美
暁 凪沙:日高里菜
煌坂紗矢華:葉山いくみ
矢瀬基樹:逢坂良太
南宮那月:金元寿子
アスタルテ:井口裕香
羽波唯里:千本木彩花
斐川志緒:本渡 楓
グレンダ:和多田美咲
香菅谷雫梨・カスティエラ:会沢紗弥
天瀬優乃:朝井彩加
宮住琉威:山下誠一郎
吸血王:斉藤壮馬

【ストライク・ザ・ブラッドⅣ あらすじ】
月明かりに照らされ、波打ち際で目を覚ました暁古城。
眼前には修道士のような衣服を身にまとった白髪の少女の姿が。
「ようやく見つけましたわ、暁古城。わたくしの名前は香菅谷雫梨・カスティエラ――あなたの監視役ですわ」
東京の南方、三百三十キロ地点に浮かぶ日本で“唯一”の魔族特区“恩莱島”。
自らの名前以外の記憶を失い、第四真祖の眷獣を喚び出すこともできない古城。
絶海の孤島で新たな仲間達と挑む、過酷なミッションとは果たして!?

●商品情報
『ストライク・ザ・ブラッドⅣ』Vol.1
【発売】2020年4月8日(水)
【価格】7,480円(税込) ※Blu-ray/DVD共通価格
【初回仕様版特典】
・アニメ版権描き下ろしイラストジャケット
・デジパック仕様、クリアケース
・特典:ブックレット(解説書+原作者書き下ろし短編小説+コミック)
【商品仕様】
音声特典:オーディオコメンタリー(第2話 出演:種田梨沙&会沢紗弥)
映像特典:ノンテロップOP&ED、第1巻Blu-ray&DVD CM
※Vol.2以降の商品情報は公式サイトにて紹介

公式サイト
http://strike the blood .

公式Twitter
@stb_anime
(推奨ハッシュタグ:ストブラ)

(C)2019 三雲岳斗/KADOKAWA/PROJECT STB OVA

《超!アニメディア編集部》
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