『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』で主人公・ほわん役の遠野ひかるが、インタビュー企画「Megami’sVoice」に登場!【インタビュー】 | 超!アニメディア

『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』で主人公・ほわん役の遠野ひかるが、インタビュー企画「Megami’sVoice」に登場!【インタビュー】

読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2020年3月号には、『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』でほわんを演じる遠野ひか …

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 読者に人気のアニメ作品から、期待の声優に作品や役柄について語ってもらうインタビュー企画「Megami’sVoice」。2020年3月号には、『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』でほわんを演じる遠野ひかるが登場。「超!アニメディア」では、本誌で紹介できなかった部分も含めた、ロングインタビューをお届けする。


純粋さを出しつつも器の大きさも演じたい

――『SHOW BY ROCK!!』は人気のコンテンツですが、作品にどんなイメージを持っていましたか?

 タイトルに「ROCK」とあるとおり、音楽の魅力がたくさん詰まった作品というイメージでした。バンドを主軸にお話が進みますが、個性豊かなメンバーが多く、多様な音楽も楽しめる。演奏シーンでの姿もすごくかわいくて、インパクトがありました。それから、性別を問わず魅力を感じてくださる方が多い作品だと思っています。

――オーディション時点での『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』という作品に対する印象は?

 オーディションを受けた当時は、『ましゅまいれっしゅ!!』というタイトルやほわんたちのバンド名は決まっていなかったようで、『SHOW BY ROCK!!』のシリーズという形で資料をいただいたんです。でも、その時点で、キャラクターに何を求めているのかがはっきりと書かれていたので、幅広い活動をする大きなプロジェクトになるんだと感じていました。セリフもキャラクターの個性がしっかりと感じられるくらいに完成していて、イメージがつかみやすかったです。



――物語が進んで、作品に対する印象は変わりましたか?

 それぞれのキャラクターの葛藤や悩みを掘り下げていくエピソードが多いんですね。きっと、観ている方も共感できるようなキャラクターも多いですし、彼らについて焦点を当ててしっかりと描いていくところが魅力的だなと感じました。

――作中では、バンドメンバーになるキャラクターとの関係の変化が丁寧に描かれていますよね。

 かみ合っているようでかみ合っていないところからスタートして、少しずつ絆が深まり、ちゃんと成長していく。丁寧で繊細な描写が散りばめられているので、そこに気づいていただけたらうれしいです。ほわんが所属するバンド「Mashumairesh!!」のメンバーは、種族も違うから抱える悩みも違うんです。でも、それを補い合う姿がとても愛おしいです。

――ほわんについての印象は?

 まず、かわいい(笑)。それから、自分の思いや考えを言葉にして、ストレートに発信できる子なんだという印象でした。田舎から都会に出てきて、一人称は「うち」。田舎っぽさのある子だろうなと思っていました。

――そんなほわんを演じるときに、どんなことを心がけていますか?

 ちょっとなまりのあるニュアンスのほうがいいのかなと思い、最初のころは語尾を伸ばしたりしていたのですが、強い思いを発信できる子でもあるので、ハッキリとした感じも、もちろんかわいらしさも出したいと思っていました。

 でも、お話が進んでいくと、みんながコンプレックスを抱えているなかで、ほわんはまっさらだとわかったんです。純朴で真っ白なので陰の部分や二面性がない。かといって、悩みがないわけではないし、いろいろなことを考え、感じて、周りの子を受け入れる器の大きさもある。ただまっさらなだけじゃなく、人を巻き込んで引っ張る力があるところがわかっていただけるように、意識して演じています。私自身、ほわんのセリフを読むだけで「よし、やるぞ!」という気持ちになれるので、ほわんのパワーに引っ張られていると実感することが多いです。

――アフレコでは、スタッフの方からどんな指示がありましたか?

 オーディションからアフレコが始まるまでに結構期間が空いたので、初回のアフレコ前にMashumairesh!!のメンバー4人ですりあわせをする機会をいただけたんです。そのときにほわんについては「明るいだけじゃなく、もっといろいろな表情のある子にしたい」というお話をうかがいました。それを聞いて、おっちょこちょいだったりしょんぼりしたり、前向きになるまでの過程をもっと見せたいのかなと感じました。ただ、アフレコを重ねるにつれてそのいろいろな表情を盛り込むのが楽しくなりすぎて、「たまにやるからいいんですよ」と止められたりもしています(笑)。

――ほわんに何か言いたいことは?

 いまでこそ共感できるところばかりですが、最初はあまり近いところがなかったんです。私はそれほどポジティブでもないし、石橋を壊しかねないくらいに叩くタイプなので、やりたいことに出会ったらすぐ飛び込んでいくほわんはすごいと思う反面、危なっかしくて不安になったりもします。「ちょっと考えてみたほうがいいよ」と冷静にアドバイスしてしまいたくなることもあります。

――物語は第3話(発売当時)まで進んでいますが、特に印象的なエピソードは?

 第3話で新しいバンド「DOKONOJOFINGER!!」(どこゆび)さんが登場しますが、その収録が毎回おもしろくて笑っていました。コテコテで、男子高校生ってみんなこうなんじゃないかと思うくらいでしたね。お話的には、第1話でほわんがマシマヒメコ、デルミン、ルフユと出会うところが印象的でした。言葉より先に音楽に引かれて出会うところが『SHOW BY ROCK!!』らしいなと思って。第2話はほわんたち4人がわちゃわちゃし出すんですが、そこで個性が出てそれぞれの立ち位置がわかりました。今後も4人の関係は深くなっていくので、じっくり見ていただきたいです。

――Mashumairesh!!のほかの3人に対する印象は?

 マシマヒメコは不器用で、すごく繊細。本当は温かい心を持っているのに、壁を作りがちなタイプですが、多くの人から共感してもらえると思います。デルミンはすごくかわいい。感情をあまり表には出さないし、自分の考えを発言して伝えることはほとんどないけれど、人に愛されるパワーを持った子。デルミン自身は普通になりたいと思っているけれど、何ものにも代えがたい魅力を持っているんじゃないかなと思います。ルフユは、元気で猪突猛進。喜怒哀楽でころころと表情が変わるし、自分の気持ちに素直で一生懸命なところを応援したくなります。

――ほかに気になるキャラクターは?

 ほわんのおばあちゃんは、一度見ていただければわかる魅力を持っていると思います。ほかのバンドだと、REIJINGSIGNALのララリンです。REIJINGSIGNALはMashumairesh!!の一歩先を行く人気のあるバンドで、音楽性も確立している存在ですが、そのなかでもララリンは圧倒的なカリスマ性とリーダーシップでみんなの先頭に立っているんです。ストイックで自分の芯がしっかりとあるところも、すごく魅力的ですね。ほわんとはまったく逆のタイプなので、出会ったときにどうなるのかも見どころになるのかなと思います。

――Mashumairesh!!のほかのキャストはどんなタイプですか?

 みんなキャラクターそのまんまです。ヒメコ役の夏吉ゆうこは不器用で何を考えているかわからない子(笑)。でも、周りを笑わせる力があって、表情は見ていておもしろいです。デルミン役の和多田美咲は、ひとりでぼそっとおもしろいことを言ったり、みんなの話を丁寧に拾ってくれたりする、すごく温かい子だなと思います。山根綺は、一生懸命台本を読んで考えているかと思ったら、急に弾けたりもするところが、まさにルフユそのものですね。声優としてのキャリアはまだそれほど長くないメンバーが集まっているので、お互いにいい刺激をもらえていますし、一緒に成長していける。すごくありがたい存在になっています。

――2019年11月24日のイベント『SHOW BY ROCK!! 3969 GRATEFUL ROCK FESTIVAL』では、実際にステージで演奏も披露しました。

 大変でした!(笑)歴史がある作品だからこそのプレッシャーや緊張感、ファンの方に受け入れてもらえるかという不安がなかったといえば嘘になります。でも、ここまで積み上げてくださったスタッフの方がいて、必死に応えようと思ってきた私たちがいて、お披露目のときは、シリーズのほかのキャストの方もたくさんいらして、温かく受け入れてくださって。キャストの皆さんから応援していただけたことで、よりいっそう仲間に入れていただくんだからがんばらなくちゃと思いました。イベントではイヤモニをつけていなかったので、お客さんたちの反応が生で聞けたんですね。歓声を聞いて自分たちがMashumairesh!!だと実感できましたし、お客さんたちも楽しんでくださったことが本当にありがたくて。もっと期待していただきたいし、その期待に応えられるような活動もしていきたいです。

――Mashumairesh!!はOP、EDも担当しています。

 OPの「ヒロメネス」は、歌詞に深みがあって、考える余白を残してくれているような曲です。レコーディングで歌詞を読み解こうとしたんですが、難しくて、悩んだり考えたりしながら向き合っていきました。歌は私なりの解釈で歌っていますが、聞いてくださる皆さんにはいろいろな受け取り方をしていただきたいです。Mashumairesh!!の始まりの歌としても、すごく印象に残ると思います。いい曲なんです……それを伝える語彙力がなくてすみません(笑)。EDの「キミのラプソディー」は、かわいい曲です。キャッチーさがありつつも、作品の余韻を楽しめるような曲です。きっとライブでやったらみんなで楽しめるんじゃないかな。

――第4話以降の見どころを教えてください。

 ほわんが仲間と出会い、仲良くなったからこそ、少しずつお互いのことが見えるようになります。すれ違いがあったり、壁にぶつかったりするなかで、お互いの思いを伝え合って、分かち合って、絆が深まっていくところが見どころです。また、作品と結びついた曲もあるので、目でも耳でもお話を楽しんでいただきたいです。これから登場するキャラクターもいますし、ほわんたち4人がどこを目指していくのかもチェックしてほしいポイントです。それから、いままでのシリーズが好きだった方に喜んでいただける展開もありますので、ぜひ見逃さないでください。

MegamiにQuestion
遠野ひかるの魅力をもっと知りたい、という読者必読! 遠野に8つの質問を実施。

Q.チャームポイント

A.よく伸びるほっぺた(笑)
 もともとよく伸びていて、みんなそんなものなんだと思っていたら、あるときに柔軟性がかなり違うことに気づいて驚きました(笑)。地味ですが、人に見せると驚かれます。私の特徴です。

Q.ニックネーム

A.とのぴー、ひかるたん、との
 普段はとのぴーと呼ばれることが多くて、最初の頃はMashumairesh!!のメンバーにもそう呼ばれていました。でも、時間が経つにつれてだんだん省略されて、今は「との」だけになっています。

Q.自分の声の特徴

A.やわらかくて丸みがある
 話し方が特徴的と言われることはあるんですが、声自体がどうかはあまり人からも言われたことがなくて……。じっくり考えるとやわらかくて、丸みのある声なのかもしれません。

Q.自分の性格

A.負けず嫌いで心配性
 自分に自信がなさすぎて、心配だからたくさん準備をするタイプです。アフレコなどにはたくさん練習をして行って、自分が力を入れたことに関しては「がんばったぞ!」と成果を見せたい……と思っています。

Q.今、ハマっている趣味

A.アプリゲーム?
 最近は本当に何もしていなくて……。スマートフォンを見ていたときに出てくる広告のアプリゲームを気になってちょっとプレイして、すぐに飽きてやめる、ということを繰り返している毎日です。

Q.「こう見えてじつは……●●なんです」

A.お酒が好きです
 ビールと日本酒が好きなんですが、マネージャーさんはまだそれをアピールするには早いと思っているみたいで……(笑)。でも、隠していないので、イベントなどに来てくださるお客さんにはバレていますね。飲みながら楽しくお話をできる空間が好きです。

Q.オーディションの思い出は?

A.負けず嫌いを見破られました(笑)
『ましゅまいれっしゅ!!』のオーディションは、セリフと歌の審査だけだったのに、そのあとでスタッフの皆さんとお話をしていたら、「負けず嫌いでしょ?」と言われて、そんなににじみ出ていたのかと心配になりました。でも、「それでいいと思います」と言っていただけて、マイナスな意味じゃなくてよかったなと思いました。

Q.本作のキャッチフレーズ

A.ほわわ、マシマシ、しゅびっ、ルナティックなロック!
 ネタ元は本編を見ていただけたら伝わると思います!

Profile
とおの・ひかる/3月5日生まれ。東京都出身。響所属。主な出演作は、『アサルトリリィ』王雨嘉役、『りばあす』愛染京役、スマートフォンアプリ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』夢大路栞役など。

取材・文/野下奈生(アイプランニング)

TVアニメ『SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!』
放送情報
毎週木曜日夜10時30分よりTOKYO MXほかにて放映中

ストーリー
 アーティストのオーディションを受けるべく、憧れの都会「Under North Zawa」に旅立った白っぽいきつね族のほわん。そこで出会ったマシマヒメコ、デルミン、ルフユたちと交流を深めていく。

公式サイト
https://showbyrock-anime-m.com/

(C) 2012,2020 SANRIO CO.,LTD. SHOW BY ROCK!!製作委員会M

《超!アニメディア編集部》
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